漫画DAYSの最終回を徹底解説!感動の結末を完全ネタバレ

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2021年1月、7年9ヶ月の連載に幕を閉じた「DAYS」。サッカー初心者の柄本つくしが仲間と共に成長し、全国優勝を目指す感動の物語は、最終回で大きな反響を呼びました。決勝戦がダイジェスト形式で描かれたことから「打ち切りでは?」という声も上がりましたが、実は作者の明確な意図があったのです。本記事では、DAYSの最終回のあらすじを完全ネタバレで解説しながら、打ち切り説の真相、未回収の伏線、読者の反応まで徹底的に紐解いていきます。

DAYSの最終回は打ち切りだったのか?

2021年1月、週刊少年マガジンで7年9ヶ月連載された「DAYS」が幕を閉じました。しかし最終回直後、SNS上で「打ち切りでは?」という声が相次ぎ、ファンの間で議論を呼びました。決勝戦がダイジェスト形式だったことで、多くの読者が突然の終了に戸惑ったのです。

決勝戦がダイジェストで終わり「打ち切り」と誤解された

最終回で描かれた決勝戦・聖蹟vs沖縄中央戦は、セリフのフキダシがほぼない状態で進行し、生方千加子のモノローグだけが流れる演出でした。試合の詳細な描写は省略され、スコアボードと選手の動きが淡々と映し出されるダイジェスト形式だったのです。

Twitter上では「DAYS面白かったのに打ち切り感しかない」「決勝戦で打ち切るなよ」という投稿が相次ぎました。数十話かけて一つの試合を描いてきた作品が、最重要の決勝戦をわずか数ページで終わらせたことに、多くの読者が違和感を覚えたのです。

準決勝・桜木高校戦が実質のクライマックスだった

しかしこの構成には、作者・安田剛士氏の明確な意図がありました。DAYSの真のクライマックスは決勝戦ではなく、準決勝の桜木高校戦だったのです。

桜木高校は前作「振り向くな君は」の主人公・犬童かおると成神が所属する、作中最強のチームです。つまりDAYSは前作の番外編的な位置づけで、前作主人公たちを超えることこそが最大のテーマでした。

さらに3回戦の前年度優勝校・梁山高校戦も大きな山場でした。圧倒的強豪を4対3で破った試合は、多くのファンが「最も熱い試合」と評価しています。物語の構成上、聖蹟が越えるべき壁はすでに全て越えており、決勝戦は「優勝」という結果を示すための儀式的な位置づけだったと言えるでしょう。

円満完結であり打ち切りではない

講談社の公式発表によれば、DAYSは2021年1月20日発売のマガジン8号で「堂々完結」しており、打ち切りではありません。最終回は巻頭カラーで、完結記念企画として「マガポケ」での10巻分無料公開、高校サッカー部への全42巻プレゼント、アニメ全42話の無料公開など大規模な感謝企画が展開されました。

もし打ち切りなら、準決勝を短縮して決勝戦に尺を割いたはずです。しかし作者は準決勝に十分な尺を使い、決勝戦をあえてダイジェストに。これは「ありがちな決勝ラスボス構成を避けた」という挑戦的な演出でした。発行部数1000万部の人気作を打ち切る理由もなく、7年9ヶ月の連載を全うした円満完結だったのです。

最終回のあらすじを完全ネタバレ!

準決勝で桜木高校を破った聖蹟高校は、ついに全国大会の決勝戦へと駒を進めます。相手は沖縄中央高校。つくしと水樹はベンチスタートとなり、レギュラーメンバーが先発で試合に臨みました。

全国大会決勝戦 聖蹟高校vs沖縄中央高校は5-1で勝利

キックオフの笛が鳴り、決勝戦が始まります。水樹がいなくても早いボール回しを見せる聖蹟は、中央にボールを入れ込むと、大柴が先制ゴールを決めました。開始早々に先制点を奪われた沖縄中央は攻め込みますが、猪原のゴールキーピングに阻まれ得点を許しません。

逆に攻め込む聖蹟は、来須のキープによって沖縄中央の反則を誘い、フリーキックを獲得します。キッカーの君下が蹴り込んだボールはゴールに吸い込まれ、聖蹟は2点目を挙げて前半を終了しました。

ハーフタイムで生方が指示を出し、後半戦に臨む聖蹟。開始早々、風間がゴールを決めて3対0と差を広げます。意地を見せたい沖縄中央は執念のヘディングシュートで1点を返し、3対1と追い上げました。

