S級ヒーロー一覧!最強17人の能力・強さ・移籍情報まとめ

2025年10月、待望のアニメ第3期が放送開始となる『ワンパンマン』。その中でも特に注目を集めるのが、ヒーロー協会最強の戦力「S級ヒーロー」たちです。時空を操る謎の最強ヒーロー・ブラスト、超能力者のタツマキ、流水岩砕拳の達人バングなど、わずか17名で構成される精鋭部隊は、一人で軍隊一個師団に匹敵する圧倒的な力を誇ります。

しかし、物語が進むにつれて新たな組織「ネオヒーローズ」が登場し、童帝や金属バットといったS級ヒーローが移籍。ヒーロー界は大きな転換期を迎えています。この記事では、S級ヒーロー全17名の能力と強さを徹底解説し、最新の移籍情報やネオヒーローズとの対立構造まで詳しく紹介していきます。

目次

S級ヒーローとは?

『ワンパンマン』の世界で、怪人から人類を守る最強の戦士たち——それがS級ヒーローです。ヒーロー協会に所属する約600名のヒーローの中で、わずか17名しか認められないこの称号は、まさに「規格外」の実力者にのみ与えられる特別な存在です。

S級ヒーローはA級、B級、C級という通常のランク付けとは一線を画した「別枠」として設置されており、その一人ひとりが都市を壊滅させる災害級の脅威と単独で渡り合える圧倒的な戦闘力を誇ります。プロヒーローを目指す者たちの間では、A級までが一般的な目標とされ、S級は「狂っている」「壊れている」と評される、まさに人外の領域なのです。

ヒーロー協会で特別扱いされる理由

S級ヒーローが特別扱いされる最大の理由は、彼らが持つ「戦闘力に特化した能力」にあります。ヒーロー協会は当初、A級からC級までの3段階のみでヒーローをランク付けしており、その基準は戦闘力だけでなく、大衆人気や日常の素行、奉仕活動といった「総合実績」によって決められていました。

しかし、ある時期から災害レベル「鬼」を単独で撃破する圧倒的な実力者たちが現れ始めます。彼らはランキング争いに興味を示さず自由に行動していたため、総合実績では上位に位置できませんでした。このままでは稀有な才能が埋もれてしまうと危機感を抱いた協会は、純粋な戦闘能力を評価する新たな枠組みとして「S級」を創設したのです。

一人で軍隊一個師団に匹敵する戦闘力

S級ヒーローの戦闘力は、一人で「軍隊の一個師団」に匹敵すると評されています。一個師団とは通常、数千から数万の兵力を持つ軍事単位であり、それと同等の戦力を個人が保有しているという設定は、まさに常識を超えた存在であることを示しています。

この圧倒的な戦闘力により、S級ヒーローは国家レベルの防衛任務を単独で担うことが可能です。都市を脅かす巨大怪人や、複数の災害レベル「鬼」の怪人たちが同時に襲来した場合でも、S級ヒーローが一人いれば状況を打開できる——それがヒーロー協会における彼らの位置付けなのです。

災害レベル「鬼」を単独撃破が目安

S級ヒーローと認められるための基準の一つが、災害レベル「鬼」の怪人を単独で撃破できる実力です。災害レベルは「狼」「虎」「鬼」「竜」「神」の5段階に分類されており、「鬼」は複数の都市の機能停止、あるいは甚大な被害をもたらす脅威レベルを指します。

通常、災害レベル「鬼」の怪人は、A級ヒーローが束になってようやく対抗できるレベルの強敵です。それを一人で倒せるということは、文字通り桁違いの実力を持っているということ。さらに、相性次第ではS級ヒーローの中でも上位の者は、より上の災害レベル「竜」の怪人とも互角以上に渡り合うことができます。

S級ヒーロー一覧【1位〜17位】全員の能力と強さを徹底解説

2025年10月から放送開始のアニメ第3期では、S級ヒーローたちの活躍がより詳細に描かれることが期待されています。ここでは、ヒーロー協会最強の17名を順位別に、その能力・強さ・特徴を徹底解説していきます。原作最新話の情報も含め、ネオヒーローズへの移籍情報も交えながら紹介していきましょう。

