「ぼっち・ざ・ろっく!」山田リョウ役で一躍注目を集めた声優・水野朔さんが、なんと東京大学でトークショーを開催していたことをご存知でしょうか?2023年5月に行われた第96回五月祭でのこの出来事は、アニメファンの間で大きな話題となりました。さらに2025年には9年間所属したソニー・ミュージックアーティスツから俳協への移籍という大きな転機も迎えています。この記事では、水野朔さんと東大の意外な接点から最新の事務所移籍情報まで、ファン必見の情報を徹底解説します。
水野朔の東大五月祭トークショー開催の背景

2023年5月14日、東京大学本郷キャンパスで行われた第96回五月祭において、声優界でも話題となった特別なイベントが開催されました。「ぼっち・ざ・ろっく!」山田リョウ役で一躍注目を集めた水野朔さんのトークショーが、なんと日本最高峰の学術機関である東京大学で実現したのです。このコラボレーションは、アニメ文化と学術機関の新たな関係性を示す象徴的な出来事として、アニメファンのみならず多方面から注目を集めました。
東京大学第96回五月祭で実現した声優トークショー
東京大学アニメーション研究会が主催したこのトークショーは、2023年5月14日午後2時から国際学術総合研究棟2階で開催されました。当初は事前応募制でしたが、学園祭の規定により当日券も用意され、朝9時からの列形成、9時30分からの抽選という熱狂ぶりを見せました。会場には水野朔さんのファンはもちろん、東大生や一般来場者も詰めかけ、大盛況のうちに終了。イベントでは出演作品の振り返りやお便りコーナーなど多彩な内容が展開され、共演者である矢野妃菜喜さんからのビデオメッセージも上映されるなど、ファンにとって貴重な体験となりました。エンディングでは『BATON=RELAY』の楽曲「ミライ=バトン」が使用されるなど、水野さんの活動を総合的に振り返る構成となっていました。
「ぼっち・ざ・ろっく!」人気が生んだ大学イベント
このトークショー開催の背景には、2022年放送のTVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の爆発的な人気があります。水野朔さんが演じる山田リョウは、クールで才能溢れるベーシストとして多くのファンの心を掴み、アニメ全体の成功に大きく貢献しました。特に東大生をはじめとする高学歴層にも「ぼっち・ざ・ろっく!」のファンが多く、そのリアルな青春描写や音楽への情熱が共感を呼んだことが、今回のイベント実現につながりました。アニメーション研究会のメンバーたちは、人気急上昇中の水野朔さんをゲストに迎えることで、学園祭により多くの来場者を呼び込むとともに、アニメ文化の素晴らしさを東大という場で発信したいという想いを込めてこの企画を立ち上げたのです。
アニメファンと学術機関をつなぐ新しいコラボ
水野朔さんの東大五月祭出演は、単なる声優イベントを超えた文化的意義を持っています。これまでアニメ文化と学術機関の接点は限定的でしたが、今回の成功は両者の新たな関係性構築の可能性を示しました。東大のような権威ある教育機関でアニメ関連のイベントが大成功を収めたことで、アニメ文化の社会的地位向上と認知度拡大に大きく貢献。今後は他の大学でも同様の企画が増加する可能性が高く、声優業界にとっても新たな活動の場が広がることが期待されます。さらに、アニメファンにとっては推しの声優をより身近に感じられる機会が増えることで、ファンコミュニティの活性化にもつながるでしょう。このような産学連携の事例は、数ヶ月後にはより多くの大学で実現され、声優イベントの新たなトレンドとなる可能性を秘めています。
水野朔のプロフィールと代表作品を総まとめ

