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2026年1月から放送されるアニメ第3期では、「映画『15年の嘘』編」を通して上原清十郎という男の人生と罪が一気に表舞台に出てきます。
これまで「誰?」「アクアたちの父親なの?」と断片的に語られてきた人物ですが、その正体は物語の根幹に深く関わる超重要キャラです。この記事では、上原清十郎の経歴・家族関係・心中事件の真相、そして映画「15年の嘘」で果たす役割まで、一気に整理していきます。
上原清十郎とは?

上原清十郎は、劇団ララライに所属していた舞台俳優であり、姫川大輝の戸籍上の父親として名前が登場します。物語が始まる時点ではすでに故人で、彼自身が作中に直接登場するシーンはほとんどありませんが、その存在はアクアの復讐劇と「15年の嘘」の核心を左右するほど重い意味を持っています。
売れない役者だった上原清十郎の経歴と人物像
上原清十郎は、黒川あかねや姫川大輝も所属する劇団ララライの俳優で、看板役者というよりは「売れない役者」側に属していた人物です。
同じ劇団には、後に芸能界の怪物として君臨するカミキヒカルという天才がいて、清十郎は彼の先輩・講師的な立場にいました。周囲から見れば「才能ある後輩に囲まれた、燻っている中堅役者」といったポジションで、業界的な成功とは無縁だったと言えます。
一方で、映画「15年の嘘」の中で描かれる彼は、売れないながらも家族を大切にしようと足掻く、優しくて不器用な男として表現されています。姫川大輝の幼い記憶やゴシップ記事だけでは伝わらない、人間味のある人物像がにじむことで、「本当の上原清十郎はどんな人間だったのか?」という興味が一気に膨らむのです。
朝ドラヒロインの妻・姫川愛梨との結婚生活
清十郎の妻・姫川愛梨は、朝ドラのヒロイン経験もある売れっ子女優です。
売れない舞台役者の夫と、国民的女優の妻。この圧倒的な格差は、夫婦のパワーバランスにもろに影響していました。業界的には「格差婚」としてひそひそ噂されつつも、表向きの夫婦仲は良く、仕事でもプライベートでも“理想の芸能人夫婦”として扱われていた節があります。
しかし裏では、収入も知名度も低い清十郎が、妻の成功にコンプレックスを抱いていたことは想像に難くありません。その劣等感が、のちに歪んだ自己評価や他者への態度につながっていきます。
才能への劣等感から女性関係を繰り返した背景
姫川大輝の幼い頃の記憶やゴシップ記事では、上原清十郎は「才能コンプレックスを埋めるために、才能ある女性と関係を持ちまくるクズ男」として語られていました。
売れない自分を直視したくないあまり、若い女優やタレントに手を出し、自分の価値を確認しようとしていた――そんなイメージが刷り込まれていたのです。
ただし映画「15年の嘘」で描かれる彼は、少なくとも妻と子どもへの愛情を持った人物として表現されており、「本当に女癖の悪いだけの男だったのか?」には疑問も残ります。大輝の記憶は、心中事件後に流れたバッシング記事や周囲の噂話によって、かなり歪められていた可能性が高いと示唆されています。
上原清十郎と姫川大輝の親子関係

表面上は「人気俳優・姫川大輝の父」として名前が出てくる上原清十郎ですが、その親子関係は戸籍と血縁が大きく食い違っており、物語の闇を象徴する設定になっています。
戸籍上の父親だが血縁関係はなかった
結論から言うと、上原清十郎は姫川大輝の「戸籍上の父」でありながら、血のつながりはありません。
大輝の実の父親は、清十郎と同じ劇団ララライに所属していたカミキヒカルです。姫川愛梨は、まだ未成年だったカミキと不倫関係にあり、その結果生まれた子どもが大輝でした。
それでも戸籍上の父親として名前が残されているのは、清十郎が夫として愛梨と結婚していたからであり、「托卵」という最悪の形で裏切られていた、という構図になります。
姫川大輝が実の父ではないと知った経緯
姫川大輝は長い間、清十郎を「自分の実父」だと信じて育ちました。父は女癖の悪いダメ人間で、母はその被害者――という物語を、彼は自分の中で作り上げていたのです。
しかし、映画「15年の嘘」の制作過程で、カミキヒカルの証言や過去の関係が掘り起こされ、「自分の本当の父はカミキヒカルである」「母は清十郎を裏切り、カミキとの不倫と托卵を続けていた」という残酷な真実が浮かび上がります。
この事実は、清十郎像だけでなく、大輝自身のアイデンティティを根底から揺さぶるものとなりました。
芸名を「姫川」にした大輝の父親への想い
姫川大輝という芸名に含まれる「姫川」は、言うまでもなく母・姫川愛梨の姓です。彼は、母が築いた女優としての栄光と、その背中を追いかける自分を重ね合わせるように「姫川」の名を名乗ってきました。
しかし、実父がカミキヒカルだと知ったあとでも、彼は芸名を変えようとはしません。そこには
- 母と父が犯した罪を、自分の演技で清算したい
- 歪んだ家庭環境ごと引き受けて、その上で“役者・姫川大輝”として立ち続ける
という覚悟が滲んでいます。映画「15年の嘘」で彼が戸籍上の父・上原清十郎を演じる選択は、その象徴と言えるでしょう。
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上原清十郎とアクア・ルビーの関係性

