「ワンパンで全ての敵を倒す」──それが『ワンパンマン』の主人公・サイタマの代名詞です。しかし、そんな最強のサイタマにも実は「負けた」シーンが存在するのをご存知でしょうか?
本記事では、サイタマが敗北を喫した6つのシーンを徹底解説します。何巻何話で読めるのか、どのような状況での敗北だったのかを詳しくご紹介。戦闘での敗北から意外なゲーム対決での負け、そしてヒーローとしての精神的な敗北まで、サイタマの多面的な姿が見えてきます。
アニメ3期の放送も期待される今、原作を読み返す絶好のタイミングです。この記事を読めば、サイタマというキャラクターの奥深さを再発見できるでしょう。
サイタマが負ける6つのシーン
「ワンパンで全ての敵を倒す」──それがサイタマの真骨頂です。しかし実際には、彼も様々な場面で「敗北」を経験しているのです。戦闘での敗北、日常での些細な負け、そしてヒーローとしての精神的な敗北まで、その種類は多岐にわたります。ここでは、最強のサイタマが見せた6つの敗北シーンを、具体的な巻数・話数とともに詳しく解説していきます。これらのシーンを知ることで、サイタマというキャラクターの多面性と人間らしさが見えてくるはずです。
蚊との戦い(1巻5撃目)
記念すべき最初の「敗北」は、なんと蚊が相手です。1巻5撃目「かゆさ爆発」で描かれるこのシーンは、ワンパンマンファンの間で伝説となっている名場面です。
冒頭でサイタマは「怪人を倒すなんて蚊を潰すようなもんだ」と独白します。しかしその直後、自分の手に止まった一匹の蚊を仕留めようとして大苦戦。手を叩いても「パァン!」といい音が響くだけで蚊は無傷。握りつぶそうとしても、両手で挟み撃ちにしても、蚊はおちょくるようにサイタマの周りを飛び回り、ついには逃げ切ってしまいます。
地球を破壊できるほどの力を持つサイタマが、たった一匹の蚊を捕まえられないという描写は、単なるギャグを超えた深い意味があります。どんな強大な力を持っていても、小さすぎる標的に対しては力をコントロールできない──これは「力だけでは解決できない問題」の象徴なのです。
ちなみに、この蚊の本体であるモスキート娘は、サイズが大きくなったためかサイタマにワンパンで退治されます。しかし彼女は生き残り、その後進化の家でたこ焼きを焼いているという後日談も。サイタマ、蚊には勝てなくても怪人には勝てるという、なんとも皮肉な展開となっています。
キングとのゲーム対決(9巻41撃目)
サイタマとキングの関係は、ワンパンマンの中でも特別なものです。二人はお互いの本当の強さと弱さを知る数少ない間柄。世間が「地上最強の男」と崇めるキングが、実は戦闘力ゼロであることを知っているのはサイタマだけ。そして逆に、サイタマの真の実力を理解しているキングは、彼の強さを世間に吹聴することもありません。
そんな二人の関係が最も良く表れるのが、キングの家で行われるゲーム対決です。9巻41撃目「怪人になりたい男」をはじめとする複数のエピソードで、サイタマはキングにゲームでぼっこぼこにされています。協力プレイですら出し抜かれ、対戦ゲームではハメ技を食らい、あえなく敗北。サイタマが「く、糞ゲー!糞ゲーだね!!」と叫ぶ姿が見られるのは、キングと一緒にいるときだけです(15巻79撃目「ハメ技」)。
現実世界では無敵のサイタマも、仮想世界では全く歯が立たない──この対比が、彼のキャラクターに人間らしさを与えています。しかも、どれだけ負け続けても何度も挑戦する姿勢から、サイタマなりに「敗北を味わいたい」という気持ちが垣間見えるのです。戦いで負けることのないサイタマにとって、ゲームでの敗北は貴重な経験なのかもしれません。
フブキ組との対戦ゲーム(10巻番外編)
サイタマのゲームでの弱さは、キング戦だけではありません。10巻番外編.3「数字」では、フブキがサイタマをフブキ組に加入させるため、サイタマ組VSフブキ組という形で対戦ゲームを提案します。
この対決で、サイタマは元プロゲーマーのピコー相手にあっさりKO負け。プロの技術と経験の前では、サイタマの反射神経や身体能力も意味をなしません。ゲームという分野では、技術と駆け引きが全て。力任せに解決できない領域では、サイタマは驚くほど弱いのです。
