「僕のヒーローアカデミア」に登場する雄英高校の偏差値79という数字、これは現実世界でどれほどのレベルなのでしょうか。デクや爆豪が合格を勝ち取ったこの名門校は、全国トップ1〜2%に入る超エリート層だけが到達できる難関中の難関。現実で言えば灘高校や筑駒と同等レベルで、さらに倍率300倍という驚異的な競争率を誇ります。筆記試験だけでなく、ヴィランロボットを倒す実技試験で戦闘力も証明しなければならないという二重の壁。この記事では、雄英高校の入試システムを徹底分析し、デクたちの合格がいかに凄いことだったのかを明らかにしていきます。
雄英高校とは?

「僕のヒーローアカデミア」の舞台となる雄英高校は、デクや爆豪が通う日本最高峰のヒーロー養成機関です。オールマイトやエンデヴァーといった伝説的なプロヒーローを数多く輩出してきたこの学校は、ヒーローを目指す若者たちの憧れの的。FINAL SEASON完結を迎えるにあたり、改めてこの名門校の魅力を振り返ってみましょう。
国立雄英高等学校の基本情報と所在地
雄英高校の正式名称は「国立雄英高等学校」。国が運営する公立の高等教育機関という設定になっています。作中では東京近郊に位置していると推測されており、都市部からアクセスしやすい立地が特徴です。学校名の「雄英」は「英雄」の文字を逆にしたアナグラムで、まさにヒーローを育てる学校にふさわしい名前ですね。
全国に複数存在するヒーロー科の中でも、雄英は別格の存在。後述する偏差値79という驚異的な数値が示すように、日本中のヒーロー志望者が憧れる最高峰の学び舎です。校舎は最新設備を備えた近代的な建築で、USJ(災害救助訓練場)や体育館γ(TDL)といった実戦的な訓練施設も完備されています。
オールマイト、エンデヴァーを輩出した名門校の歴史
雄英高校の歴史は輝かしいプロヒーローたちの足跡そのものです。「平和の象徴」として君臨したオールマイト、現No.1ヒーローのエンデヴァー、そして「布のヒーロー」ベストジーニストなど、日本のヒーロー社会を支えてきた名だたるヒーローたちがこの学校の卒業生。彼らの活躍が雄英のブランド価値を高め、次世代のヒーロー志望者を惹きつけています。
雄英の教育方針は実践重視。1年次から本格的なヒーロー活動を見据えたカリキュラムが組まれており、プロヒーローの指導の下で実習を行う機会も豊富です。この徹底した英才教育システムが、卒業後すぐに第一線で活躍できるヒーローを生み出す秘訣となっています。
「Plus Ultra(更に向こうへ)」の校訓が示すヒーロー精神
雄英高校の校訓「Plus Ultra(プルスウルトラ)」は、ラテン語で「更に向こうへ」を意味します。この言葉は単なるスローガンではなく、雄英生全員が胸に刻むヒーロー精神そのもの。限界を超えて成長し続ける姿勢、困難な状況でも諦めずに前進する強さ、そして常により高みを目指す向上心——これらすべてを体現した言葉です。
デクが入学式で聞いたオールマイトの言葉にもこの精神が込められており、作中では何度も重要な場面でこのフレーズが登場します。2026年の受験シーズンやFINAL SEASON完結時には、この校訓の意味を噛みしめながら物語を振り返るファンも多いはずです。雄英高校とは、単に強いヒーローを育てるだけでなく、真のヒーロー精神を持った人材を輩出する場所なのです。
雄英高校の偏差値79は現実でどのレベル?難関校との徹底比較

作中で明かされる雄英高校ヒーロー科の偏差値79という数字。アニメを見ていて「これってどのくらい凄いの?」と気になった方も多いはずです。この数値を現実の難関校と比較することで、デクたちがどれほど狭き門を突破したのかが見えてきます。
偏差値79は全国トップ2%の超エリート層
偏差値の仕組みを簡単に説明すると、偏差値50が全体の真ん中、つまり平均を示します。そして偏差値70を超えると上位約2.3%の領域に入ります。雄英高校の偏差値79は、さらにその上。全国の高校生の中でもトップ1〜2%に入る超エリート層だけが到達できる数値なのです。
これがどれだけ凄いかというと、100人いたらその中で1〜2番目という計算になります。中学校のクラスで常にトップ争いをしていたような秀才でも、雄英に入るのは至難の業。しかも雄英の場合は筆記試験だけでなく、実技試験で圧倒的な戦闘力も示さなければなりません。学力と個性の戦闘力、その両方で上位に入る必要があるのです。
