十種影法術を完全解説!全10種の式神・能力・元ネタ【呪術廻戦】

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呪術廻戦の人気キャラクター・伏黒恵が操る「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」。影から10種類もの式神を召喚するこの術式は、禪院家に代々受け継がれてきた最強クラスの相伝術式です。玉犬、鵺、大蛇といったお馴染みの式神から、死滅回游編で初登場した円鹿・貫牛・虎葬まで、それぞれが独自の能力を持ち、戦況に応じて使い分けられる汎用性の高さが魅力。さらに、歴代の誰も調伏できなかった最強の式神・魔虚羅の存在が、この術式を特別なものにしています。

2026年1月8日から放送開始のアニメ3期「死滅回游 前編」では、宿儺が完全掌握した十種影法術の圧倒的な強さが描かれます。この記事では、全10種の式神の能力・元ネタ・手印を完全網羅し、宿儺使用時の恐るべき力や、十種神宝との深い繋がりまで徹底解説。アニメ放送前の予習に、放送後の復習に、ぜひ活用してください!

目次

十種影法術とは?

呪術廻戦のクールな人気キャラクター・伏黒恵が使いこなす「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」。この術式は禪院家に代々受け継がれてきた相伝の技であり、作中でも最強クラスの術式として描かれています。影を自在に操り、10種類もの式神を召喚できるこの能力は、攻撃・防御・索敵といったあらゆる場面で活躍する万能性が最大の魅力です。

2026年1月から放送開始のアニメ3期「死滅回游 前編」では、宿儺がこの術式を完全掌握し、圧倒的な力を見せつける展開が待っています。伏黒本人が使う時とは比較にならないほどの破壊力を持つ十種影法術の真価が、ついにアニメで描かれるのです。

影を媒介に10種の式神を召喚する強力な術式

十種影法術の基本は、影を使って式神を呼び出すというシンプルながら奥深いシステムです。術者は両手で特定の影絵(手印)を作り、その形に対応した式神を影の中から召喚します。犬、鳥、蛇、象など、それぞれ異なる特性を持つ式神たちは、戦闘スタイルや状況に応じて使い分けることができます。

この術式の真骨頂は、単純な攻撃力だけでなく、探索能力を持つ玉犬、移動手段となる鵺、サポート役の蝦蟇など、多様な役割を一人でこなせる点にあります。伏黒は時に複数の式神を同時召喚し、連携攻撃を仕掛けることも。ただし、強力な式神ほど呪力消費が激しく、満象のような大型式神は単体でしか使用できないという制約も存在します。

調伏の儀を経て使える式神が増えていく

十種影法術の継承者は、最初から全ての式神を使えるわけではありません。術式を受け継いだ時点で与えられるのは、最も基本的な式神である「玉犬・白」と「玉犬・黒」の2体のみ。ここから新たな式神を手に入れるには、「調伏の儀」と呼ばれる儀式に挑む必要があります。

調伏の儀とは、術者が単独で未調伏の式神と戦い、これを打ち倒すことで使役権を得る試練です。儀式に成功すれば、その式神を自由に召喚できるようになります。しかし失敗すれば命を落とす危険も。伏黒は作中で蝦蟇、鵺、大蛇、満象、脱兎といった式神を次々と調伏していきました。ただし、最強の式神「魔虚羅」だけは、歴代の十種影法術使いの誰一人として調伏に成功していません。

破壊された式神の力は他の式神に継承される

十種影法術には、一度破壊された式神は二度と召喚できないという厳しいルールがあります。特級呪霊・両面宿儺との戦いで玉犬・白が破壊された時、伏黒は大きな痛手を負いました。しかし、この術式にはその喪失を補う独特のシステムが備わっています。

破壊された式神の力は消滅するのではなく、残った他の式神に受け継がれていくのです。白を失った後、黒はその力を継承して「玉犬・渾(こん)」へと進化。二足歩行が可能になり、体格も大幅に増大し、戦闘能力が飛躍的に向上しました。この継承システムにより、術式全体の力は維持され、時にはより強力な形へと変化していきます。ただし、どの式神にどのような形で力が継承されるかは、明確なルールが完全には判明していません。