1位:ブラスト|時空操作を使う謎の最強ヒーロー

S級1位に君臨するのが、長年その姿を隠し続けてきた謎のヒーロー・ブラストです。協会設立当初からその地位を維持し続けており、他のS級ヒーローですら会ったことがほとんどないという伝説的存在でした。

ブラストの最大の特徴は「時空操作」という規格外の能力です。彼自身が「宇宙の真理を操る」と表現するこの力は、空間・次元・重力といった宇宙の根本法則に干渉できる極めて特殊なもの。亜空間ゲートによる瞬間移動、重力波を利用した攻撃力増強、さらには相手の脳内を読み取る神秘的な力まで使用可能です。

身体能力も別格で、閃光のフラッシュをも上回る速度、地面にめり込むほどの重量を持つキューブを指先一本で扱うパワーを誇ります。かつて災害レベル「竜」のムカデ長老を瀕死にまで追い込んだ実績もあり、後にサイタマが「マジ殴り」で倒した相手と考えれば、その強さは計り知れません。

実は、ブラストは「神」と呼ばれる存在と20年以上にわたり戦い続けています。神の力を封じる黒いキューブを回収しながら、次元を超えた戦いに身を投じており、地球にとって欠かせない守護者なのです。普段はサラリーマンとして働きながら、趣味でヒーロー活動を行うというスタイルは、どこかサイタマを彷彿とさせます。

2位:戦慄のタツマキ|ブラスト以外には無敵の超能力者

S級2位の戦慄のタツマキは、見た目は子供ですが実は28歳の女性。ヒーロー協会が誇る最強クラスの超能力者であり、ブラストを除けばS級の中でも群を抜いた実力の持ち主です。

タツマキの超能力は、物体を自在に操る念動力を基本とし、その威力は都市を丸ごと持ち上げたり、宇宙から降り注ぐ隕石群を一斉に破壊したりできるほど。災害レベル「竜」の怪人を複数同時に相手取っても圧倒できる戦闘力を誇り、怪人協会編ではサイコスとの激しい超能力対決を繰り広げました。

性格は傍若無人でヒステリック、子供扱いされることを何よりも嫌います。この攻撃的な性格の背景には、幼少期の過酷な経験があります。研究機関に監禁され実験体として扱われていたところをブラストに救われ、その際に「誰かが助けてくれると思うな」という教えを受けました。この経験がタツマキの個人主義的な考え方を形成し、妹のフブキを過保護なまでに守ろうとする行動にも繋がっています。

3位:シルバーファング(バング)|流水岩砕拳で竜級怪人を瞬殺

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級3位のシルバーファングことバングは、81歳の老齢ながら「流水岩砕拳」の達人として知られる武術家です。温厚で人格者でありながら、その実力はS級上位に相応しい圧倒的なもの。

流水岩砕拳は敵の攻撃を受け流しながら反撃する柔の拳であり、バングは長年の修練によってこれを極限まで高めています。災害レベル「竜」のブサイク大総統やハグキを瞬殺するなど、その技術は達人の域を超え、もはや仙人の境地に達しているとさえ評されています。

バングの道場にはかつてガロウとチャランコが門下生として在籍していました。特にガロウに関しては、彼が道を誤ったことに強い責任を感じており、これがバングのヒーロー引退の理由となります。サイタマの強さを正しく評価できる数少ない人物の一人でもあり、「サイタマは自分の何十倍も強い」と認めています。実兄のボンブは旋風鉄斬拳の達人であり、兄弟揃って武術界の重鎮として名を馳せています。

4位:アトミック侍(カミカゼ)|アトミック斬で敵を細切れに

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級4位のアトミック侍ことカミカゼは、音速を超える神速の剣技を操る超一流の剣士です。ヒーローは強者のみを認めるという主義を持ち、「ハードボイルかつ人情派」を自称しています。