灘高校79、筑駒・お茶の水女子大附属78と同等の難易度
では、現実世界で偏差値79の高校はどこでしょうか?その答えが兵庫県の灘高等学校です。灘高校は東大合格者数で常にトップクラスを誇る日本最難関の男子校で、偏差値はまさに79。雄英高校と全く同じ数値なのです。さらに東京の筑波大学附属駒場高校(筑駒)やお茶の水女子大学附属高校は偏差値78で、これも雄英に匹敵する超難関校。
- 灘高校(偏差値79):東大合格者数全国トップクラスの最難関私立
- 筑波大学附属駒場高校(偏差値78):東大合格率が極めて高い国立の名門
- お茶の水女子大学附属高校(偏差値78):女子の最難関国立校
これらの学校に合格できるのは、全国模試で常に上位1〜2%をキープできる生徒だけ。雄英高校もこのレベルの学校と同等、あるいはそれ以上の難易度というわけです。上鳴電気や芦戸三奈が作中で「バカキャラ」として描かれていますが、彼らでさえこの超絶倍率を勝ち抜いた天才たちなのです。
「ヒーロー偏差値」と学力偏差値は区別されるのか
ここで一つ疑問が浮かびます。雄英の偏差値79は「ヒーロー偏差値」なのか、それとも純粋な学力偏差値なのか?作中では第1話で「偏差値79」と紹介されており、一部のファンの間では「ヒーロー科としての総合的な評価を偏差値化したものでは?」という考察もあります。
確かに、入試では筆記試験と実技試験の両方が課されます。つまり学力だけでなく、個性の戦闘力、判断力、救助精神なども総合的に評価される仕組み。そう考えると、この偏差値79は「学力+ヒーロー適性」を合わせた総合評価値という解釈もできるでしょう。
ただし、作中で普通に授業を受け、定期テストも実施されている描写があることから、筆記試験の難易度自体も相当高いと推測されます。上鳴や芦戸が赤点を取るのは、あくまで雄英の授業レベルが高すぎるからであって、彼らの基礎学力が低いわけではないのです。実際、偏差値79の学校に合格した時点で、彼らは全国トップクラスの学力を持っていたはずですから。
倍率300倍の入試システム

偏差値79だけでも十分驚異的ですが、雄英高校ヒーロー科の真の凄さは「倍率300倍」という数字に表れています。この圧倒的な競争率は、どれほど多くの若者がヒーローを夢見ているかを物語っています。
定員わずか40名(A組・B組各18名)の超少数精鋭体制
雄英高校ヒーロー科の年間入学定員は、なんとたったの40名。これがA組とB組の2クラスに分かれ、各クラス約20名という超少数精鋭体制です。作中では推薦入試で4名、一般入試で36名が合格する仕組みになっています。
この40名という数字がいかに少ないか、他の学科と比較してみるとよくわかります。サポート科や経営科、普通科も雄英には存在しますが、最も人気が高いのは間違いなくヒーロー科。全国のヒーロー志望者が集中するこの学科に、1年でわずか40人しか入れないのです。これは意図的な設計で、雄英は「量より質」を徹底追求しています。
一般入試36名と推薦入試4名の2つの合格ルート
雄英への入学ルートは大きく分けて2つあります。一つ目が一般入試で、定員36名。こちらは筆記試験と実技試験の両方を受験する必要があり、デクや爆豪、麗日お茶子など、A組の大多数がこのルートで合格しました。実技試験では模擬市街地でヴィランロボットを倒すという、ゲームのような試験が課されます。
二つ目が推薦入試で、定員はわずか4名(男女各2名)。轟焦凍や八百万百がこの推薦枠で合格しています。推薦入試は一般入試よりもさらに厳しく、3kmマラソンを個性を使って完走する実技試験や、面接など多岐にわたる審査が行われます。中学時代に既に圧倒的な実力と実績を示していないと、推薦枠を勝ち取ることはできません。
ちなみに、作中では夜嵐イナサが推薦入試でトップ成績を収めながらも雄英への入学を辞退し、西日本の名門・士傑高校に進学したというエピソードもあります。推薦合格を辞退できるほどの実力者が存在すること自体が、ヒーロー科の競争の激しさを物語っています。
倍率300倍は東大理三のを大きく上回る狭き門
さて、倍率300倍という数字を現実の入試と比較してみましょう。例えば東京大学の最難関学部である理科三類(医学部)の倍率は約3〜4倍程度です。つまり雄英高校ヒーロー科の倍率300倍は、東大理三よりもはるかに狭き門なのです。
