『僕のヒーローアカデミア』最凶のヴィラン・死柄木弔の衝撃の結末──。デクとの因縁、オールフォーワンとの複雑な関係、そして志村転弧としての悲劇的な過去。全てが交錯した最終決戦で、死柄木は本当に死亡したのでしょうか?答えは「YES」です。原作漫画423話で完全に死亡した死柄木弔ですが、その最期は単なる敗北ではありませんでした。
2025年10月4日から放送開始のアニメ第8期「FINAL SEASON」では、この感動的な死亡シーンが描かれます。声優・内山昂輝さんの渾身の演技で、死柄木の朗らかな最期の表情、デクとの心を揺さぶる対話、そしてスピナーへの最後の伝言がどう表現されるのか──。本記事では、死柄木弔の死亡までの経緯から最期のシーンまで、アニメ8期を何倍も楽しめる完全解説をお届けします。
死柄木弔は本当に死亡したのか?

『僕のヒーローアカデミア』の最凶のヴィラン・死柄木弔。デクとの因縁、オールフォーワンとの複雑な関係、そして志村転弧としての悲劇的な過去を持つ彼の運命は、多くのファンの心を揺さぶってきました。最終決戦での彼の結末について、原作で描かれた真実を詳しく解説していきます。
死柄木弔は漫画423話で完全に死亡した
結論から言うと、死柄木弔は原作漫画423話「OFAワン・フォー・オール vs AFOオール・フォー・ワン」で完全に死亡しています。この話では、オールフォーワンに人格を乗っ取られた死柄木の身体に対し、デクがワンフォーオールの残り火を撃ち込むことで死柄木の人格が復活します。
復活した死柄木は、ワンフォーオールの歴代継承者たちと共に身体の内部からオールフォーワンを攻撃。この内外同時攻撃によってオールフォーワンは完全に消滅しますが、その瞬間、死柄木の肉体も崩壊を始めます。オールフォーワンの消滅と同時に、死柄木弔という器も限界を迎えたのです。最後にデクと精神世界で対話を交わした死柄木は、朗らかな表情を浮かべながら完全に消滅しました。
アニメ8期(2025年10月放送)で死亡シーンが描かれる
この衝撃的な死亡シーンは、2025年10月4日から放送開始予定のアニメ第8期「FINAL SEASON」で描かれることになります。毎週土曜17:30から読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットで放送され、ABEMAやAmazon Prime Video、Netflix、U-NEXTなどでも配信される予定です。
声優・内山昂輝さんがどのように死柄木弔の最期を演じるのか、アニメーションでどこまで原作の感動を再現できるのか、今から多くのファンが期待を寄せています。特にデクとの最後の対話シーンや、スピナーへの伝言を残すシーンは、アニメファンの涙腺を崩壊させること間違いなしの名場面となるでしょう。
志村転弧としての人格も消滅している
死柄木弔の死亡は、同時に本名である志村転弧としての人格の消滅も意味しています。オールフォーワンに乗っ取られる直前、デクは死柄木の精神世界に侵入し、幼い頃の転弧に手を差し伸べました。この時、転弧の「憎しみ」は打ち砕かれ、一度はデクによって救済されかけます。
しかし、その心の隙を突いてオールフォーワンが転弧の人格を完全に吞み込んでしまいます。それでも最後の最後、志村菜奈が転弧の心を繋ぎ止めていたおかげで、デクのワンフォーオール残り火によって死柄木=転弧の人格が復活することができました。オールフォーワン消滅後、死柄木は肉体の崩壊と共に志村転弧としても完全に消滅。彼の魂は、憎しみではなく朗らかな表情と共にこの世を去ったのです。
死柄木弔の死亡までの経緯を時系列で解説

死柄木弔がどのようにして『恐怖の象徴』となり、最終的に死亡するに至ったのか。その壮絶な道のりを時系列で振り返っていきましょう。彼の強化と人格の変遷を理解することで、最終決戦での死亡シーンがより深く心に刻まれるはずです。
個性覚醒とヴィラン連合のリーダーへ(24巻~25巻)