アトミック侍の必殺技「アトミック斬」は、一瞬のうちに無数の斬撃を繰り出し、敵を文字通り原子レベルまで細切れにしてしまう恐るべき技。災害レベル「鬼」の怪人であれば瞬時に消滅させることができ、純粋な剣技においてはS級の中でもトップクラスです。

門下生にはA級上位のイアイアン、オカマイタチ、ブシドリルがおり、彼らを「三剣士」と呼んで可愛がっています。しかし戦闘手段が剣術に限られるため、物理攻撃が効きにくい再生能力や分裂能力を持つ怪人とは相性が悪く、万が一刀を失えば戦闘能力を完全に失ってしまうという弱点も抱えています。

5位:童帝(イサム)|ランドセルから繰り出す多彩な兵器

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級5位の童帝ことイサムは、現役小学生でありながらS級ヒーローという天才児です。圧倒的な知力でヒーロー協会の頭脳として機能し、問題児揃いのS級ヒーローたちの調整役も担っています。

童帝の戦闘スタイルは、ランドセルに仕込んだ無数の兵器を駆使するというもの。ロボット兵器「アンダードッグマン」や「勇者」、強力な毒ガスなど、状況に応じて最適な武器を選択します。高速思考を続けると脳が糖分を消費して痩せこけてしまうという特異体質を持っていますが、その分析力と戦術眼は他の追随を許しません。

かつてはS級6位のボフォイ博士の助手として働いており、彼を尊敬していました。しかし、怪人協会編でのボフォイ博士の裏工作や、ヒーロー協会のいい加減な管理体制に失望。改革を求める陳情書を提出したものの無視されたことで、協会への不信感を募らせます。最終的に童帝はヒーロー名簿の登録を破棄し、ネオヒーローズへの移籍を決意しました。

6位:メタルナイト(ボフォイ博士)|遠隔操作ロボットで戦う科学者

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級6位のメタルナイト、その正体は天才科学者ボフォイ博士です。自ら戦場に赴くことはなく、高性能な戦闘ロボットを遠隔操作して戦うという独特のスタイルを取っています。

ボフォイ博士が操るロボット兵器は極めて高性能で、災害レベル「鬼」クラスの怪人にも対応可能。さらに、ヒーロー協会新本部の建設を手掛けるなど、その技術力は協会にとって不可欠なものとなっています。しかし、S級緊急集会を欠席したり、戦闘後に敵の兵器を回収したりと、協調性に欠ける行動が目立ちます。

駆動騎士からジェノスに「メタルナイトはお前の敵」と警告されており、実際にジェノスや駆動騎士の故郷を滅ぼした「暴走サイボーグ」を造り出した張本人であることが判明しています。「平和のため」と称して日々ロボット開発に勤しんでいますが、その真の目的は謎に包まれたままです。

7位:キング|「地上最強の男」の正体は一般人

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級7位のキングは、「地上最強の男」として知られる伝説的ヒーローです。強面で寡黙な佇まいに、片目に走る3本の傷跡——これは災害レベル「神」の怪人との死闘で負ったものと噂されています。曲者揃いのS級ヒーローからも一目置かれる存在で、その威圧感とオーラだけで怪人を戦わずして退散させてしまうほど。

しかし、衝撃の真実があります。キングの正体は、無職の引きこもりでゲームオタクな一般人なのです。戦闘力はゼロに等しく、生まれてから一度も喧嘩をしたことがありません。

では、なぜキングがS級7位に?それは、とてつもなく運が悪い(あるいは良い)男だからです。過去に5度も災害レベル「鬼」〜「竜」クラスの怪人が暴れる現場に偶然遭遇し、そのたびにサイタマが怪人を撃破。しかし協会はキングが倒したと誤解し、S級に抜擢してしまったのです。キングの心臓音は極度の緊張時に「キングエンジン」と呼ばれる轟音を発し、これが戦闘前の気合い入れと誤解されています。サイタマとは友人関係にあり、ゲーム仲間として交流しています。