ここで監督の中澤は、水樹とつくしを投入します。水樹はミドルシュートを放ちゴールを奪い、再び得点差を3点とします。沖縄中央はPKを獲得しますが、猪原の代わりに出場した今帰仁がゴールを守り、聖蹟は失点を許しませんでした。

つくしが最後の5点目のゴールを決めて優勝

試合は終盤を迎えます。聖蹟は再び攻撃に転じ、ボールはつくしの元へ。これまでの全ての経験、仲間との絆、サッカーへの想いを込めて、つくしは最後のシュートを放ちます。

ボールはゴールネットを揺らし、5対1。つくしのゴールと共に試合終了のホイッスルが鳴り響きました。聖蹟高校は全国優勝を果たしたのです。

サッカー初心者として聖蹟に入部したつくし。何度も挫折しかけながら、必死に走り続け、仲間に支えられ、ついにこの瞬間を迎えました。優勝の喜びに沸く聖蹟イレブンの中で、つくしは涙を流します。かつてサッカー部を辞めることまで考えた少年が、最後の最後にゴールを決めて優勝を飾るという、これ以上ない結末でした。

生方千加子のモノローグが心を打つ

つくしのゴールシーンと並行して流れるのが、マネージャー・生方千加子のモノローグです。このモノローグこそが、DAYSという作品の真髄を表現しています。

「きっかけは本当に些細なことでいいのかもしれない。大切なのは何かを始めること、それを続けること、そして真摯に向き合うこと」

生方の言葉は、つくしの歩みそのものを象徴しています。風間との偶然の出会いという些細なきっかけから、サッカーを始めたつくし。才能がなくても、毎日必死に練習を続け、サッカーに真摯に向き合い続けたからこそ、この優勝があったのです。

そして最後に生方は語ります。

「バラバラになってもやがて時は過ぎ、脳が溶け身体が腐り果てても、経験した者にしか分からない痛覚がある。たとえ人生の一区間でもそこであなた達と過ごした日々は消えません。だって確かに存在したから。またいつか10年後でも20年後でも会えば必ず笑い合えるから。私の大切な戦友たち」

このモノローグで映し出されるのは、優勝旗を持つレギュラーメンバーたちの写真。風間陣、君下敦、大柴喜一、臼井雄太、灰原二郎、猪原進、来須浩之、新戸部哲也。そしてつくし。共に戦った仲間たちの姿に、多くの読者が涙しました。

全国優勝を果たして聖蹟サッカー部は解散となります。駅で皆と別れた生方は、一人になると様々な思いが込み上げ、駅の中で号泣します。こうして「DAYS」は幕を閉じたのです。

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全国大会の試合結果一覧とベストバウト

聖蹟高校の全国大会での戦いは、まさに激闘の連続でした。優勝候補ひしめく全国の舞台で、つくしたち聖蹟イレブンはどのような戦いを繰り広げたのか。全6試合の結果を振り返りながら、ファンが選ぶベストバウトを紹介します。

1回戦から決勝戦まで全6試合のスコアを振り返る

聖蹟高校の全国大会での戦績は以下の通りです。

  • 1回戦: 聖蹟高校 vs 由比ヶ浜高校(神奈川代表)→ 聖蹟の勝利
  • 2回戦: 聖蹟高校 vs 一星学園(長崎代表)→ 4-2で聖蹟の勝利
  • 3回戦: 聖蹟高校 vs 梁山高校(前年度優勝校)→ 4-3で聖蹟の勝利
  • 準々決勝: 聖蹟高校 vs 音羽高校 → 2-0で聖蹟の勝利
  • 準決勝: 聖蹟高校 vs 桜木高校(最強のライバル)→ 3-2で聖蹟の勝利
  • 決勝戦: 聖蹟高校 vs 沖縄中央高校 → 5-1で聖蹟の勝利

由比ヶ浜戦は風間の古巣との対戦で、感情を抜いた組織プレーとの戦いでした。風間を裏切り者と恨む相手に対し、聖蹟は仲間との絆の力で圧勝します。一星学園戦では十傑の一人・相庭未蘭の圧倒的な個人技に苦しみましたが、監督の中澤の奇策で相庭をシャットアウトし勝利を収めました。

そして物語最大の山場となったのが、3回戦の梁山高校戦と準決勝の桜木高校戦です。これらの試合こそが、DAYSという作品の真のクライマックスだったと言えるでしょう。

最高の試合は梁山高校戦と桜木高校戦

多くのファンが「DAYSで最も熱い試合」として挙げるのが梁山高校戦です。前年度の全国優勝校であり、インターハイも制覇した絶対王者。その圧倒的な実力の前に、聖蹟は3対0とリードを奪われます。