水野朔さんは現在25歳(1999年9月29日生まれ)の関西出身声優で、東京俳優生活協同組合(俳協)に所属しています。その関西弁を活かした自然な演技と多彩な表現力で、アニメファンから絶大な支持を集める注目の若手声優です。ゲーム好きという一面も持ち、同じく声優の戸谷菊之介さんとコンビを組んでAPEX LEGENDSの大会に出場するなど、声優業界でも珍しいeスポーツでの活動も展開。YouTubeチャンネル「水野朔ちゃんねる」では歌ってみた動画やゲーム配信を行い、ファンとの距離感を大切にした活動を続けています。
関西出身の25歳、声優を目指したきっかけ
水野朔さんが声優を志したのは小学5年生の頃で、当初はテレビアニメ「夢色パティシエール」を見て「パティシエールになりたい」と思っていました。しかし、様々なアニメ作品に触れる中で声優という職業の存在を知り、特にテレビアニメ「イナズマイレブン」との出会いが決定打となって声優への道を歩み始めました。中学時代には代々木アニメーション学院の体験学習に通い、当初は高校卒業資格も取得できる声優学校への進学を考えていましたが、母親との相談の結果、一般の高校に進学して声優の夢を追い続けることを決意。2016年にソニー・ミュージックアーティスツが主催する第5回「アニストテレス」を受験してデビューを果たし、約9年間同事務所で活動を続けました。この期間中に着実にキャリアを積み重ね、2025年6月からは新天地である俳協での活動をスタートさせています。
「ぼっち・ざ・ろっく!」山田リョウ役で大ブレイク
水野朔さんの名前を一躍有名にしたのは、2022年放送のTVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」での山田リョウ役です。クールで無口、しかし音楽に対する情熱は人一倍強いベーシスト・山田リョウを、水野さんは見事に演じ切りました。特に関西弁のイントネーションを活かした自然な関西弁での演技は多くのファンの心を掴み、「リョウちゃん」として親しまれています。同作品は結束バンドとしての音楽活動も大きな話題となり、2024年には第18回声優アワードにて歌唱賞を受賞。劇場総集編「ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:」の公開記念舞台挨拶では、歌い手のAdoさんからサプライズコメントが届くなど、作品の社会的影響力の大きさを実感させる出来事も。この成功により、水野さんは一躍注目声優の仲間入りを果たし、その後の活動の幅を大きく広げることとなりました。
SELECTION PROJECT、ひきこまり吸血姫など多彩な出演作
「ぼっち・ざ・ろっく!」以前から、水野朔さんは着実にキャリアを重ねてきました。2021年の「SELECTION PROJECT」花野井玲那役では初のアニメメイン役を獲得し、アイドルオーディション番組という設定の中で、歌唱力も要求される難しい役柄を見事に演じ切りました。2022年には「後宮の烏」柳寿雪役で時代劇的な作品にも挑戦し、2023年には「ひきこまり吸血姫の悶々」ティオ・フラット役でファンタジー作品での演技も披露。さらに2025年10月からは「暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが」でアメリア・ローズクォーツ役を演じる予定で、大塚剛央さんとのW主演という大役も控えています。ゲーム分野では「モンスターストライク」や「白猫プロジェクト」など人気タイトルにも出演し、幅広いメディアでその才能を発揮。ラジオパーソナリティとしても「A&G NEXT STEP HOOOOPE!」木曜日担当として活躍中で、リスナーとの親密なコミュニケーションを大切にした番組運営で人気を博しています。
ソニー・ミュージックアーティスツ退所から俳協移籍まで

2025年は水野朔さんにとって大きな転機の年となりました。4月12日に発表された事務所移籍のニュースは、アニメファンや声優業界に衝撃を与えました。約9年間という長期間にわたってソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)で活動を続けてきた水野さんが新天地を求めて俳協への移籍を決断したのです。この決断は、彼女自身の成長と新たな挑戦への意欲を示すものであり、ファンにとっても応援すべき大きな一歩として受け止められています。
9年間所属したSMAとの契約満了を発表
2025年4月12日、水野朔さんとソニー・ミュージックアーティスツは、同年5月31日をもってマネジメント契約が満了することを正式に発表しました。SMAの公式サイトでは「平素より水野朔にご声援を賜り、誠にありがとうございます。この度、2025年5月31日(土)を持ちまして、水野朔と株式会社ソニー・ミュージックアーティスツとのマネジメント契約が満了いたします」と報告。水野さん自身もSNSで「SMAに所属して今年で9年目となり、たくさんの事を学び、数えきれない程の宝物を得ることができました」と感謝の想いを表明しました。彼女は2016年の第5回「アニストテレス」受験をきっかけにSMAに所属して以来、着実にキャリアを積み重ね、特に2022年の「ぼっち・ざ・ろっく!」での大ブレイクまでの道のりを、事務所の手厚いサポートと共に歩んできました。契約満了という形での円満な移籍は、双方の良好な関係性を物語っています。
東京俳優生活協同組合への移籍が決定
SMA退所発表から約2ヶ月後の2025年6月1日、水野朔さんは東京俳優生活協同組合(俳協)への所属を正式に発表しました。俳協は1960年設立の老舗声優事務所で、現在65周年を迎える業界屈指の名門プロダクションです。野沢雅子さん、池田秀一さん、諏訪部順一さんなど、数多くのレジェンド声優から現役で活躍する実力派まで幅広い世代の声優が所属しており、声優業界において確固たる地位を築いています。水野さんの移籍により、俳協の公式プロフィールページにも彼女の情報が掲載され、「俳協所属 声優のみずのさくです」というメッセージと共にInstagramのプロフィールも更新されました。このタイミングでの俳協移籍は、彼女のキャリアにとって大きなステップアップとなることが期待されています。
新事務所での今後の活動方針と期待
俳協移籍により、水野朔さんの活動範囲はさらなる拡大が予想されます。俳協は声優業務だけでなく、舞台・俳優業にも力を入れており、水野さんが過去に挑戦した朗読劇「喜笑転結」などの経験を活かしたさらなる表現活動の機会が期待できます。また、俳協の豊富なネットワークと実績により、より大型の作品への出演機会や、海外展開を視野に入れた吹き替え作品への参加なども見込まれます。2025年10月放送予定の「暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが」での主演は、俳協所属後の最初の大型プロジェクトとなり、新天地での活躍を占う重要な作品となるでしょう。さらに、俳協が2025年8月に開催予定の「HAIKYO FESTIVAL」では、65周年記念イベントとして大規模な公演が企画されており、水野さんの参加も期待されています。ファンにとっては、より多様な分野での水野さんの活躍を見ることができる絶好の機会となりそうです。
水野朔に関するよくある質問