上原清十郎は、アクアとルビーの「父親候補」として物語の中盤で名前が浮上します。この誤認こそが、アクアの復讐計画を一度“終わらせかけた”大きな転機でした。
DNA鑑定で姫川大輝と異母兄弟と判明
アクアは、母・星野アイと関係があった可能性のある劇団ララライの関係者から、唾液などのサンプルを集め、DNA鑑定にかけます。
その結果、アクアと姫川大輝のDNAが一致し、「二人は同じ父親を持つ異母兄弟」であることが判明しました。
大輝から語られた父親の名前は「上原清十郎」。さらに、彼はすでに15年前に妻と心中して死亡している――この情報が、アクアの復讐計画に大きな影響を与えます。
アクアが上原清十郎を父親だと誤認した理由
DNA鑑定が示しているのは「アクアと大輝の父親が同じ」という事実だけです。本来であれば、「大輝の戸籍上の父」と「実父」が別人である可能性も考慮すべきでした。
しかし、当時のアクアは
- 大輝の証言から、父=上原清十郎だと受け取っていた
- 清十郎が女癖の悪い俳優であるというイメージが、アイとの不倫関係を連想させた
- すでに故人であるため、「復讐を終わらせられる」という安堵もあった
といった要因から、「上原清十郎こそ、自分とルビーの父であり、アイを殺した黒幕だ」と早合点してしまいます。
その後、斉藤壱護から「托卵」の可能性を指摘され、さらに時系列的にも清十郎が真犯人であり得ないことが明らかになり、アクアは再び父親探しと復讐に戻っていくことになります。
上原清十郎の死因と心中事件の全貌

物語の中でも最も重く、生々しい過去として描かれるのが、軽井沢で起きた上原清十郎と姫川愛梨の心中事件です。この出来事が、姫川大輝の人生も、アクアの復讐も、大きく狂わせていきます。
姫川大輝が5歳の時に軽井沢で起きた無理心中
事件が起きたのは、姫川大輝が5歳の頃。軽井沢のコテージで、上原清十郎と姫川愛梨の遺体が発見され、「無理心中」として報道されました。
当時の報道やゴシップ記事では、女癖の悪い清十郎と、追い詰められた女優・姫川愛梨の悲劇としてセンセーショナルに扱われ、大輝の心にも「父が母を道連れにした事件」というイメージだけが残ってしまいます。
この「15年前の心中事件」というキーワードこそが、後の映画タイトル「15年の嘘」にも繋がる重要なモチーフです。
姫川愛梨の不倫と托卵を知った上原清十郎の絶望
映画「15年の嘘」では、心中事件の真相として「カミキヒカルの口から、長年の不倫と托卵を告げられた清十郎が激昂し、心中を起こした」という事実が描かれます。
清十郎は、
- 妻・愛梨が5年以上にわたって、自分の可愛がっていた後輩カミキヒカルと関係を持っていた
- 息子・大輝は、その不倫の末に生まれた子どもだった
という二重の裏切りに直面します。愛する家族の土台がすべて嘘だったと知った瞬間、彼は壊れてしまい、最悪の選択肢――妻と共に命を絶つ道――へと踏み込んでしまったのです。
もちろん、どれだけ絶望していようとも「子どもを残して心中する」ことは許されない行為です。その倫理的な重さも含めて、清十郎は「被害者であり加害者」という、とても複雑なキャラクターになっています。
心中現場で聞こえた激しい口論の証言
軽井沢のコテージでは、近隣住民の証言として
- 深夜まで続いた激しい口論
- 物音や何かが倒れるような音
があったことが示唆されています。原作と映画の中では、その口論の中身が「不倫と托卵の告白」「愛梨を責める清十郎の怒号」として再現され、視覚的・感情的に描かれます。
ただし、映画「15年の嘘」はあくまでフィクションとして作られた作品であり、その再現がどこまで事実に忠実なのかは作中でも議論されています。読者・視聴者は、「事実」と「演出された真相」の間を行き来しながら、清十郎の本当の心情に思いを馳せることになるのです。
上原清十郎とカミキヒカルの因縁を考察

