アニメ『ワンパンマン』に登場する“災害レベル・竜”。その名を聞くだけで、町が吹き飛び、S級ヒーローでさえ命懸けになるほどの脅威を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし実はこの「竜」、作中で最も奥深く、そして最も議論が白熱するランクでもあります。竜の中にも“下位〜竜以上”まで大きな幅があり、オロチやボロス、覚醒ガロウなど、ほぼ神に片足を突っ込んだ存在も多数登場。この記事では、災害レベル竜の定義・全怪人リスト・最強ランキング・神との違いまで、ファンが本当に知りたい情報を一気に整理します。
災害レベル「竜」とは?

ワンパンマンの世界で「災害レベル」は、怪人や天災がどれくらいの被害を出しうるかを示す公式指標です。ヒーロー協会が「どのランクのヒーローをどれくらい派遣すべきか」を決めるための物差しであり、ファンにとっても強さを語るうえで欠かせない概念になっています。
災害レベルの5段階分類と定義
作中および公式資料では、災害レベルは基本的に次の5段階で説明されています。
- 狼:危険因子となる生物・集団の出現
- 虎:不特定多数の生命が脅かされる危機
- 鬼:一つの街が機能停止・壊滅する危機
- 竜:複数の街が壊滅する危機
- 神:人類滅亡、あるいは地球規模の危機
ポイントは、「災害レベル = 純粋な戦闘力」ではないという点です。
例えば、そこまで戦闘力が高くない相手でも、場所や状況次第では「鬼」や「竜」相当の被害を出しうる場合があります。逆に、単体の戦闘力はぶっ飛んでいても、被害範囲が限定的なら災害レベルが抑えられることもあります。
ファン目線だとどうしても「強さランキング」と結びつけて語りたくなりますが、公式的にはあくまで「被害規模の指標」だということは意識しておきたいところです。
災害レベル「竜」は複数の町が壊滅する危機
その中でも「竜」は、ワンパンマン世界における事実上の“上限クラス”として頻繁に登場します。定義は「複数の都市・町が壊滅する危険性があるレベル」。
- S級ヒーロー単独では対応しきれないケースが多い
- 上位S級が複数人がかりでやっと対処できるレベル
- 場合によっては「竜以上」「竜・神クラス」といった表現で語られる
実際、怪人協会編以降は竜レベルの怪人が連続して登場し、S級でも余裕で瀕死になるバトルが当たり前になります。
一方で、竜にも「下位〜中位〜上位〜竜以上」とかなり幅があり、同じ竜でも“別のゲームしてない?”と思うほど実力差があるのが面白いところです。
災害レベル「竜」の怪人キャラ全25体を所属別に紹介

ここからは、作中で「災害レベル竜」と判定された(あるいはほぼそれと明言されている)怪人たちを、所属ごとに整理して紹介していきます。
公式・原作・村田版・ファン考察を総合すると、「竜」周りのキャラはだいたい25体規模になりますが、その内訳を見ると“竜と一口に言ってもカオスだな…”と実感できるはずです。
進化の家の竜レベル怪人:阿修羅カブト

進化の家からは、竜レベルに該当する怪人としてほぼ唯一名前が挙がるのが「阿修羅カブト」です。
ジーナス博士が生み出したカブトムシ型人造生物で、進化の家最強の切り札。ジェノスを子ども扱いするほどのパワーとスピードを持ちながら、暴走の危険があるため地下に封印されていました。
阿修羅モードに入った際の圧倒的な暴力性や、街どころか周辺一帯を更地にしかねない破壊衝動から、竜相当と見なされる存在です。とはいえ、サイタマさんの前ではお約束の“一撃”。
「単純な暴力特化で竜ラインを突破している分かりやすい竜」というポジションと言えるでしょう。
ダークマターの竜レベル怪人:ボロス、メルザルガルド他