術者の呪力量で式神の強さが大きく変わる

同じ十種影法術でも、使い手の実力によって式神の強さは天と地ほどの差が生まれます。伏黒恵は若くして優れた才能を持つ術師ですが、まだ成長途上。彼が召喚する鵺や満象は確かに強力ですが、本来のポテンシャルを完全に引き出せているわけではありません。

この事実が明確に示されたのが、宿儺による十種影法術の使用です。伏黒の身体を乗っ取った宿儺が召喚した鵺は、伏黒が使う時とは比較にならないほど巨大化し、圧倒的な破壊力を発揮しました。呪いの王としての膨大な呪力を注ぎ込むことで、式神たちは真の力を開放したのです。つまり、十種影法術は使い手の器次第で無限の可能性を秘めた術式だと言えるでしょう。アニメ3期では、この差が圧倒的な映像美で描かれることになります。

十種影法術の式神を全10種類一覧で紹介!能力・元ネタ・手印を完全網羅

式神名姿・特徴主な能力・役割元ネタ(十種神宝)手印
玉犬(ぎょくけん)白と黒の一対の犬嗅覚・索敵・近接戦闘/黒は進化して玉犬・渾に死返玉・道返玉左手に右手を重ね犬の顔
鵺(ぬえ)仮面をつけた鳥型飛行・電撃攻撃・麻痺付与蛇比礼両手交差で翼
大蛇(おろち)巨大な蛇締め付け・広範囲攻撃生玉指で蛇の頭
蝦蟇(がま)大小の蛙舌による拘束・救出・補助沖津鏡指先で蛙の顔
満象(ばんしょう)巨大な象超高圧水流・圧殺辺津鏡両手で象の顔
脱兎(だっと)無数の兎撹乱・視界妨害・囮品々物之比礼両手で兎の全身
魔虚羅(まこら)神将・人型あらゆる事象への適応・最強八握剣両拳を前へ+詠唱
円鹿(まどか)鹿型反転術式による治癒・呪力中和足玉両手で鹿の頭
貫牛(かんぎゅう)闘牛型超高速直線突進・粉砕蜂比礼両手で角のある牛
虎葬(こそう)不明(顎吐の基礎)能力不明・力は継承済蛇之比礼(推定)不明

ここからは、十種影法術で召喚可能な全10種の式神を徹底解説していきます。それぞれの式神には固有の能力があり、元ネタとなった日本神話の宝物との興味深い繋がりも。手印の作り方から戦闘での活躍まで、ファン必見の情報を余すところなくお届けします。

原作完結により、ついに全ての式神の詳細が明らかになりました。伏黒が使う式神と宿儺が使う式神では、同じ術式でも全く別次元の強さを見せるのも見どころ。アニメ3期では、これまで謎に包まれていた円鹿や貫牛、虎葬といった式神たちが遂に映像化されます。

①玉犬(ぎょくけん)

玉犬の最大の強みは、鋭い嗅覚と高い敏捷性にあります。呪霊の痕跡を追跡したり、敵の位置を特定する探索能力に優れ、戦闘でも鋭い爪と牙で敵を引き裂きます。虎杖や釘崎からも「可愛い」と評されるほど、仕草も本物の犬そのもの。少年院での戦いで白が破壊されましたが、その力を継承した黒は「玉犬・渾(こん)」へと進化。二足歩行も可能になり、狼男のような姿で特級クラスの攻撃力を手に入れました。

②鵺(ぬえ)

鵺の最大の特徴は飛行能力です。空を自在に飛び回り、伏黒の移動手段としても活躍します。さらに翼は電気を帯びており、体当たりによって敵に電撃ダメージを与えることが可能。攻撃を受けた相手は麻痺状態に陥り、動きが鈍くなります。この麻痺効果は、敵の動きを封じて次の攻撃に繋げる重要な戦術として機能します。大蛇が破壊された後は、その力を継承して巨大化。宿儺が使用した際には、伏黒使用時とは比較にならない規模に成長し、尾に蛇を纏った真の姿を見せました。

