2023年1月から3月にかけて放送された草彅剛主演ドラマ「罠の戦争」。愛する息子を歩道橋から突き落とされた議員秘書が、権力者たちへ壮大な復讐を仕掛ける社会派エンターテイメントとして、多くの視聴者を熱狂させました。
本記事では、気になる真犯人と黒幕の正体、事件の動機から最終回の衝撃的な結末まで、全11話のあらすじをネタバレありで徹底解説します。「戦争シリーズ」第3弾として6年ぶりに民放連続ドラマ主演を果たした草彅剛の鬼気迫る演技、予測不可能な展開、そして政治の闇を暴く痛快な復讐劇の全貌を、ぜひご堪能ください。見逃した方も、もう一度振り返りたい方も必見の完全ガイドです!
罠の戦争とは?

2023年1月から3月にかけて放送された「罠の戦争」は、草彅剛主演による社会派復讐エンターテイメントドラマです。カンテレ・フジテレビ系の月曜22時枠で全11話が放送され、権力に立ち向かう議員秘書の熱い闘いが描かれました。愛する息子を傷つけられた父親が、政治の闇に巣食う権力者たちへ知略を駆使して復讐を仕掛けていく姿は、多くの視聴者の心を掴んで離しませんでした。
「戦争シリーズ」第3弾として草彅剛が6年ぶり民放主演
本作は「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)に続く戦争シリーズの第3弾として制作されました。草彅剛が民放連続ドラマで主演を務めるのは「嘘の戦争」以来、実に6年ぶりのこと。映画「ミッドナイトスワン」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した後の連続ドラマ復帰作として、大きな期待が寄せられていました。過去2作品で培われた復讐劇の系譜を受け継ぎながら、今回は政治の世界を舞台に新たな物語が紡がれています。
2023年1月〜3月放送の政治エンターテイメント
月曜夜10時という人気枠で放送された本作は、現代日本の政治の闇をリアルに描きながらも、エンターテイメント性を失わない絶妙なバランスが特徴でした。放送期間中、SNSでは毎週のように真犯人考察や展開予想が盛り上がり、視聴者参加型のドラマとして話題を集めました。脚本を担当した後藤法子は戦争シリーズ全作品を手がけており、計算された伏線と予測不可能な展開で視聴者を魅了し続けています。
議員秘書が仕掛ける復讐劇
主人公の鷲津亨は、表に立つ国会議員の陰で命を懸けて仕える敏腕議員秘書です。20年間、どんな理不尽にも耐え、「先生」のために尽くしてきた彼の人生は、愛する息子が何者かに歩道橋から突き落とされる事件によって一変します。犬飼大臣から事件のもみ消しを命じられた鷲津は、積み重ねてきた我慢と怒りを復讐の炎へと変え、知略と人脈を武器に権力者たちへ反撃を開始するのです。弱い立場の者が強大な権力に立ち向かうという構図は、現代社会を生きる多くの人々の共感を呼びました。
罠の戦争ネタバレ|真犯人と黒幕の正体

「罠の戦争」最大の謎であった鷲津泰生突き落とし事件の真相は、第7話から第8話にかけて明らかになりました。物語の核心となる真犯人と黒幕の正体、そして事件隠蔽の構図について詳しく解説します。このネタバレ情報は、ドラマの本質である「権力による弱者の切り捨て」というテーマを理解する上で欠かせない要素となっています。
息子・泰生を突き落とした真犯人は鴨井大臣の息子・文哉
鷲津泰生を歩道橋から突き落とした真犯人は、厚生労働大臣・鴨井ゆう子の息子である鴨井文哉でした。第7話で監視カメラの映像分析と関係者への聞き込みにより、文哉の犯行が確定します。普段は無口で温厚と評されていた文哉ですが、高校時代にも同級生をカッターナイフで襲う事件を起こしており、瞬間的に激昂する性質を持っていました。この過去の事件も母親である鴨井大臣の力で隠蔽されており、文哉は罪を問われることなく社会生活を送っていたのです。
