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2023年10月から12月まで放送されたTBS系ドラマ『フェルマーの料理』は、高橋文哉と志尊淳のW主演で贈る感動のヒューマンドラマです。数学オリンピックで挫折した天才少年が、若き天才シェフとの出会いをきっかけに料理人として成長していく姿を描いた本作は、「数学×料理」という異色の組み合わせが大きな話題を呼びました。本記事では、ドラマ版全10話のあらすじを第1話から最終回までネタバレ込みで徹底解説します。豪華キャスト陣の情報や、原作漫画の連載状況、2025年に放送されたアニメ版との違いなど、『フェルマーの料理』の魅力を余すことなくお届けします。
フェルマーの料理の登場人物とキャスト

2023年10月からTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された『フェルマーの料理』は、数学と料理という異色の組み合わせが話題を呼んだドラマです。高橋文哉と志尊淳のW主演という豪華キャスティングに加え、実力派俳優陣が脇を固めたことで、原作ファンからも高い評価を受けました。ここでは、ドラマ版の魅力を彩る登場人物とキャストをご紹介します。
北田岳(演:高橋文哉)
本作の主人公・北田岳を演じるのは高橋文哉です。岳は名門ヴェルス学園の特待生として数学者を夢見ていましたが、数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにし、その夢を諦めることになります。しかし、天才シェフ・朝倉海との運命的な出会いをきっかけに、料理の世界へと足を踏み入れることになるのです。
岳の最大の武器は、数学的思考を料理に応用できる独特な才能です。温度管理、食材の組み合わせ、調理時間など、あらゆる要素を数式で捉え、論理的に美味しさを追求していく姿は、見る者を惹きつけます。ドラマでは、無邪気で純粋な性格から、徐々に料理人としての厳しさを身につけていく成長過程が丁寧に描かれました。
高橋文哉は実際に調理師免許を持っており、本作で本格的な料理シーンに挑戦しています。その包丁さばきは本物で、ドラマ撮影のために服部栄養専門学校でさらに技術を磨いたといいます。岳というキャラクターと高橋自身の料理への情熱が重なり合い、説得力のある演技を見せてくれました。
朝倉海(演:志尊淳)
岳を料理の世界へ導く天才シェフ・朝倉海を演じたのは志尊淳です。海は23歳という若さで二つ星レストラン「K」のオーナーシェフを務め、史上最年少で星を獲得した天才料理人という設定。高校中退後、単身パリへ渡り修行を積んだという経歴を持ちます。
海のキャラクターは謎に包まれた部分が多く、岳に対して時に優しく、時に冷酷なほど厳しい指導を行います。料理に対しては完璧主義で妥協を許さない姿勢を貫く一方で、岳の数学的才能を誰よりも早く見抜き、その可能性を信じて導いていく師匠的存在でもあります。ドラマ後半では、海自身が抱える過去や葛藤も明らかになり、単なる天才シェフという枠を超えた人間的な魅力が描かれました。
志尊淳はGUCCIのグローバル・ブランドアンバサダーを務めており、ドラマ内でもプライベートシーンでGUCCIのファッションを纏った姿が印象的でした。また、高橋と同様に服部栄養専門学校で料理の練習を重ね、本格的な調理シーンに臨んだといいます。海の持つカリスマ性と繊細さを見事に表現し、視聴者を魅了しました。
レストラン「K」料理人たち
海がオーナーを務める二つ星レストラン「K」には、個性豊かな料理人たちが集まっています。
前菜担当の赤松蘭菜を演じたのは小芝風花。蘭菜は「K」で働く唯一の女性シェフで、実は海によって母親の店を奪われたという過去を持つ複雑な立場にあります。海への複雑な感情を抱きながらも、料理人として成長しようとする姿が印象的でした。小芝は初のシェフ役に挑戦し、料理の特訓に励んだといいます。