宇宙から襲来した暗黒盗賊団「ダークマター」も、竜クラスの脅威の塊です。中でも要チェックなのが以下の面々。
- ボロス(竜以上〜神未満)
- メルザルガルド
- グロリバース
- ゲリュガンシュプ
ボロスは公式的には「竜」とされつつ、原作者ONEによるコメントで「竜以上神未満」と明言されている、ほぼ“神候補”の存在。全力技「崩星咆哮砲」は星の表面を吹き飛ばしかねない威力で、定義だけ見れば完全に神レベルの脅威です。
部下たちも当然のように竜クラスで、
- メルザルガルドは再生能力と核のギミックでS級4人がかりでも苦戦
- ゲリュガンシュプは念動力で街単位の攻撃が可能
など、「宇宙から来た連中は基本スペックがおかしい」ことを見せつけてくれます。
怪人協会の竜レベル怪人:オロチ、ギョロギョロ、サイコス他
作品中で最も竜が密集しているのが、やはり「怪人協会」です。ここは“竜の動物園”。主だったところを挙げるだけでも——
- 怪人王オロチ
- ギョロギョロ/サイコス
- サイコス(オロチとの融合体)
- ゴウケツ
- ムカデ長老
- 黒い精子
- 育ちすぎたポチ
- ニャーン
- 疾風のウインド&業火のフレイム
- 転生フェニックス男
- ホームレス帝
- ブサイク大統領
- エビル天然水
- ハグキ
- ムカデ仙人(竜以上)
などなど、S級ですら簡単に死線を越える連中が勢ぞろいしています。
特に上位は
- オロチ:サイタマ・タツマキ級でないと正面からは厳しいとされる怪人王
- サイコス融合体:タツマキ+上位S級複数でようやく押し切れるバケモノ
- 黒い精子:分裂・合体で「数の暴力」を極めた竜
- ムカデ長老/ムカデ仙人:規模と耐久が意味不明な怪物
と、どこを切っても“竜以上っぽさ”しか出てきません。
怪人協会編がワンパンマンのバトル描写的ピークと言われるのも納得のラインナップです。
単独で現れた竜レベル怪人:ガロウ、ワクチンマン他

特定の組織に属さず、単独で竜クラスの脅威とされる存在もいます。代表的なのは――
- ガロウ(怪人化・宇宙的恐怖モード)
- ワクチンマン
- 巨大隕石(※怪人ではないが竜認定)
- 森林王
- ケンザンネズミ
- 冥界王プル豚
ガロウはもともと人間でありながら、怪人化と「神」からの力の供給により“竜以上〜神候補”に到達した規格外の存在。
ワクチンマンは1話で即退場してしまうため印象は薄いものの、街をまとめて吹き飛ばす描写から竜クラスとされています。巨大隕石のように“自然災害そのもの”が竜判定されている例もあり、「竜=怪人」とは限らないのもポイントです。
災害レベル「竜」の怪人・最強ランキングTOP10を発表

ここからは、原作・村田版・公式コメント・ファン考察を総合した“ゼンシーア編集部的”災害レベル竜(および竜以上)最強ランキングTOP10を紹介します。
あくまで一つの見解ですが、「この順位なら大体納得できる…はず!」というラインを狙いました。
TOP3:覚醒ガロウ、ボロス、怪人王オロチ
1〜3位は、もはや「竜の顔をした神候補たち」です。
- 第1位:覚醒ガロウ(宇宙的恐怖モード)
神の力を得て、サイタマと“多次元スケール”の殴り合いを展開した怪人。単独で地球文明を詰ませるポテンシャルがあり、実質的に神クラスと見ていい存在です。 - 第2位:ボロス
ONE先生が「竜以上神未満」と語った宇宙の覇者。崩星咆哮砲による惑星表面消し飛ばし級の火力、自己再生、変身によるステータス強化など、スペックだけなら神と呼んでもおかしくありません。 - 第3位:怪人王オロチ
サイコスの手で造られた“究極生物”。地上・地中・遠距離とあらゆるレンジで高火力を叩き出し、タツマキ以外ではまともに対応できそうにない規格外の竜です。
この3人(1人+2体)は、もはや「竜レベルの枠に押し込めるのが無理筋」なレベルと言っていいでしょう。
TOP4〜6:サイコス融合体、ムカデ仙人、エビル天然水
続く4〜6位は、“純粋な竜として見ても上限クラス”な怪人たちです。
- 第4位:サイコス(オロチとの融合体)
オロチの莫大な生命エネルギーと、サイコスの超能力が合体した結果生まれた超ラスボス。タツマキ+S級複数人がかりでようやく押し切れるほどの強さで、地形破壊のスケールも竜の中ではトップクラス。 - 第5位:ムカデ仙人
災害レベルは明言されていないものの、ムカデ長老をはるかに上回る巨体と耐久力から「竜以上」確定とされる存在。ブラスト級のヒーローが複数いないと、本気で倒しきれるのか怪しいレベルです。 - 第6位:エビル天然水
物理攻撃ほぼ無効の液体ボディと、高威力の水弾を連射する遠距離アタッカー。A級上位3人が束になっても歯が立たず、スピード・耐久・殲滅力のバランスが非常に高い竜です。
この3体は、上位S級が単独で挑むと普通に死ぬライン。
「タツマキ・バング・ボンブクラスを最低2人以上揃えてやっと希望が見える」くらいの絶望感があります。
TOP7〜10:黒い精子、ホームレス帝、ゴウケツ、ムカデ長老
ラストの7〜10位も、決して“弱い竜”ではありません。むしろ普通にバケモノです。
- 第7位:黒い精子
分裂・増殖・合体というチート能力を持つ竜。黄金精子・白金精子まで含めると、実質的なポテンシャルはもっと上位に入ってもおかしくありません。 - 第8位:ホームレス帝
「神通力」による光弾がチート級の火力を持つ遠距離砲台。本人の肉体は人間レベルでも、上からの制圧力だけなら竜上位〜竜以上と見なせる存在です。 - 第9位:ゴウケツ
スイリューを子ども扱いするフィジカルモンスター。純粋な近接戦闘能力では竜の中でもかなり上位に入りますが、遠距離・広範囲攻撃に乏しいためこの順位に。 - 第10位:ムカデ長老
一都市を飲み込む規模の巨体と、ほぼ傷一つつかない装甲を持つ怪人協会幹部。攻撃性能だけなら中位ですが、「倒しにくさ」という意味ではトップクラスです。
このあたりになると、もはやランキングは好みの差レベル。
「黒い精子もっと上じゃない?」「ホームレス帝は相性ゲーで最強クラスでは?」など、ファン同士で語り合えるのも竜の楽しいところです。
災害レベル「竜」と「神」の決定的な5つの違い

