本コンテンツはゼンシーアの基準に基づき制作していますが、本サイト経由で商品購入や会員登録を行った際には送客手数料を受領しています。
レオナルド・バーンズの死亡と復活について、原作最終盤までのネタバレを含めて解説していきます。アニメ3期・4期(分割2クールで2025年4月から順次放送予定)のどこでバーンズの「最期」と「復活」が描かれるのか、放送前から気になっている人も多いはず。
この記事では、死亡シーンの真相だけでなく、右目を失った過去や裏切りの理由、「ボルテージ・ノヴァ」の仕組みまで一気に整理します。
レオナルド・バーンズは死亡した?
森羅の前に立ちふさがる最強の大隊長・バーンズは、本当に死んだのか、それとも生きているのか──まずは結末から整理していきます。
森羅との戦いで敗北後、ドッペルゲンガーに刺され消滅
森羅との一騎打ちの末、バーンズは「ボルテージ・ノヴァ」をステージ5まで引き上げ、炎の巨人のような姿で森羅を圧倒します。
しかし、森羅は母と弟への想いを力に変え、渾身の一撃をバーンズに叩き込むことに成功。バーンズはあえてその攻撃を避けずに受け止め、敗北を受け入れます。
その直後、背後から襲いかかったのが、鬼化した自分自身のドッペルゲンガー。胸を貫かれたバーンズは大量出血しながらも、森羅とジョーカーに後を託し、祈りを捧げつつ異界アドラへと引きずり込まれ、肉体は消滅します。
アドラに引きずられた後、鬼として復活する衝撃の展開
アドラに消えていったバーンズは、そのまま「死亡」と思われましたが、物語はそこで終わりません。
後のシーンで、ジョーカーとそのドッペルゲンガーが激突している最中、鬼化したバーンズのドッペルゲンガーと融合した新たなバーンズが姿を現します。
表向きは「アドラに引きずられて消滅した大隊長」。しかし実際には、アドラ側でドッペルゲンガーと結合し、鬼のごとき姿となって帰還するという、シリーズ屈指のサプライズ展開になっています。
自我を保ったまま「鬼の焔ビト」として存在する特異な状態
多くの焔ビトや鬼は自我を失い、ただ暴走する存在として描かれます。しかしバーンズの場合、鬼化したあとも自我を保ち、むしろアドラの「イメージ」と一体化した特異な存在に変質しています。
そのため、「バーンズは死んだ」と言いつつも、「物語ラストでは鬼の姿で復活している」という二重の答えが成り立つ、非常にややこしいキャラクターになっているのです。
バーンズが右目を失った理由とアドラリンク事件の真相

バーンズといえば、右目の眼帯が象徴的。彼の価値観を根本から変えた「天照での任務」とアドラリンク事件を整理します。
ジョーカーと共に参加した天照での任務
若かりし頃のバーンズは、聖陽教会の「表」と「裏」をつなぐ存在として活動しており、その中でジョーカーとコンビを組み、久遠式火力発電「天照」で発生した大量の焔ビト鎮魂任務に派遣されます。
この任務は単なる焔ビト討伐ではなく、聖陽教と天照、その背後にある「伝導者」の闇に直結する、きわめて危険な現場でした。
角の生えた焔ビトとの遭遇がもたらした転機
天照内部でバーンズたちが遭遇したのは、角の生えた異形の焔ビト。これこそが彼の人生を決定的に狂わせる存在でした。
この焔ビトとの接触をきっかけに、バーンズとジョーカーは強制的にアドラリンクを起こされ、アドラの景色と「神」に近い何かの気配を目撃してしまいます。
右目を焼かれたことで見た異界「アドラ」の真実
アドラリンクの代償として、バーンズは右目を、ジョーカーは左目を焼かれます。肉体的な傷以上に、彼らの心に刻まれたのは、アドラで見た「異様な光景」でした。
バーンズはアドラを「神の真実に触れた場所」と捉え、世界の理に疑問を持つようになります。一方ジョーカーは、「神」を含むあらゆる権威を疑い、教会そのものから離反する道を選ぶ。
同じ体験をしながら、二人がまったく逆方向に進んでいくのが、この事件の大きなポイントです。
バーンズはなぜ消防隊を裏切り伝導者側についたのか