単純計算すると、定員40名に対して受験者が約12,000名いる計算になります。全国の中学校から選りすぐりの秀才とエリートが集まり、その中でわずか40人しか合格できない。1万人以上が不合格になるという過酷な競争です。
しかも雄英の場合、偏差値79という学力の壁がある上に、実技試験で圧倒的な戦闘力も証明しなければなりません。筆記で満点近く取っても、実技で活躍できなければ不合格。逆に個性が強力でも、筆記で点数が取れなければやはり不合格。この二重の壁が、倍率300倍という数字をさらに意味あるものにしています。デクたち40名が合格できたのは、まさに奇跡と言っても過言ではないでしょう。
筆記試験の内容を徹底予測

雄英高校の入試では、実技試験ばかりが注目されがちですが、筆記試験も非常に重要です。偏差値79という数字が示すように、学力面でも超一流でなければ合格できません。作中では具体的な試験内容は明かされていませんが、ヒーロー養成校ならではの特殊な出題が予想されます。
ヒーロー史・個性理論・法律など専門知識が出題される
雄英の筆記試験は、一般的な高校入試とは一線を画す内容だと考えられます。国語・数学・英語・理科・社会という基礎5教科に加えて、ヒーロー科特有の専門科目が出題される可能性が高いでしょう。例えば「ヒーロー史」では、オールマイトやエンデヴァーをはじめとする歴代の著名なヒーローの功績や、ヒーロー社会が形成されてきた歴史が問われるはずです。
また「個性理論」という科目も想定できます。様々な個性のメカニズムや、個性同士の相性、個性を最大限に活用するための理論などが出題されるでしょう。さらに重要なのが「ヒーロー関連法律」。個性の使用に関する法律、ヒーロー活動の法的枠組み、ヴィラン逮捕時の手続きなど、プロヒーローとして活動する上で必要不可欠な法律知識が試されます。
偏差値79を突破するには相当な学力が必要
ヒーロー科特有の科目があるとはいえ、基礎5教科の学力も当然問われます。偏差値79という数字は、これらの基礎科目でも極めて高い得点が求められることを意味しています。おそらく500点満点の筆記試験であれば、450点以上(9割以上)を取らなければ合格ラインに届かないでしょう。
作中で飯田天哉や八百万百が優等生として描かれているのも納得です。彼らは筆記試験で満点近い点数を叩き出した可能性が高いですし、爆豪勝己も意外なことに成績優秀者です。デク(緑谷出久)もヒーローオタクとしての知識を生かし、ヒーロー史や個性理論では高得点を取っていたと推測されます。
一方で上鳴電気や芦戸三奈のような「バカキャラ」も合格しています。これは後述しますが、実技試験の配点が高く、筆記で多少点数が低くても実技で挽回できる仕組みになっている可能性があります。
論述問題でヒーローとしての資質と倫理観を評価
偏差値79の学校ですから、単純な知識問題だけでなく、思考力を問う論述問題も出題されるはずです。特にヒーロー科では「あなたが考える理想のヒーロー像とは?」「市民を守るために最も重要なことは何か?」といった、ヒーローとしての価値観や倫理観を問う設問が想定されます。
こうした論述問題では、正解が一つとは限りません。むしろ受験生一人ひとりの考え方やヒーロー精神が評価されるのでしょう。デクのように「どんな状況でも人を助けたい」という強い信念を持っていること、飯田のように規律とルールを重んじる姿勢、あるいは爆豪のように「勝つこと」へのこだわり——それぞれの個性的な価値観が、論述を通じて採点者に伝わるのです。
実技試験の仕組みを完全解説

雄英高校入試の最大の見どころが、この実技試験です。アニメ第1クールでも印象的に描かれたこの試験は、単なる戦闘力テストではありません。ヒーローとしての総合的な資質を見極める、綿密に設計されたシステムなのです。
ヴィランポイントとレスキューポイントの二軸評価が合否を分ける
実技試験の最大の特徴は、採点基準が「ヴィランポイント(VP)」と「レスキューポイント(RP)」の二つに分かれていることです。ヴィランポイントは、模擬市街地に配置されたロボット敵を倒すことで獲得できます。1ポイントロボット、2ポイントロボット、3ポイントロボットの3種類があり、難易度に応じて得点が設定されています。
