『銀魂』の志村新八役や『機動戦士Vガンダム』のウッソ・エヴィン役で知られる声優・阪口大助さん。ガンダムに乗りたいという夢から声優を目指し、デビュー作でいきなり主役に抜擢された伝説の持ち主です。プライベートをほとんど明かさない阪口さんですが、実は1998年頃から結婚しており、元アニメ雑誌編集者の奥さんと円満な生活を送っています。女性と話すのが苦手というギャップや、二次元でも三次元でも「結婚している」というユニークなエピソードなど、知られざる素顔に迫ります。
阪口大助の結婚発表はいつ?CD会報での報告内容

声優・阪口大助さんの結婚については、ファンの間でも意外と知られていない事実かもしれません。華やかな声優業界にありながら、プライベートを大切にする姿勢を貫いてきた阪口さん。その結婚発表は、実にひっそりと、しかし確かな形でファンに届けられました。
1998年頃「卒業M」のCD会報で結婚を公表
阪口大助さんが結婚を公表したのは、1998年頃に発行された『卒業M』のCD会報でのことでした。『卒業M』は、阪口さんが緑川光さん、林延年さん、置鮎龍太郎さん、石川英郎さんといった青二プロダクションの先輩声優たちと共に結成したユニット「E.M.U」が関わった作品です。
当時のCD会報という、今で言えばかなり限定的な媒体での発表だったため、この事実を知らないファンも少なくありません。大々的な記者会見やSNSでの報告といった派手な演出は一切なく、ファンクラブ会員だけが知ることができる特別な情報として届けられたのです。この控えめな発表スタイルこそが、阪口さんの人柄を表しているといえるでしょう。
1998年といえば、阪口さんが25歳の頃。声優としてのキャリアも着実に積み上げていた時期であり、プライベートでも人生の伴侶を得て充実した日々を送り始めた節目の年だったのかもしれません。
当時から女性と話すのが苦手だった意外なギャップ
結婚していると聞くと、さぞかし社交的で女性とのコミュニケーションも得意なのだろうと想像してしまいますが、実は阪口大助さんは大変な人見知りで、女性と話すのが苦手だったというから驚きです。
本人も公の場で「大半の女性の目を見て話せない」と語っており、そのヘタレな一面が既婚者であるという事実とのギャップを生み出しています。青二塾時代のエピソードからも、人への甘え方を知らず、可愛がってくれる先輩たちにどう接していいか分からなかったという阪口さんの不器用な性格が垣間見えます。
そんな奥手な性格でありながら結婚に至ったというのは、まさに運命的な出会いがあったということでしょう。声優という職業柄、多くの女性声優や関係者と接する機会があるはずですが、それでも女性とのコミュニケーションには苦労していたようです。この意外なギャップが、阪口さんのファンにとっては親近感を覚える要素となっています。
プライベートを明かさない姿勢が長年の円満婚の秘訣
阪口大助さんが結婚生活を長く続けてこられた理由のひとつに、プライベートをほとんど明かさないという姿勢があるのかもしれません。結婚発表から20年以上が経過した現在でも、奥さんの顔写真はもちろん、詳しい情報はほとんど公開されていません。
声優という仕事は公人としての側面もありますが、阪口さんは家族のプライバシーを守ることを最優先にしてきました。これは奥さんが一般人であるということへの配慮でもあり、同時に家庭と仕事をしっかりと分けることで、両方を大切にするという阪口さんなりの生き方なのでしょう。
芸能界では、プライベートを積極的に公開することで好感度を上げる戦略もありますが、阪口さんはその真逆を行く選択をしました。この静かな姿勢が、かえって長期的な結婚生活の安定につながっているのかもしれません。ファンとしても、阪口さんの声優としての仕事を応援しつつ、プライベートは温かく見守るという関係性が築かれているといえるでしょう。
