吃音症を抱えた高校生・カボと、自由奔放に踊る少女・ワンダ。2人のダンスと青春を描く『ワンダンス』は、2025年10月からTVアニメが放送され、一気に注目度が爆上がりした作品です。
この記事では、1巻〜最新14巻までのネタバレあらすじを一気におさらいしつつ、アニメとの違いや今後の結末予想、『ワンダンス』をお得に読む方法までまとめて解説していきます。原作既読勢も、アニメから入った人も、一緒に“ワン・ダンス”の世界を深掘りしていきましょう。
目次
- 『ワンダンス』とは?
- 『ワンダンス』の主要キャラクター
- 『ワンダンス』ネタバレ1巻〜3巻|ダンス部入部から初コンテスト優勝
- 『ワンダンス』ネタバレ4巻〜6巻|ダンスバトルの世界へ飛び込む
- 『ワンダンス』ネタバレ7巻〜9巻|別々の道を歩み始める湾田とカボ
- 『ワンダンス』ネタバレ10巻〜12巻|3年生最後の大会と文化祭
- 『ワンダンス』ネタバレ最新13巻〜14巻|映像コンテストで新たな挑戦
- 『ワンダンス』の結末はどうなる?15巻以降の展開を予想
- 『ワンダンス』の見どころ|3つの魅力を解説
- 『ワンダンス』を全巻お得に読む方法|電子書籍サービス比較
- 『ワンダンス』に関するよくある質問
- 『ワンダンス』ネタバレ全巻解説まとめ
『ワンダンス』とは?

まずは作品の基本情報と、どんなところが支持されているのかをサクッと押さえておきましょう。
吃音症の少年がダンスで自己表現を見つける物語
主人公・小谷花木(カボ)は、吃音症ゆえに人前でうまく話せず、常に周囲に合わせて生きてきた高校生。そんな彼が、周りの視線を気にせず踊る同級生・湾田光莉(ワンダ)に出会い、ダンスという「言葉のいらない言語」を手に入れていく物語です。吃音のコンプレックスや「浮きたくない」気持ちと向き合いながら、自分だけのリズムを見つけていく過程が丁寧に描かれます。
累計110万部突破!文化庁メディア芸術祭推薦の実力派作品
『ワンダンス』は2019年から「月刊アフタヌーン」で連載中の青年漫画で、最新14巻まで刊行されているロングラン作品です。
ストリートダンスをテーマにしながら、思春期の揺れる心情を丁寧に描く作風が評価され、文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品にも選出されるなど、批評面でも高い評価を受けています(数字や受賞歴は各種公式発表・インタビューに基づく)。
ストリートダンス・ブレイキンを本格的に描く魅力
作中ではヒップホップ、POP、ブレイキンなど、実在のダンスシーンとリンクしたジャンルが多数登場します。ステップ名やムーブの組み立て方などもリアルで、ダンス経験者が読んでも「わかってる」と唸るレベル。そこに作者・珈琲先生ならではの線のキレとコマ割りが合わさり、「静止画なのに音楽が聞こえる」「ページが踊っている」と評される表現を生み出しています。
『ワンダンス』の主要キャラクター

続いて、物語の核となる主要キャラクターたちを整理しておきます。誰が誰に影響を与えているのかを知ると、後のネタバレもぐっとわかりやすくなります。
小谷花木(カボ):吃音症を抱えながら成長する主人公
カボは緊張すると言葉がつかえてしまう吃音症の持ち主。中学時代のダンスの失敗もあって、人前で目立つことに強い苦手意識を持っていますが、音楽の細部を拾う「耳」の良さと、バスケで培った身体能力を武器に、ダンスの世界へ飛び込んでいきます。やがてバトルでもコンテストでも存在感を放つダンサーへと成長し、作品を通してもっとも変化するキャラクターです。
湾田光莉(ワンダ):天才的センスと独自の世界観を持つヒロイン
ワンダは、人の目を全く気にせず、自分の「好き」を全力で表現するタイプのダンサー。天性のリズム感と独創的な振り付けで周囲を惹きつける一方、どこか浮世離れしたマイペースさも持ち合わせています。カボにとっては憧れであり、ダンスの師匠であり、特別なパートナーでもある存在。プロの現場にも早くから関わり、物語を前に進める推進力にもなっています。
宮尾恩・厳島伊折・壁谷楽:カボを導く重要キャラクター
ダンス部部長の宮尾恩は、部をまとめるリーダーでありながら、自身もコンテストで結果を残してきた実力者。伊折は即興性重視の天才肌ダンサーで、バトルの世界へカボを引きずり込むキーマンです。壁谷楽は知性派のブレイキン使いで、カボと衝突しながらも良きライバル・相棒となっていきます。三者三様の価値観が、カボのダンス観を揺さぶり続けるのが見どころです。
『ワンダンス』ネタバレ1巻〜3巻|ダンス部入部から初コンテスト優勝