事件隠蔽を指示した黒幕は鶴巻幹事長
事件をもみ消すよう犬飼大臣に指示した黒幕は、民政党の実力者・鶴巻憲一幹事長でした。事件当日の夜、鴨井大臣は息子の犯行を知り、鶴巻の元へ駆け込んで一晩中密談していたことが監視カメラの映像で判明します。鶴巻は自身の派閥に属し、将来の女性総理候補である鴨井を守るため、警察上層部に圧力をかけて事件を事故扱いにさせました。さらに捜査を進めようとした前署長を辞職に追い込むなど、権力を濫用して徹底的に真実を隠蔽したのです。
バスで席を譲るよう注意されたことへの逆恨みが動機
文哉が泰生を突き落とした動機は、驚くほど些細なものでした。アルバイトで一晩中働き疲れ切っていた文哉は、朝のバスでようやく優先席に座ることができました。そこへ泰生が「お年寄りに席を譲ったらどうですか」と善意で声をかけたことが、文哉の怒りに火をつけてしまったのです。疲労と苛立ちが重なった文哉は、バスを降りた泰生を追いかけ、歩道橋の上から突き飛ばすという凶行に及びました。泰生の優しさと正義感が、皮肉にも悲劇を招いてしまったのです。
警察と政界を動かして事故扱いにした権力の闇
鶴巻幹事長は政界の実力者としての影響力を最大限に利用し、警察組織を動かして事件を事故として処理させました。当初は事件として捜査が進んでいたにもかかわらず、上層部からの圧力により突然事故扱いに変更され、捜査は打ち切られます。さらに真相究明に意欲を見せた前署長は、口封じのため異例の人事で辞職に追い込まれました。この一連の隠蔽工作は、権力者にとって都合の悪い真実が簡単にねじ曲げられる政治の闇を如実に表しており、ドラマの社会派テーマを象徴する展開となっています。
罠の戦争全話ネタバレ第1話~第11話
全11話にわたって展開された「罠の戦争」の物語を、各話ごとに詳しく解説します。鷲津亨の復讐劇がどのように進行し、真犯人へと辿り着いていったのか、その全貌をネタバレありでご紹介します。緻密に張り巡らされた伏線と、毎話ごとのクライマックスが視聴者を魅了し続けた本作の全容を、ぜひご確認ください。
第1話
犬飼大臣の第一秘書として20年間尽くしてきた鷲津亨の前に、突然の悲劇が訪れます。中学生の息子・泰生が歩道橋から突き落とされ、意識不明の重体に。警察は事件の可能性を示唆しますが、犬飼は鷲津に「事故ということにしてくれ」と要求してきました。さらに、犬飼の息子・俊介の不正献金の罪を鷲津に被せると脅迫までされてしまいます。この理不尽な要求に、鷲津は妻・可南子とともに復讐を決意。まずは政策秘書の虻川が女性秘書・蛍原にパワハラをする現場を鴨井大臣に目撃させ、さらに会見で犬飼に間違った原稿を読ませることで、復讐劇の幕が開きました。
第2話
鷲津は犬飼の懐刀である虻川を排除するため、本格的な作戦を開始します。虻川は事務所の金庫番として裏帳簿を握っており、簡単にはクビにできない存在でした。鷲津は新人秘書の蛯沢に虻川の動きを監視させながら、巧妙な罠を仕掛けていきます。会見用の原稿をすり替えたり、虻川が犬飼失脚のネタを週刊誌に売ろうとしているという噂を流したりと、次々と虻川を追い詰めました。最終的には暴行事件を起こさせ警察に連行させることにも成功。さらに蛯沢が裏帳簿を発見したことで、虻川は遂に犬飼からクビを言い渡されます。しかし泰生を突き落とした真犯人の情報は得られず、バスで席を譲るよう促された男性が泰生を追っていた可能性が浮上しました。
