世界累計7,300万部を誇る「銀魂」の生みの親、空知英秋先生。2019年の完結から6年が経過した2025年現在、「次回作はいつ?」「今は何をしているの?」と気になっているファンも多いのではないでしょうか。実は空知先生、週刊連載から解放されて健康的な生活を送りながら、銀魂20周年プロジェクトの中核として精力的に活動しています。2025年10月から放送中の「3年Z組銀八先生」、2026年公開予定の「新劇場版銀魂 -吉原大炎上-」など、新作プロジェクトへの全面協力に加え、描き下ろしイラストの提供も続けています。この記事では、空知先生の最新活動状況から次回作の可能性まで、徹底的に解説します。
空知英秋の現在の活動状況【2025年最新】

「銀魂」の完結から6年。空知英秋先生は今、どんな毎日を送っているのでしょうか。週刊連載という過酷な日々から解放された空知先生は、健康的なライフスタイルを送りながら、ファンが喜ぶ描き下ろしイラストや特別プロジェクトへの参加で、独自のペースで創作活動を続けています。連載作家時代とは異なる、自由な立場だからこそできる活動が注目を集めています。
銀魂完結後6年、筋トレと禁煙で健康的な生活を送る日々
2019年6月に「銀魂」がアプリ版で完結してから、空知先生の生活は大きく変わりました。15年間という長期連載を支え続けた週刊連載のプレッシャーから解放され、心身ともに健康的な日々を過ごしているとのことです。
2020年に開催された歴代担当編集者との座談会では、空知先生が「健康的になっている」という報告がありました。連載中は自他ともに認める遅筆で知られ、締め切りとの戦いが続いていた空知先生ですが、完結後は筋トレを始めたり、禁煙に成功するなど、自己管理に力を入れているようです。
週刊連載時代には「ジャンプで一番の遅筆」と自らネタにしていた空知先生。当時は右手をGペンに改造したいとまで語っていましたが、今は自分のペースで創作と向き合える環境を手に入れ、作家として次のステージに進んでいる様子がうかがえます。
2024年〜2025年に公開された描き下ろしイラストと寄稿
空知先生は連載を終えても、様々な場面で描き下ろしイラストを提供し、ファンを喜ばせ続けています。2024年1月号の「最強ジャンプ」では久しぶりの描き下ろしイラストを披露し、銀魂ファンを歓喜させました。
さらに遡れば、2023年12月には高橋留美子先生の「うる星やつら45周年企画」に参加し、特別イラストを寄稿しています。レジェンド作家同士の共演として、アニメ・漫画ファンの間で大きな話題となりました。同年4月には、声優の山寺宏一さんのために「ほうれい線バッキバキ」の似顔絵を描き下ろし、山寺さん本人がSNSのアイコンに使用するというユニークなエピソードも生まれています。
これらの活動は、空知先生が創作意欲を失っているわけではなく、むしろ自由な立場で好きなものを描く楽しさを取り戻していることを示しています。週刊連載の重圧から解放された今だからこそ、こうした遊び心のある活動ができるのでしょう。
ジャンプフェスタ2025で「SAKAMOTO DAYS」とまさかのコラボ
2024年12月に開催されたジャンプフェスタ2025では、空知先生からサプライズが届きました。人気作品「SAKAMOTO DAYS」とのコラボイラスト「SAKATA DAYS(坂田商店)」を描き下ろしたのです。
このコラボが実現した背景には、2025年1月からアニメ放送が始まる「SAKAMOTO DAYS」の主人公・坂本太郎の声を、銀魂の坂田銀時と同じく杉田智和さんが担当することがありました。空知先生は「いよいよ始まる1月からのアニメ、楽しみで思わず描き下ろしちゃいました」とコメントを寄せており、後輩作品への愛情と、杉田さんへのエールが込められた作品となりました。
銀魂ステージで突然公開されたこのイラストに、会場は大きな歓声に包まれました。「SAKAMOTO DAYS」公式Xでも「描いていただけた、というか勝手に描かれちゃった笑⁉️」とコメントされ、空知先生らしいフリーダムな活動スタイルが健在であることを示しています。完結後も銀魂コミュニティとのつながりを大切にしながら、新しい作品への応援も惜しまない姿勢は、多くのファンに希望を与えています。
空知英秋が現在手がける最新プロジェクト