水野朔さんの東大五月祭出演や事務所移籍について、ファンの間で多くの疑問や関心が寄せられています。ここでは、特によく聞かれる質問について詳しく解説していきます。これらの情報を通じて、水野さんの現在の状況や今後の活動についてより深く理解していただけるでしょう。
水野朔さんはなぜ東大でトークショーを開催したのですか?
水野朔さんの東大五月祭トークショーは、東京大学アニメーション研究会からの招待によって実現しました。2022年の「ぼっち・ざ・ろっく!」大ヒットにより、東大生をはじめとする高学歴層にも多くのファンが生まれ、特に山田リョウ役を演じた水野さんへの注目度が急上昇していました。東大アニメーション研究会のメンバーたちは、第96回五月祭をより盛り上げるため、そして増大するアニメファンの要望に応えるため、水野さんをゲストとして招待することを企画。このイベントは単なるファンサービスを超えて、アニメ文化と学術機関の新たな接点を作る文化的意義も持っていました。結果として大盛況となり、今後同様の企画が他大学でも実現される可能性を示す先駆的な事例となりました。
事務所移籍の理由は何ですか?
水野朔さんの事務所移籍は、契約満了による円満な移籍でした。彼女自身が「今以上に自分の掲げる目標に近づけるよう精進して参ります」とコメントしているように、新たな環境でのさらなる成長を求めての決断だったと考えられます。SMAでの9年間は彼女にとって貴重な学びの期間であり、「ぼっち・ざ・ろっく!」での大ブレイクという大きな成果も生みました。俳協への移籍は、老舗事務所の豊富な経験とネットワークを活用して、声優業だけでなく舞台・俳優業など、より幅広い分野での活動を展開したいという意欲の表れと見られています。また、俳協の持つ海外展開力や大型プロジェクトへの参加機会なども、移籍の大きな魅力だったのではないでしょうか。
今後「ぼっち・ざ・ろっく!」の活動は続きますか?
事務所移籍によって「ぼっち・ざ・ろっく!」関連の活動が影響を受けることはありません。水野朔さんは引き続き山田リョウ役を担当し、結束バンドとしての音楽活動やイベント出演も継続されます。現在も劇場総集編「ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:」の舞台挨拶などに積極的に参加しており、ファンとの交流を大切にした活動を続けています。また、アニメ第2期の制作も決定しており、時期は未定ながらも水野さんの山田リョウとして再び活躍する姿を見ることができるでしょう。結束バンドとしてのライブツアー「結束バンド TOUR “We will B”」も大成功を収めており、今後もより大規模な音楽活動が期待されています。俳協移籍により、むしろこれまで以上に多角的な展開が可能になると考えられ、「ぼっち・ざ・ろっく!」ファンにとっては更なる楽しみが増えることになりそうです。
水野朔と東大の関係から見える声優業界の未来まとめ

水野朔さんの東大五月祭出演と俳協移籍という一連の出来事は、声優業界全体にとって重要な転換点を示しています。これまでアニメ文化と学術機関の接点は限定的でしたが、東大という日本最高峰の教育機関での声優トークショー成功は、アニメ・声優文化の社会的地位向上を象徴する画期的な出来事となりました。
今後数ヶ月の間に、他の大学でも同様の声優イベントが企画される可能性が高く、声優業界にとって新たな活動領域の拡大が期待されます。特に高学歴層におけるアニメファンの増加は、より知的で深いコンテンツへの需要を生み出し、声優の表現力や教養がより重視される時代の到来を予感させます。
水野朔さんの俳協移籍も、若手声優のキャリア戦略における新たなモデルケースとなるでしょう。老舗事務所の安定性と新たな挑戦機会のバランスを取った移籍は、今後の声優業界における人材流動性の高まりを示唆しています。これにより、声優個人の意思がより尊重され、多様なキャリアパスが選択可能な業界へと発展していくことが予想されます。
アニメファンにとっては、推しの声優がより多様な場面で活躍する機会が増え、従来の枠を超えた新しい形でのファン体験が可能になります。水野朔さんのような若手実力派声優が切り開く新しい道筋は、声優業界全体の発展と、ファン文化のさらなる深化をもたらす重要な一歩となっているのです。