第3話
鷲津は裏帳簿のコピーを調べ、事務所資金が俊介のために私的流用されていることを発見します。俊介は気が短く、逆上してあちこちで暴力沙汰を起こし、示談金を支払ってきた過去がありました。鷲津は俊介が泰生の件でも逆恨みで暴力を振るったのではないかと疑い、犬飼の運転手・牛尾から情報を聞き出そうとします。牛尾は当時、犬飼が電話で「面倒な話だが、これで大きな貸しが作れる」と話していたことを証言しました。鷲津は鷹野の協力を得て次の総選挙に出馬する流れとなり、犬飼の過去の収賄疑惑を暴露。犬飼は心筋梗塞で倒れ、俊介も暴行事件が明るみに出て警察に連行され、遂に犬飼親子は失脚したのです。
第4話
鷲津は鷹野と鶴巻幹事長から、犬飼の地盤を継いで次の選挙に出馬するよう勧められます。しかし選挙資金が足りず、地元の有力者で後援会長の鰐淵を味方につける必要がありました。鰐淵は犬飼との関係が深く、犬飼に恩義があるため、鷲津への支援を拒否します。さらに俊介が鷲津の悪い噂を吹き込んでいたこともあり、状況は厳しいものでした。しかし可南子が鰐淵の妻・美恵子に接触し、認知症の義母の介護に疲れ切っている彼女を助けます。鰐淵の母が放浪してしまった際に鷲津が川に入って助けたことで、鰐淵は鷲津を信頼するようになり、支援を約束しました。一方、蛍原は記録から、蛯沢の兄の陳情を無視したのが犬飼ではなく鷲津だったことを発見してしまいます。
第5話
鷲津は正式に出馬を決めますが、対立候補として竜崎総理と親しいフリージャーナリストの有馬保奈美が立候補してきました。竜崎総理の差し金と見た鷲津は、総理が自分を永田町から排除しようとしていると考えます。選挙準備が進む中、鷲津を虐待していたという中傷ビラが出回り、スパイの存在が浮上。蛯沢が幼馴染に牛丼を奢り選挙に行ってほしいと言ってしまったことが発覚し、スパイ疑惑をかけられますが、蛯沢は牛丼代を返してもらい潔白を証明しました。鷲津は鶴巻の指示で500万円を市議に配るふりをして罠を仕掛け、スパイが選挙スタッフの女性であることを突き止めます。鴨井大臣の応援演説も受けて、鷲津は見事に当選を果たしましたが、警察から「本当に怖いのは鶴巻だ」と告げられたのでした。
第6話
代議士となった鷲津は、泰生の事件隠蔽に関与した鶴巻幹事長に狙いを定めます。鶴巻が月に2回、会食を入れない日があることを知った鷲津は、蛯沢と蛍原に鶴巻を尾行させますが、鷹野と熊谷から危険だと警告され、さらに鶴巻に尾行を気づかれてしまいました。一方、蛍原は蛯沢の兄の陳情記録を亨に見せますが、鷲津はその対応をしたことを覚えていませんでした。鷲津は鶴巻に選挙での市議への500万円配布を脅されて弱みを握られてしまいます。熊谷の協力で再び鶴巻を尾行すると、友人の医師とチェスをしていただけという結果に。しかし竜崎総理から、泰生の事件当夜に鶴巻が誰かと密談していたことを聞かされ、監視カメラ映像をチェックすると、鶴巻と密談していたのは鴨井大臣であることが判明したのです。
第7話
鷲津は鴨井大臣の元へ行き、泰生を突き落とした犯人を問い詰めます。鴨井は息子と7年も会っていないと言いますが、息子の話になると急に饒舌になり、鷲津は鴨井の息子・文哉が犯人であると確信しました。蛍原と蛯沢は文哉の居場所を突き止め、熊谷の調査で文哉が7年前に同級生にカッターナイフを向けた事件を起こしていたことが判明します。この事件も鴨井の力でもみ消されていました。鷲津は直接文哉に会って泰生の件を問いただしますが、文哉は鴨井の秘書によって連れ去られてしまいます。熊谷が泰生の事件の記事を出すと、犯人の帽子を持っているという女性が現れ、鴨井に帽子を買い取らせようとしました。鴨井は事件の被害者が泰生とは知らなかったと言い訳し、「他に女性総理大臣になれる人がいる?私は潰れない」と開き直ります。しかし翌日、熊谷の記事は上からの圧力で差し替えられ、鷹野も鶴巻から「亨を潰せ」と指示されていたことが明らかになりました。
