ゼンシーア 
大人気作品『SPY×FAMILY』の核心をなすのが、主人公たちの「東西どっち問題」です。完璧な父ロイド・フォージャーは実は西国（ウェスタリス）のスパイ〈黄昏〉。一方、優しい母ヨル・フォージャーの正体は東国（オスタニア）の殺し屋〈いばら姫〉。互いの素性を知らぬまま偽装結婚した二人は、敵対する国家に所属しながら一つ屋根の下で「家族」を演じています。冷戦時代の東西ドイツをモデルにしたこの緊張感溢れる設定こそが、本作最大のスリル！今回は、ロイドとヨルの所属国や組織の関係性、そして二人がいつか「敵」になってしまうのか、徹底解説します。
スパイファミリー東西どっち?ロイドとヨルの所属国を解説
『SPY×FAMILY』の魅力的な世界観の中心には、常に「東国（オスタニア）」と「西国（ウェスタリス）」という二つの大国の冷たい対立があります。主人公のロイドとヨルがこの対立の渦中にいることは、物語の最大の魅力であり、最大の時限爆弾でもあります。
彼らは一体「東西どっち」の人間なのか？ その答えは、二人のハラハラドキドキな偽装結婚生活の根幹を成しています。まずはこの基本的な、しかし最も重要な事実関係をハッキリさせましょう！
ロイドは西国(ウェスタリス)のスパイ
完璧な夫であり父であるロイド・フォージャー。しかし、その正体は西国（ウェスタリス）の諜報機関「WISE（ワイズ）」に所属する超一流スパイ、コードネーム〈黄昏（たそがれ）〉です。
彼の現在の最重要任務「オペレーション〈梟〉（ストリクス）」は、東西間の平和を脅かす危険人物、東国（オスタニア）の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドに接触すること。そのために彼は「ロイド・フォージャー」という偽りの身分を手に入れ、アーニャを名門イーデン校に入学させるべく、偽装家族を作り上げました。彼が全ての行動の指針とするのは、「西国」の利益、そして何よりも「東西間の平和維持」です。
ヨルは東国(オスタニア)の殺し屋
優しく天然な（？）妻であり母であるヨル・フォージャー（旧姓ブライア）。しかし、彼女の裏の顔は、東国（オスタニア）の暗殺組織「ガーデン」に所属する凄腕の殺し屋、コードネーム〈いばら姫〉です。
表向きはバーリント市役所の平凡な職員として働く彼女。しかし、当時のオスタニアでは、20代後半の独身女性は「スパイ」だと疑われる可能性があり、弟のユーリに心配をかけまいと偽装結婚の相手を探していました。そこで出会ったのがロイドです。彼女は「ガーデン」からの指令を受け、東国の「売国奴」や「この世のゴミ」を粛清しています。つまり、彼女は紛れもなく「東国」側の人間なのです。
二人が東西の敵対関係にある理由
ロイドが「西国」のスパイ、ヨルが「東国」の殺し屋。この事実だけで、二人がどれほど危険な橋を渡っているかが分かります。彼らの住む世界では、十数年前に両国間で大規模な戦争がありました。現在は「停戦」しているに過ぎず、水面下では互いの国のスパイや秘密警察が暗躍する「冷戦状態」が続いています。
もしロイドの正体がヨル（や、彼女の弟で秘密警察のユーリ）にバレれば、彼は「西国のスパイ」として即座に拘束・排除対象となります。逆に、もしロイドがヨルの正体を知れば、彼女を「東国の危険因子」と見なさざるを得ないかもしれません。二人は、互いの素性を知らぬまま、「敵対国家」に所属する者同士が一つ屋根の下で「家族」を演じているのです。この究極のすれ違いこそが、『SPY×FAMILY』の最高のスリルとドラマを生み出しています。
スパイファミリーの東西とは?冷戦時代をモデルにした設定
『SPY×FAMILY』の物語の舞台となる東国（オスタニア）と西国（ウェスタリス）。この二つの国がなぜこれほどまでにピリピリとした関係にあるのか、その背景には私たちが知る「ある時代」が深く関わっています。
作者の遠藤達哉先生も言及している通り、この作品の世界観は、現実の「冷戦時代」をモデルにしています。この背景を知ることで、ロイドやヨルが背負うものの重さや、作品のシリアスな側面がより一層際立って見えてくるはずです。
東西ドイツとベルリンの壁がモデル