一方のレスキューポイントは、受験生には事前に知らされない「隠しパラメータ」。困っている他の受験生を助けたり、危険から救出したりすることで加算される得点です。プレゼントマイクの実況では触れられず、合格発表のビデオメッセージで初めて明かされる仕組みになっています。
この二軸評価システムが秀逸なのは、多様なタイプのヒーローを発掘できる点です。爆豪のように圧倒的な戦闘力を持つタイプはVPで高得点を狙い、デクのように救助精神に優れたタイプはRPで評価される。どちらか一方だけでなく、両方のバランスを見ることで、真にヒーローにふさわしい人材を選抜できるのです。
0ポイントの巨大ロボットは「救助精神」を見極める仕掛け
試験終盤に突如現れる巨大な「0ポイントロボット」は、実技試験最大のギミックです。この0Pロボットは倒しても得点にならないため、多くの受験生は逃げ出します。しかしこれこそが雄英の狙いで、本当にヒーローとしての資質がある人間は、得点にならなくても誰かを助けるために行動するはず——という考えのもと、設計された仕掛けなのです。
デクはまさにこの0Pロボットの登場時に、瓦礫に挟まれたお茶子を助けるために無個性のまま飛び出しました。この行動がレスキューポイント60点という圧倒的な高得点につながり、ヴィランポイント0点でも合格を果たせたのです。オールマイトが言うように「人助けした人間を排斥しちまうヒーロー科などあってたまるか」という理念が、この採点システムに込められています。
0Pロボットは単なる障害物ではなく、受験生の本質を暴く試金石。2026年のゲーム発売時にも、この0Pロボット戦は重要なイベントとして描かれるでしょう。
模擬市街地で情報力・機動力・判断力・戦闘力を総合評価
実技試験が行われる模擬市街地は、実際の都市を再現したリアルな訓練施設です。ビル、道路、公園など、様々な地形が用意されており、受験生は10分間という限られた時間の中で、この市街地を駆け巡りながらロボットを倒していきます。
この環境設定が重要なのは、単純な戦闘力だけでなく、情報収集能力や機動力、そして瞬時の判断力も試されるからです。例えば飯田天哉は「エンジン」の個性を活かした圧倒的な機動力で、短時間に多くのロボットを倒しました。常闇踏陰は「ダークシャドウ」を使った遠距離攻撃で効率的に得点を稼ぎ、鉄哲徹鐵は防御力を活かして正面突破する戦法を選びました。
市街地という複雑な環境だからこそ、それぞれの個性に合った戦い方が求められます。狭い路地で有利な個性もあれば、開けた場所で真価を発揮する個性もある。この環境適応力も、プロヒーローに必要な資質の一つなのです。
10分間という短時間で受験生の本質が露わになる
実技試験の制限時間はたったの10分間。この短さが、受験生の本質を浮き彫りにします。10分という時間では、じっくり考えている余裕はありません。その場で瞬時に判断し、行動に移す必要があります。このプレッシャーの中で、受験生がどう動くかが重要な評価ポイントです。
冷静に戦略を立てられる者、パニックに陥る者、仲間と協力する者、単独で突っ走る者——10分間の行動パターンが、その人のヒーローとしての適性を如実に示します。爆豪がヴィランポイント77点という圧倒的な成績を残せたのも、この10分間を無駄なく使い切る判断力があったから。逆にデクは9分間何もできず、最後の1分で全てを賭けました。
FINAL SEASON完結後に振り返ると、この入試での行動パターンが、その後の成長の伏線になっていることに気づくはずです。雄英の実技試験は、未来のヒーローを見抜くための完璧なシステムだったのです。
デク・爆豪・轟たちの入試成績を徹底分析

ファンなら誰もが気になる、A組メンバーの入試成績。公式に明らかになっている数値を見ていくと、それぞれのキャラクターの個性や性格が入試結果にも色濃く反映されていることがわかります。2026年の受験シーズンには、「自分なら何ポイント取れるかな?」と想像するファンも多いはずです。
爆豪勝己が記録したヴィランポイント77点は圧倒的1位
一般入試で堂々のトップに輝いたのが爆豪勝己。彼のヴィランポイントは驚異の77点で、これは一般入試組の中で断トツの1位です。レスキューポイントは0点でしたが、VPだけで総合1位を獲得しました。10分間でこれだけのロボットを倒すには、圧倒的な戦闘力と効率的な立ち回りが必要です。