ここからは巻ごとのネタバレに入ります。まずは、カボがワンダと出会い、ダンス部に入部して初めてのコンテストに挑む1〜3巻です。
1巻:湾田のダンスに魅了されトラウマを乗り越える
田舎の高校に通うカボは、周囲から浮かないように友人に合わせてばかりの日々を送っていました。そんなある日、友人たちが1人で踊る女子・湾田光莉を笑いものにする場面に居合わせ、カボは初めて「やめろ」と本音をぶつけます。そのきっかけでワンダのダンスに惹かれたカボは、過去のダンストラウマと向き合いながら、彼女と同じダンス部に入部する決意を固めるのでした。
2巻:部長・恩の指導で才能が開花していく
2巻では、宮尾恩のもとでカボとワンダがぐんぐん上達していく様子が描かれます。一方で、選抜メンバーから落とされた仁上ゆらの焦りや、幽霊部員だった伊折の存在など、ダンス部内の人間関係も動き始めます。カボはダンスバトルに通う伊折に興味を持たれ、バトルの世界に誘われることに。部活のショーとバトル、2つの世界の違いが徐々に浮かび上がってきます。
3巻:選抜メンバーとして初コンテストで優勝
いよいよ迎えた初めてのダンスコンテスト。本番前に他校の男子生徒から馬鹿にされ、悔しさで火が付いたカボは、ステージ上でその感情を爆発させます。ワンダとのコンビネーションもハマり、一凛高校は見事優勝。カボはダンスの楽しさと、自分の中に湧き上がる新しい感情を自覚し始め、ワンダへの特別な想いも少しずつ膨らんでいきます。
『ワンダンス』ネタバレ4巻〜6巻|ダンスバトルの世界へ飛び込む

4〜6巻では、コンテスト中心だった物語が、本格的なダンスバトル漫画へとギアチェンジしていきます。
4巻:伊折に誘われバトルの魅力に目覚める
伊折に連れられて、カボはB-BOYたちが集う練習場へ。そこでは楽をはじめとする本物のバトラーたちが、自分のスタイルで踊り合っていました。カボは「決められた振り」ではなく、その場の音を拾って踊るバトルの自由さに魅了されますが、一方で楽の「セットで踊らせる」指導に違和感も覚えます。
5巻:高校生バトル大会で壁谷という強敵と出会う
高校生ダンスバトル大会に出場したカボたちは、恩や伊折、ワンダと共にトーナメントを勝ち上がっていきます。途中で壁谷楽との価値観のぶつかり合いもあり、カボは「自分のダンスとは何か」を突きつけられることに。恩やワンダが強豪相手に敗れていく中、伊折が勝ち進み、壁谷との決戦が近づきます。
6巻:伊折が優勝も団体戦では圧倒的な差を見せつけられる
準決勝でカボは壁谷に惜敗し、決勝は伊折対壁谷という因縁マッチに。延長戦の末に勝利したのは伊折でしたが、その後の団体戦では格上チームに圧倒され、一凛高校は2回戦敗退となります。個人では戦えても、チームとしてはまだまだ未熟――その厳しい現実を知ったことで、カボたちは「上には上がいる」世界の広さを痛感します。
『ワンダンス』ネタバレ7巻〜9巻|別々の道を歩み始める湾田とカボ

7〜9巻は、カボとワンダがそれぞれ違う方向へ進み始める、少し切ない分岐点のエピソードです。
7巻:湾田はショーダンス、カボはバトルへ道が分かれる
バトル大会の余韻が冷めない中、ワンダはトップダンサー・アッセイから作品参加の誘いを受け、ショーダンスの世界に足を踏み入れます。一方のカボはブレイキンの練習にのめり込み、バトルに全振り。ダンスへの愛は同じでも、向かう方向が分かれ始めたことで、2人の間には少しずつすれ違いが生まれていきます。
8巻:湾田はプロに、カボは楽とブレイキンバトルへ
ワンダはプロダンサーの現場で作品作りに参加し、カボは楽と組んでブレイキンのバトルに挑戦。カボは「楽が決めたセット」をこなすだけの練習にモヤモヤしつつも、未知のジャンルに挑むことで、新しい体の使い方を身につけていきます。一方で、2人の距離は物理的にも精神的にも少し離れてしまいます。
9巻:2on2バトル「OVER THE PAST」で楽とタッグ結成
カボと楽は2on2のB-BOYバトル「OVER THE PAST」に参戦。経験者だらけの大会で、初心者のカボはプレッシャーに押されつつも、試合を重ねるごとに急成長していきます。吃音のことを打ち明けたことで、楽とのコミュニケーションも深まり、2人は本当の意味でのチームになっていきます。
『ワンダンス』ネタバレ10巻〜12巻|3年生最後の大会と文化祭