スーシェフ(副料理長)の布袋勝也役は細田善彦が演じました。布袋は海の右腕的存在で、パティシエとして名を馳せた過去を持つベテラン料理人です。海への忠誠心が厚く、レストランを支える重要な人物として描かれています。
京都の有名料亭の息子でありながら、伝統的な日本料理の世界を飛び出してフレンチの世界に飛び込んだ乾孫六を演じたのは板垣李光人。孫六は岳の少し先輩にあたる若手料理人で、当初は岳に対して冷たい態度を取りますが、次第に認め合う関係になっていきます。二人の絆の変化も見どころの一つです。
給仕長の福田寧々役には宮澤エマがキャスティングされました。寧々は顧客管理や接客を完璧にこなし、「料理以外は完璧」と海に評される存在。海の自宅の家事代行まで請け負う、海にとって特別な信頼を寄せる人物です。
その他、中国出身のスープ担当・王明剣(朝井大智)、スペイン出身の魚料理担当・ダビド(フェルナンデス直行)、ドラマオリジナルキャラクターのフランス出身デザート担当・ジャン(ジュア)など、多国籍な料理人たちが「K」を彩りました。給仕チームには井頭愛海、八木アリサ、木田佳介らが名を連ねています。
ライバルとなる重要人物たち
岳の数学者としての夢を打ち砕いた存在であり、数学界の天才として描かれる広瀬一太郎を演じたのは細田佳央太です。広瀬は国際数学オリンピックで最高得点を獲得した金メダリストで、18歳にして日本数学界の権威ある「楠瀬正美賞」を受賞するほどの天才。岳にとってはトラウマ的存在でしたが、岳の料理に感動し、二人の関係性は変化していきます。
岳の幼馴染みで同じく数学の天才である武蔵神楽を演じたのは久保田紗友。神楽は国際数学オリンピックの金メダリストで、父は衆議院議員という設定です。岳に対して特別な感情を抱いており、数学を諦めた岳を最初は失望しますが、後に料理人としての岳を認めるようになります。
そして、岳にとっての最大の敵対者であるヴェルス学園理事長・西門景勝を及川光博が演じました。西門は一代で学園を大きくしたワンマン経営者で、異常なまでのプライドと執念深さを持つ人物。岳を退学に追い込もうとしますが、海の策略により失敗。以降、岳と海に対して強い敵意を抱き、様々な妨害を仕掛けてきます。及川の悪役ぶりは圧巻で、視聴者からも「憎たらしいほど完璧な悪役」と評されました。
他にも、岳の父・北田勲役に宇梶剛士、伝説のシェフ・渋谷克洋役に仲村トオル、岳の同級生・魚見亜由役に白石聖など、豪華キャストが脇を固めています。特に高橋光臣演じる謎の人物・淡島優作は、常に上半身裸で登場するという独特なキャラクターで話題を呼びました。
ドラマ「フェルマーの料理」あらすじ全10話

高橋文哉と志尊淳のW主演で贈る『フェルマーの料理』は、数学と料理という異色のテーマを掛け合わせた感動のヒューマンドラマです。全10話を通して、数学の天才から料理人へと転身した主人公・北田岳の成長と葛藤、そして天才シェフ・朝倉海との師弟関係が丁寧に描かれました。ここでは、初回から最終回までの各話あらすじをネタバレを含めてご紹介します。料理シーンの美しさと、登場人物たちの熱い想いが交差する珠玉のストーリーをお楽しみください。
第1話あらすじ
名門ヴェルス学園に通う北田岳は、幼い頃から数学者になることを夢見てきました。しかし、数学オリンピック選考会でライバルの広瀬一太郎の圧倒的な実力を目の当たりにし、自分が偉大な数学者にはなれないことを悟ります。夢を諦めた岳は、学食のアルバイトで賄いを作る日々を送っていました。
そんなある日、岳の作った賄いのナポリタンを食べた一人の男性が現れます。彼こそ、若き天才シェフとして名を馳せる朝倉海でした。海は岳のナポリタンに衝撃を受け、「お前の数学の才能は料理のためにある」と告げます。その言葉に戸惑う岳でしたが、海が作るナポリタンを食べて、その完璧な味に驚愕するのでした。