爆豪の個性「爆破」は攻撃範囲が広く、複数のロボットを同時に破壊できます。さらに爆発の反動を利用した三次元機動で、市街地を縦横無尽に移動しながら次々とターゲットを撃破していったと想像できます。彼の戦闘センスの高さと、「勝つ」ことへの執念が、この圧倒的な成績を生み出したのでしょう。
ただしレスキューポイントが0点というのも、いかにも爆豪らしいエピソードです。誰かを助けるより、とにかく敵を倒すことに集中した結果がこの数字。それでも合格できたのは、VPだけで合格ラインを大きく超えていたからです。
デクはレスキューポイント45点で4位合格を果たした
主人公・緑谷出久(デク)の成績は、ヴィランポイント0点、レスキューポイント60点の合計60点で7位合格でした。VPが0点というのは衝撃的ですが、これは試験開始から9分間、個性を持たないデクが何もできなかったことを示しています。オールマイトから「ワン・フォー・オール」を受け継いだばかりで、まだ制御できていなかったのです。
しかし最後の1分間、お茶子が0ポイントロボットに襲われそうになった瞬間、デクの体は反射的に動きました。個性を使えば体が壊れるとわかっていながら、全力でパンチを放ってお茶子を救出。この勇気ある行動が、レスキューポイント60点という最高評価につながりました。
この60点というRP は、全受験生の中でもトップクラスの高得点。審査員たちは、デクの中にヒーローとして最も重要な「救助精神」を見出したのです。VPが0点でも合格できたのは、まさに雄英の理念「Plus Ultra」を体現した行動だったからでしょう。
推薦入試組の轟焦凍と八百万百は別格の実力者
推薦入試で合格した轟焦凍と八百万百は、一般入試組とは別格の実力を持っています。推薦枠はわずか4名(男女各2名)で、中学時代に既に圧倒的な実績を残していなければ合格できません。轟は炎と氷の両方を操る唯一無二の個性を持ち、「そこらのプロ以上」と評される戦闘力の持ち主です。
八百万は「創造」という万能な個性で、あらゆる物質を作り出すことができます。彼女の知識量と応用力は、入学時点で既に完成されていました。推薦入試の3kmマラソン実技では、個性を駆使しなければ完走不可能な設定になっており、二人はこれを余裕でクリアしたと考えられます。
推薦入試組が一般入試を受けていたら、爆豪の記録を超える可能性も十分にあります。ただし雄英は「実力だけでなく人格も重視する」学校なので、推薦入試では筆記・実技・面接の全てで高評価を得る必要があります。轟と八百万は、その全てをクリアした本物のエリートなのです。
切島39点、麗日28点、飯田52点など人気キャラの順位
他のA組メンバーの成績も見ていきましょう。切島鋭児郎はヴィランポイント39点、レスキューポイント35点の合計74点で総合2位。彼の「硬化」の個性は防御に優れており、ロボットの攻撃を受けながら接近戦で倒していくスタイルだったと推測されます。RPも高く、バランスの取れた成績です。
麗日お茶子はVP28点、RP45点の合計73点で3位。彼女の「無重力」の個性は直接的な攻撃力はありませんが、ロボットを浮かせて無力化したり、瓦礫を操作して攻撃したりという工夫が見られます。そしてRPの高さは、彼女の優しさと機転の良さを示しています。
飯田天哉はVP52点、RP9点の合計61点で6位。「エンジン」の驚異的な機動力を活かし、短時間で多くのロボットを倒しました。VPだけ見れば爆豪に次ぐ高得点で、その実力は本物です。常闇踏陰はVP47点、RP10点で9位、鉄哲徹鐵はVP49点、RP10点で8位と、それぞれの個性を活かした戦いを見せました。
これらの成績を見ると、みんなそれぞれのやり方で合格を勝ち取ったことがわかります。2026年のFINAL SEASON完結時には、この入試成績を振り返りながら、彼らの成長を実感するファンも多いでしょう。
雄英高校の4学科それぞれの特徴

雄英高校には、ヒーロー科だけでなく他にも3つの学科が存在します。それぞれが独自の役割を持ち、ヒーロー社会全体を支える人材を育成しています。偏差値79はヒーロー科の数値ですが、他の学科も決して侮れません。