新連載こそないものの、空知英秋先生は「銀魂20周年プロジェクト」の中核として、複数の大型プロジェクトに原作者として全面協力しています。2025年から2026年にかけて展開される新作アニメと劇場版は、完結から6年を経てもなお衰えない銀魂人気を証明するものとなっています。原作者としての立場から、これらのプロジェクトに深く関わり続ける空知先生の姿勢は、ファンに大きな希望を与えています。
TVアニメ「3年Z組銀八先生」原作として2025年10月より放送中
2025年10月6日より、テレビ東京系列で毎週月曜24時から放送が開始されたTVアニメ「3年Z組銀八先生」。これは大崎知仁先生によるスピンオフ小説をベースにした、銀魂まるちばーすアニメとして制作されています。
本作は、銀魂のキャラクターたちが江戸ではなく学園を舞台に、まったく新しい青春ストーリーを繰り広げる学園コメディです。担任教師・坂田銀八のもと、一筋縄ではいかない生徒たちが暴れまわる様子は、本編とは違った魅力を持ちながらも、空知イズムが随所に感じられる作品となっています。
空知先生は原作者として本プロジェクトに全面協力しており、スタッフやキャストも「銀魂と銀八先生を愛するスタッフ陣がよってたかって面白いアニメを目指した」とコメントしています。ジャンプフェスタ2025では「そんな先の事はしらん」とコメントしつつも、実際には制作に深く関わっていることがうかがえます。キャッチコピーは「陽キャも陰キャも関係ない、銀魂流の青春がここにある!」。本編ファンはもちろん、学園もの好きにも楽しめる内容となっています。
2026年公開「新劇場版銀魂 -吉原大炎上-」に全面協力
2025年8月16日に開催された「銀魂まるちばーす祭り」で発表された、銀魂20周年プロジェクト最後の大発表。それが2026年公開の「新劇場版銀魂 -吉原大炎上-」です。原作でも珠玉の名エピソードとして知られる「吉原炎上篇」が、完全新規作画で初の映画化を果たします。
本作最大の特徴は、シリーズ初となるシネマスコープサイズ(アスペクト比2.35:1)での制作です。大スクリーンで描かれる圧巻のアクションと熱いドラマは、原作ファンが最も期待するエピソードを娯楽超大作として蘇らせることになります。監督は安藤尚也氏、キャラクターデザイン・総作画監督は竹内進二氏という実績あるスタッフが集結しています。
空知先生は本作のために描き下ろしティザービジュアルを提供しており、発表時のコメントでは「連載が終了してから6年もたつ作品が、未だに汚い大人たちの小銭稼ぎの道具になり、味がしなくなるまでしゃぶり尽くされているのを見るのは、それはそれで作家冥利に尽きるなと通帳を眺めながら感じております」と、いつもの空知節で喜びを表現しています。「そろそろ杉田さんの下半身事情等の問題で華々しく爆散し終わっていくのも『銀魂』的には勝ち逃げかな」という相変わらずの暴言も健在で、ファンを笑わせています。
空知英秋の次回作はいつ?新連載の可能性を徹底検証

銀魂完結から6年。多くのファンが気になるのは「空知先生の次回作はいつ始まるのか」という疑問です。2019年の完結以降、新連載の発表はなく、歴代担当編集者からも明確な情報は得られていません。しかし、空知先生自身のコメントや過去の読み切り作品、そして業界の動向から、次回作の可能性を探ることはできます。週刊連載という形式からは距離を置きつつも、創作への意欲を失っていないことは確かです。
歴代担当編集者「まったくわかりません」発言
2021年に実施された「銀魂 THE FINAL」公開記念の歴代担当編集者座談会で、次回作について質問が飛びました。しかし、空知先生と15年にわたって二人三脚で歩んできた編集者たちからも、「まったくわかりません」という回答しか得られませんでした。
実は空知先生本人も、完結時から一貫して次回作については明言を避けています。編集者たちも「空知先生がやりたいと思ったときにやるでしょう」というスタンスで、具体的な予定や企画については語られていません。
この「わからない」という状態は、空知先生の創作スタイルを考えると自然なことかもしれません。銀魂の連載中も、思いつきやアドリブを大切にしながら物語を紡いできた空知先生。次回作についても、自分の中で「これだ!」と思えるものが見つかるまで、焦らずに待っているのではないでしょうか。歴代担当者たちは空知先生の才能を高く評価しながらも、その独特なペースを尊重している様子がうかがえます。