この番外編は、サイタマの「強さ」が極めて限定的であることを示しています。物理的な戦闘では無敵でも、知的な戦略やテクニックが求められる分野では凡人以下──この対比が、キャラクターに深みを与えているのです。
スーパーファイト決勝戦(13巻71撃目)
13巻71撃目「武術とは…!!」で描かれるスーパーファイト決勝戦での反則負けは、サイタマの「敗北」の中でも特に意味深いシーンです。
サイタマは弟子のチャランコの代わりに、変装用のカツラを買ってまでスーパーファイトに出場します。しかし決勝戦でスイリューとの激戦中、カツラが吹き飛んでしまい、大会の「被り物禁止」という規約に触れて反則負けに。実力では圧倒していたものの、ルール違反という形で敗北を喫してしまうのです。
このエピソードの本当の意味は、サイタマが「自分には一流の格闘家からも学ぶことはもうない」と自覚する瞬間にあります。武術の達人たちの技も、サイタマの前では全く意味をなさない──この事実は、サイタマの孤独を際立たせます。
さらに重要なのは、大会のルールがサイタマを反則負けという扱いにしましたが、もしサイタマが不服を申し立てたら、その処分を決定するルールや人物よりも、サイタマのほうが強いため、結果が覆っていた可能性があるということです。サイタマが小市民的な心根を持っているからこそ、世界のバランスが保たれている──この作品の根本的なテーマがここに表れています。
覚醒ガロウ戦(第163話)
コミックス未収録の第163話「絶対悪」で描かれる覚醒ガロウ戦は、サイタマが戦闘で初めて「打ち負ける」という展開を見せる衝撃的なシーンです。
宇宙的恐怖モードになった覚醒ガロウは、サイタマの動きを模倣した借勁で「連続普通のパンチ」を繰り出します。これに対してサイタマも同じく連続普通のパンチで応戦しますが、右頬にいい一撃をもらい、鼻血を出してしまうのです。大概のことを一撃で片づけるサイタマにとっては久しぶりの感覚だったらしく、面食らっている様子が描かれています。
ただし、これに関しては重要な前提条件があります。サイタマはタレオに「ガロウを殺すのではなく止める」という約束をしているため、本気を出していないのです。実際、その後の展開でサイタマは成長し続けていたことが明らかになります。キングに「俺はもう成長できないんだろうな」とぼやいていましたが、それは全力を出す機会がなかったから自覚がなかっただけ。このガロウ戦を通じて、サイタマにも成長の余地があることが示されるのです。
アニメ3期でこのシーンが描かれる可能性は高く、サイタマが「負ける」瞬間として大きな話題になることは間違いありません。原作ファンとしては、アニメでどのように表現されるか今から楽しみです。
ジェノスの死(第164話)
コミックス未収録の第164話「二乗」で描かれるのは、サイタマの最も深刻な「敗北」──ヒーローとしての敗北です。
サイタマは常々、重要な場面に間に合わないという弱点を抱えています。ヒーローの勘というものが致命的にない。そして最悪の形で、その弱点が現実となったのがジェノスの死です。サイタマは愛弟子の最期に立ち会うことすらできませんでした。
このシーンでのサイタマの反応は、普段の彼からは想像もできないものです。感情が高ぶり、地球を死の星にしてでもガロウと戦おうとし、「マジ殴りの2乗」でブラストに「地球が砕ける」と言わせるほどの力を発揮。実際に木星の衛星を破壊するなど、その怒りは凄まじいものでした。なのに全然、楽しいわけでもない──なんのために戦っているのか、サイタマ自身もわかっていない様子が描かれています。
その後、なんやかんやで時間を逆行したため、ジェノスの死もなかったことになります。しかし「起こりえた未来」を記憶したのはジェノスだけ。サイタマの真の感情を知るのは、彼一人だけなのです。
この一連の展開は、サイタマが「強いだけのヒーロー」ではないことを示しています。大切なものを守れなかった時、彼は人類の敵として覚醒する可能性さえある──その危うさが、キャラクターの奥深さを生み出しているのです。がんばれジェノス、もう死ぬなジェノス、とすべてのファンが願わずにはいられません。