ヒーロー科:年間40名だけが入学できるプロヒーローへの最短ルート
ヒーロー科は言わずと知れた雄英の看板学科。年間わずか40名(A組・B組各20名)しか入学できず、偏差値79、倍率300倍という超難関を突破した精鋭たちが集います。デクや爆豪が所属するA組と、物間寧人や拳藤一佳がいるB組の2クラス体制です。
カリキュラムは実践重視で、1年次から本格的なヒーロー活動を見据えた訓練が行われます。体育祭、職場体験、仮免試験、林間合宿など、年間を通じて様々なイベントが用意されており、その全てがプロヒーローになるための糧となります。相澤消太やオールマイト、プレゼントマイクといった現役プロヒーローが教師として直接指導してくれるのも、ヒーロー科ならではの魅力です。
ヒーロー科を卒業すれば、そのままプロヒーローとしてデビューする道が開けます。まさにヒーローへの最短ルートであり、全国のヒーロー志望者が憧れる学科なのです。
サポート科:発目明など天才技術者がヒーローアイテムを開発
サポート科は、ヒーローが使用する装備品やアイテムを開発する技術者を養成する学科です。作中では発目明というキャラクターがサポート科に所属しており、彼女の天才的な発明センスが何度も描かれています。彼女が開発したアイテムは、ヒーロー科の生徒たちにも提供され、個性を最大限に活かすサポートをしています。
ヒーローの戦闘力は、個性だけで決まるわけではありません。適切な装備があれば、個性の弱点を補い、戦術の幅を広げることができます。例えばデクの「エアフォースグローブ」や、飯田の脚部強化装備など、サポート科の技術がヒーローを支えているのです。
サポート科の偏差値は明確にされていませんが、高度な工学知識と創造力が求められるため、決して簡単な学科ではないでしょう。卒業後はヒーロー事務所の専属技術者や、大手企業の開発部門で活躍する道が開けます。
経営科:ヒーロー事務所の運営とマネジメントを学ぶビジネスコース
経営科は、ヒーロー事務所の運営やマネジメントを学ぶビジネス系の学科です。プロヒーローが活躍するには、事務所運営、広報、スポンサー交渉、法務処理など、ビジネス面での支援が不可欠。経営科はこうした裏方の仕事を担う人材を育てます。
ヒーローは戦うだけが仕事ではありません。人気を獲得し、スポンサーを集め、効率的に事務所を運営することも重要なスキル。経営科の卒業生は、ヒーロー事務所のマネージャーやプロデューサーとして、ヒーローを経営面からサポートします。
経営科では、経営学、マーケティング、法律、会計など、ビジネスに必要な幅広い知識を学びます。偏差値は公表されていませんが、ヒーロー社会特有の経営理論を学ぶため、一般的なビジネススクール以上の専門性が求められるでしょう。
普通科:ヒーロー科不合格者や一般進学希望者が多く在籍
普通科は、一般的な高校と同じく大学進学や就職を目指す学科です。ただし雄英の普通科には特殊な事情があります。それは「ヒーロー科を受験したが不合格になった生徒」が多く在籍しているという点です。心操人使もその一人で、彼は普通科に入学後もヒーロー科への編入を目指して努力を続けました。
普通科からヒーロー科への編入制度も存在します。優秀な成績を収め、体育祭などで実力を示せば、ヒーロー科に転科できるチャンスがあるのです。心操はこの制度を利用し、最終的にヒーロー科への編入を果たしました。このように、普通科は「ヒーロー科を諦めない生徒たち」にとって、再挑戦の場でもあります。
もちろん、最初からヒーローを目指していない生徒も普通科には在籍しています。彼らは大学進学を目指して勉強に励み、将来的には一般企業や公務員として社会を支える存在になります。普通科の偏差値は明確にされていませんが、雄英ブランドを考えると、一般的な進学校レベルの学力は必要でしょう。
このように、雄英高校は4つの学科がそれぞれの役割を果たし、ヒーロー社会全体を多角的に支える人材を育成しているのです。
雄英高校と他のヒーロー養成校を比較

日本には雄英以外にも複数のヒーロー養成校が存在します。それぞれに特色があり、独自の教育方針で優秀なヒーローを輩出しています。雄英が「日本最高峰」と評される理由を、他校と比較することで明らかにしていきましょう。
士傑高校:「西の士傑、東の雄英」と並び称される実力校