10〜12巻は、三年生最後のコンテスト「ダンスアリーナ」と文化祭を軸に、部活としての『ワンダンス』が大きな区切りを迎えるパートです。
10巻:補欠になったカボと恩たちの「ダンスアリーナ」
夏休み、恩たち三年生にとって最後のコンテスト「ダンスアリーナ」の地方予選が迫ります。しかし、バトルに時間を割きすぎたカボは選抜メンバーから外れ、補欠に回されてしまいます。カボのダンスを認めつつも、ムラの大きさを危惧する恩の判断はシビアで、「本番に出すかどうか」の緊張感が高まっていきます。
11巻:カボの圧巻ソロで審査員特別賞を獲得
本番直前、恩はカボに「自分のソロパートを任せたい」と打ち明けます。急遽構成が変わる中で、カボは観客の視線を一身に集める圧巻のソロを披露。一凛高校は優勝を逃したものの、審査員特別賞を獲得し、そのパフォーマンスは強い印象を残します。「結果には納得できないけれど、自分は確かに踊れた」というカボの手応えが印象的です。
12巻:文化祭でのチーム結成とダンス動画コンテスト
コンテストの悔しさを抱えたまま、ダンス部は文化祭モードへ。自由にチームを組めることになり、カボは伊折やワンダとそれぞれのユニットを組みます。同時期に行われるダンス動画コンテストにもワンダと参加し、「ステージ」だけでなく「映像」という新しい表現方法にも挑戦。仲間との関係も再確認しながら、物語は次のフェーズへと進みます。
『ワンダンス』ネタバレ最新13巻〜14巻|映像コンテストで新たな挑戦

13・14巻では、カボとワンダが「映像コンテスト」という新フィールドに挑む最新展開が描かれます。
13巻:賢彌のMVに衝撃を受け新しいダンスの形を模索
13巻では、ワンダと賢彌が制作したミュージックビデオを見たカボが衝撃を受けます。「映像ならではのダンス表現」が詰まった作品を目にし、自分の目指すダンスの形や、ワンダとの距離感を改めて考え直すきっかけに。文化祭ショー作りも佳境を迎え、3年生の引退が近づく中で、カボは「自分たちだから撮れるダンス」を模索し始めます。
14巻:湾田と二人で「WORLD EXPERIMENTAL DC」に参戦
最新14巻では、カボが出した答えとして、プロもアマも入り混じる映像コンテスト「WORLD EXPERIMENTAL DC」を立ち上げ・参戦する流れが描かれます。限られた尺の中で最大限の熱量を詰め込むべく、カボとワンダは2人だけの世界で試行錯誤を繰り返し、数分の映像にダンスの「ライブ感」と「物語」を凝縮していきます。
『ワンダンス』の結末はどうなる?15巻以降の展開を予想

ここからは、現時点の公式情報と物語の流れを踏まえた“ネタバレ予想”パートです。確定情報ではないので、その点だけご注意ください。
カボと湾田の恋愛は成就するのか
今のところ、2人の関係は「恋人未満・相棒以上」といった距離感。カボはワンダを「誰にも譲りたくないダンスパートナー」として強く意識しており、恋愛感情とダンスへの執着が混ざった複雑な感情を抱いています。ワンダ側はそこまで恋愛モードではないものの、カボを唯一無二の存在として見ている描写も多く、最終的にどこまで踏み込むのかが大きな注目ポイントです。
吃音症は完全に克服されるのか
作中では、ダンス中だけ吃音の症状がほとんど出なくなる描写が繰り返し登場します。これは「病気が治った」というより、カボが自分のコンプレックスと付き合う術を身につけてきた証のように描かれています。最終回では、吃音が完全に消えるというよりも、「吃音と共に生きながら、自分の表現を貫く」姿が描かれる可能性が高いでしょう。
2人が掲げた「世界一」への道は実現するのか
ワンダの口から語られた「世界一になりたい」という言葉は、作品全体の大きな目標として機能しています。ただし、『ワンダンス』のトーン的には、世界大会優勝のような派手な結果よりも、「自分たちの表現で世界と繋がれた」という実感を描く方向に着地しそうです。映像コンテスト編は、その布石の一つと言えるでしょう。
『ワンダンス』の見どころ|3つの魅力を解説