阪口大助の結婚相手(嫁)はアニメ雑誌の元編集者

阪口大助さんの結婚相手について、ファンなら誰もが気になるところでしょう。声優という華やかな世界で活躍する阪口さんですが、その奥さんは芸能界の人間ではなく、アニメ業界に関わっていた一般の方だったのです。二人の出会いから結婚に至るまでの道のりには、運命的なものを感じずにはいられません。
取材がきっかけで交際に発展した馴れ初め
阪口大助さんと奥さんとの馴れ初めは、まさに仕事を通じての出会いでした。奥さんはアニメ雑誌の元編集者で、阪口さんへの取材がきっかけで二人は知り合ったといいます。
1990年代半ば、阪口さんは『機動戦士Vガンダム』でデビューを果たし、声優としてのキャリアを着実に積み上げていた時期です。アニメ雑誌の取材を受ける機会も増え、業界内での認知度も高まっていました。そんな中で出会ったのが、後に人生の伴侶となる女性だったのです。
女性と話すのが苦手で、大半の女性の目を見て話せないという阪口さんが、どのようにして彼女と親しくなったのか、そのプロセスは想像するしかありません。しかし、仕事を通じての出会いということは、まずは声優と編集者という関係性から始まり、徐々に個人的な信頼関係が築かれていったのでしょう。取材という枠組みがあったからこそ、人見知りな阪口さんでも自然体でコミュニケーションを取ることができたのかもしれません。
好みのタイプは「メガネをかけた三つ編みの図書委員」
阪口大助さんが公言している好みのタイプは、実に具体的で微笑ましいものです。「メガネをかけた三つ編みの子」「図書委員」という表現からは、清楚で知的、そしてどこか控えめな女性像が浮かび上がってきます。
さらに詳しく見ていくと、阪口さんは漫画やアニメ作品においても一貫した好みを持っているようです。『ときめきメモリアル』にハマっていた20歳の頃から、『いちご100%』では東城綾を、『To LOVEる』では古手川唯を推しているとのこと。これらのキャラクターに共通するのは、真面目で一途、そして眼鏡が似合うタイプという点です。
奥さんが実際にメガネをかけているかどうかは公開されていませんが、阪口さんの好みのタイプから推測すると、知的で落ち着いた雰囲気の女性である可能性は高そうです。アニメ雑誌の編集者という職業柄、アニメや漫画に対する深い理解と愛情を持っていたことでしょうし、阪口さんとも趣味や価値観が合ったのではないでしょうか。
一般人のため顔写真や詳細情報は非公開
阪口大助さんの奥さんは一般人であるため、顔写真や詳細なプロフィールは一切公開されていません。これは阪口さんが家族のプライバシーを大切にしているという姿勢の表れでもあります。
声優という仕事は、ファンとの距離が近い職業でもあります。SNSが普及した現代では、プライベートな情報を公開する声優も少なくありません。しかし、阪口さんは結婚から20年以上が経過した現在でも、奥さんに関する情報をほとんど明かしていないのです。
この姿勢は、奥さんへの配慮であると同時に、家庭生活を守るための選択でもあるでしょう。一般人である奥さんが、夫の仕事の影響で不必要な注目を浴びたり、プライバシーを侵害されたりすることのないよう、阪口さんは細心の注意を払っているのです。
ファンとしても、阪口さんのこうした誠実な姿勢を尊重し、プライベートは温かく見守る関係性を保つことが大切だといえるでしょう。結婚相手の詳細が分からないからこそ、かえって阪口さんの声優としての魅力に集中できるという面もあるのかもしれません。
阪口大助に子供はいる?