ワンパンマンを最安値で読む方法

サイタマの敗北シーンを確認したいと思ったら、やはり原作を読むのが一番です。しかし、現在ワンパンマンは30巻以上発売されており、全巻そろえるとなるとそれなりの出費になります。そこでこのセクションでは、ワンパンマンを最もお得に読む方法を徹底解説します。電子書籍サービスの賢い使い方を知れば、通常価格から数千円も安く全巻を楽しむことができるのです。
電子書籍サービス徹底比較
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アニメ3期の予習におすすめの巻数
2025年10月から放送が予定されているワンパンマンアニメ3期。その予習として、どの巻から読めばいいのか迷っている方も多いでしょう。ここでは、アニメ3期を最大限楽しむための、最適な読み方をご紹介します。
アニメ2期の最終回は、原作漫画の17巻途中(第85話「パワー」)で終了しています。そのため、アニメの続きをすぐに読みたい方は、17巻から購入するのが最もスムーズです。
17巻の第86話「ハゲマントだからか?」は、まさにアニメ3期の開幕となるエピソード。S級ヒーローたちが招集され、怪人協会との本格的な戦いが始まる重要な転換点です。サイタマがS級の会議に呼ばれないという展開から、ファンをハラハラさせる最高の導入が待っています。
北米の公式配信元であるVIZ Mediaも「第3期を見る前に予習するなら17巻から」と案内しており、これは単なる販促ではなく、物語の重要な転換点が17巻にあることを示しています。
サイタマが負けるシーンに関するよくある質問

サイタマの「敗北」について、読者の皆さんから寄せられることの多い質問にお答えします。最強のヒーローが負けるというテーマは、作品の根幹に関わる重要なポイントです。ここでは、よくある4つの疑問について、できるだけ詳しく解説していきましょう。
サイタマが本当に敗北したのは何回?
「敗北」の定義をどこに置くかによって、答えは大きく変わってきます。
戦闘における物理的な敗北という意味では、サイタマはほとんど負けていません。覚醒ガロウ戦で右頬に一撃をもらい鼻血を出したシーンが、唯一と言っていいダメージを受けた瞬間です。ただしこれも、タレオとの約束でガロウを殺さないよう手加減していたため、本気の戦いとは言えません。
一方で、戦闘以外の「敗北」を含めると話は変わってきます。キングとのゲーム対決やフブキ組のピコーとの対戦ゲームでは完敗。スーパーファイト決勝戦では反則負け。蚊を捕まえられなかったという「敗北」も含めれば、その回数はかなりのものになります。
そして最も重要なのが、ヒーローとしての精神的な敗北です。ジェノスの死に間に合わなかったことは、サイタマにとって最大の「敗北」と言えるでしょう。このように、サイタマの敗北は多層的であり、単純に回数では測れない深みがあるのです。
アニメ3期ではサイタマの敗北シーンは描かれる?
2025年10月から放送予定のアニメ3期では、サイタマの「敗北」シーンが描かれるかどうか、多くのファンが気にしているポイントです。
結論から言うと、戦闘での敗北シーン(覚醒ガロウ戦)が3期で描かれる可能性は低いと考えられます。なぜなら、アニメ3期は原作17巻から始まり、おそらく怪人協会編の途中(23巻から27巻あたり)までが描かれると予想されているからです。覚醒ガロウとの激闘が描かれるのは、コミックス未収録の第163話以降。これは4期以降の内容になる可能性が高いでしょう。
ただし、3期でもサイタマの「人間らしさ」は十分に描かれるはずです。怪人協会編では、サイタマがヒーローとして重要な場面に間に合わないという展開も含まれます。また、キングとの関係性や、他のヒーローたちとのやり取りを通じて、サイタマの「完璧ではない」一面は随所に見られるでしょう。
戦闘での敗北こそ描かれなくても、サイタマのキャラクターの深みを感じられるシーンは数多く用意されているはずです。アニメならではの演出で、これらのシーンがどう描かれるか、今から楽しみですね。
原作版と村田版でサイタマの敗北に違いはある?