第8話
泰生が遂に目を覚まし、鷲津と可南子は喜びます。一方、鴨井は文哉に大金を渡して当面の生活費を確保させていました。鷹野は鶴巻から亨を潰すよう指示されますが、実は鶴巻を出し抜くために亨と協力していることを蛯沢に明かします。竜崎総理が泰生が目を覚ましたことを報道陣に報告し、熊谷が可南子のインタビュー動画を再アップしたことで、マスコミも注目するようになりました。文哉は前日に泰生の病室を訪れ、バイトで一晩中働き疲れ切っていたところ、泰生に席を譲るよう言われて突き飛ばしてしまったと謝罪していました。それを聞いた鴨井は涙を流します。鷲津と鷹野はIT企業の金が鶴巻の次男の会社に流れている証拠を突きつけますが、それは鶴巻の罠でした。次に鶴巻の体調悪化を明かした瞬間、鴨井が緊急記者会見を開き、文哉の罪を公表して大臣と議員を辞職すると告白したのです。
第9話
鴨井の辞職会見を受け、鷲津は前署長の辰吉から話を聞き出すことに成功します。熊谷が辰吉をインタビューし、その記事が大きな話題となりました。鶴巻は会見で「事件の日に警察から鴨井の息子が犯人と聞いたが、後は秘書が勝手にやった」と言い訳しますが、竜崎総理は辞職を促します。しかし鷲津がマスコミに竜崎が幹事長に辞職を提案したことをわざと伝えたことで、鶴巻は体調を崩して倒れ、辞職することになりました。竜崎は鷲津を内閣総理大臣補佐官に抜擢しますが、鷲津は権力に執着し始めます。いじめ問題で助けた朱雀がパワハラで訴えられた際、鷲津は熊谷に記事の差し止めを頼み、編集長にも手を回していました。怒った熊谷は鷹野に「亨はいつか鷹野を裏切るかも」と伝え、その後亨が不正を行ったという記事が出て、鷲津は貝沼に責任を取らせます。さらに「偽善者、必ず破滅させる」という怪文書も出回り、鶴巻は関与を否定しながらも鷲津を煽りました。
第10話
鷲津は怪文書の犯人が鶴巻だと思い込み、鶴巻を潰すネタ探しに奔走します。熊谷に謝罪して鶴巻とゼネコンの癒着ネタを聞き出そうとし、蛍原を通じてそのネタを入手しました。鷲津は権力に執着し、竜崎総理に厚労省副大臣のポストを要求しますが、竜崎は鷹野を指名します。鷲津は鷹野を自宅に呼び出し、怪文書の犯人だと決めつけて激しく責め立てましたが、鷹野は否定して帰ってしまいます。可南子も最近の鷲津に呆れ果てていました。再び怪文書が届いた鷲津は、「今や権力という花に夢中」という文言から、数日前に蛯沢と竹の花の話をしたことを思い出します。怪文書の犯人が蛯沢だと気づいた鷲津は、蛯沢を呼び出しました。蛯沢は以前、鷲津のデスクから兄の陳述書を発見しており、兄をあしらったのが鷲津だと知っていました。「これじゃ犬飼や鶴巻と同じだ!」と叫ぶ蛯沢は、「鷲津亨を絶対許さない!」と告げたのです。
第11話
蛯沢を解雇した鷲津は、竜崎総理から鷹野の弱みを握るよう依頼されます。蛍原に鷹野を探らせようとしますが、蛍原は可南子に相談し、「鷹野に探りを入れることはできない」と断ったため、蛍原も解雇されました。熊谷は「鷹野は総理の不正を追っているだけ」と鷲津に伝え、その後蛯沢が選挙違反をタレ込んだことで記事が出て、鷲津は総理補佐官を退任させられます。さらに可南子に離婚届を突きつけられ、泰生も可南子についていくことに。鷲津は鷹野から竜崎が反社と繋がりがあると聞かされますが、「総理には手を出すな。俺がお前を潰す」と強気に出ました。翌日、鷲津は記者会見を開き、「私は罪を犯しました」と突然告白します。会見が中止されると、事務所に戻って生配信を開始し、鶴巻の不正と竜崎と反社の繋がりを暴露しました。鷲津は蛯沢に兄の件を謝罪し、警察に出頭。可南子は国政選挙に出馬して当選を果たし、鷲津は可南子の秘書として彼女を支えることになりました。しかし裏で鶴巻は「そう簡単に秩序は壊れない」とほくそ笑んでいたのです。