結婚生活が20年以上続いている阪口大助さんですが、お子さんについてはどうなのでしょうか。夫婦二人の時間を大切にしながら、愛するペットたちと共に暮らす阪口さんの家庭生活について見ていきましょう。
子供は授かっておらず夫婦二人の生活を満喫
阪口大助さんと奥さんとの間には、お子さんはいらっしゃいません。結婚から20年以上が経過していますが、子供に関する情報は一切公表されていないことから、夫婦二人での生活を選択されているようです。
子供がいない理由については、阪口さん自身が語ったことはありません。授かることができなかったのか、あるいは夫婦の選択として子供を持たないことにしたのか、その詳細は不明です。しかし、どのような理由であれ、それは阪口さん夫婦の大切なプライベートな決断であり、外部がとやかく言うべきことではありません。
むしろ注目すべきは、子供がいないからといって夫婦仲が悪いわけではなく、二人で充実した生活を送っているという点です。阪口さんがプライベートをほとんど明かさない中でも、長年連れ添っている事実そのものが、円満な結婚生活を物語っているといえるでしょう。
声優という仕事は、収録スケジュールが不規則になることも多く、家族との時間を確保するのが難しい職業でもあります。夫婦二人という家族構成は、阪口さんにとって仕事と私生活のバランスを取りやすい形なのかもしれません。
ニャア・アズナブルという名前の愛猫を飼育
お子さんの代わりというわけではありませんが、阪口大助さんの家には「ニャア・アズナブル」という素晴らしい名前の猫が暮らしています。この名前を聞いてピンときた方も多いでしょう。そう、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する「シャア・アズナブル」をもじったネーミングなのです。
ガンダムシリーズへの愛が深い阪口さんらしい、遊び心のある命名センスが光っています。子供の頃からガンダムに憧れ、声優になる夢を叶えた阪口さんにとって、愛猫にガンダムキャラクターの名前をつけることは、自然な流れだったのかもしれません。
ニャア・アズナブルが現在も存命かどうかは定かではありませんが、阪口さん夫婦にとって大切な家族の一員であったことは間違いありません。猫は平均寿命が15年前後とされていますから、もし1998年頃から飼っていたとすれば、すでに虹の橋を渡っている可能性もあります。しかし、その思い出は阪口さん夫婦の心の中に、かけがえのない宝物として残り続けているでしょう。
トカゲなど爬虫類も飼っていた動物好きな一面
阪口大助さんの動物愛は猫だけに留まりません。過去にはトカゲなどの爬虫類も飼育していたという情報があります。猫と爬虫類という、一見すると相反するようなペットの組み合わせからは、阪口さんの幅広い動物への興味と愛情が伝わってきます。
爬虫類の飼育には、温度管理や餌の準備など、哺乳類とは異なる特別なケアが必要です。それでも爬虫類を飼うということは、単なる癒しを求めるだけでなく、生き物そのものへの深い関心と責任感があってこそできることです。阪口さんの几帳面で真面目な性格が、こうした飼育にも表れているのかもしれません。
実は阪口さんは、子供の頃からビーバーやカピバラなどの齧歯類、カモノハシといった動物も好きだったといいます。ペットショップの店員になりたいと考えていた時期もあったというエピソードからも、根っからの動物好きであることが分かります。声優という夢を叶えた現在でも、その動物愛は変わらず、家庭でペットを飼うことでその想いを実現しているのでしょう。
子供はいなくても、愛するペットたちと共に過ごす時間は、阪口さん夫婦にとってかけがえのないものであるに違いありません。動物たちは家族の一員として、二人の生活に彩りと癒しをもたらしてくれているはずです。
阪口大助が「彼女と旅行」?ラブプラス騒動の真相

既婚者である阪口大助さんが「彼女と旅行」というニュースが流れたとき、ファンの間では大きな動揺が走りました。しかし、この騒動の真相を知れば、阪口さんのユーモアセンスと二次元への深い愛情に、思わず笑顔がこぼれるはずです。