士傑(しけつ)高校は、雄英と双璧をなす名門ヒーロー養成校です。「東の雄英、西の士傑」という言葉が示すように、関西方面に位置するこの学校は、雄英に匹敵する高い教育水準を誇ります。作中では夜嵐イナサ、現見ケミィ、肉倉精児、毛原長昌といった実力者たちが在籍しています。
士傑の最大の特徴は、雄英とは対照的な厳格な校風です。男女交際禁止、制帽着用義務など、規律と伝統を重んじる教育方針が徹底されています。制服も学ランとブレザーで、いかにも名門校という雰囲気。自由で最先端を行く雄英とは、校風が真逆と言えるでしょう。
しかし教育の質は決して雄英に劣りません。夜嵐イナサは雄英の推薦入試でトップ成績を収めながらも、士傑を選びました。このことは、士傑が単なる「雄英の次点」ではなく、独自の魅力を持つ学校であることを示しています。仮免試験でも士傑生は高い実力を見せており、卒業生にはファットガムなど第一線で活躍するヒーローも多数います。
傑物学園高校:独自の教育方針で個性的な人材を輩出
傑物(けつぶつ)学園高校は、ヒーロー育成で一定の評価を受けている私立校です。雄英や士傑ほどの知名度はありませんが、独自の教育方針で堅実にヒーローを育てています。作中では真堂揺(しんどうよう)や中瓶畳(なかがめたたみ)といった生徒が登場し、特にチームプレイに優れた実力を示しました。
傑物学園の担任教師はMs.ジョーク(福門笑)で、相澤消太とは昔事務所が近かった顔なじみです。彼女の明るく前向きな性格が、学校の雰囲気にも影響しているのでしょう。傑物学園の生徒たちは、協調性とコミュニケーション能力に優れており、仮免試験でも連携プレイで高評価を得ました。
偏差値や倍率は公表されていませんが、傑物学園も決して簡単に入れる学校ではないはずです。ヒーロー科を持つ学校はどこも競争率が高く、それなりの学力と個性の強さが求められます。傑物学園は「超難関」ではないものの、「中堅上位」クラスの実力校と言えるでしょう。
雄英高校が日本最高峰と評される理由は卒業生の実績
では、なぜ雄英は日本最高峰と評されるのでしょうか?その答えは卒業生の圧倒的な実績にあります。オールマイト(平和の象徴として長年No.1ヒーロー)、エンデヴァー(現No.1ヒーロー)、ベストジーニスト(元No.4ヒーロー)、エッジショット(No.5ヒーロー)など、日本のヒーローランキング上位を雄英出身者が独占しているのです。
さらに、雄英の教師陣も豪華です。オールマイト、相澤消太(イレイザーヘッド)、プレゼントマイク、ミッドナイト、セメントス、13号など、現役トップクラスのプロヒーローが直接指導してくれる環境は、他校では真似できません。この教師陣の充実度が、雄英の教育レベルを支えています。
加えて、最先端の訓練施設、実践重視のカリキュラム、全国放送される体育祭など、あらゆる面で雄英は他校を一歩リードしています。士傑や傑物学園も優秀な学校ですが、総合力で言えば雄英が頭一つ抜けているのは間違いないでしょう。
2026年のFINAL SEASON完結後には、「もし自分がヒーロー志望だったら、どの学校を選ぶ?」という議論がファンの間で盛り上がるかもしれません。雄英、士傑、傑物学園——それぞれに魅力があり、どの学校も素晴らしいヒーロー養成校なのです。
雄英高校に関するよくある質問

ヒロアカファンなら誰もが一度は疑問に思ったことがある、雄英高校に関するよくある質問にお答えします。設定の細かい部分まで知ることで、作品をより深く楽しめるはずです。
雄英高校は実在する?
残念ながら、雄英高校は実在しません。「僕のヒーローアカデミア」の作中に登場する架空の学校です。ただし、作者の堀越耕平先生は実在の学校をモデルにしている可能性があります。一部のファンの間では、警察大学校が モデルなのではないかという説があります。
警察大学校は、警察官を養成する国の機関で、ヒーローと警察は市民を守るという点で共通しています。また、国立という点も雄英と一致します。もちろん公式に明言されているわけではありませんが、ヒーロー社会における雄英の位置づけは、現実社会における警察大学校に近いのかもしれません。
ちなみに、校名の「雄英」は「英雄」の文字を逆にしたアナグラムです。こうした遊び心のあるネーミングは、堀越先生の作品の特徴の一つですね。
A組とB組で成績や実力に差はあるの?