8位:ゾンビマン|致命傷も数分で回復する不死身の体

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級8位のゾンビマンは、「進化の家」の実験体サンプル66号として生み出された人造ヒーローです。10年前に研究所を脱走し、以来ヒーローとして活動しています。

ゾンビマンの最大の特徴は、どんなダメージを受けても数分で完治する驚異的な再生能力です。頭部を破壊されても、肉体が粉々になっても、時間さえあれば完全に復活します。この不死身の肉体を活かし、持久戦を得意とする戦闘スタイルを確立。拳銃・斧・刀剣など多彩な武器を駆使しながら、敵が疲弊するまで戦い続けます。

ただし、身体能力自体はA級ヒーロー以下であり、あまりに大きすぎるダメージを一度に受けると機能不全に陥ってしまう弱点があります。自身の怪人じみた肉体にコンプレックスを抱いており、アマイマスクやバンパイアに怪人扱いされた際には激しく反発しました。口は悪いものの、S級の中ではとりわけ常識を持ったヒーローです。

9位:駆動騎士(ゼロ)|戦術変形で多様な戦闘スタイルを実現

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級9位の駆動騎士、本名はゼロ。一つ目のマスクに全身を黒いアーマーで覆った人物で、人間なのかサイボーグなのか判然としない謎多きヒーローです。

駆動騎士の真の姿は、かつては人間でしたが故郷の村を殺戮マシーンに滅ぼされた過去を持ちます。その後、撃破した殺戮用AIロボットを破壊・分析し、そのパーツを自身に組み込むことで現在の姿へと改造を遂げました。

戦闘では、箱型の武装「戦術変形」を駆使します。状況に応じて体と武装を一体化させ、「銀」「金」「紫」など複数の形態に変形。それぞれが強力な攻撃能力を持ち、高い汎用性を誇ります。相性次第では災害レベル「竜」にも通用する実力を発揮する一方、サイボーグゆえにエネルギー切れを起こすという致命的な弱点も抱えています。ジェノスに「メタルナイトはお前の敵」と助言した張本人であり、その真意は未だ謎に包まれています。

10位:豚神|怪人を丸呑みにする特異な戦闘方法

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級10位の豚神は、常に何かを食べている極度の肥満体型の巨漢です。見た目のインパクトとは裏腹に、その実力は本物のS級ヒーローそのもの。

豚神の戦闘方法は、災害レベル「鬼」の怪人すら丸呑みにしてしまうという異様なものです。相手がどれほど巨大な怪人であっても容赦なく飲み込み、その際に身体の容積が人間離れした変化を見せるため、童帝やアトミック侍の弟子たちでさえ理解不能と評しました。

さらに特筆すべきは、液体型の怪人を瞬時に消化するほどの強力な胃酸を持っていること。体内に取り込んだ怪人を確実に処理することが可能で、重傷を負ったヒーローを体内に収容して一時的に保護するという、救助活動にも応用できる能力を披露しています。普段は温厚な性格ですが、戦闘時の捕食シーンは強烈なインパクトを与えます。

11位:超合金クロビカリ|鋼鉄を超える筋肉で剛の拳を極める

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級11位の超合金クロビカリは、常にパンツ一枚という独特のスタイルで、漆黒に輝く筋肉をまとったスキンヘッドの男性です。ヒーロー界において、シルバーファングと並び称される肉弾戦の頂点に立つ存在として知られています。

元は運動も苦手な虚弱体質でしたが、15歳の頃から鍛錬を重ね、人間の限界を超えた筋肉を築き上げました。その肉体は鋼鉄をも凌駕する硬度を誇り、災害レベル「竜」の怪人の攻撃すら跳ね返します。日頃から筋トレにばかり勤しんでおり、それも影響してかS級入りするまではC級最下位という異例の経歴を持っています。

しかし、ガロウとの戦いで初めて敗北を喫し、心が折れてしまいます。プリズナーの叱咤激励を受けて再び立ち上がるものの、再戦でも力及ばず敗北。恐怖を克服できなかったことでヒーロー活動を引退し、やがてネオヒーローズへと移籍することになりました。