「大隊長最強」の看板を背負いながら、なぜバーンズは伝導者側についたのか。その根底にあるのは、歪んだ形にねじ曲がった“信仰心”です。
「神とは何か」という根源的な問いに直面した
アドラリンクでの体験は、バーンズにとって「神の実在を感じた瞬間」でした。彼はそれ以降、「神とは何か」「祈りとは何か」という根源的な問いに取り憑かれます。
バーンズは、焔ビトの惨状や大災害の影に「神の意志」を見ようとし、その答えを求めるあまり、いつしか「人々を救う消防官」から「神の真意を見届ける観測者」のような立場にシフトしていきます。
地球が滅びても祈り続けるという歪んだ信仰心
バーンズの恐ろしさは、「地球が滅びようとも、自分は神に祈り続ける」という極端な思想にあります。
消防隊の使命は、人々を炎から守ること。しかしバーンズは、世界が炎に包まれようと、それを「神のシナリオ」として受け入れ、祈り続けることを選んでしまったのです。
ジョーカーとは対照的な選択
同じアドラを見たジョーカーは、「信仰」を捨てて自由な立場から真実を追う道を選びます。一方バーンズは、「信仰を手放したら何も残らない」と感じ、むしろ祈りに縋りつくようになりました。
結果として、
- ジョーカー:教会の外から権力構造を俯瞰する“トリックスター”
- バーンズ:教会の内側に留まりつつ、神の意志を見届けようとする“狂信者”
という、対照的なポジションが生まれ、物語終盤のドラマを一段と濃いものにしています。
バーンズの能力「ボルテージ・ノヴァ」を解説

レオナルド・バーンズといえば、炎をまとったライオンのような姿に変わる「ボルテージ・ノヴァ」。その仕組みと段階について整理します。
体内で炎を燃やし熱エネルギーで身体能力を高める第3世代
バーンズは第3世代能力者で、体内で炎を燃やし、その熱エネルギーを全身へ循環させることで、怪物級の身体能力を引き出します。
格闘センスも一級品で、森羅+アーサーのタッグを相手にしてなお圧倒するほどの近接戦闘能力を誇ります。
ステージ1から5まで段階的に強化される戦闘スタイル
「ボルテージ・ノヴァ」は、戦闘が長引くほど出力が上がっていくギアチェンジ型の能力です。
- ステージ1:ウォーミングアップ。体内に熱を蓄え始めた段階。森羅との初手合わせで披露
- ステージ2:全身に炎が走り、森羅+ジョーカーの2対1を押し切る火力
- ステージ3:全身が炎に包まれ、人間の原型が崩れ始める。森羅の連撃もほぼ通らない防御力
- ステージ4:炎の噴出量がさらに増し、近づくことすら困難な高熱領域へ
- ステージ5:炎の巨人・獣人のような完全戦闘形態
この「段階的に強くなっていく」という仕様が、ボスキャラとしてのバーンズの恐ろしさを最大限に引き出しています。
最終形態「ステージ5」では炎の巨人のような姿に変貌
ステージ5では、バーンズのシルエットはほぼ炎そのもの。原作でも、「炎を纏った獣人」「炎の巨人」と形容されるほど、もはや人間の面影はほとんど残りません。
そんな状態でもなお、バーンズの意識は冷静で、自分の信仰と森羅の成長を見極めながら戦っているのが恐ろしいところ。肉体だけでなく、精神面でも「怪物」と言えるキャラクターです。
森羅との決戦の詳細と敗北の瞬間

バーンズの「死亡シーン」と直結する、森羅との最終決戦を時系列で追っていきます。
秋樽桜備救出作戦で第8特殊消防隊と激突
きっかけとなったのは、第8特殊消防隊・秋樽桜備の救出作戦。伝導者側に捕らわれた秋樽を救いに来た森羅たちの前に、第1の大隊長として立ちはだかったのがバーンズです。
森羅にとっては「憧れ」と「疑念」の両方を抱いてきた相手との決着の場。単なる救出戦ではなく、森羅の成長物語としてもクライマックス級の戦いになります。
「ボルテージ・ノヴァ」を最終段階まで発動させる激戦
戦闘が進むにつれて、バーンズはステージ1から5までギアを順に上げていきます。
ステージが上がるほど熱量と破壊力が増し、森羅は近づくだけでもダメージを負うほどの状況に追い込まれますが、それでも食らいつき続けます。
バーンズは森羅の潜在能力と覚悟を見極めるかのように、一切の手加減なく力を解放していきます。
森羅の成長を認め、あえて攻撃を受け止めた敗北
最終局面、森羅は母と弟の姿を想起し、すべてを懸けた一撃をバーンズへ放ちます。
このときバーンズは、その攻撃を避けることもガードすることもせず、正面から受け止めて敗北を受け入れました。
この直後にドッペルゲンガーの奇襲を受け、物語は一気に死亡→アドラ送り→復活という怒涛の展開へなだれ込んでいきます。
バーンズはドッペルゲンガーと融合して復活した