2014年に日光・鬼怒川旅行イベントにゲスト参加
2014年、阪口大助さんが栃木県の日光・鬼怒川への旅行を楽しんでいるという情報が飛び込んできました。一緒にいたのは「別の女性」だというではありませんか。既婚者である阪口さんに何が起きたのか、ファンは戸惑いを隠せませんでした。
しかし、この旅行の真相は、恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス』の特別イベントだったのです。『ラブプラス』は2009年にコナミから発売されたニンテンドーDS用ゲームで、プレイヤーが高校生となって3人のヒロインの中から1人を選び、恋愛を疑似体験できる作品として大ヒットしました。
このイベントは「1泊2日の日光・鬼怒川旅行をリアルに体験できる」という画期的な企画で、ゲーム内で彼女となったキャラクターとの旅行を、実際の観光地で追体験できるというものでした。阪口さんはこのイベントにゲストとして招かれ、参加したというわけです。
イベント会場では、参加者たちがスマートフォンやゲーム機を片手に、まるで本当に彼女と旅行しているかのように写真を撮ったり、観光スポットを巡ったりする姿が見られました。阪口さんもこの独特な雰囲気を楽しんでいたようです。
ゲームキャラ・高峰愛花を「嫁」と公言して話題に
『ラブプラス』に登場する3人のヒロインは、高峰愛花(たかね まなか)、小早川凛子(こばやかわ りんこ)、姉ヶ崎寧々(あねがさき ねね)という個性豊かなキャラクターたちです。阪口大助さんがハマっているのは、このうちの高峰愛花でした。
イベントのトークショーで、阪口さんは堂々と高峰愛花のことを「嫁」と呼び、愛を語ったといいます。しかし、実は阪口さんは先行プレイ時には姉ヶ崎寧々を彼女に選んでいたことも明かしてしまい、場内からは「浮気だ!」というツッコミが飛び交いました。
これに対して阪口さんは、「自分の愛花と(セーブデータで)来るためですよ!」と必死に弁明。ゲームならではの「別のセーブデータ」という概念を持ち出しての弁明に、会場は笑いに包まれました。既婚者でありながら二次元の「嫁」について真剣に語り、さらには「浮気疑惑」まで弁明する姿は、まさに阪口さんのオタク気質全開といったところでしょう。
高峰愛花は、成績優秀でスポーツ万能、面倒見が良く委員長タイプという、まさに阪口さんの好みである「メガネをかけた三つ編みの図書委員」に通じるキャラクター性を持っています。現実の奥さんへの好みと、ゲーム内での好みが一致しているというのも興味深い点です。
二次元でも三次元でも結婚している声優として定着
このイベントをきっかけに、阪口大助さんは「二次元でも三次元でも結婚している声優」として、ファンの間で認知されることになりました。リアルでは一般女性と結婚し、ゲームの世界では高峰愛花と結婚している——この二重生活ぶりが、声優ファンやゲームファンの心をくすぐったのです。
声優という仕事柄、アニメやゲームのキャラクターに深く関わる機会が多い阪口さんですが、実際にゲームにハマってキャラクターを「嫁」と呼ぶその姿勢は、まさに一人のオタクとしての素顔を垣間見せるものでした。仕事として声を当てる立場ではなく、一人のプレイヤーとしてゲームを楽しんでいる様子は、多くのファンに共感を呼びました。
また、既婚者でありながら堂々と二次元の「嫁」を公言できる家庭環境も、理想的だとファンの間で話題になりました。現実の奥さんが、夫の趣味を理解し受け入れてくれているからこそ、阪口さんはこうした発言ができるのでしょう。夫婦の信頼関係と理解の深さが、こんなところにも表れているといえます。
この騒動は、阪口大助さんの人間味溢れる一面を多くの人に知らしめる出来事となりました。真面目な役柄を演じることが多い阪口さんですが、プライベートでは遊び心を持ち、趣味を全力で楽しむ姿勢が、ファンをますます惹きつけているのです。
阪口大助のプロフィールと代表作

結婚生活について語る前に、声優・阪口大助さんがどのような経緯でこの世界に入り、どんな作品で活躍してきたのかを振り返ってみましょう。少年時代の夢から始まった声優人生は、数々の名作と共に歩んできました。