「週刊漫画家としては再起不能」が示す本当の意味
銀魂最終回の配信が延期された際、空知先生は謝罪文の中で衝撃的な言葉を残しています。「僕はもう週刊漫画家としては再起不能」――この一文は、多くのファンに不安を与えました。しかし、この言葉を悲観的に捉える必要はありません。
むしろこれは、15年間という長期週刊連載の過酷さを身をもって経験した空知先生が、自分の創作スタイルと健康を守るための現実的な判断を示したものと言えます。週刊少年ジャンプは毎週19ページという厳しいスケジュールで、遅筆で知られる空知先生にとっては常に綱渡りの状態でした。
「週刊では無理」という言葉は、「漫画は描かない」という意味ではありません。これは「もっと自分に合ったペースで創作したい」というメッセージです。実際、完結後も描き下ろしイラストを提供し続けていることからも、創作意欲が失われていないことは明らかです。週刊連載というシステムから解放されることで、より質の高い作品を生み出せる可能性すらあります。
過去の読み切り作品から予想される次回作のジャンル
空知先生が次回作を描くとしたら、どんなジャンルになるのでしょうか。その手がかりは、銀魂連載中に発表された2つの読み切り作品にあります。
2008年に「ジャンプスクエア」で発表された「13(サーティーン)」は、不良少年たちの青春を描いた作品です。作中には「青春とは○○である」という格言が随所に登場し、空知先生の青春観が色濃く反映されています。一方、2010年の「ばんからさんが通る」も、学園を舞台にした番長物語でした。
この2作品に共通するのは「学園もの」というテーマです。SF時代劇だった銀魂とは対照的に、現代を舞台にした学園ドラマへの興味が読み取れます。実際、スピンオフ「3年Z組銀八先生」が小説・アニメ化されたことからも、空知先生と学園ものの相性の良さが証明されています。次回作があるとすれば、青春や学園を舞台にした作品になる可能性は高いでしょう。
ジャンプ+やヤンジャンでの連載が現実的な3つの理由
もし空知先生が新連載を始めるとしたら、週刊少年ジャンプではなく、別の媒体での連載が現実的です。特に有力視されているのが「ジャンプ+」や「ヤングジャンプ」での展開です。その理由は次の3つです。
第一に、週刊という過酷なスケジュールから解放される点です。ジャンプ+なら隔週連載や月刊連載も可能で、空知先生のペースに合わせた制作ができます。ページ数の制約も緩く、描きたいものを描きたいだけ描けるという自由度の高さも魅力です。
第二に、週刊少年ジャンプで本誌掲載作家がジャンプ+に移籍する流れが定着していることです。本誌で実績を積んだ作家が、より自由な環境を求めてジャンプ+で新作を発表する例が増えています。空知先生ほどの実力者なら、ジャンプ+での連載は確実に大きな話題となるでしょう。
第三に、デジタル媒体は若年層だけでなく、銀魂世代の読者も多く利用している点です。完結から時間が経った今、かつての銀魂ファンの多くはデジタルで漫画を読む世代になっています。ジャンプ+やヤンジャンなら、既存ファンに届きやすく、かつ新しい読者層も開拓できる理想的なプラットフォームと言えます。これらの条件を考えれば、次回作があるとすれば週刊本誌以外の媒体での展開が最も現実的なシナリオです。
空知英秋のこれまでの作品経歴と代表作

空知英秋先生の漫画家としての道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。北海道滝川市出身の空知先生は、周囲に夢を語ることもなく、ひっそりと漫画を描き続けていました。デビュー作には「空知英秋(無職)」と記載されていたというエピソードが、当時の切羽詰まった状況を物語っています。しかし、その才能は確実に開花し、15年にわたる大ヒット作「銀魂」を生み出すことになります。
天下一漫画賞佳作「だんでらいおん」からのジャンプデビュー