最も直接的なモデルとなっているのが、「東西ドイツ」です。物語の主要な舞台である東国（オスタニア）は「東ドイツ（ドイツ民主共和国）」、そしてロイドの母国である西国（ウェスタリス）は「西ドイツ（ドイツ連邦共和国）」をモデルにしているとされています。
特に象徴的なのが、両国間の緊張が最も高まる都市「バーリント」です。この名前は、まさしく現実の「ベルリン」を彷彿とさせます。かつてのベルリンが「ベルリンの壁」によって東西に分断されていたように、作中でも国境検問所での厳重なチェックや、東西間の移動が極めて困難である描写が随所に見られます。フォージャー家が住むバーリントは、まさにこの冷戦の最前線なのです。
1960〜70年代の冷戦期がコンセプト
時代設定としては、1960年代から70年代の「冷戦」まっただ中がコンセプトとなっています。この時代は、アメリカを中心とする西側陣営（資本主義・民主主義）と、ソ連を中心とする東側陣営（社会主義・共産主義）が、核兵器を背景に睨み合い、世界中が緊張に包まれていました。
『SPY×FAMILY』の世界でも、表向きは平和が保たれていますが、水面下ではスパイによる情報戦や、秘密警察による国民監視が横行しています。作中に登場するクラシックな車、レトロなファッション、電話に仕込まれた盗聴器といったアナログなスパイ道具の数々も、まさにこの時代の雰囲気を色濃く反映しています。
ヨーロッパ諸国の要素をミックスした世界観
ただし、この物語は単に東西ドイツをそのまま再現したわけではありません。作者は特定の国に限定せず、当時のヨーロッパ諸国の様々な要素を巧みにミックスしています。
例えば、西国の諜報機関「WISE」が暗躍する様子は、イギリスの「MI6」（007シリーズでお馴染み）のような洗練された諜報文化を感じさせます。また、オスタニアの古風で重厚な建築物や文化には、東欧諸国の雰囲気も漂っています。このように、現実の歴史をベースにしつつも、あくまで『SPY×FAMILY』独自の世界観として再構築されている点が、本作の大きな魅力と言えるでしょう。
東国(オスタニア)とは?
ロイド、ヨル、アーニャが「フォージャー家」として暮らす国、それが東国（オスタニア）です。物語のメイン舞台であるこの国は、一見すると平和に見えますが、その実態は非常に緊張感の高い「監視社会」です。
モデルとなった東ドイツがそうであったように、オスタニアは西国ウェスタリスと体制を異にし、国民の生活は常に「見えない目」によって監視されています。
東ドイツをモデルにした社会主義国家
オスタニアは、現実の「東ドイツ（ドイツ民主共和国）」に代表される、いわゆる東側諸国をモデルとした国家です。作中で明言はされていませんが、国家が国民の生活を強く統制する社会主義的な体制、あるいは権威主義的な体制が敷かれていると推測されます。
首都はバーリント。西国とは十数年にわたる冷戦状態にあり、平和を脅かす西国のスパイや、国内の反体制分子を強く警戒しています。ヨルの弟ユーリが「姉さん（ヨル）がスパイだったらどうしよう」と本気で心配するほど、社会全体にスパイへの恐怖が浸透しています。ロイドが任務のために潜入するには、これ以上ないほど危険な舞台設定と言えるでしょう。
秘密警察SSSによる監視社会
オスタニアという国の最大の特徴は、「SSS（国家保安局）」、通称「秘密警察」の存在です。彼らの主な任務は「スパイ狩り」と「国内の反体制分子の摘発」であり、その手段は苛烈を極めます。
SSSは市民の中に多くの「密告者」を紛れ込ませており、人々は「いつ、どこで、誰が聞いているか分からない」という恐怖の中で生活しています。職場の同僚や、行きつけの店の店員、時には家族や隣人ですら、SSSの目や耳である可能性があるのです。 この恐るべきSSSに所属しているのが、何を隠そうヨルの最愛の弟、ユーリ・ブライアです。彼は姉の前では甘えん坊な好青年を演じていますが、裏では西国のスパイ〈黄昏〉を捕らえることに異常な執念を燃やしています。つまり、フォージャー家は義理の兄（ロイド）と弟（ユーリ）が、互いの正体を知らずに追う者と追われる者の関係にあるという、二重の爆弾を抱えているのです。
西国(ウェスタリス)とは?