ガンダムに乗りたくて声優を目指した少年時代
1973年10月11日、新潟県柏崎市に生まれた阪口大助さん。子供の頃は近所の野山や海で遊ぶ、ごく普通の少年でした。当時は『川口浩探検隊』ごっこをして遊んでいたという、自然豊かな環境で育ちました。
阪口さんの人生を大きく変えたのは、小学4、5年生の頃に出会った『機動戦士ガンダム』シリーズでした。当時流行していたガンプラに夢中になり、多くのモビルスーツのプラモデルを製作しました。最初に作ったのは1/144のズゴックで、以来ズゴックは阪口さんの最も好きなモビルスーツとなりました。
興味深いのは、阪口さんはガンダムなどの地球連邦軍のモビルスーツにはあまり惹かれなかったという点です。人の顔のようなデザインが好みではなかったようですが、ジムやガンキャノンのようにメインカメラが人顔ではない機体は購入したことがあるとのこと。ガンダム本体は一度も買ったことがなかったというから驚きです。
中学1年生の時、阪口さんは「ズゴックに乗りたい」という純粋な理由から声優を志すことを決意しました。この時点ではまだ声優という職業について詳しく知らず、単に「ガンダムに出たい」という夢を追いかけていたのです。家族に声優志望を告げた際も、すんなり許可されたといいます。阪口さん自身は拍子抜けしたそうですが、家族は実際に声優になれるとは思っていなかったのかもしれません。
デビュー作で「機動戦士Vガンダム」主役に抜擢
青二塾東京校12期生として入所した阪口大助さん。同期には緒方恵美さん、石川英郎さん、笠原留美さんなど、後に活躍する声優たちがいました。しかし、青二塾時代の阪口さんは、日本舞踊も西洋舞踊も声楽も苦手で、生まれて初めて挫折を味わったといいます。
学校でもスポーツでも落ちこぼれたことがなかった阪口さんにとって、青二塾での日々は厳しいものでした。兵士やおじさん役が上手く演じられず、どの授業でも成績は振るいませんでした。卒業するまで落ちこぼれだったことから、声優に向いているとは思えず、卒業後も青二プロダクションに残れるとは思っていなかったそうです。
しかし、運命は阪口さんに味方しました。オーディションの面接自体はダメだったものの、卒業公演を観た上の方が「面白いから残してみたら?」と述べたことで、合格することができたのです。
そして1992年、阪口さんは『美少女戦士セーラームーン』で声優デビュー。翌1993年には、なんと『機動戦士Vガンダム』の主人公・ウッソ・エヴィン役に抜擢されました。声優を志したきっかけがガンダムシリーズで、初めての大役がガンダムの主役という、夢のような展開でした。
ただし、この大役は新人の阪口さんにとって荷が重いものでした。監督の富野由悠季さんからは厳しい指摘を受け、1話の収録で複数回の録り直しが当たり前だったといいます。しかし、本人はこの経験が声優としての土台を作ってくれたと、今では感謝の気持ちを語っています。
「銀魂」志村新八役がハマり役として定着
2006年から放送が始まった『銀魂』は、阪口大助さんのキャリアにおいて最も重要な作品のひとつとなりました。主人公・坂田銀時を支える常識人でツッコミ役の志村新八は、まさに阪口さんの代表作といえるでしょう。
実は、オーディションの話が来た時、阪口さんは「このイメージか」と思ったそうです。当時、『N・H・Kにようこそ!』の山崎薫役、『創聖のアクエリオン』のジュン・リー役といった眼鏡をかけたキャラクターを演じることが多く、新八役も「取りにいくしかないな」と考えたといいます。「もしかして、眼鏡おたくが俺のストライクゾーンなんじゃね?」という阪口さんの自己分析は、見事に的中しました。
志村新八というキャラクターは、銀魂の世界における常識の象徴であり、視聴者の代弁者的な存在です。銀時や神楽のボケに対して的確にツッコミを入れ、物語のテンポを作り出す重要な役割を担っています。阪口さんの演技は、新八の真面目さと時折見せる毒舌、そして内に秘めた熱さを見事に表現し、多くのファンを魅了しました。