バーンズの「死亡」と「復活」は、ドッペルゲンガーとアドラの設定を理解すると、より鮮明に整理できます。
アドラに引きずられた後の驚愕の展開
鬼化したドッペルゲンガーに胸を貫かれたバーンズは、祈りを捧げながらアドラへと引きずり込まれ、表向きは完全に死亡します。
しかし、アドラは「イメージが現実になる世界」。そこでバーンズは、自分のドッペルゲンガーのイメージと混ざり合い、新たな形へと再構成されることになります。
ドッペルゲンガーと一体化し新たな存在として再登場
ジョーカーとそのドッペルゲンガーが戦うシーンで、融合したバーンズが突如として現れます。最初はドッペルゲンガーに飲み込まれたかのように見えますが、実際にはバーンズの自我が上回り、アドラのイメージと融合して新たな存在として“再誕”した形です。
- ドッペルゲンガー=「アドラにおけるもう一人の自分」
- バーンズ=その本体の意識
→ 両者が合体した結果、「鬼の焔ビト・バーンズ」という、特異なポジションのキャラが誕生した
鬼の角が生えた状態で自我を保つ特異な復活
ラストでは、鬼の角が生えた状態のバーンズが描かれます。普通の鬼焔ビトと違い、自我を保ち、言葉を交わし、森羅やジョーカーの味方として立ち回るのが最大の特徴です。
この“鬼バーンズ”は、
- 「肉体的には死亡したが、アドラとドッペルゲンガーの力で再構成された新しい存在」
- 「人間と焔ビト、信仰と狂気、そのすべてを背負った象徴的なキャラクター」
として、物語終盤のテーマを体現する存在になっています。
レオナルド・バーンズに関するよくある質問

バーンズの死亡シーンは原作漫画の何巻何話?
レオナルド・バーンズの死亡シーンが描かれるのは、原作コミックスでおおよそ「22巻195話」付近です。
- 森羅との決戦→敗北→ドッペルゲンガーに刺される→アドラに引きずられる、という一連の流れがこのあたりに収録されている
アニメ派の人にとっては、今後の3期・4期で最も衝撃度の高いシーンの一つになることは間違いありません。
バーンズの声を演じている声優は誰?
TVアニメ版でバーンズを演じているのは、声優の楠大典さんです。
楠大典さんは
- 『TIGER & BUNNY』アントニオ・ロペス/ロックバイソン
- 『キングダム』蒙武
- 『スター・ウォーズ』ダース・ベイダー(日本語吹替・専属)
など、重厚な声質と存在感が求められる役どころを多く担当しており、バーンズの「神父」「大隊長」「狂信者」という多面性を見事に演じ切っています。
バーンズは最終的に味方なのか敵なのか?
結論だけ言うと、「立場としては敵側にいたが、結果的に森羅の味方として機能した」と表現するのが近いでしょう。
- 中盤までは、伝導者一派に与し、第8の前に立ちはだかる“裏切り者”
- しかし、森羅との決戦を通じて彼の可能性を認め、命を懸けてバトンを渡す
- 鬼として復活した後も、ジョーカー側について動き、最終的には森羅たちの戦いを後押しする立場に近づいていく
完全なヒーローでも、ただのヴィランでもない。信仰に狂わされながらも、自分なりの正義と覚悟を貫いた“厄介すぎる大人の消防官”というのが、バーンズというキャラクターの魅力と言えます。
レオナルド・バーンズ死亡と復活の真相まとめ

レオナルド・バーンズは、森羅との決戦で敗北し、鬼化した自分のドッペルゲンガーに刺されてアドラへと引きずられ、「肉体としては死亡」します。
しかしアドラ側でドッペルゲンガーと融合し、鬼の角を生やした焔ビトの姿で復活、自我を保ったまま再登場する、シリーズ屈指の異例キャラクターです。
右目を失った天照での任務、伝導者への歪んだ信仰心、ジョーカーとの対比、「ボルテージ・ノヴァ」による圧倒的な戦闘力──そのすべてが、バーンズというキャラクターを唯一無二の存在にしています。
アニメ3期・4期では、彼の「裏切り」「死亡」「復活」がどう描かれるのか、そして鬼として蘇ったバーンズがどこまで映像化されるのかが、今後大きな話題になるはずです。
原作を読み返しつつ、バーンズという“厄介で、だからこそ魅力的な大隊長”の生き様をもう一度噛みしめておきましょう。
ゼンシーア 