③大蛇(おろち)

大蛇の強みは、その巨大な身体を活かした広範囲攻撃にあります。長大な体で敵を締め上げたり、複数の敵を同時に攻撃することが可能です。また顎の力が非常に強く、一度捕らえた獲物を容易には離しません。伏黒が宿儺と戦った際に破壊されてしまいましたが、その力は後に鵺へと受け継がれることになります。単体での再召喚はできなくなりましたが、大蛇の力は消えたわけではなく、術式全体の中で生き続けているのです。

④蝦蟇(がま)

蝦蟇の特徴は、長く伸びる舌です。この舌を使って対象を絡め取ることができ、敵の動きを封じるのはもちろん、仲間を危険から救出する際にも活躍します。作中では釘崎を救出した際、本人から「カエル苦手なんスけど…」と文句を言われる一幕も。攻撃力は高くありませんが、戦況をコントロールする重要な役割を担います。鵺と組み合わせた拡張術式「不知井底(せいていしらず)」では、羽の生えたカエルとなって撹乱戦術に使われます。

⑤満象(ばんしょう)

満象の最大の武器は、鼻から勢いよく吐き出される大量の水です。この水流は凄まじい圧力を持ち、広範囲の敵を吹き飛ばします。また巨体そのものも強力な武器となり、体重は推定3〜6トン。敵を押しつぶす戦法も可能です。ただし、その強力さゆえに呪力消費が激しく、満象を召喚している間は他の式神を同時に使うことができません。レジィ・スター戦では、この圧倒的な破壊力で勝利を掴みました。

⑥脱兎(だっと)

脱兎の特徴は、とにかく数が多いこと。「ポポポポ」という擬音とともに無数の兎が現れ、戦場を混乱に陥れます。攻撃力はほぼ皆無ですが、敵の視界を遮ったり、注意を逸らしたりする撹乱戦術に極めて有効です。また、破壊されても何度でも召喚可能なのも大きな利点。伏黒は脱兎で敵の目を眩ませ、その隙に本命の攻撃を仕掛けるという戦術を好んで使います。見た目のキュートさとは裏腹に、戦術的価値の高い式神なのです。

⑦八握剣異戒神将・魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょう・まこら)

魔虚羅の恐るべき能力は、あらゆる事象への「適応」です。一度受けた攻撃や現象に対して自動的に適応し、次からは無効化してしまいます。五条悟の無下限呪術さえも適応によって突破するほど。手には退魔の剣を持ち、反転術式のエネルギーで呪霊を一撃で祓います。調伏の儀には自分以外の者も強制的に参加させられるため、伏黒は自滅覚悟の最終手段として使用しようとしましたが、宿儺の介入で未遂に終わりました。この式神の調伏に成功すれば、間違いなく最強クラスの術師となれるでしょう。

⑧円鹿(まどか)

円鹿の最大の特徴は、反転術式を使えることです。反転術式とは呪力をプラスのエネルギーに変換する高等技術で、これにより術者や式神の治療が可能になります。万との戦いでは、宿儺がダメージを負うたびに円鹿を召喚して回復する様子が描かれました。また、反転術式のエネルギーを外部に放出することで、相手の呪力を打ち消す攻撃も可能。治療と攻撃の両面で活躍する、極めて貴重な式神です。アニメ3期での初登場シーンは必見でしょう。

⑨貫牛(かんぎゅう)

貫牛の武器は、圧倒的なスピードで繰り出される突進攻撃です。直線方向にしか動けないという制約はあるものの、その突進力は凄まじく、命中すれば敵を粉砕します。高速移動と破壊力を兼ね備えた、シンプルながら強力な式神。宿儺の膨大な呪力で強化された貫牛は、特級術師クラスの相手にも大きなダメージを与えました。直線的な攻撃パターンゆえに回避は可能ですが、それを上回るスピードと威力が最大の脅威となります。

⑩虎葬(こそう)

「虎葬」という名前は「虎杖を葬る」とも読めるため、ファンの間では「物語の鍵を握る式神ではないか」と考察されています。嵌合獣・顎吐を見ると、玉犬より人型に近い手足と、腹部の虎模様が特徴的。これらが虎葬由来の要素だと考えられます。既に顎吐の一部として力が継承されているため、単体での召喚は不可能ですが、その真の姿や能力については今なお謎に包まれています。原作完結後も議論が続く、最もミステリアスな式神です。

十種影法術の元ネタ「十種神宝」とは?