東国オスタニアと対立するもう一つの大国、それがロイド・フォージャーの母国である「西国（ウェスタリス）」です。物語の舞台は主に東国ですが、西国の存在こそがロイドの行動原理そのものであり、物語を動かす原動力となっています。
オスタニアが「監視社会」であるならば、ウェスタリスは「自由」を象徴する国として、対照的に描かれています。
西ドイツとイギリスをモデルにした民主主義国家
ウェスタリスは、現実の「西ドイツ（ドイツ連邦共和国）」や「イギリス」といった、西側諸国をモデルとしています。オスタニアとは対照的に、民主主義・資本主義の体制が敷かれていると推測されます。
ロイドの回想シーンなどで描かれる西国の街並みは、オスタニアの重厚で画一的な雰囲気とは異なり、どこか開放的で自由な空気が流れています。しかし、この国もまた、東国との戦争で深い傷を負った過去を持っています。ロイドがスパイになった動機も、戦争で全てを失い、「子供が泣かない世界」を作るためでした。西国もまた、平和を切望している国なのです。
諜報機関WISEの目的は東西平和
この西国の対東国（オスタニア）部門として組織されたのが、諜報機関「WISE（ワイズ）」です。ロイド（黄昏）が所属するこの組織は、決して戦争を仕掛けるためのものではありません。
WISEの至上の目的は、あくまで「東西間の平和を維持すること」。東国のタカ派（戦争推進派）や過激派が暴発し、再び両国間で悲惨な戦争が起きるのを防ぐため、日々命がけの情報戦を繰り広げています。ロイドの任務「オペレーション〈梟〉（ストリクス）」も、東国の危険人物デズモンドの動向を探り、戦争の火種を未然に摘み取ることが目的です。彼らは平和のために暗躍する、西国の「影の守護者」なのです。
ロイドとヨルの組織-WISEとガーデンは敵対関係?
ロイドが所属する西国の諜報機関「WISE（ワイズ）」。 ヨルが所属する東国の暗殺組織「ガーデン」。
二人は互いの正体を知りませんが、ファンとして気になるのは「国が敵対しているなら、組織同士も敵対しているのか？」という点でしょう。もしそうなら、二人が直接対決する未来は避けられません。この二つの謎多き組織の関係性について、現時点での情報から考察します。
WISE(ワイズ)は平和のための諜報機関
まず、ロイドが所属する「WISE」の目的を再確認しましょう。彼らは西国の組織ですが、その最大の目的は「戦争の回避」と「東西平和の維持」です。東国を滅ぼすことではなく、東国の過激派が暴走しないよう監視し、コントロールすることが任務です。
彼らの主な活動は、スパイによる情報収集、工作、時には要人の懐柔や妨害です。しかし、無用な殺生は避ける傾向にあり、あくまで「情報戦」を主戦場としています。ロイドがデズモンド暗殺ではなく「接触」を命じられているのも、その表れと言えるでしょう。
ガーデンは「世界を美しく保つ」暗殺組織
一方、ヨルが所属する「ガーデン」は、東国に深く根ざした（しかし表向きは存在しない）暗殺組織です。彼らの理念は「国を売る者」や「この世のゴミ」を物理的に排除し、「世界を美しく保つ」こと。
ガーデンのターゲットは、主に東国内部の腐敗した権力者や、西国に情報を流す「売国奴」などです。彼らは国家の秩序を乱す者を「悪」と断定し、容赦なく「いばら」で貫きます。WISEが「情報」で平和を守るのに対し、ガーデンは「暗殺」で秩序（彼らなりの正義）を守る、対照的な存在です。
現時点では直接対立していない二つの組織
では、WISEとガーデンは敵対関係にあるのでしょうか？ 結論から言うと、「現時点では、組織として直接対立している描写はない」が答えとなります。
なぜなら、両者の「主な目的」と「ターゲット」が微妙にズレているからです。
- WISEのターゲット: 東西平和を脅かす東国の戦争推進派（例：デズモンド）。
- ガーデンのターゲット: 東国の秩序を乱す国内の腐敗分子や売国奴。
現状、WISEがガーデンの標的を追ったり、逆にガーデンが西国のスパイ（WISE）を組織的に狙ったりする場面は描かれていません。お互いの存在をどこまで認識しているかも不明です。 しかし、これはあくまで「現時点」での話です。もしロイド（黄昏）の存在がガーデンに「東国の秩序を乱す西のスパイ」として認識されれば、ヨルにロイド暗殺の指令が下る可能性はゼロではありません。二つの組織は、まだ交差していないだけの、極めて危険な並行線の上にあるのです。
スパイファミリー東西の対立-ロイドとヨルは敵同士になる?