死柄木の運命が大きく変わったのは、異能解放軍との戦いでした。義爛を人質に取られた死柄木は、ヴィラン連合を率いて泥花市の異能解放軍本部へ襲撃。リーダーのリ・デストロとの死闘の中で、死柄木は自身のオリジンを思い出します。家族の手がボロボロにされる光景を目の当たりにし、過去のしがらみを断ち切った瞬間、個性「崩壊」が覚醒しました。
覚醒した個性は、触れたものだけでなく連なる全てを破壊する恐るべき力へと進化。リ・デストロを圧倒した死柄木は、異能解放軍を屈服させ、ヴィラン連合と融合させた「超常解放戦線」を結成します。この時点で、死柄木は単なるヴィランから真の『恐怖の象徴』へと変貌を遂げたのです。
肉体改造とオールフォーワンの個性取得(26巻~27巻)
ギガントマキアを屈服させた死柄木は、ドクター・氏子達磨から究極の力を授かることになります。それは、複数個性に適応した身体への改造手術と、オールフォーワン本人の個性の譲渡でした。4ヶ月間の地獄の苦しみに耐える予定でしたが、ヒーローの奇襲により定着率75%の段階で培養槽が破壊されてしまいます。
それでも奇跡的に目覚めた死柄木は、オールマイトに匹敵する身体能力と「再生」「サーチ」などの複数個性を獲得。さらに個性を奪い与える能力まで手に入れ、文字通りチート級の存在へと変貌しました。しかし、この時すでにオールフォーワンの人格が死柄木の無意識に根を張り始めており、彼の運命は暗い方向へと進んでいきます。
スターアンドストライプ戦で精神に傷を負う(33巻~34巻)
アメリカNo.1ヒーロー・スターアンドストライプとの空中戦は、死柄木にとって大きな転機となりました。この戦いの最中、オールフォーワンは死柄木の人格を取り込み、二つの人格が溶け合った新たな存在を形成します。主導権はオールフォーワンが握り、死柄木弔としての自我は曖昧になっていきました。
スターアンドストライプの個性「新秩序」を奪取することに成功したものの、彼女が最後に設定したルール「新秩序は他の個性と反発する」により、死柄木の身体は内部から破裂。複数の個性が破壊され、再生の個性でも治りきらない精神の傷を負ってしまいます。この傷は、後にデクが死柄木の精神世界に侵入する際の突破口となるのです。
最終決戦開始:爆豪たちとの激闘(36巻~38巻)
雄英高校を舞台とした最終決戦で、死柄木は物間がコピーした「抹消」により個性を封じられた状態で戦いを強いられます。それでもオールマイト並みのパワーと耐久力で、ベストジーニスト、エッジショット、ミルコ、爆豪勝己らトップヒーローを相手に互角以上の戦いを展開しました。
戦闘中、ミリオから「友達がいなかったんだな」と言われた瞬間、裡に眠る志村転弧の人格が反応します。この反応に危機感を覚えた死柄木は、デクと仲が良い爆豪に集中攻撃を加えて致命傷を与えることに。手負いのヒーローたちへの脅威を感じた転弧の人格が、過去の怒りを思い出したことで死柄木の身体はさらに強化され、最適な形へと変貌していきました。
オールフォーワンによる人格の侵食が進行する
戦いが進むにつれ、オールフォーワンの侵食は加速していきます。定着率が進むたびに、死柄木とオールフォーワンの境界は曖昧になり、一人称も「俺」と「僕」を混同するように。遅れて到着したデクは「まだそこに死柄木はいるのか」と問いかけますが、この時点での回答は「完全に統合された今、ここに死柄木弔はおらず、主体はオールフォーワン」というものでした。
しかし、死柄木弔=志村転弧の核は心の奥底に隠れており、オールフォーワンに気づかれないように内側から自身を取り戻そうともがいていたのです。彼が望んだのは「あの家から連なる全ての崩壊」。この強い意志が、後に一時的ながら肉体の主導権を取り戻すことに繋がります。
死柄木弔とデクの最終決戦:救済への道

デクと死柄木の最終決戦は、単なる力と力のぶつかり合いではありませんでした。それは、一人の少年を救おうとするヒーローの執念と、全てを壊そうとするヴィランの意志が交錯する、魂の戦いだったのです。デクがどのようにして死柄木の心に辿り着いたのか、その感動的な道のりを追っていきます。
デクが死柄木の精神世界に侵入する