12位:番犬マン|Q市限定で活動する嗅覚鋭い獣人

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級12位の番犬マンは、犬の着ぐるみをまとった寡黙なヒーローです。鋭い嗅覚を持ち、特定の縄張りでヒーロー活動を行うという独特のスタイルを取っています。

番犬マンの活動範囲は、災害発生件数と出現怪人の平均レベルがともに圏内屈指のホットゾーンであるQ市に限定。この地域を自分の縄張りと定め、四足歩行による跳躍とスピードを活かした近接戦を展開します。パワーも兼ね備えたアグレッシブな戦闘スタイルが特徴で、覚醒前のガロウを一蹴する実力を誇ります。

無表情のまま怪人の集団を淡々と制圧していく姿は、ガロウに「アレじゃどっちが怪人かわかったもんじゃねぇ」と言わしめるほどの迫力。あまりしゃべる描写はなく、寡黙なヒーローとして描かれています。

13位:閃光のフラッシュ|0.1秒で接近する神速の剣士

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級13位の閃光のフラッシュは、「瞬殺丸」という刀を使って戦う美形の剣士です。髪飾りを身につけた無表情な風貌が特徴で、サイタマには怪人と間違われ「怪人前髪ジャーマ」と名付けられてしまいました。

閃光のフラッシュの最大の武器は、その名の通り光速に迫るスピードです。0.1秒で敵に接近し、0.2秒の間に18発もの攻撃を繰り出すという超スピード。純粋な戦闘力においてはS級の上位に匹敵する実力を持ち、相性次第では災害レベル「竜」の怪人とも渡り合えます。

必殺技には超スピードで斬りつける「閃光斬」、残像を見せる移動術「流影脚」、跳躍からの蹴りを繰り出す「風刃脚」などがあります。音速のソニックと同じく忍者の里の出身で、卒業検定では教官や役員、同級生を含む里の関係者を皆殺しにして忍者の里を壊滅させた過去を持ちます。サイタマにヒーローとしてのプロ意識を説くなど、意識の高さが垣間見えるヒーローです。

14位:ジェノス(鬼サイボーグ)|進化し続けるサイタマの弟子

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級14位のジェノス、ヒーロー名は「鬼サイボーグ」。金髪のサイボーグの少年で、主人公・サイタマの弟子を務める重要キャラクターです。

15歳の頃、家族を「狂サイボーグ」に奪われ、自身も瀕死の重傷を負います。その際にクセーノ博士と出会い、サイボーグ化手術を受けることで命をつなぎました。以来、仇を討つため手掛かりを探しながらヒーロー活動を続けています。

サイタマと共にヒーロー試験を受け、満点でS級入りを果たした大型新人。圧倒的なパワーとスピードを活かした肉弾戦に加え、体内に仕込まれた多彩な兵装による遠距離攻撃も得意とします。必殺技には「マシンガンブロー」や「焼却砲」などがあり、災害レベル「鬼」の怪人を単独で討伐し、竜クラスの怪人とも互角に渡り合う実力を誇ります。

パーツの改良で強さが増すという特性を持ち、戦闘のたびに新たな装備を追加。常に進化し続けるサイボーグとして、今後の成長が最も期待されるS級ヒーローの一人です。

15位:タンクトップマスター|タンクトッパー集団を率いるリーダー

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級15位のタンクトップマスターは、タンクトップを着用するヒーロー集団「タンクトッパー」のリーダーを務める筋骨隆々の男性です。冷静沈着で洞察力に優れ、決して威張ったり慢心することのない人格者として知られています。

タンクトップの動きやすさと鍛え抜かれた肉体を活かした肉弾戦が得意で、典型的なパワーファイターとして活躍。拳の一撃で周囲のコンクリートを粉砕し、数十メートルもの高さを誇るビルの残骸を投げ飛ばすなど、そのパワーは桁外れです。

さらに防御力・生命力も並外れており、A級ヒーローの体を欠損させるほどのレーザーを受けても軽傷で済み、強力な毒を受けても最終的に回復してしまうという、常識外れのタフネスを誇ります。門下生にはタンクトップタイガーやタンクトップブラックホールなどがいますが、彼らの中にはずる賢い部下も少なくありません。