2017年と2018年には実写映画も公開され、新八役を菅田将暉さんが演じました。実写版の大ヒット御礼舞台挨拶にサプライズで阪口さんも登場し、眼鏡をかけて現れた姿が「見た目的にも菅田将暉より志村新八っぽい」と話題になりました。アニメ版も実写版も大成功を収めた『銀魂』は、阪口さんのキャリアにおいて忘れられない作品となっています。
「あたしンち」「氷菓」など幅広い役柄を演じ分ける
阪口大助さんの魅力は、少年役だけに留まりません。2002年から放送された『あたしンち』の立花ユズヒコ役は、普通の男子中学生という難しい役どころでした。主人公・みかんの弟であるユズヒコは、しっかり者で冷静な性格ながら、時折見せる子供らしさも持ち合わせています。
阪口さん曰く、「演じた役そのまんまだね」と言われることが多く、「いや、俺、何重人格なんだよ!」と思うそうです。しかし、それは阪口さんの演技がキャラクターを実在の人間に近づけている証拠でもあります。キャラクターがキャラクターしておらず、生身の人間のように感じられる——それこそが阪口さんの演技の真骨頂なのです。
2012年放送の『氷菓』では、主人公・折木奉太郎の親友である福部里志役を演じました。データベースを自称し、好奇心旺盛で明るい里志は、奉太郎とは対照的なキャラクターです。推理小説のような緻密なストーリー展開の中で、福部里志の持つ複雑な感情を繊細に表現した阪口さんの演技は、多くのファンから高く評価されました。
阪口さんは感覚で役にアプローチするタイプで、家で声を作ったり、何度も練習したりすることはあまりないそうです。現場に行ってテストで出た声が「そのキャラの声なんだ」と思って演じているとのこと。この自然体の演技スタイルが、キャラクターに命を吹き込んでいるのでしょう。
アルビレックス新潟の熱狂的サポーターとしても有名
声優としての顔以外に、阪口大助さんはサッカーの熱狂的なファンとしても知られています。特に愛してやまないのが、出身地・新潟を本拠地とするアルビレックス新潟です。
その愛の深さを示すエピソードがあります。2017年、J1復帰を目指す東京ヴェルディが『銀魂』とコラボし、スタジアムでオリジナルボイスドラマを流すことになりました。しかし、アフレコ時の阪口さんの表情は、杉田智和さん曰く「この世の終わりみたいな顔になってて」だったそうです。
熱烈なアルビレックス新潟ファンである阪口さんにとって、仕事とはいえ他のチームを応援することには大きな葛藤があったのでしょう。このエピソードからは、阪口さんの誠実さと、愛するものへの一途な姿勢が伝わってきます。
2014年12月には、アルビレックス新潟の後援会PVに首都圏後援会員として出演しました。声優としての知名度を活かして、地元チームを応援する阪口さんの姿は、新潟県民にとって誇らしいものに違いありません。
サッカーへの情熱も、ガンダムへの愛も、そして声優という仕事への真摯な姿勢も——阪口大助さんのすべてが、一本の筋の通った誠実な人柄から生まれているのです。
阪口大助の結婚に関するよくある質問

阪口大助さんの結婚について、ファンから寄せられることの多い質問をまとめました。プライベートをあまり明かさない阪口さんだからこそ、気になることも多いはずです。
阪口大助さんは本当に結婚しているんですか?
はい、阪口大助さんは結婚しています。1998年頃に発行された『卒業M』のCD会報で、結婚していることを公表しました。このため、2025年現在で結婚生活は約27年という長い年月を重ねていることになります。プライベートをほとんど明かさないため知らないファンもいるかもしれませんが、阪口さんは立派な既婚者なのです。
結婚相手の嫁の職業は何ですか?
阪口大助さんの奥さんは、元アニメ雑誌の編集者です。取材がきっかけで知り合い、交際に発展したとされています。現在の職業については公表されていませんが、一般人であることから、詳細なプロフィールや顔写真などは一切公開されていません。アニメ業界に関わっていた方ですから、阪口さんの仕事への理解も深く、良きパートナーとして支えているのでしょう。
阪口大助さんに子供はいますか?