呪術廻戦の魅力の一つは、日本の神話や伝承を巧みに取り入れた設定の深さにあります。十種影法術もその例外ではなく、古代日本の神道における秘宝「十種神宝(とくさのかんだから)」が元ネタとなっています。

この神宝と式神の関係を知ることで、作品世界への理解がさらに深まり、芥見下々先生の緻密な設定作りに感動すること間違いなし。各式神の額に刻まれた紋様や、魔虚羅召喚時の詠唱など、細部まで意味を持たせた作り込みは必見です。

先代旧事本紀に登場する10種類の神宝

十種神宝は、『先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)』という平安時代の史書に記された、10種類の霊力を持つ宝物です。この神宝は物部氏の祖先である饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が天降る際に、天神から授けられたとされています。具体的な内訳は、鏡が2種類(沖津鏡・辺津鏡)、剣が1種類(八握剣)、玉が4種類(生玉・死返玉・足玉・道返玉)、比礼という長い布が3種類(蛇比礼・蜂比礼・品々物之比礼)です。

これらの神宝は、それぞれ異なる霊力を秘めているとされます。鏡は真実を映し出し、剣は邪悪を祓い、玉は生命や魂に関わる力を持ち、比礼は身を守る結界の役割を果たす。十種影法術の各式神は、これら神宝の特性を受け継いでおり、名前だけでなく能力面でも対応関係が見られます。例えば玉犬の元ネタである「死返玉」と「道返玉」は、死者蘇生や悪霊退散の力を持つとされ、呪霊退治に使われる玉犬の役割と重なるのです。

各式神は十種神宝の紋様を刻んでいる

芥見先生の細やかな設定作りが光るのが、式神たちの額に刻まれた紋様です。よく見ると、それぞれの式神の額には対応する十種神宝を示すマークが描かれています。例えば満象の額には「辺津鏡」の紋様が、円鹿には「足玉」の紋様が刻まれているのです。

この紋様は単なる装飾ではなく、式神のアイデンティティを示す重要な要素。宿儺が使用した巨大化した鵺の額には「生玉」の紋様が見られますが、これは大蛇の力を継承した証拠でもあります。原作を読み返す際や、アニメを視聴する際には、ぜひこの紋様にも注目してみてください。一つ一つの式神が、古代の神宝と確かに繋がっていることが実感できるはずです。細部まで作り込まれた設定こそ、呪術廻戦が多くのファンを魅了する理由の一つなのです。

三種の神器との関連性と式神の収束理論

十種神宝と日本の三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉)を同一視する説が古来より存在します。具体的には、2種の鏡を八咫鏡に、剣と比礼を草薙剣に、4種の玉を八尺瓊勾玉に対応させるというものです。この説を十種影法術に当てはめると、興味深い理論が浮かび上がります。

それは「10体の式神は最終的に3体に収束するのではないか」という考察です。実際、玉犬は白と黒が渾へと統合されました。これは同じ「玉」系統に属する式神同士の融合です。同様に、鏡系統の式神同士、剣・比礼系統の式神同士が段階的に融合していき、最後には3つの究極形態に至る可能性があります。この理論が正しければ、十種影法術は使い込むほどに強力になる成長型の術式とも言えるでしょう。原作完結後も議論が続く、ファン考察の醍醐味です。

布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)の詠唱の意味

伏黒が魔虚羅を呼び出す際に唱える「布瑠部由良由良」という呪文。実はこれ、「布瑠の言(ふるのこと)」という古代の祝詞の一部なのです。十種神宝を振り動かしながら「布瑠部 由良由良」と唱えることで、死者を蘇らせるほどの強大な霊力を呼び覚ますとされています。