ここで、本記事のキモに戻りましょう。
ファンの間でよく言われるのが——「竜と神、差がありすぎじゃない?」という問題です。実際、竜の上位陣を見ていると「もうこれ神で良くない?」という存在がゴロゴロいます。
ここでは、竜と神の違いを5つのポイントに分けて整理してみます。
被害規模の違い:町の危機 vs 人類滅亡の危機
定義上の一番大きな差は「被害範囲」です。
- 竜:複数の街が壊滅する危機
- 神:人類滅亡、あるいは地球そのものの危機
竜レベルはあくまで「人類サイドにまだ巻き返しの余地がある」ラインです。
S級ヒーローが総力戦を仕掛ければ、ギリギリで被害を抑え込める可能性が残されています。
一方、神はもはや“ゲームオーバー確定イベント”みたいな存在。
ボロスの崩星咆哮砲のように、「通れば惑星が終わる」レベルの攻撃を平然と撃てる連中がここに分類されます。
対処可能性の違い:S級で対応可能 vs 対処不可能
竜は、上位S級ヒーローが複数人集まれば、どうにか「勝ち筋」を見いだせるレベルです。
怪人協会編でのサイコス融合体戦などは、まさにその典型。タツマキを中心に、駆動騎士・ジェノス・アトミック侍・バングらが総掛かりになって、ようやく押し切りました。
神レベルになると、そもそも「S級が何人いても無理」という前提になります。
ボロス戦はサイタマがいたからこそ事なきを得ましたが、もしサイタマが不在だったら、地球側に勝ち筋はほとんど残っていませんでした。
作中での登場実績:竜は多数 vs 神は未登場
現時点(原作・村田版の公開分)で、公式に「災害レベル・神」と明言された存在はまだ登場していません。
ホームレス帝に力を与えた“神”のような存在や、覚醒ガロウ・ボロスなど「神候補」は描かれていますが、協会が正式に「神」と認定したケースはゼロです。
これに対して、竜は怪人協会編を中心に大量発生。
“竜だらけの戦い”を経たことで、逆に「神が出てきたらどうなっちゃうの…?」という期待と不安が、ファンの間で加速している状況です。
強さの次元の違い:戦えば勝てる vs 戦う前に終わる
竜の中でどれだけインフレしていても、基本的には「戦闘として成立する」レベルです。
ヒーロー側がボロボロになりながらも、技と連携と根性で一矢報いる余地があります。
神クラスになると、そもそも通常戦闘の枠からはみ出します。
- 一撃が惑星規模
- 時間・空間・因果律に干渉する
- 見ただけで意識が壊れる
…といった、“概念レベル”の脅威がセットになってくる可能性が高く、そうなると「戦闘シーン」という形自体が成り立つかどうか怪しくなってきます。
「竜以上」は神の一歩手前という位置づけ
ファンの間や作中では、便宜上「竜以上」「竜・神クラス」といった表現が使われます。
- 竜の中でも、S級が束になっても勝てるか怪しい連中
- ボロスや覚醒ガロウのように、惑星規模の攻撃手段を持つ者
- 神から直接力を授かった存在
こうしたキャラたちは、「正式に神認定するには早いけど、竜とはもう別枠だよね」という意味で“竜以上”と呼ばれている印象です。
今後、ヒーロー協会が本当に「災害レベル・神」を宣言する場面が来るのかどうか——その橋渡し役としても、竜以上クラスは重要なポジションにいると言えるでしょう。
災害レベル「竜」に関するよくある質問