罠の戦争の重要キャスト・登場人物

「罠の戦争」を彩った魅力的なキャストと登場人物たちをご紹介します。主演の草彅剛をはじめ、実力派俳優陣が演じる個性豊かなキャラクターたちが、複雑な人間模様と緊張感あふれる復讐劇を作り上げました。
鷲津亨(演:草彅剛)
本作の主人公で、犬飼大臣の第一秘書を20年間務めてきた敏腕秘書です。息子・泰生が歩道橋から突き落とされる事件をきっかけに、権力者たちへの復讐を決意します。草彅剛が民放連続ドラマ主演を6年ぶりに務め、冷静沈着でありながら内に秘めた怒りを抱える複雑な役柄を見事に演じ切りました。
鷲津可南子(演:井川遥)
鷲津亨の妻で、息子思いの優しい母親です。泰生の事件後は夫とともに復讐を誓い、時に夫の背中を押し、時に手を取り合って修羅の道を歩みます。最終的には自ら政治家となり、弱い立場の人々を救う道を選びました。井川遥が持つ上品さと芯の強さが、可南子というキャラクターに説得力を与えています。
蛯沢眞人(演:杉野遥亮)
犬飼事務所で働く秘書見習いで、植物学を研究していた過去を持ちます。兄が犬飼(実際には鷲津)に陳情を無視されて過労死したことから、復讐のために秘書となりました。物語後半では鷲津の変貌を目の当たりにし、怪文書をばらまいて鷲津に反旗を翻します。杉野遥亮が演じる繊細で優しい青年像が、視聴者の共感を呼びました。
鶴巻憲一(演:岸部一徳)
民政党の幹事長で、政界の実力者です。泰生の事件隠蔽を指示した黒幕であり、鷲津の最大の敵となります。権力を巧みに使い、警察や政界を動かして真実を隠蔽しました。岸部一徳がベテランの貫禄で、政治の闇に潜む冷酷な権力者を圧倒的な存在感で表現しています。
鴨井ゆう子(演:片平なぎさ)
厚生労働大臣で、女性総理候補として期待される政治家です。息子・文哉が泰生を突き落とした真犯人であり、鶴巻に相談して事件を隠蔽しました。最終的には息子を守るため、すべてを告白して議員を辞職します。片平なぎさが、母親としての愛情と政治家としての野心の間で揺れる複雑な役どころを熱演しました。
犬飼孝介(演:本田博太郎)
内閣府特命担当大臣で、鷲津が20年間仕えてきた「先生」です。鷲津に泰生の事件もみ消しを命じ、さらに息子の不正献金の罪を鷲津に被せようとしました。第3話で収賄疑惑が暴露されて失脚し、鷲津の復讐劇の最初の標的となります。本田博太郎が演じる権力にしがみつく政治家像が印象的でした。
罠の戦争の名シーン・名言

「罠の戦争」には視聴者の心に深く刻まれた名シーンと名言が数多く存在します。草彅剛の鬼気迫る演技によって生み出された印象的なセリフと、物語を象徴する重要なシーンをご紹介します。
「泰生が突き落とされたのは俺のせいだ」第2話の悲痛な叫び
第2話で鷲津が発した、自責の念に満ちた痛切な言葉です。バスで席を譲るよう注意したことが事件のきっかけだったと知った鷲津は、自分が息子に正義感を教えたことが悲劇を招いたと苦悩します。草彅剛の抑えた演技の中に滲み出る感情が、視聴者の胸を打ちました。この言葉は、善意が時に悲劇を生む現代社会の理不尽さを象徴しています。
「私は罪を犯しました!」最終回の記者会見告白