16位:金属バット(バッド)|ダメージを受けるほど強くなる気合の力

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級16位の金属バットことバッドは、ビシッと固めたリーゼントに無地の赤い長袖シャツがトレードマークのヒーローです。口調や振る舞いは粗暴で喧嘩っ早い印象を与えますが、実際は妹想いで、ヒーロー狩りやカツアゲのような無作法な人間を嫌う、まさに”ガキ大将”タイプの性格。

C級時代に単独で災害レベル「鬼」の怪人を討伐した実績を持ち、ヒーローネーム通り金属バットを振り回す単純明快な喧嘩スタイルが特徴です。その強さの源は「気合い」であり、自身がダメージを負えば負うほど力を増すという特異体質を持っています。致命傷のダメージも気合いで乗り越え、ダメージを負うほど動きが素早くなるなどの描写が確認されています。

バッドには妹がおり、彼女の前では暴力を見せない約束をしています。そのため、敵に一撃を食らわすチャンスも捨てるなど、義理堅い一面を見せます。現在はヒーロー活動を引退し、ネオヒーローズへと移籍しました。

17位:ぷりぷりプリズナー|エンジェルスタイルで筋肉が膨張

©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

S級17位のぷりぷりプリズナーは、白黒模様の囚人服をまとった大柄な男性です。ヒーローながら、普段は刑務所で服役しているという珍しい存在。好みの男性を我慢できずに襲ってしまうため服役を続けているそうですが、ヒーロー活動の際には脱獄を決行します。

戦闘時に「エンジェル☆スタイル」に変身すると全身の筋肉が膨張し、服が破け全裸になるという強烈なビジュアル。この状態での「エンジェル☆ラッシュ」は非常に強力で、ビルを軽々と倒壊させる驚異的な筋力を発揮します。炎・冷気・電気・毒といった特殊攻撃を受けても平然としている、驚異的な耐久力も誇ります。

本人は自らを「S級最弱」「一般人」と称していますが、それはあくまで超人揃いのS級上位陣と比べればの話。下位ヒーローから見れば、十分に化け物じみた存在です。仲間のヒーローに対しては基本的に「ちゃん」付けで呼び、現役小学生の童帝に対しては「きゅん」を付けて呼ぶなど、独特な一面を持っています。当初はS級16位でしたが、ジェノスのS級入りにより17位に下がりました。

S級ヒーローの強さは順位通りではない

S級ヒーローのランキングを見て、「1位が最強で17位が最弱」と単純に考えてしまうのは早計です。実は、ヒーロー協会のランキングシステムは純粋な戦闘力だけで決まるものではなく、様々な要素が複雑に絡み合って形成されています。ここでは、S級ヒーローの真の実力関係について掘り下げていきましょう。

総合実績と純粋な戦闘力は別物

ヒーロー協会のランキングは、A級以下では「総合実績」によって決定されます。これには戦闘での成果だけでなく、大衆人気、日常の素行、奉仕活動なども含まれます。身体能力が低くても長所を活かして上位に食い込むことが可能なシステムなのです。

一方、S級は「純粋な戦闘能力」で選出されていることが判明しています。それぞれ全員が軍隊の一個師団に匹敵する戦力を持つと協会が判断した者たちであり、災害レベル「鬼」を単独で撃破できることが基準の一つとされています。

しかし、S級内のランキング自体も必ずしも戦闘力の序列を正確に反映しているわけではありません。例えば、S級7位のキングは実際には一般人レベルの戦闘力しか持っていませんが、サイタマの手柄を誤解されたことでS級に位置しています。また、ヒーロー活動をまともにせずともS級1位の座をキープしているブラストのように、実績の積み重ねとは別の要素が順位に影響を与えているケースもあります。

相性次第で順位が逆転することも

S級ヒーローたちの戦闘力は、相手との相性によって大きく変動します。これは作中でも何度も描かれており、順位が下でも上位ヒーローを上回る活躍を見せる場面が存在します。