結論から言うと、A組とB組に明確な実力差はありません。両クラスとも、同じ入試を突破した40名が振り分けられているだけで、成績順にクラス分けされているわけではないのです。実際、B組にも物間寧人や拳藤一佳、鉄哲徹鐵といった実力者が多数在籍しています。
作中でA組が目立つのは、単純に主人公のデクがA組に所属しているからです。物語の視点がA組中心なので、読者や視聴者にはA組の活躍が印象に残りやすいだけで、B組も同じくらい優秀なのです。合同戦闘訓練では、B組がA組を圧倒する場面も多々ありました。
クラス分けの基準は不明ですが、おそらく個性のバランスや性格の相性などを考慮して振り分けられているのでしょう。A組には攻撃型の個性が多く、B組には特殊能力型が多いといった傾向は見られますが、これも意図的な配置かもしれません。
普通科やサポート科の偏差値も79なの?
偏差値79という数字は、ヒーロー科に関する設定です。普通科やサポート科、経営科の偏差値は作中で明言されていません。ただし、同じ雄英高校という ブランドを考えると、他の学科もそれなりに高い偏差値だと推測されます。
特にサポート科は、高度な工学知識が求められるため、偏差値70前後はあるのではないでしょうか。普通科も、雄英ブランドで大学進学を目指す生徒が集まるため、一般的な進学校レベル(偏差値65〜70程度)と考えられます。経営科も、ビジネスの専門知識を学ぶため、それなりの学力が必要でしょう。
ただし、どの学科も「ヒーロー科ほどではない」というのが共通認識です。ヒーロー科の偏差値79、倍率300倍は、雄英の中でも別格の数字なのです。
相澤先生の除籍制度は本当に厳しい?
相澤消太先生(イレイザーヘッド)は、過去に自分が担任したクラスで多数の生徒を除籍にしたことで知られています。初日のオリエンテーションでは「昨年は20人除籍にした」と発言し、生徒たちを震え上がらせました。しかしこの除籍制度、実は複雑な背景があるのです。
まず、相澤先生が除籍にするのは「ヒーローの資質がない」と判断した生徒だけです。単に成績が悪いからという理由ではありません。ヒーローは命がけの職業で、適性のない人間が現場に出れば、自分だけでなく仲間や市民も危険にさらします。相澤先生の厳しさは、そうした未来を防ぐための愛情でもあるのです。
また、除籍された生徒は「退学」ではなく、他の学科(普通科など)に転科できる可能性もあります。ヒーローの道を諦めさせることで、その生徒により適した道を見つけさせるという意図があるのかもしれません。
実際、1年A組では除籍者は一人も出ていません。これは相澤先生が生徒たちの成長を認めた証拠です。初日の脅しは、生徒たちを奮起させるための演出だったとも言えるでしょう。2026年の受験シーズンには、相澤先生の厳しさと優しさを再評価する声が高まるかもしれませんね。
雄英高校の偏差値79は現実でどのレベル?まとめ

雄英高校ヒーロー科の偏差値79は、現実世界で言えば灘高校や筑波大学附属駒場高校と同等の、全国トップ1〜2%に入る超難関レベルです。さらに倍率300倍という数字は、東大理三を大きく上回る狭き門。デクや爆豪、轟たちが合格できたのは、まさに奇跡と言っても過言ではありません。
入試では筆記試験と実技試験の両方が課され、学力だけでなく戦闘力、判断力、そして何よりヒーロー精神が総合的に評価されます。ヴィランポイントとレスキューポイントの二軸評価システムは、多様なタイプのヒーローを発掘するための秀逸な仕組み。爆豪のように戦闘力で突破するタイプも、デクのように救助精神で評価されるタイプも、それぞれの道で合格を勝ち取れるのです。
推薦入試はさらに厳しく、男女各2名しか合格できない超エリート枠。轟焦凍や八百万百が推薦合格できたのは、中学時代から既にプロレベルの実力を持っていたからです。3kmマラソン実技、筆記、面接の全てで高評価を得る必要があり、文武両道どころか人格面でも完璧さが求められます。
2026年2月〜4月の受験シーズン、そしてFINAL SEASON完結時には、改めて雄英高校の偏差値79という数字の重みを実感するファンも多いはずです。デクたちが歩んできた道のりを振り返りながら、「もし自分だったら合格できただろうか?」と想像してみるのも楽しいかもしれません。雄英高校は、まさに日本最高峰のヒーロー養成機関。その門をくぐった40名の物語が、僕のヒーローアカデミアなのです。
ゼンシーア