この詠唱が魔虚羅召喚に使われることから、ファンの間では「十種影法術は死者蘇生と深い関わりがあるのでは」という考察も。実際、式神が破壊されても力は他へ引き継がれ、ある意味で「復活」しているとも解釈できます。また宿儺が伏黒の術式を狙った理由も、自身の完全復活を目論んでいた可能性があります。古代の呪術と現代の物語が見事に融合した、呪術廻戦ならではの設定の妙と言えるでしょう。アニメで魔虚羅召喚シーンを観る際は、ぜひこの詠唱にも耳を傾けてみてください。

十種影法術の強さ

禪院家相伝の術式として数百年の歴史を持つ十種影法術。その強さは、単純な攻撃力だけでは測れません。多様な式神を使い分けることで生まれる戦術の幅、破壊された式神が力を引き継ぐ独自のシステム、そして何より魔虚羅という切り札の存在。これらが組み合わさることで、十種影法術は作中屈指の術式となっています。

過去の歴史を紐解けば、この術式がいかに恐れられてきたかが分かります。そして宿儺という呪いの王が、数ある術式の中からこれを選んだ理由。その答えを知れば、十種影法術の真価が見えてくるはずです。

過去に六眼持ちの無下限術式使いと相討ちした実績

十種影法術の恐ろしさを物語る歴史的事実があります。それは、かつての使い手が五条悟と同じ「六眼」と「無下限呪術」を持つ術師と戦い、相討ちに持ち込んだという記録です。六眼は呪術界において数百年に一度しか現れない稀有な才能であり、無下限呪術は五条家相伝の最強術式。この二つを併せ持つ術師は、まさに時代の最強者と言えます。

その最強術師と互角以上に渡り合ったという事実は、十種影法術のポテンシャルの高さを証明しています。相手の絶対防御を突破する手段、圧倒的な呪力に対抗する戦術、そして最後まで諦めない継戦能力。これらを兼ね備えた術式だからこそ、不可能とも思える相討ちを実現できたのでしょう。伏黒恵がその潜在能力を完全に開花させれば、現代の五条悟にも対抗できる可能性を秘めているということです。

攻撃・防御・索敵をすべて一人でこなせる汎用性

十種影法術の最大の強みは、その圧倒的な汎用性にあります。玉犬・渾は高い攻撃力を誇り、鵺は空からの奇襲と電撃で敵を翻弄し、大蛇は広範囲を制圧します。これだけでも十分強力ですが、真価はここからです。

防御面では満象の巨体が壁となり、蝦蟇の舌が敵の攻撃を妨害します。索敵においては玉犬の嗅覚が呪霊の痕跡を追跡し、鵺が上空から状況を把握。脱兎は撹乱で敵の注意を逸らし、円鹿は反転術式で味方を治療する。つまり、通常なら複数の術師で役割分担するところを、十種影法術の使い手は一人で完結できるのです。この万能性こそが、禪院家が誇る理由でしょう。チーム戦でも個人戦でも活躍でき、どんな状況にも対応可能。戦術の幅は使い手の創意工夫次第で無限に広がります。

魔虚羅の調伏に成功すれば最強クラスの術師に

十種影法術には、他の術式にはない究極の切り札が存在します。それが八握剣異戒神将・魔虚羅です。歴代の使い手が誰一人として調伏できなかったこの式神は、あらゆる事象に「適応」する恐るべき能力を持っています。一度受けた攻撃には次から無効化され、どんな術式も通用しなくなる。五条悟の無下限呪術すら適応によって突破するほどです。

もし誰かが魔虚羅の調伏に成功したら、その瞬間に呪術界の勢力図は一変するでしょう。魔虚羅を従えた術師は、事実上無敵に近い存在となります。どんな強敵も、魔虚羅を召喚して戦わせれば、いずれ適応して勝利する。この可能性こそが、十種影法術を最強クラスの術式たらしめている要因です。伏黒恵には、その才能があります。五条悟が伏黒に期待をかけた理由も、この魔虚羅の調伏可能性を見越してのことでしょう。