典型的な例が、S級4位のアトミック侍です。彼の剣技は音速を超える神速であり、災害レベル「鬼」の怪人を瞬時に細切れにできる圧倒的な攻撃力を誇ります。しかし、再生能力や分裂能力を持つ怪人とは相性が悪く、物理攻撃が効きにくい敵に対しては苦戦を強いられます。

逆に、S級13位の閃光のフラッシュは、純粋な戦闘力ではS級の上位に匹敵すると評されており、相性次第では災害レベル「竜」の怪人とも渡り合えます。また、S級14位のジェノスも、パーツの改良により常に進化しており、災害レベル「竜」クラスの怪人と互角に戦える場面が描かれています。

S級10位の豚神が怪人を丸呑みにする特殊な戦闘方法を持つように、S級8位のゾンビマンが不死身の再生能力を活かした持久戦を得意とするように、それぞれのヒーローが独自の強みを持っています。単純な順位だけでは測れない複雑な力関係が、S級ヒーローたちの世界には存在するのです。

サイタマの実力はS級1位を遥かに超える

A級39位にランクインしているサイタマですが、その実力はどう考えてもS級以上——いや、S級1位のブラストすら遥かに超越しています。

サイタマは、ブラストが瀕死に追い込むのがやっとだったムカデ長老を「マジ殴り」の一撃で完全に消滅させました。災害レベル「竜」を超える「竜以上」のボロスや、神の力を得て宇宙的な存在となった覚醒ガロウとも互角以上に渡り合っています。いや、互角どころか、サイタマは本気を出していない状態でこれらの強敵を圧倒しているのです。

サイタマの身体能力はヒーロー試験で協会も把握していますが、あまりにも常識を超越する数値を記録したため、詐欺を疑われて正当に評価されていません。実際、ヒーロー大戦では「体力、持久力、瞬発力」がすべてMAXを記録しており、「数多くのヒーローの中で評価するのが最も難しい者」と評されています。

サイタマの強さは、S級や災害レベルといった既存の枠組みでは測定不可能なレベルに達しています。もしサイタマの実力が協会登録後に適切に評価されていたなら、S級という枠組みそのものが意味をなさず、専用のランクを確立する必要があったでしょう。さらに、サイタマはヒーロー協会を設立するきっかけを提供した人物でもあり、この事実を設立者のアゴーニが知ったら、S級よりも高い待遇を受けなければならない存在なのです。

ヒーロー界のトップはS級1位ではなく、A級39位のサイタマ——これが『ワンパンマン』における真の実力序列と言えるでしょう。

S級ヒーローに関するよくある質問

S級ヒーローについて、ファンの間でよく議論されるテーマや疑問点をまとめました。アニメ第3期の視聴前に、これらの情報を押さえておくと、より深く作品を楽しめるでしょう。

S級ヒーローで死亡したキャラクターはいる?

2025年11月時点では、S級ヒーローで完全に死亡したキャラクターは一人もいません。作中で何度も致命的なダメージを受ける場面はありますが、サイタマが間に合ったり、ゾンビマンのような再生能力を持つヒーローが存在したりすることで、全員が生き延びています。主人公・サイタマの圧倒的な強さが、結果的にヒーローたちの命を守っているとも言えるでしょう。ただし、ネオヒーローズ編では組織の闇が描かれており、今後の展開次第では犠牲者が出る可能性もゼロではありません。

S級ヒーローの中で最強なのは誰?

純粋な戦闘力で言えば、S級1位のブラストが最強です。時空操作という規格外の能力を持ち、閃光のフラッシュを上回る速度、災害レベル「竜」のムカデ長老を瀕死にまで追い込む実績を誇ります。覚醒ガロウとも互角以上に渡り合い、サイタマとガロウの衝突エネルギーの向きを逸らすなど、彼の能力がなければ防げなかった危機も存在します。ブラストを除けばS級2位の戦慄のタツマキが最強で、能力の規模や応用力においても別格の存在です。ただし、A級39位のサイタマはこれら全てを遥かに超越した実力を持っています。

S級ヒーローは現在何人いる?