ここからは、ネタバレ抜きに「これがあるから読んでほしい!」という3つのポイントを簡潔にまとめます。
静止画なのに「踊り」が見える圧倒的な表現力
『ワンダンス』最大の魅力は、なんと言ってもダンスシーンの描写。コマのリズム、線の流れ、余白の使い方が絶妙で、「ページをめくると音楽が聞こえてくる」感覚を味わえます。読者の頭の中でビートが鳴り、キャラクターが踊る。これは漫画ならではのマジックであり、本作が多くのダンサーからも支持されている理由でもあります。
吃音症を真摯に描く社会的メッセージ
カボの吃音症は、単なる「キャラ付け」ではなく、作品の根幹に関わるテーマとして扱われています。周囲の無理解、何気ない一言の痛さ、そして少しずつ得られていく理解と支え――。その過程がリアルに描かれることで、「話せない」人が持つ葛藤に読者も自然と寄り添えるようになっています。
仲間・ライバルとの関係性が生む熱いドラマ
恩・伊折・楽・ゆらなど、周囲のキャラクターたちも皆、それぞれの「ダンスとの向き合い方」を持っています。時にぶつかり、時に支え合いながら、高め合っていく関係性は、スポーツ漫画好きにも刺さる青春ドラマ。バトルの勝敗だけでなく、「どう生きるか」まで含めて描くからこそ、読後にじんわりとした熱が残ります。
『ワンダンス』を全巻お得に読む方法|電子書籍サービス比較

ここでは、原作コミックスをできるだけお得に読むための代表的な電子書籍サービスをざっくり紹介します。セール情報は変わるので、実際に利用する前に最新の条件を確認してください。
コミックシーモアなら初回70%OFFクーポンでお得
電子書籍サイト「コミックシーモア」では、新規会員登録時に70%OFFクーポンが配布されており、『ワンダンス』の単行本も対象作品として購入できます(2025年11月時点の情報)。
その他おすすめ電子書籍サービス(まんが王国・ebookjapan等)
『ワンダンス』はコミックシーモア以外にも、複数の主要電子書籍サービスで配信されています。
- まんが王国:ポイント還元が手厚く、まとめ買い向き
- ebookjapan:初回クーポンでまとめ買いがしやすい
- U-NEXTなどの動画配信サービス:毎月のポイントでコミックスが買える場合も
『ワンダンス』に関するよくある質問

最後に、ファンやこれから読み始める人が気になりがちなポイントをQ&A形式でまとめます。
『ワンダンス』は完結していますか?最終回はいつ?
2025年11月時点で『ワンダンス』は14巻まで刊行・連載中で、完結はしていません。編集部や公式サイトの発信を見ても、物語はまだ映像コンテスト編の真っ最中であり、終盤に差し掛かったというより「新しい挑戦に入った」段階と考えられます。
アニメは原作のどこまで放送されますか?
TVアニメ『ワンダンス』は2025年10月8日より、テレビ朝日系全国ネット「IMAnimation W」枠ほかで放送中です。
現時点で「原作の何巻まで」という公式な明言はありませんが、一般的な1クール(全12〜13話)構成であれば、原作4〜5巻あたり、2クールなら9巻前後までがカバー範囲になると予想されます。
『ワンダンス』15巻の発売日はいつですか?
14巻は2025年9月22日前後に発売されており、これまでの刊行ペースから考えると、15巻は2026年春〜秋頃になるのでは、という予想が多い状況です。ただし、正式な発売日はまだ発表されていないため、最新情報は講談社の公式サイトや電子書籍ストアの告知をチェックするのが確実です。
実写化やミュージカル化の予定はありますか?
2025年11月現在、『ワンダンス』の実写ドラマ化・映画化・舞台化といった情報は公式には発表されていません。ただ、ダンスシーンの多さやビジュアル映えする作風から、アニメの反響次第では舞台や実写化が検討される可能性は十分にあります。
『ワンダンス』ネタバレ全巻解説まとめ

『ワンダンス』は、吃音症を抱えた少年・カボが、ワンダや仲間たちとの出会いを通して「自分だけのダンス」と「自分自身」を好きになっていく物語です。1〜3巻の部活コンテスト編から、4〜9巻のバトル編、10〜12巻のダンスアリーナ&文化祭編、そして13・14巻の映像コンテスト編へ――ステージを変えながら、一貫して「表現することの喜び」と「共に踊ることの尊さ」が描かれてきました。
TVアニメ化でこれからファンが一気に増えるタイミングだからこそ、原作のネタバレを押さえておくと、アニメのどのシーンがどこまで描かれるのか、どのエピソードが改変されるのかを二倍三倍楽しめます。この記事が、あなたの「ワンダンス」沼入りのきっかけになれば嬉しいです。もしまだ原作を読んでいないなら、ぜひ1巻からカボと一緒に一歩踏み出してみてください。あなたの中にも、きっと踊り出したくなるリズムが鳴り始めるはずです。
ゼンシーア