ワンパンマンには、ONE先生による原作版(WEB版)と、村田雄介先生が作画を担当するリメイク版(商業連載版)の2つが存在します。サイタマの敗北シーンに関して、両者に違いはあるのでしょうか?
基本的なストーリー展開は両版とも同じで、サイタマが負けるという大きな流れに違いはありません。蚊との戦い、キングとのゲーム対決、スーパーファイトでの反則負けなど、主要な「敗北」シーンはどちらにも登場します。
ただし、描写の詳細さには大きな差があります。村田版は圧倒的な画力により、戦闘シーンや表情の細かなニュアンスまで描き込まれています。例えば、覚醒ガロウ戦での緊張感や、ジェノスの死を知ったときのサイタマの感情の変化は、村田版の方がより詳細に表現されています。
また、村田版では一部のエピソードが追加されたり、展開が変更されることもあります。そのため、より深くワンパンマンの世界を楽しみたい方は、両方を読み比べてみるのもおすすめです。原作版は更新が不定期ですが、シンプルな線で描かれるONE先生独特の味わいがあり、それはそれで魅力的です。
今後サイタマが真の敗北を喫する展開はある?
この質問は、ワンパンマンファンなら誰もが一度は考える究極のテーマです。最強のサイタマが、いつか本当に負ける日は来るのでしょうか?
現時点での答えは「わからない」としか言えません。作者のONE先生がどのような結末を用意しているのか、それは連載を追い続けるしかありません。ただし、いくつかの可能性は考察できます。
一つは、サイタマが「力では勝てない相手」に出会う可能性です。物理的な強さではなく、知略や精神攻撃、あるいは時間操作のような特殊能力で翻弄される展開は十分にあり得ます。実際、ガロウ戦では時間逆行という要素が登場しており、作品世界には「力以外の要素」が存在することが示されています。
もう一つの可能性は、サイタマ自身の内面的な敗北です。ジェノスの死のように、大切なものを守れなかったという「ヒーローとしての敗北」が、サイタマの心を変えていく展開は考えられます。最強の力を持っていても、全てを救えるわけではない──そんな苦悩がサイタマを成長させる鍵になるかもしれません。
ただし、記事でも触れたように、サイタマにとって最良のシナリオは、ジェノスやキングなど「サイタマの大切な存在」がサイタマと同じくらい強くなることかもしれません。そうすれば、サイタマが強敵と戦う時でも、大切な人たちは自分を守れるからです。
いずれにせよ、サイタマの「敗北」というテーマは、ワンパンマンという作品の核心に関わる部分です。その答えが明かされる日を、ファンとして楽しみに待ちましょう。
ワンパンマン・サイタマが負けるシーン解説まとめ

本記事では、最強のヒーロー・サイタマが「負けた」6つのシーンを徹底解説してきました。蚊との戦い(1巻5撃目)、キングとのゲーム対決(9巻41撃目)、フブキ組との対戦ゲーム(10巻番外編)、スーパーファイト決勝戦(13巻71撃目)、覚醒ガロウ戦(第163話)、そしてジェノスの死(第164話)──それぞれのシーンが、サイタマというキャラクターの多面性を浮き彫りにしています。
戦闘では圧倒的な強さを誇るサイタマですが、ゲームでは弱く、ルールには従い、小さな蚊は捕まえられず、そして大切な人を守り切れないこともある。この「完璧ではない」部分こそが、サイタマを愛すべきキャラクターにしているのです。最強の力を持っていても、人間としての成長や苦悩は続く──ワンパンマンは、そんなメッセージを私たちに伝えてくれます。
2025年10月から始まるアニメ3期では、怪人協会編という壮大な物語が描かれます。サイタマの新たな一面が見られることは間違いありません。今のうちに原作を読んで予習しておけば、アニメをより深く楽しめるはずです。ebookjapanなどの電子書籍サービスを活用すれば、お得に全巻そろえることができます。
最強のサイタマが見せる人間らしさ、その魅力をぜひ原作でも味わってください。そして、アニメ3期の放送を一緒に楽しみに待ちましょう!
ゼンシーア 