最終回で鷲津が記者会見の場で発した、衝撃の告白です。権力に取り憑かれた自分を変えるため、そして腐敗した政治を壊すために、鷲津はすべての不正を暴露することを選びました。「不正を隠蔽しなければ守れない?そんな政治、壊れちまえばいいんだよ!」という続く言葉とともに、鷲津の覚悟と決意が伝わる名シーンとなりました。
「竹の花」の会話-蛯沢から鷲津への警告
蛯沢が鷲津に語った、滅多に咲かない竹の花の話は、物語の重要な伏線となりました。竹の花が咲いた後は竹林全体が枯れてしまうという自然の摂理は、権力という花に夢中になった鷲津の未来を暗示していました。この会話が第10話で怪文書の犯人特定につながり、植物好きな蛯沢らしい警告方法として視聴者の印象に残りました。
「わしっづ!」犬飼の再登場に視聴者歓喜
最終回で犬飼が1シーンだけ再登場し、あの独特な「鷲津っ!」という呼び方を披露してくれたシーンは、視聴者を沸かせました。失脚して物語から退場したかに見えた犬飼でしたが、最後に登場することで「罠の戦争」らしいユーモアを添えてくれました。この一言に、本作の娯楽性とシリアスさのバランスが凝縮されていました。
罠の戦争と過去シリーズ|銭の戦争・嘘の戦争との比較

「戦争シリーズ」として展開されてきた3作品には、共通するテーマと独自の魅力があります。「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)、そして「罠の戦争」(2023年)を比較しながら、シリーズの進化と特徴を解説します。
3作品すべてで貫かれる「復讐」と「裏切り」のテーマ
シリーズ全作品に共通するのは、主人公が大切なものを奪われ、復讐に立ち上がるという骨格です。「銭の戦争」では金融会社への復讐、「嘘の戦争」では家族の仇への復讐、そして「罠の戦争」では息子を傷つけた権力者への復讐が描かれました。さらに3作品とも、信頼していた仲間からの裏切りが物語の重要な転換点となっています。この「裏切り」の要素が、視聴者に予測不可能な展開と緊張感を提供し続けてきました。
草彅剛演じる主人公の進化と円熟の演技
シリーズを重ねるごとに、草彅剛の演技は深みを増しています。「銭の戦争」の白石冨生は復讐に燃える金貸し、「嘘の戦争」の一ノ瀬浩一は天才詐欺師、そして「罠の戦争」の鷲津亨は冷静沈着な議員秘書と、それぞれ異なる個性を持つ主人公を演じ分けました。特に「罠の戦争」では、映画「ミッドナイトスワン」で日本アカデミー賞を受賞した後ということもあり、その演技力の円熟ぶりが随所に光りました。
後藤法子脚本の特徴-仲間の裏切りは必須要素
シリーズ全作品の脚本を担当する後藤法子の特徴として、信頼していた仲間が実は裏切り者だったという展開が挙げられます。「罠の戦争」では蛯沢が怪文書の犯人であり、鷹野も一時は敵なのか味方なのか分からない存在として描かれました。この仲間の裏切りというパターンを知っていても、毎回視聴者は誰が裏切るのかハラハラさせられる構成が見事です。複雑な人間関係と二転三転する展開が、後藤脚本の真骨頂と言えるでしょう。
今作だけのオリジナル要素「権力の魔力」描写
「罠の戦争」独自の要素として、権力に取り憑かれていく主人公の姿が描かれました。過去2作では主人公は最後まで復讐の道を突き進みましたが、今作の鷲津は復讐の過程で権力の魔力に取り憑かれ、大切な人々を傷つけてしまいます。しかし最終的には自らすべてを捨てて真実を暴露し、新たな道を歩み始めました。この「権力による堕落と再生」というテーマは、政治の世界を舞台にした今作ならではの深みとなっています。
罠の戦争の続編・映画化はある?