しかし後半、水樹の「こい、決めてくる」という名セリフと共に反撃が始まります。つくしの「前です!」という叫びに応えた仲間たちの連携で、聖蹟は奇跡の逆転劇を演じました。4対3という僅差での勝利は、多くの読者に「スラムダンクの山王戦を彷彿とさせる」と評されています。

一方、準決勝の桜木高校戦は前作「振り向くな君は」の主人公・犬童かおると成神が率いる、作中最強のチームとの戦いです。日本最高のプレイヤー・犬童の「鳥の目」と呼ばれる天才的な視野、そして成神のボロボロになりながらも走り続ける姿勢。前作の主人公たちを超えるという、物語最大のテーマがここで達成されました。

桜木高校戦は数話にわたって描かれ、つくしの成長の集大成として位置づけられています。最後は水樹のゴールで同点に追いつき、つくしが決勝ゴールを決めて3対2で勝利。この試合こそが、DAYSの実質的なラスボス戦だったのです。

最終回で未回収となった伏線と謎を整理

7年9ヶ月の長期連載を経て完結した「DAYS」ですが、最終回を迎えた後も読者の間で議論が続いているのが、未回収のまま終わった伏線の数々です。特に「十傑の最後の一人」は、最も大きな謎として残りました。

十傑の最後の一人(10人目)の正体は結局誰だったのか

「十傑」とは、作中でプロ入りが内定している10人の高校生選手を指します。しかし最終回まで判明したのは9人だけで、10人目の正体は明かされませんでした。

判明している9人は、水樹寿人(聖蹟)、犬童かおる(桜木)、平源一郎(青函)、保科拓巳(東院学園)、相庭未蘭(一星学園)、加藤一彦(梁山)、碇屋良介(梁山)、高木マルコ(梁山)、砂山朝一(音羽学院)です。

ファンの間では様々な予想が飛び交いました。最有力候補として挙げられたのが、決勝の相手・沖縄中央高校の誰かという説です。しかし決勝戦はダイジェストで終わり、沖縄の選手の詳細な描写はありませんでした。

他には前作「振り向くな君は」に登場した黒夜光という最強キャラクター説、あるいは梁山高校のCB・森園が実は十傑だった説などが唱えられています。また「十傑はJユースや海外にいるのでは」「そもそも高校サッカーに出場していない選手かもしれない」という考察もありました。

作者の安田剛士氏がこの伏線をあえて回収しなかった理由については不明です。ファンの間では「続編で明かされるのでは」という期待の声もありましたが、現時点では謎のままとなっています。

水樹の怪我と白血病説の真相

キャプテン・水樹寿人が試合中に何度か鼻血を出すシーンがあったことから、一部のファンの間で「水樹は白血病なのでは?」という噂が広がりました。特に梁山戦や桜木戦での激闘の中で鼻血を出す描写があり、「シュート!」の久保嘉晴のように病気で倒れるのではないかと心配する声が上がっていました。

しかし結論から言えば、これは完全にファンの誤解でした。水樹は白血病ではなく、鼻血は激しいプレーによる一時的なものに過ぎませんでした。桜木戦では怪我の再発で途中交代したものの、決勝戦では途中出場を果たしており、特に重大な病気や怪我を抱えていたわけではありません。

最終回後、水樹は鹿島アントラーズへのプロ入りが決まっており、元気にプロの道を歩んでいます。つまり「白血病説」は、作品を心配するあまりファンが過剰に反応してしまった結果でした。作者も特にこの点について説明することなく、水樹を健康な状態で完結させています。

描かれなかったその他の伏線まとめ

十傑と水樹の白血病説以外にも、いくつかの未回収の伏線が残りました。

一つ目は、つくしのサッカー部退部問題です。準決勝前、心身ともに限界だったつくしは部を辞めることを真剣に考えていました。しかし最終的につくしが退部したのか、それとも2年生になってもサッカーを続けたのかは明言されませんでした。優勝という結果を見る限り、つくしは続けた可能性が高いですが、読者の想像に委ねられる形となっています。

二つ目は、臼井雄太の進路です。臼井には鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、札幌コンサドーレの3チームからオファーがあることが示唆されていましたが、最終的にどのチームを選んだのかは描かれませんでした。

三つ目は、つくしと生方千加子の恋愛関係です。マネージャーの生方はつくしを特別に気にかけていましたが、二人の関係が恋愛に発展したのかは最後まで描かれませんでした。おそらく作者は恋愛要素を描く意図がなかったと思われます。

これらの伏線が未回収となったのは、作者が「描くべきことは全て描いた」と判断したためでしょう。梁山を倒し、桜木を倒し、全国優勝を果たす。つくしと聖蹟の物語はそこで完結したのです。細かい伏線よりも、作品全体のテーマを優先した結果と言えます。

DAYSに関するよくある質問

DAYSの最終回について、読者からよく寄せられる質問をまとめました。これから読む方、読み終えた方の疑問に答えます。

DAYSの最終回は何巻に収録されている?