S級ヒーローは設立当初から17名で構成されています。ジェノスのS級入りによってぷりぷりプリズナーが16位から17位に下がったことはありますが、S級の総数自体は変わっていません。ただし、ネオヒーローズへの移籍により、現在ヒーロー協会に残っているS級ヒーローは14名です。童帝(元5位)、金属バット(元16位)、超合金クロビカリ(元11位)の3名が離脱し、さらにシルバーファング(元3位)が引退しているため、協会の戦力は大きく低下しています。

サイタマはいつS級に昇格する?

サイタマの実力は明らかにS級1位を超えていますが、原作最新話の時点でもS級昇格は果たしていません。これには複数の理由があります。まず、サイタマの圧倒的な実力が常識を超越しすぎており、協会側が認知不調和を起こして正当に評価できていないこと。ヒーロー試験で驚異的な数値を記録したものの、詐欺を疑われて信じてもらえませんでした。また、S級昇格にはA級1位のアマイマスクの認定が必要ですが、アマイマスクは「弱い者をS級に上げたくない」という方針で門番を務めており、サイタマを正当に評価していない可能性があります。物語の構造上、サイタマがS級に昇格するのは物語の終盤になる可能性が高いでしょう。

ネオヒーローズに移籍したS級ヒーローは誰?

ネオヒーローズに移籍したS級ヒーローは、童帝(元S級5位)、金属バット(元S級16位)、超合金クロビカリ(元S級11位)の3名です。童帝はヒーロー協会の管理体制とボフォイ博士への不信から移籍を決断。金属バットは待遇面での条件が決め手となり、超合金クロビカリはガロウとの戦いで心が折れ、ヒーロー活動を引退してトレーニングインストラクターとして働くために移籍しました。3名ともネオリーダーとして迎え入れられていますが、活動の中で組織の闇に気づき始めており、今後の動向が注目されています。

S級同士で戦ったら誰が勝つ?

S級ヒーロー同士の戦いは、能力の相性によって大きく結果が変わります。例えば、S級4位のアトミック侍は神速の剣技を持ちますが、S級8位のゾンビマンの不死身の再生能力に対しては決定打を与えられない可能性があります。逆に、S級2位のタツマキは超能力で大半のS級ヒーローを圧倒できますが、S級1位のブラストの時空操作には対抗できないでしょう。S級13位の閃光のフラッシュは、純粋な戦闘力では上位に匹敵し、スピードを活かせる相手には順位以上の活躍が期待できます。一方、S級7位のキングは一般人レベルの戦闘力しかないため、実際に戦えば最下位になるでしょう。総じて言えるのは、順位通りの結果にはならず、能力の相性と戦術次第で番狂わせが十分に起こり得るということです。

S級ヒーロー一覧まとめ

ヒーロー協会最強の戦力として君臨するS級ヒーロー17名。彼らは一人ひとりが軍隊の一個師団に匹敵する戦力を持ち、災害レベル「鬼」を単独で撃破できる実力者たちです。時空を操るブラストから、一般人でありながらS級7位に位置するキングまで、その個性と能力は実に多彩です。

2025年10月から放送開始のアニメ第3期では、これらS級ヒーローたちの活躍がより詳細に描かれることが期待されています。怪人協会との全面戦争、ガロウとの死闘、そしてネオヒーローズの登場と、物語は新たな局面を迎えています。

そして忘れてはならないのが、A級39位に甘んじているサイタマの存在です。彼の実力はS級1位を遥かに超え、もはや既存の枠組みでは測定不可能なレベルに達しています。ヒーロー界の真の最強は誰なのか、物語が進むにつれてその答えが明らかになっていくでしょう。

『ワンパンマン』のS級ヒーローたちは、ただ強いだけでなく、それぞれが抱える過去や信念、弱点を持つ魅力的なキャラクターです。アニメ第3期を通じて、彼らの新たな一面や成長が描かれることを期待しながら、最新の物語展開を楽しんでいきましょう!

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