上原清十郎とカミキヒカルは、「劇団ララライの先輩と後輩」という関係から、「妻と愛人」「子どもの実父と戸籍上の父」、さらには「アクアと大輝の共通の父親候補」として、複雑に絡み合う運命を辿ります。
劇団ララライで共に活動していた過去
清十郎とカミキヒカルは、どちらも劇団ララライに所属していた役者です。清十郎はやや冴えない中堅、カミキは若くして天才と呼ばれる存在であり、二人のキャリアの差は歴然としていました。
劇団主宰の証言などから、清十郎はヒカルを可愛がり、演技指導やプライベートでの面倒もよく見ていたと語られます。その関係性は、本来であれば美しい師弟関係として終わっていたはずでした。
才能の塊だったカミキを可愛がっていた上原清十郎
カミキヒカルは、劇団の中でも飛び抜けた才能を持つ“天才役者”として描かれています。そんな彼を清十郎はとても気にかけ、先輩として支え続けました。
- 才能ある後輩として舞台上での成長を見守る
- プライベートでも相談に乗り、家庭にも招き入れる
- 妻・愛梨とヒカルの距離が縮まるきっかけを、自ら作ってしまった可能性もある
結果的に、清十郎が信頼して可愛がっていた後輩こそが、最愛の妻との不倫相手であり、息子の実の父親だった――という、あまりにも皮肉な運命を招いてしまうのです。
11歳のカミキと姫川愛梨の関係を知った衝撃
カミキヒカルと姫川愛梨の関係は、愛梨側からまだ幼いヒカルに迫る形で始まったとされています。
姫川愛梨が大輝を妊娠した時、ヒカルはわずか11歳。これは作品内でも明確に「異常な関係」として描かれており、ヒカルの人格形成にも深い傷を残したと考えられています。
そして、心中事件の直前になって、ヒカルは清十郎に「大輝は自分の子どもである」「長年、愛梨と不倫関係にあった」という事実を告白します。
この瞬間、清十郎にとって
- 可愛がってきた後輩=自分を裏切った加害者
- 誇りである家族=自分の居場所を奪った嘘の塊
という衝撃的な構図が一気に突きつけられ、彼の精神は完全に崩壊してしまいます。
上原清十郎に関するよくある質問

上原清十郎は本当にアクアとルビーの父親ですか?
いいえ、原作漫画の時点で「上原清十郎はアクアとルビーの実父ではない」とほぼ確定しています。
アクアと姫川大輝がDNA鑑定で異母兄弟だと判明したのは事実ですが、それは「二人の父親が同じ人物」という意味に過ぎません。大輝の実父がカミキヒカルであると分かった時点で、アクアとルビーの父もカミキヒカルであることがほぼ確定し、清十郎は“父親候補の一人”から外れます。
上原清十郎はなぜ姫川愛梨と心中したのですか?
直接の引き金になったのは、カミキヒカルからの告白――「姫川愛梨と長年不倫していたこと」「大輝が自分の子どもであること」でした。
家族そのものが嘘で塗り固められていたと知った清十郎は、激しい怒りと絶望に支配され、愛梨と共に命を絶つという最悪の選択をしてしまいます。
ただし、どれだけ事情があろうとも、「子どもを残して心中すること」が許されない行為であることも、作品内でははっきりと描かれています。清十郎は被害者であり加害者でもある、その矛盾が彼の悲劇性を強めています。
上原清十郎とカミキヒカルは面識があったのですか?
はい、二人は劇団ララライの先輩・後輩として密接な関係にありました。
清十郎はヒカルを才能ある若手として可愛がり、ある意味で「後進の育成」という役目も担っていました。
だからこそ、そのヒカルが妻の不倫相手であり、息子の実父でもあったという事実は、清十郎にとって最大級の裏切りであり、心中へと向かう決定打になってしまったのです。
映画「15年の嘘」で上原清十郎役を演じるのは誰ですか?
作中の映画「15年の嘘」で上原清十郎を演じるのは、戸籍上の息子である姫川大輝です。
自分の父を演じることで、彼は過去の事件と正面から向き合い、両親の残した罪と向き合おうとします。このキャスティングは、物語のテーマである「嘘とフィクション」「親子の清算」を象徴する非常に重要な仕掛けになっています。
アニメ第3期で上原清十郎の声優は誰が担当しますか?
2025年末時点では、アニメ版で上原清十郎を演じる声優は公式に発表されていません。
これまでのアニメでは、ニュース記事の写真として顔が映るだけで台詞がなく、クレジット上のキャストも存在しませんでした。
第3期は「15年の嘘」編に踏み込むと見られており、清十郎本人の回想や映画内での描写が増える可能性が高いため、このタイミングで新たにキャストが発表されると予想されます。放送開始(2026年1月14日)までに続報を待ちたいところです。
上原清十郎とは誰?まとめ

上原清十郎は、物語の表面に出てくる出番こそ少ないものの、「推しの子」の闇と悲劇を凝縮したようなキャラクターです。
売れない舞台役者として、朝ドラ女優の妻と人気俳優の息子を支えようとした男。
しかし、妻の長年の不倫と托卵を知らされ、心中という取り返しのつかない犯罪に手を染めてしまった加害者でもあります。
その死は、
- 姫川大輝に深いトラウマを残し
- アクアの父親探しと復讐を一度は誤った方向に導き
- カミキヒカルという怪物の過去を照らし出す鏡
として、物語の至るところに影を落としています。
アニメから入った視聴者にとっても、彼は「ただの脇役」ではなく、親世代の罪と嘘を体現するキーパーソンとして強烈な印象を残すはずです。
第3期の放送に備えて、原作の「2.5次元舞台編」から「映画編」を読み返しておくと、上原清十郎という男の悲劇と、それに向き合うアクア・ルビー・姫川大輝の決意が、より立体的に見えてくるはずです。
ゼンシーア