DAYSの最終回は単行本42巻に収録されています。42巻が最終巻となり、全42巻で完結しました。週刊少年マガジン2021年8号(2021年1月20日発売)に掲載された最終回が、単行本では42巻の最終話として収録されています。

特装版の42巻には、最終回その後を描いた描き下ろしネームが特典として付属しており、本編では描かれなかったエピソードを読むことができます。

前作「振り向くな君は」を読むべき?

DAYSをより深く楽しみたいなら、前作「振り向くな君は」を読むことを強くおすすめします。前作は犬童かおると成神を主人公とした作品で、DAYSに登場する桜木高校のメンバーたちの物語です。

前作を読むことで、準決勝の桜木高校戦がなぜ実質的なクライマックスだったのかが理解できます。犬童と成神の関係性、桜木高校が辿ってきた道のりを知った上でDAYSを読むと、作品の深みが格段に増すでしょう。決勝戦がダイジェストだった理由も、前作を読めば納得できるはずです。

ただし前作は未完のまま連載終了しており、DAYSが事実上の続編・完結編という位置づけになっています。

続編や2年生編の予定はある?

本編完結後、2021年6月から短期集中連載として「DAYS -fragment-」が週刊少年マガジンで掲載されました。こちらは聖蹟が全国優勝を果たした後のサイドストーリー集で、全1巻として単行本化されています。

京王河原のサッカー部誕生秘話、梁山・碇屋の家族への想い、聖蹟で控えに甘んじた伊藤の葛藤、青函の火村と平の物語、高校選抜の欧州遠征編、そしてつくしとのぞみの物語など、本編では描かれなかった6つのエピソードが収録されています。

しかし、つくしたちの2年生編や本格的な続編の予定は現時点ではありません。作者・安田剛士氏も、描きたい物語は全て描いたというスタンスのようです。

アニメの続きは原作の何巻から読めば良い?

アニメ「DAYS」は2016年に全24話で放送されました。アニメは東京都大会編までで終了しており、聖蹟が東院学園を破って全国大会への出場権を得たところで最終回を迎えています。

アニメの続きから読みたい場合は、原作の16巻あたりから読むことをおすすめします。全国大会編は16巻から始まり、由比ヶ浜戦、一星学園戦、そして最大の見せ場である梁山戦へと続きます。

ただし、アニメと原作では若干の違いがあるため、できれば原作を1巻から読むことをおすすめします。特に東京都大会編の桜木高校戦は、アニメでは描かれなかった部分も多く、原作で読むとより感動できるでしょう。

DAYS最終回と全42巻完結まとめ

2013年から2021年まで、7年9ヶ月にわたって連載された「DAYS」は、全42巻で完結しました。サッカー初心者の柄本つくしが、名門・聖蹟高校で仲間と共に成長し、ついには全国優勝を果たすまでの物語は、多くの読者に感動を与えました。

最終回は賛否両論ありましたが、決勝戦をダイジェストにしたのは作者の明確な意図によるものです。前作「振り向くな君は」の主人公・犬童かおると成神を擁する桜木高校、そして前年度優勝校の梁山高校。これらの強豪を倒した時点で、物語は実質的に完結していました。決勝戦は「優勝」という結果を示すための儀式だったのです。

生方千加子の最終モノローグが象徴するように、DAYSは「きっかけ」と「継続」と「真摯さ」の物語でした。才能がなくても、些細なきっかけから何かを始め、諦めずに続け、真摯に向き合えば、必ず成長できる。つくしの姿は、そのことを証明しました。

「バラバラになってもやがて時は過ぎ、脳が溶け身体が腐り果てても、経験した者にしか分からない痛覚がある。たとえ人生の一区間でもそこであなた達と過ごした日々は消えません。だって確かに存在したから」

この言葉こそが、DAYSという作品の本質です。高校サッカーという人生の一区間で、つくしたちが共に過ごした日々は、確かに存在しました。その記憶は決して消えることはありません。

発行部数1300万部を突破し、第40回講談社漫画賞も受賞したDAYSは、多くの人の心に残るスポーツ漫画の傑作として、これからも読み継がれていくでしょう。

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