2002年、空知先生は第71回天下一漫画賞(2002年6月期)に「だんでらいおん」を投稿し、佳作を受賞しました。この作品が週刊少年ジャンプ第42号に掲載され、漫画家としてのキャリアがスタートします。当時、空知先生は周囲に漫画を描いていることを秘密にしており、卒業後の就職が迫る中、「これがダメなら就職しよう」という覚悟で投稿したラストチャンスだったと語っています。
原稿の裏には「空知英秋(無職)」という記載があり、これは「どうせダメだろうな」という自嘲的な意味合いだったそうです。しかし見事に入賞を果たし、平凡な仕事に就く道ではなく、漫画家の道を歩むことになりました。この「だんでらいおん」は後に「銀魂」第1巻に収録され、空知先生の原点として今も読むことができます。ペンネームの「空知」は出身地である北海道の空知地方から取られており、「英秋」は本名です。
読み切り「13」「ばんからさんが通る」で学園ものへの関心を示す
デビュー後、空知先生は連載を獲得するまでにいくつかの読み切り作品を発表しています。2003年には「しろくろ」を週刊少年ジャンプで発表し、着実にキャリアを積み重ねていきました。
そして連載作家となった後も、空知先生は読み切り作品に挑戦しています。2008年には「ジャンプスクエア」で「13(サーティーン)」を発表しました。不良少年たちの青春を描いたこの作品では、「青春とは○○である」という格言が随所に登場し、銀魂とは異なる空知先生の一面を見せました。連載と同時進行での制作は過酷を極め、「停電を起こす」という荒業で銀魂本編の締め切りを乗り切るほどの修羅場だったと言います。
2010年には「ばんからさんが通る」を週刊少年ジャンプで発表。これも学園を舞台にした番長物語で、空知先生の学園ものへの興味が明確に表れています。これらの読み切りは、SF時代劇という枠を超えた空知先生の引き出しの多さを証明するものとなりました。
15年続いた「銀魂」が世界累計7300万部の大ヒット作に
2004年、「週刊少年ジャンプ」2号(2003年12月8日発売)より「銀魂」の連載が開始されました。天人(あまんと)と呼ばれる異星人に占領された江戸時代を舞台に、万事屋を営む坂田銀時たちの活躍を描くSF時代劇コメディです。
連載当初は読者アンケートの結果が振るわず、打ち切りの危機もありましたが、センスの良いセリフ回しと心に残る人情ドラマがじわじわと評価され、人気作へと成長していきます。2006年にはテレビアニメ化を果たし、休止を挟みつつも2018年まで計367話が放送される長寿作品となりました。劇場版アニメも3作品が制作され、さらに小栗旬主演で実写映画化もされるなど、マルチメディア展開で大成功を収めました。
15年という長期連載の末、2019年6月に銀魂アプリで完結を迎えます。何度も「終わる終わる詐欺」を繰り返し、週刊少年ジャンプからジャンプGIGA、そして銀魂アプリへと移籍しながら、ついに本当の最終回を迎えました。コミックスシリーズは世界累計発行部数(デジタル版含む)7,300万部を突破し、連載終了から6年が経過した2025年現在も、新作アニメや劇場版が制作され続ける不朽の名作となっています。空知英秋という漫画家の名を、確固たるものにした一大作品です。
空知英秋の現在に関するよくある質問

空知英秋先生の現在について、ファンの間でよく話題になる疑問をまとめました。新連載の予定から健康状態、そしてゴリラと呼ばれる理由まで、気になるポイントを解説します。
空知英秋は現在何をして過ごしていますか?
空知先生は、週刊連載から解放された生活を健康的に過ごしています。2020年の歴代担当編集者との座談会では「健康的になっている」と報告されており、筋トレを始めたり禁煙に成功するなど、自己管理に力を入れているようです。
創作活動としては、新連載こそありませんが、様々な形で作品を発表しています。描き下ろしイラストの提供、他作品への祝辞寄稿、銀魂関連のプロジェクトへの原作者としての参加など、自分のペースで好きなものを描く日々を送っています。2025年10月から放送されている「3年Z組銀八先生」では原作者として全面協力し、2026年公開の「新劇場版銀魂 -吉原大炎上-」では描き下ろしティザービジュアルを提供するなど、銀魂20周年プロジェクトの中核として活動しています。週刊連載時代の重圧から解放され、より自由な立場でクリエイティブな活動を続けているのが現在の空知先生です。
空知英秋の新作連載の予定はありますか?