西国のスパイと、東国の殺し屋。 『SPY×FAMILY』を愛する全てのファンが、胸を高鳴らせながらも恐れている展開。それは「ロイドとヨルの正体がバレた時、二人は敵同士になってしまうのか？」という最大の疑問です。
これは物語の根幹に関わる、最もシリアスなテーマです。所属だけを見れば絶望的ですが、私たちはフォージャー家が築いてきた「絆」も知っています。ここでは、考えうる未来の展開を熱く考察します！
正体バレで敵対する可能性は十分にある
まず、最悪のシナリオから考えましょう。理論上、二人が敵対する可能性は十分にあります。ロイドは「西国のスパイ」であり、ヨルの母国である東国から見れば「国家の敵」です。ヨルの弟ユーリ（秘密警察SSS）が〈黄昏〉を捕らえることに執念を燃やしていることからも、それは明らかです。
一方、ヨルは東国の暗殺組織「ガーデン」の一員です。もしガーデンがWISEを「東国の秩序を乱す存在」と認定すれば、ヨルにロイド抹殺の指令が下る可能性も否定できません。二人が互いの「任務」や「組織の理念」を最優先した場合、悲劇的な対決は避けられないかもしれません。
ガーデンがロイドを標的にする展開も
特に危険なのは、ヨルの所属する「ガーデン」の動向です。WISEの目的は「平和維持」ですが、ガーデンの目的は「売国奴の粛清」です。
もし、ロイドの任務（オペレーション〈梟〉）が、ガーデンの意にそぐわない結果（例えば、ガーデンが守ろうとしている東国の重要人物の失脚など）に繋がった場合、ロイドはガーデンにとって「粛清対象」となる恐れがあります。ヨルがロイドを「守るべき家族」と見なすか、それとも「排除すべき敵」と見なすか…その選択が迫られる瞬間が、いつか来るかもしれません。
アーニャの存在が二人を守る鍵
しかし、私たちファンは希望も持っています。その最大の希望こそ、アーニャ・フォージャーの存在です。アーニャは「心が読める」超能力者。彼女だけが、父（ロイド）がスパイであり、母（ヨル）が殺し屋であることを知っています。
これまでも、二人の正体がバレそうになる危機的状況を、アーニャが（時に空回りしながらも）必死に回避してきました。アーニャにとって、ロイドとヨルは「ちち」と「はは」であり、世界で一番大切な「家族」です。アーニャがいる限り、二人が決定的に対立する道は閉ざされるのではないか。彼女こそが、東西の対立を超えたフォージャー家の「最強のかすがい」なのです。
家族の絆が任務より優先される未来
最終的に、ロイドとヨルを繋ぎ止めるのは、組織の理念や国家の対立ではなく、「家族としての絆」だと信じたいファンは多いはずです。 ロイドは、戦争で全てを失い「子供が泣かない世界」を夢見てスパイになりました。ヨルもまた、弟のユーリを守るために殺し屋の道を選びました。二人の根底にあるのは「大切な誰かを守りたい」という強い想いです。
偽装から始まった家族ごっこは、数々の危機を乗り越える中で、本物の「絆」へと変わりつつあります。いつか正体がバレた時、ロイドとヨルは互いを「敵」ではなく、同じ「痛み」と「願い」を持つ「同志」として、そして何よりもアーニャの「ちち」と「はは」として、手を取り合う未来。それこそが、私たちが『SPY×FAMILY』に期待する最高の結末ではないでしょうか。
スパイファミリーに関するよくある質問
『SPY×FAMILY』の世界観、特に「東西」の関係性について深掘りしてきましたが、ここではさらに一歩進んで、ファンが抱きがちな細かな疑問についてQ&A形式でズバッと回答します！
ロイドとヨルの正体バレはいつ?