死柄木の精神を直接叩くため、デクはスターアンドストライプが遺した精神の傷にワンフォーオールを譲渡という形でぶつける作戦を立てます。死柄木の中にある鉛のような黒い塊、それは幾つもの怒り・不満・記憶が集約された憎悪の結晶でした。そこにOFAの因子を砕け散るほどに強く譲渡すれば、力が死柄木に渡ることなく裡から破壊できるという賭けです。
OFAを手放す覚悟を決めたデクは、何度も「譲渡」を試みました。死柄木は拒絶しますが、デクは諦めません。七代目以外のOFAをなげうち、ついに志村転弧の無意識領域に侵入することに成功します。そこは転弧が個性を発現させたあの日、家族を崩壊させた原点の場所でした。志村菜奈は志村弧太朗を止め、デクは泣いている転弧に救いの手を差し伸べるのです。
志村転弧の「憎しみ」がデクによって打ち砕かれる
デクが辿り着いた志村転弧の核心、それはモンちゃんを殺害し当惑する幼い転弧の姿でした。強い憎しみとカタルシス、そして同時に悲しみと困惑を抱える転弧。彼は自身の誕生を肯定するために、自らの意志で家と家族を壊したと主張します。転弧が華を殺害しようとした瞬間、デクは介入し転弧の手を両手で受け止めました。
転弧は憎しみを乗せてデクの手を拒絶します。しかし、デクは「殺して止める以外に方法がないのだとしても、自分が困っている時に手を掴んでもらうと安心できた。だから死柄木にもそうするために来た」と告げるのです。その温もりが伝わった瞬間、デクの両腕は崩壊で塵になってしまいますが、死柄木の中の「憎しみ」は打ち砕かれて暴走が止みました。これこそが、デクが望んだ真の救済の形だったのです。
オールフォーワンに完全に乗っ取られてしまう
「憎しみ」を打ち砕かれた転弧が見たのは、「みっくん」と「ともちゃん」とヒーローごっこをしている幼い頃の自分でした。しかし転弧は「僕はヴィランだ。悪意を持って壊す」とオールマイト役を断り、ヴィランに在り続けようとします。その瞬間、転弧の姿が崩壊していき死柄木弔に変貌し、背景にはヴィラン連合の仲間が立ち尽くしていました。
死柄木は憎しみを打ち砕かれて空っぽになろうとも前進を始めようとします。しかし、突如流れる志村弧太朗とオールフォーワンの対話の記憶に当惑すると、裡に眠るオールフォーワンが無意識領域に復活。デクにねじ伏せられた瞬間を利用し、転弧の心が押し負けたところで死柄木弔を完全に吞み込んでしまいます。転弧の全てがオールフォーワンの計画だったと知った時、追い詰められた転弧の心は完全に消し去られてしまうのです。
志村菜奈が転弧の心を繋ぎ止めていた
オールフォーワンに人格を殺され、完全に乗っ取られたと思われた死柄木。しかし、彼の心が完全に消えないように繋ぎ止めていた存在がいました。それは祖母である志村菜奈だったのです。デクと共に無意識領域の核心に立ち会った際、志村菜奈は志村弧太朗と共に消滅したように見えましたが、実は転弧を守り続けていました。
だからこそ、デクがワンフォーオールの残り火をオールフォーワンに撃ち込んだ時、歴代継承者たちと共に死柄木の人格も叩き起こすことができたのです。死柄木は目覚めた後、消滅する志村菜奈の残滓を見て「おばあちゃん」と独白します。また、最後まで死柄木の意識を取り戻そうと身体を守ってくれた黒霧の消滅を目の当たりにし「黒霧…」と儚げに呟きました。志村菜奈の愛と黒霧の友情が、最後の最後まで転弧=死柄木を支えていたのです。
死柄木弔の死亡シーン(No.423)の詳細

No.423「OFAワン・フォー・オール vs AFOオール・フォー・ワン」は、『僕のヒーローアカデミア』において最も感動的で衝撃的なエピソードの一つです。死柄木弔の最期がどのように描かれたのか、その一瞬一瞬を丁寧に追っていきましょう。このシーンは、アニメ8期でも最大の見せ場となることは間違いありません。
デクのOFAの残り火で死柄木の人格が復活する