宿儺が執着した理由は術式の適応力にあり

両面宿儺が数ある術師の中から伏黒恵を選び、執拗に狙い続けた理由。それは単なる術式の強さだけではありません。宿儺が注目したのは、十種影法術が持つ「適応」という概念そのものでした。魔虚羅の適応能力は、あらゆる術式の天敵となります。五条悟という最大の障害を排除するため、宿儺にはこの力が必要だったのです。

さらに宿儺は、十種影法術の発展性にも気づいていました。式神の融合、力の継承、新たな組み合わせの創造。これらは使い手の創意工夫次第で無限の可能性を生みます。宿儺は伏黒の身体を得て、嵌合獣・顎吐という独自の式神を生み出しました。反転術式を使える式神という、本来の十種影法術にはなかった存在です。このように、術式を更なる高みへ昇華できる余地がある点も、宿儺が執着した理由でしょう。呪いの王の千年の知恵と経験が、禪院家の秘術と融合した時、生まれるのは想像を絶する破壊力だったのです。

十種影法術に関するよくある質問

十種影法術について、ファンからよく寄せられる質問をまとめました。複雑な設定が多いからこそ生まれる疑問を、一つずつ丁寧に解説していきます。

十種影法術で最強の式神はどれですか?

間違いなく八握剣異戒神将・魔虚羅です。歴代の使い手が誰一人として調伏できなかったこの式神は、あらゆる事象に適応する能力を持ち、一度受けた攻撃は次から無効化されます。五条悟の無下限呪術さえも適応によって突破し、退魔の剣で呪霊を一撃で祓う力を持ちます。宿儺が調伏に成功したことで、その圧倒的な強さが証明されました。ただし調伏前は敵として現れるため、使いこなすには相応の実力が必要です。

伏黒恵は最終的に魔虚羅を調伏できましたか?

残念ながら、伏黒恵は魔虚羅の調伏に成功していません。初めて魔虚羅を召喚したのは特級呪霊・指宿儺との戦いでしたが、宿儺の介入により儀式は中断されました。その後、宿儺に身体を乗っ取られたため、伏黒自身が再び調伏に挑む機会は訪れませんでした。魔虚羅を調伏したのは、伏黒の身体を使った宿儺です。もし伏黒が自力で調伏に成功していたら、物語は大きく変わっていたでしょう。

式神は何体まで同時に召喚できますか?

基本的に複数体の同時召喚は可能ですが、術者の呪力量と式神の消費量によって限界があります。伏黒は作中で玉犬と鵺を同時に出したり、脱兎と他の式神を組み合わせたりしていました。ただし満象のような大型式神は呪力消費が激しく、単体でしか使用できません。また、式神の組み合わせによっては相性があり、拡張術式として新たな形を生み出すこともあります。宿儺のような膨大な呪力を持つ術師なら、より多くの式神を同時に操ることが可能でしょう。

十種影法術を完全解説!まとめ

伏黒恵が使いこなす禪院家相伝の術式・十種影法術について、全10種の式神から元ネタの十種神宝まで、徹底的に解説してきました。影を媒介に多様な式神を召喚し、攻撃・防御・索敵のすべてを一人でこなせる汎用性。破壊された式神の力が他へ継承される独自のシステム。そして何より、あらゆる事象に適応する最強の式神・魔虚羅の存在。これらが組み合わさることで、十種影法術は作中屈指の術式となっています。

2026年1月8日から放送開始のアニメ3期「死滅回游 前編」では、宿儺が完全掌握した十種影法術の圧倒的な力が描かれます。円鹿や貫牛といった新式神の初登場、嵌合獣・顎吐の圧巻の戦闘シーン。伏黒本人が使う時とは別次元の強さを見せる式神たちの活躍は必見です。この記事で予習を済ませて、アニメ放送を最高に楽しみましょう!

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