最後に、ファンの間でよく話題に上がる疑問をQ&A形式でまとめておきます。
アニメ3期以降で“答え合わせ”が起こる可能性もあるので、今のうちに整理しておきましょう。
災害レベル竜で最も弱い怪人は誰ですか?
竜の「最弱」候補としてよく挙がるのは、
- 竜昇格直後のバクザン
- 森林王、プル豚、ケンザンネズミなど“ワンパン枠”の竜
あたりです。
ただし、ここはかなり議論が割れるポイントです。
というのも、
- ヒーロー側の相性(遠距離得意/近距離得意など)
- 戦ったタイミングでのコンディション
- 環境(屋内・屋外・水中など)
といった要素で、いくらでも戦力差がひっくり返るからです。
結論:「竜最弱決定戦」は、ファン同士でワイワイ語るためのネタ枠として楽しむのが正解かもしれません。
ボロスの災害レベルはなぜ竜なのですか?
ボロスは原作・村田版ともに、ヒーロー協会からは「竜」認定を受けています。
ただし、ヒーロー協会はボロスの全力(崩星咆哮砲)を観測していないため、「観測できた被害」に基づいて災害レベルをつけざるをえなかったと考えられます。
一方で、ONE先生はインタビュー等で「竜以上神未満」と明言。
ファンの間ではほぼ「実質神クラス」として扱われており、
- 公式の認定:竜
- 作者の見解:竜以上神未満
- ファンの感覚:ほぼ神
という、少しややこしい構図になっています。
竜以上と神の違いは何ですか?
「竜以上」は、あくまで便宜的なファン用語(および作中の一部表現)です。
- 竜以上:
→ ヒーロー協会の公式分類ではないが、竜枠に収まりきらない連中を指す言葉 - 神:
→ ヒーロー協会が公式に「人類滅亡レベル」と判定したときに使われるはずの最上位ランク
現時点で「神」認定された具体例が登場していないため、
「竜以上 = 神の一歩手前」「神候補」くらいのイメージで捉えておくのがよさそうです。
サイタマが苦戦した竜レベルの怪人はいますか?
現状、サイタマが「ガチで苦戦した」と言える竜レベルの相手はいません。
- 阿修羅カブト:ワンパン
- ワクチンマン:ワンパン
- ゴウケツ:ワンパン
- プル豚・森林王・ケンザンネズミ:ワンパン
など、竜クラスでもほとんどが“一撃ネタ枠”として処理されています。
ボロス戦や覚醒ガロウ戦は、見た目上はいい勝負をしているように見えますが、どちらもサイタマ側が手加減している描写があるため、「本当に苦戦した」とまでは言い切れません。
逆に言えば、「サイタマが本気を出さないと負ける竜(or神)」が登場した瞬間、作品としての大きなターニングポイントになるはずです。
第3期では何体の竜レベル怪人が登場しますか?
アニメ第3期では、怪人協会編のクライマックス部分が描かれると予想されているため、竜レベル怪人のラッシュになる可能性が高いです。
- 怪人協会幹部クラス(黒い精子、エビル天然水、ムカデ長老など)
- ゴウケツや転生フェニックス男といった外部竜
- 竜以上枠としての覚醒ガロウ
ざっくり見積もっても、10体前後の竜(竜以上含む)がアニメで動く姿を見せてくれる可能性があります。
特に黒い精子&エビル天然水戦、ムカデ長老戦あたりはアニメ映え確定なので、作画班の本気に期待したいところです。
災害レベル「竜」の全怪人一覧と最強ランキングまとめ

この記事では、
- 災害レベル「竜」の定義と位置づけ
- 所属別の竜怪人一覧と特徴
- 竜〜竜以上を含めた最強ランキングTOP10
- 竜と神の決定的な違いと、「竜以上」の意味
- 竜に関するよくある疑問とQ&A
を通じて、ワンパンマン世界における「竜」の面白さ・奥深さを整理してきました。
竜は単なる強さランクではなく、
- ヒーロー協会の限界ライン
- 神クラス登場への“前座”
- ファンが語り合うための絶好のネタ
という、作品構造のど真ん中にいる存在です。
今後、原作・アニメが進む中で——
- 正式な「災害レベル・神」認定は行われるのか
- 覚醒ガロウやボロスを超える“真の神”は登場するのか
- 竜と神の間に、新しい災害レベルが追加されるのか
といったポイントは、間違いなく大きな見どころになっていくはずです。
あなたなら、「竜最強」は誰だと思いますか?
ぜひ自分なりのランキングや、「この竜、もっと評価されるべき!」という推し怪人を、頭の中で組んでみてください。
ワンパンマンの世界は、まだまだインフレの余地を残しています。新シリーズや今後の原作展開で、どんな“竜以上”や“神”が現れるのか、一緒にワクワクしながら待ちましょう。
ゼンシーア