「罠の戦争」の最終回を見た多くの視聴者が気になるのが、続編や映画化の可能性です。最終回のラストシーンや制作陣の発言から、今後の展開を考察します。
最終回「また、どこかで」が示す続編への布石
最終回のエンドクレジットには「また、どこかで」という意味深な一文が表示されました。これは単なる締めの言葉ではなく、続編製作への可能性を示唆していると考えられます。過去の「銭の戦争」「嘘の戦争」はそれぞれ独立した作品として完結しましたが、「罠の戦争」は物語の余韻を残す終わり方となっており、続編を作りやすい構造になっています。
鶴巻と蛭谷が暗躍するラストシーンの意味
最終回のラストで、辞職したはずの鶴巻幹事長が、蛭谷(小野了)とともに「そう簡単に秩序は壊れない」とほくそ笑むシーンが描かれました。このシーンは、鷲津たちが倒したはずの権力の闇がまだ根深く残っていることを示しています。可南子が新人議員として政界に入った今、彼女と鷲津が新たな敵と対峙する可能性が示唆されており、続編があれば鶴巻や蛭谷が再び立ちはだかることは間違いないでしょう。
SNSでは続編希望の声が殺到
最終回放送後、SNS上では「続編が見たい」「戦争シリーズ第4弾を期待」という声が数多く投稿されました。特に可南子が議員となり、鷲津が秘書として支えるという新たな関係性が、次の物語への期待を高めています。視聴者からの熱い要望は、制作側の続編製作への大きな後押しとなるでしょう。草彅剛と井川遥の夫婦役としての化学反応も高く評価されており、二人が再び共演する姿を望む声も多数見られました。
戦争シリーズ第4弾の可能性と草彅剛の発言
草彅剛は「戦争シリーズ」について、「僕自身が1番待ち望んでいた復讐シリーズ」とコメントしており、シリーズへの強い愛着を示しています。カンテレとの縁も深く、今作で10作目の主演となったことから、続編や第4弾の可能性は十分にあると言えるでしょう。ただし、続編が「罠の戦争2」として可南子と鷲津の新たな闘いを描くのか、それとも全く新しい設定で「戦争シリーズ第4弾」として製作されるのかは、現時点では明らかになっていません。いずれにせよ、視聴者の期待は高まり続けています。
罠の戦争に関するよくある質問

「罠の戦争」について、視聴者から寄せられることが多い質問とその回答をまとめました。ドラマの理解を深めるための参考にしてください。
罠の戦争は韓国ドラマのリメイクですか?
いいえ、「罠の戦争」は韓国ドラマのリメイクではなく、完全オリジナル脚本のドラマです。「戦争シリーズ」第1弾の「銭の戦争」は韓国ドラマのリメイクだったため混同されがちですが、第2弾の「嘘の戦争」と第3弾の「罠の戦争」はどちらもオリジナル作品となっています。脚本は後藤法子が担当し、日本の政治の世界を舞台にした独自のストーリーが展開されました。
泰生を突き落とした文哉の動機は何ですか?