オールフォーワンに完全に乗っ取られた死柄木の身体。精神のダメージが肉体に反映され、器としても機能しなくなっていました。OFAもAFOも失ったオールフォーワンは、最終目標である世界の破壊だけを行動理由として暴走し始めます。そこへエリの角で両腕を再生したデクが、全ヒーローの支援を受けながら接近しました。
デクは最後に残った無個性の身体に染みつく「OFAの残り火」をオールフォーワンに撃ち込みます。デクはギリギリのラインで歴代の欠片が残るよう調整しており、そこに残り火を撃ち込むことで感応を起こし、僅かな残滓となった歴代継承者たちを叩き起こすことに成功。そして、オールフォーワンに吞み込まれたはずの死柄木弔の姿もそこにあったのです。志村菜奈が繋ぎ止めていた死柄木の人格が、ついに復活の時を迎えました。
歴代継承者と共にオールフォーワンを内部から攻撃
目覚めた死柄木は、デクや歴代継承者たちとともに拳を振るいました。外からはデクの攻撃、内からは歴代継承者と死柄木の攻撃。この内外同時攻撃がオールフォーワンを完全に追い詰めていきます。死柄木は最期まで、自分を利用し人生を壊したオールフォーワンへの怒りを拳に込めて戦い抜きました。
消滅する志村菜奈の残滓を見て「おばあちゃん」と呟き、最後まで自分の意識を守ってくれた黒霧の消滅を目の当たりにして「黒霧…」と儚げに独白する死柄木。彼の心には、憎しみだけでなく、大切な存在への想いも確かに存在していたのです。そんな複雑な感情を抱えながらも、死柄木は最後まで戦い続け、ついにオールフォーワンを完全に消滅させることに成功します。
オールフォーワン消滅と同時に肉体が崩壊する
オールフォーワンが消滅した瞬間、死柄木の肉体も消滅の一途を辿り始めました。精神のダメージが限界に達し、器としての機能を失っていた身体は、もはや死柄木の意識を留めておくことができなくなっていたのです。無意識領域にいる死柄木の姿も徐々に透明になっていき、時間の限界が迫っていることを示していました。
崩壊していく肉体の中で、死柄木は現実世界ではなく精神世界でデクと最後の対話を交わすことになります。両腕を失いながらもなお救おうとしたデクの想いに触れ、最後まで自分のために戦ってくれた仲間たちのことを思いながら、死柄木弔は消滅への道を歩み始めました。この時の死柄木の表情は、もはや泣いている少年のそれではありませんでした。
デクとの最後の対話で朗らかな表情を見せる
オールフォーワン消滅後、無意識領域で死柄木とデクの拳は小突き合うように重なります。死柄木はデクが述べたように、結局は自分が泣いているガキだったことを認めました。デクは本当は悲しみが紡がれないように死柄木を止めたかったと前置きした上で、「死柄木のやったことは許せないから戦った」と応えます。
そんなデクの言葉を鼻で笑って見せた死柄木は、朗らかな顔つきでこう言い放ちました。「それは…明日のおまえら次第だな。せいぜい頑張れ」。デクが「もう…壊したよ」と応えても、死柄木の表情は穏やかなままでした。泣いている少年はもうそこにはおらず、最期の瞬間まで死柄木弔として生き抜いた一人のヴィランの、満足げな笑顔だけがありました。
スピナーへの伝言「死柄木弔は最後まで壊すために戦った」
消滅の間際、死柄木はデクにスピナーへの伝言を託します。「死柄木弔は最期まで壊す為に戦った」──これが、友人スピナーに残した最後のメッセージでした。デクは後にこの伝言をスピナーに伝えることになりますが、スピナーは自分が死柄木弔を紡ぐのだと決意し、本を書くことを決めます。
世間は死柄木を「最悪な殺人鬼」「退治されてよかった」と評価しますが、彼の友人たちは違いました。スピナーは死柄木弔という存在を忘れさせないため、彼が壊すために生きた事実を記録として残すことを選びます。そして8年後、個性を理由に監禁されていた少年が、かつて転弧を見捨てたおばあちゃんに救われるエピソードが描かれました。デクと死柄木の戦いが民衆に与えた影響は、確かにこの世界に残り続けているのです。
死柄木弔に関するよくある質問

死柄木弔というキャラクターについて、ファンからよく寄せられる質問をまとめました。アニメ視聴や原作を読む際の参考にしてください。
死柄木弔は復活する可能性はあるのか?