ファンが最も待ち望み、最も恐れている「正体バレ」ですが、原作の最新話時点（2025年現在）でも、ロイドとヨルはお互いの正体に気づいていません。 ニアミスは何度も起きていますが、アーニャの活躍（？）や二人の鈍感力（？）によって奇跡的に回避されています。これは物語の最大のクライマックスであるため、最終章近くまで描かれない可能性が高いと予想されます。
東国と西国どっちが悪い?
これは非常に難しい質問ですが、作品の描き方としては「どちらか一方が絶対的に悪いわけではない」と言えます。 西国のロイドは平和のために戦っていますが、西国にも戦争を望む勢力がいることが示唆されています。東国には秘密警察SSSのような恐ろしい組織がありますが、ヨルのように家族を想う優しい人々も大勢暮らしています。本作は単純な善悪二元論ではなく、どちらの国にも「光」と「闇」があるという、現実世界に近い描き方がされています。
アーニャは東西どっちの国の出身?
アーニャの出自は、作中で最も大きな謎の一つです。彼女は「東西どっちの国の出身か」は、現時点では不明です。 判明しているのは、かつて「被検体007」と呼ばれ、どこかの組織で「他人の心を読める」超能力を生み出すための実験台にされていたことだけです。その組織が東国のものか、西国のものか、あるいは全く別の第三勢力なのかは、まだ明かされていません。
ユーリはロイドの敵になる?
間違いなく「敵」になります。 ヨルの弟ユーリ・ブライアは、表向きは外務省勤務ですが、その実態は東国の秘密警察SSSの一員です。彼は西国のスパイ、特に〈黄昏〉（＝ロイド）を国家の最大の敵と見なし、異常なまでの憎悪を抱いています。もしロイドの正体がユーリにバレた瞬間、彼は「義兄」ではなく「逮捕すべき敵」として牙を剥くことになるでしょう。
デズモンドは東西どっちの人物?
ロイドの最終ターゲットであるドノバン・デズモンドは、「東国（オスタニア）」の大物政治家です。 彼は国家統一党の総裁であり、その動向が東西間の平和を左右するとされています。ロイドの任務は、このデズモンドに近づき、彼が戦争を企てているのか、その真意を探ることです。彼は東国の闇の奥深くにいる、最重要人物です。
スパイファミリー東西どっち?ロイドとヨルの関係まとめ
今回は、『SPY×FAMILY』の根幹をなす「東西」の対立構造と、ロイドとヨルの所属について徹底的に解説しました。
この記事のポイントをまとめます。
- ロイドは「西国（ウェスタリス）」の平和を守るスパイ〈黄昏〉
- ヨルは「東国（オスタニア）」の秩序を守る殺し屋〈いばら姫〉
- 二人は、敵対する国家に所属していることを知らぬまま、偽装家族を演じている
- この世界観は、現実の「冷戦時代の東西ドイツ」がモデルとなっている
- 二人の所属組織（WISEとガーデン）は現時点で直接対立していないが、その可能性は常にある
- 今後の最大の焦点は「正体バレ」。しかし、「アーニャ」と「家族の絆」が、東西の壁を超える最大の希望である
「東西どっち？」という疑問から始まったこの記事ですが、掘り下げていくと、二人がいかに危険なバランスの上で「家族」を営んでいるかがよく分かります。
ロイドとヨルは、スパイと殺し屋という「任務」と、アーニャの「ちち」と「はは」という「役割」の間で揺れ動き続けます。彼らがいつか互いの全てを知った時、東西の対立という運命に抗い、「家族」としての絆を選ぶことができるのか。 このハラハラドキドキこそが『SPY×FAMILY』の真骨頂です。アニメや原作の今後の展開を、フォージャー家の幸せを願いながら、共に見守っていきましょう！