文哉が泰生を突き落とした動機は、バスの中で席を譲るよう注意されたことへの逆恨みでした。アルバイトで一晩中働いて疲れ切っていた文哉は、朝のバスでようやく座れた優先席で休んでいました。そこへ泰生が「お年寄りに席を譲ったらどうですか」と善意で声をかけたことが、疲労と苛立ちが重なっていた文哉の怒りに火をつけてしまったのです。泰生の正義感と優しさが、皮肉にも悲劇を招いた形となりました。
蛯沢はいつから鷲津への復讐を考えていましたか?
蛯沢が鷲津への復讐を考え始めたのは、第4話で鷲津のデスクから兄の陳情記録を発見した時からです。それまでは犬飼大臣への復讐のために秘書になったと思っていた蛯沢でしたが、実際に兄の陳情を無視したのが鷲津だったと知ってしまいました。しかし第5話では、必死に働く鷲津の姿を見て秘書として支えていく決意をします。最終的に復讐に転じたのは、鷲津が権力に取り憑かれて変貌していく姿を見た第10話でした。怪文書をばらまくことで、「鷲津亨を絶対許さない」という決意を示したのです。
続編「罠の戦争2」はいつ放送されますか?
2024年11月時点では、続編「罠の戦争2」の製作や放送予定は正式に発表されていません。最終回のエンドクレジットに「また、どこかで」という一文があり、続編への期待は高まっていますが、具体的なスケジュールは明らかになっていない状況です。過去の「戦争シリーズ」は「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)、「罠の戦争」(2023年)と数年おきに製作されてきたため、次回作があるとすれば2025年以降になる可能性があります。
見逃し配信はどこで見られますか?
「罠の戦争」の見逃し配信は、FODやTVerなどの動画配信サービスで視聴可能です。フジテレビ系列のドラマのため、FOD(フジテレビオンデマンド)では全話配信されている可能性が高いでしょう。また、放送後一定期間はTVerでも無料視聴できます。その他、AmazonプライムビデオやU-NEXTなどの主要な動画配信サービスでも配信されている場合がありますので、各サービスで検索してみてください。配信状況は時期によって変わる可能性があるため、最新情報は各配信サービスの公式サイトでご確認ください。
罠の戦争ネタバレ全話まとめ

「罠の戦争」は、愛する息子を傷つけられた議員秘書・鷲津亨が、権力者たちへ知略を駆使して復讐を仕掛ける壮大な物語でした。真犯人は鴨井大臣の息子・文哉で、黒幕は鶴巻幹事長。バスで席を譲るよう注意されたという些細な理由から泰生を突き落とし、それを権力で隠蔽しようとした政治の闇が描かれました。
鷲津は犬飼大臣を失脚させ、自ら議員となって鶴巻に挑みましたが、その過程で権力の魔力に取り憑かれ、大切な仲間たちを失っていきます。蛯沢の裏切り、可南子からの離婚届、そして泰生との別れを経験した鷲津は、最終的にすべてを捨てて真実を暴露する道を選びました。
物語のラストでは、可南子が新人議員として当選し、鷲津がその秘書として支える新たな関係性が生まれます。しかし鶴巻と蛭谷が暗躍するシーンで幕を閉じ、「また、どこかで」というメッセージとともに、続編への期待を残しました。
草彅剛の円熟した演技、井川遥や杉野遥亮ら共演陣の熱演、そして後藤法子の緻密な脚本が織りなす「罠の戦争」は、復讐劇としてだけでなく、権力の本質を問う社会派ドラマとしても高く評価されています。弱い立場の者が強大な権力に立ち向かう姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えました。戦争シリーズ第4弾、あるいは「罠の戦争2」として、再び鷲津たちの活躍を見られる日を期待したいものです。
ゼンシーア