阪口大助さんと奥さんとの間に、お子さんはいらっしゃいません。子供がいない理由については公表されておらず、授かることができなかったのか、あるいは夫婦の選択なのかは不明です。ただし、子供の代わりというわけではありませんが、「ニャア・アズナブル」という名前の猫や、トカゲなどの爬虫類を飼育していたという情報があり、動物好きな一面を持っています。
離婚の噂や夫婦不仲説は本当ですか?
阪口大助さんの離婚の噂や夫婦不仲説については、信憑性のある情報は一切ありません。結婚から20年以上が経過した現在でも、離婚したという発表はなく、円満な結婚生活を続けていると考えられます。プライベートを明かさない姿勢を貫いているため、夫婦仲に関する情報が少ないことが、かえって様々な憶測を呼んでいるのかもしれません。しかし、長年にわたって結婚生活を継続していること自体が、良好な関係を物語っているといえるでしょう。
阪口大助さんの好きなタイプの女性は?
阪口大助さんが公言している好みのタイプは、「メガネをかけた三つ編みの図書委員」です。清楚で知的、控えめな雰囲気の女性が好みのようです。また、漫画やアニメ作品でも一貫した好みを持っており、『いちご100%』では東城綾、『To LOVEる』では古手川唯を推しています。これらのキャラクターに共通するのは、真面目で一途、そして眼鏡が似合うタイプという点です。奥さんが実際にこのタイプかどうかは分かりませんが、好みから推測すると、知的で落ち着いた女性である可能性は高そうです。
阪口大助の結婚情報と家族構成まとめ

声優・阪口大助さんの結婚と家族について、これまで見てきた情報をまとめましょう。プライベートをあまり明かさない阪口さんですが、その姿勢こそが長年の円満な結婚生活を支えているのかもしれません。
阪口大助さんは1998年頃、元アニメ雑誌編集者の女性と結婚しました。馴れ初めは取材がきっかけで、女性と話すのが苦手だった阪口さんにとって、仕事という枠組みがあったからこそ自然に関係を深めることができたのでしょう。結婚発表は『卒業M』のCD会報という限定的な媒体で行われ、大々的な報告はありませんでした。
夫婦の間に子供はいませんが、「ニャア・アズナブル」という名前の愛猫やトカゲなどのペットと共に、二人の時間を大切にしながら暮らしています。阪口さんの動物好きな一面は、子供の頃からのもので、ペットたちは家族の一員として愛されているはずです。
2014年には『ラブプラス』のイベントで「彼女と旅行」という一幕もありましたが、これはゲームキャラクターとの疑似旅行イベントでした。高峰愛花を「嫁」と公言し、二次元でも三次元でも結婚している声優として話題になりましたが、この遊び心は現実の奥さんの理解があってこそのものでしょう。
阪口さんの好みのタイプは「メガネをかけた三つ編みの図書委員」で、知的で清楚な女性が好みです。この好みは漫画やアニメのキャラクター選びにも一貫しており、阪口さんの価値観を反映しています。
声優としては、デビュー作『機動戦士Vガンダム』から『銀魂』『あたしンち』『氷菓』など、数々の名作に出演してきた阪口さん。ガンダムに乗りたいという少年時代の夢を叶え、今も第一線で活躍を続けています。プライベートでは、アルビレックス新潟の熱狂的サポーターとしても知られ、地元愛の強さも魅力のひとつです。
結婚から27年という長い年月を経ても、離婚の噂や夫婦不仲説は一切なく、円満な関係を保っています。プライベートを守る姿勢、家族への配慮、そして仕事への真摯な取り組み——阪口大助さんの生き方は、多くのファンにとって尊敬すべきものです。これからも声優として、そして一人の人間として、阪口さんの活躍を応援していきたいものです。