結論から言うと、死柄木弔が復活する可能性は極めて低いでしょう。No.423で肉体が完全に消滅し、志村転弧としての人格も消え去っています。オールフォーワンも完全に消滅しており、復活させる手段も理由も存在しません。
ただし、『僕のヒーローアカデミア』の物語は完結しているため、今後のスピンオフ作品や外伝で過去の死柄木の活躍が描かれる可能性はあります。また、8年後のエピローグで、デクの視界に死柄木の面影が映るシーンがあることから、死柄木の想いや影響は確かにこの世界に残り続けています。物理的な復活はなくとも、精神的な意味では死柄木弔は生き続けていると言えるでしょう。
デクは本当に死柄木を救えたと言えるのか?
これは『僕のヒーローアカデミア』における最も重要なテーマの一つです。デクは死柄木の命を救うことはできませんでしたが、心を救うことには成功したと言えます。最後の対話で、死柄木は泣いている少年ではなく朗らかな表情を見せていました。オールマイトも「最期にどんな表情だったかが重要」だと述べています。
死柄木の過去や境遇を理解し、最後まで手を差し伸べ続けたデク。その行動は、死柄木の心に確かに届いていました。「憎しみ」を打ち砕かれた転弧は、一度はヴィランに在り続けようとしますが、最期には満足げな笑顔を見せています。デクが望んだ「悲しみが紡がれないように止める」という完全な救済ではありませんでしたが、死柄木の心を救い、彼を人として認めたという意味では、デクは確かに死柄木を救ったのです。
死柄木弔の本名「志村転弧」の読み方は?
死柄木弔の本名は「志村転弧(しむら てんこ)」と読みます。「転」は音読みで「テン」、「弧」は音読みで「コ」です。この名前は、祖母である志村菜奈(しむら なな)から引き継いだ「志村」という姓と、両親が名付けた「転弧」という名前で構成されています。
「転弧」という名前には、まっすぐ進む人生ではなく曲線を描くような、つまり予測不可能な運命を暗示しているのかもしれません。実際、転弧の人生は幸せな家庭から始まりながらも、個性の発現により家族を崩壊させ、オールフォーワンに拾われてヴィランとして生きる道を歩むことになりました。この悲劇的な人生は、まさに「転弧」という名前が示す通りの展開だったと言えます。
死柄木弔の声優は誰が担当しているのか?
死柄木弔の声優を担当しているのは内山昂輝(うちやまこうき)さんです。内山さんは1990年8月16日生まれで、『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役、『ハイキュー!!』の月島蛍役、『呪術廻戦』の狗巻棘役など、数多くの人気キャラクターを演じている実力派声優です。
死柄木弔役について内山さんは「初期は顔が手で覆われていて不気味な雰囲気だったが、物語が進むにつれ深みが出てきた」と語っており、キャラクターと共に成長してきたことを明かしています。特に死柄木の過去を演じる際は「衝撃を受けましたし、つらいお仕事でしたが、なんとかやり遂げました」とコメント。内山さん自身も「死柄木弔の役は僕にしか出来ない」と断言するほど、このキャラクターに全身全霊を込めて演じています。アニメ8期での最期のシーンも、内山さんの渾身の演技に期待が高まります。
死柄木弔の死亡まとめ

『僕のヒーローアカデミア』における最凶のヴィラン・死柄木弔は、漫画423話「OFAワン・フォー・オール vs AFOオール・フォー・ワン」で完全に死亡しました。オールフォーワンに人格を乗っ取られた後、デクのワンフォーオール残り火によって復活し、歴代継承者たちと共に内部からオールフォーワンを攻撃。オールフォーワン消滅と同時に肉体が崩壊し、志村転弧としての人格も消滅しています。
死柄木の死は、単なるヴィランの敗北ではありません。それは、誰にも手を差し伸べてもらえなかった一人の少年が、最後にヒーローに心を救われたという物語でもありました。デクとの最後の対話で見せた朗らかな表情は、泣いている少年がもういないことを示しています。スピナーへの伝言「死柄木弔は最期まで壊す為に戦った」は、彼が最後までヴィランとして生き抜いたことを証明しています。
2025年10月4日から放送開始のアニメ第8期「FINAL SEASON」では、この感動的な最期がどのように描かれるのか、世界中のファンが注目しています。声優・内山昂輝さんの渾身の演技で、死柄木弔という複雑で魅力的なキャラクターの結末が表現されることでしょう。彼の死は物語に大きな傷跡を残しましたが、同時にデクや民衆に「誰かに手を差し伸べる勇気」という希望も残していったのです。
ゼンシーア