2025年10月現在、空知先生の新作連載の具体的な予定は発表されていません。歴代担当編集者も「まったくわかりません」と答えており、本人からも明確な発言はありません。
ただし、「もう漫画は描かない」というわけではなく、空知先生自身が「週刊漫画家としては再起不能」と語っているように、週刊連載という形式からは距離を置く意向のようです。もし新連載があるとすれば、ジャンプ+やヤングジャンプなど、より柔軟なスケジュールで制作できる媒体での展開が有力視されています。過去の読み切り作品「13」「ばんからさんが通る」から推測すると、学園ものなど現代を舞台にした作品になる可能性もあります。
空知先生は理論派で、世の中の流行をよく観察している作家です。次回作を描くとしたら、自分の中で「これだ!」と思えるものが固まるまで、じっくりと構想を練っているのかもしれません。焦らず待つことが、ファンにできる最大の応援と言えるでしょう。
空知英秋の健康状態や体調は問題ありませんか?
空知先生の健康状態については、特に心配する必要はなさそうです。2020年の報告では「健康的になっている」とされ、完結後は筋トレや禁煙など、健康管理に積極的に取り組んでいる様子が伝えられています。
15年間の週刊連載は、想像を絶する過酷さだったと思われます。自他ともに認める遅筆で、締め切りとの戦いが続いていた空知先生ですが、完結によってそのプレッシャーから解放されました。連載中は「右手をGペンに改造したい」とまで語っていましたが、今は自分のペースで創作と向き合える環境を手に入れています。
現在も描き下ろしイラストを提供し続けていることから、創作意欲も健在です。銀魂20周年プロジェクトにも積極的に関わっており、むしろ週刊連載時代よりも余裕を持って創作活動ができているのではないでしょうか。健康的な生活を送りながら、自分らしいペースでファンに作品を届けてくれることを期待しましょう。
空知英秋が「ゴリラ」と呼ばれる理由は何ですか?
空知先生が「ゴリラ」と呼ばれるようになったのは、銀魂作中で自らをゴリラとして登場させたことがきっかけです。作者コメントやキャラクターブックでも自身をゴリラとして描き、第2回銀魂キャラクター人気投票では原作者でありながら16位にランクインするという珍事も起こりました。
この「ゴリラ原作者」という自虐的なキャラクター設定は、ファンの間で大いに受け入れられ、今では空知先生の代名詞となっています。通称「ゴリラ原作者」「ゴリラ」と呼ばれることも多く、本人もこのイジられキャラを受け入れて、むしろネタとして活用しています。
実際の容姿は公開されていませんが、銀魂完結後には「ゴリラにならって鋼のメンタルをゲットしよう」というメンタルトレーニング本の表紙を描く依頼が来るなど、ゴリラキャラは空知先生の公式設定として定着しています。ファンとの距離を縮め、親しみやすいイメージを作り出すこの設定は、空知先生の作家性を象徴するものと言えるでしょう。
空知英秋の現在は?活動状況と次回作の可能性まとめ

空知英秋先生は、銀魂完結から6年が経過した2025年現在も、健康的な生活を送りながら創作活動を続けています。週刊連載という過酷なスケジュールから解放され、筋トレや禁煙で自己管理に励む一方、自分のペースで描き下ろしイラストを提供したり、銀魂20周年プロジェクトに原作者として全面協力するなど、精力的に活動しています。
2025年10月からは「3年Z組銀八先生」がテレビアニメとして放送を開始し、2026年には「新劇場版銀魂 -吉原大炎上-」の劇場公開が控えています。どちらのプロジェクトにも空知先生が深く関わっており、完結後も銀魂ワールドは拡大を続けています。ジャンプフェスタ2025では「SAKAMOTO DAYS」とのコラボイラストを描き下ろすなど、後輩作品への応援も惜しみません。
次回作については、具体的な予定は発表されていませんが、「週刊漫画家としては再起不能」という言葉は「漫画を描かない」という意味ではありません。これは週刊連載という形式から距離を置くという意思表示であり、ジャンプ+やヤングジャンプなど、より柔軟なスケジュールで制作できる媒体での新作が期待されています。過去の読み切り作品から推測すると、学園ものなど現代を舞台にした作品になる可能性もあります。
空知先生の次回作を待つファンにとって大切なのは、焦らず見守ることです。15年間の週刊連載で心身ともに疲弊した空知先生が、健康を取り戻し、自分のペースで創作活動を楽しんでいる今の状況は、長期的に見れば良い作品を生み出すための準備期間とも言えます。
銀魂関連の新作アニメや劇場版を楽しみながら、空知先生が「描きたい!」と思える題材に出会う瞬間を、温かく待ち続けましょう。その日が来たとき、きっと私たちは再び、空知英秋にしか描けない最高の物語に出会えるはずです。