岳のナポリタンは、食材の投入順序、温度管理、フライパンの使い方など、すべてが数学的に計算されたものでした。玉ねぎを最初に入れてメイラード反応で香ばしさを引き出し、具材を端に寄せてケチャップをフライパンに直接かけることで焦がし効果を得る。さらに、フォークの温度まで計算に入れた完璧な一皿だったのです。
しかし、岳に思わぬ試練が襲います。数学オリンピックを辞退したことが理事長・西門景勝の逆鱗に触れ、退学命令が出されてしまったのです。東大進学を期待する父のためにも退学は避けたい岳に、海は驚きの提案を持ちかけます。西門が主催するパーティーで料理を作り、理事長を感動させれば退学を取り消させると。
パーティー当日、岳は改良したナポリタンを提供し、参加者全員から絶賛を受けます。海の策略により、西門は多くの客の前で岳の才能を認めざるを得ない状況に追い込まれ、退学処分と奨学金返納を取り消すことになりました。この出来事をきっかけに、岳は本格的に料理の道を志すことになります。
第2話あらすじ
海の提案を受けて東京にやってきた岳は、海が所有する高級マンションに住まわせてもらうことになります。そして、いよいよレストラン「K」での修行が始まりました。しかし、「K」には厳しいルールが存在していたのです。
新人は賄いを作り、スタッフ全員から合格点をもらわなければクビ。その期限はわずか1週間です。岳は緊張しながらも、この試練に挑むことを決意します。
しかし、「K」の厨房は想像を絶する戦場のような場所でした。注文が次々と入り、料理人たちは秒単位で動き回ります。岳は皿洗いすら追いつかず、先輩の乾孫六の手を借りる始末。とても賄いを作っている状況ではありませんでした。
疲れ果てて帰宅した岳の前に、海のマンションの掃除に来ていた給仕長の寧々が現れます。寧々は「誰でも疲れる」と岳を労い、優しい言葉をかけます。その何気ない一言が岳にヒントを与えました。
岳は肉じゃがを作って挑戦しますが、あえなく不合格。しかし、岳は諦めませんでした。試行錯誤を重ね、疲れた体に染み渡る優しい味を追求します。そして2日後、再び肉じゃがで勝負に出ました。
岳の作った肉じゃがは、一日の終わりに疲れたスタッフの心と体を癒す、計算し尽くされた一皿でした。食材の切り方、煮込み時間、味付けのバランス、すべてが「疲れた人を癒す」という目的のために最適化されていたのです。見事満場一致で合格を勝ち取った岳は、正式に「K」の一員として認められました。
第3話あらすじ
「K」の一員として認められた岳は、日々厨房での修行に励んでいました。ある日、蘭菜が新作メニューのお披露目会を開きます。試食した岳は、味を数式に当てはめて逆算し、蘭菜が採用した料理法や食材を見事に言い当てました。この能力に驚く「K」のメンバーたち。
そんな岳に、海は大きな試練を課します。大事なお客様を迎える臨時休業日の厨房を、岳に任せるというのです。そして、サポート役に指名されたのは、唯一岳を認めていない乾孫六でした。
岳は蘭菜の相乗効果のアイデアを借用し、お客様への一皿を完成させようとします。しかし、旨味のトラップにはまり、計算がうまく合いません。複数の旨味成分を組み合わせると相乗効果で味が増幅されるはずなのに、なぜか思った通りの味にならないのです。
当日、やってきたのは岳の幼馴染みで数学オリンピックのライバル・武蔵神楽とその父親でした。神楽は岳が数学を諦めたことに失望しており、「いつからそんなつまらない人間になったの?」と冷たく言い放ちます。
プレッシャーの中、岳は旨味の計算に苦戦します。そんな岳を見た孫六は、完成した料理を食べてしまうという大胆な行動に出ました。しかし、これは岳を叱責するためではありませんでした。孫六は岳のアイデアの素晴らしさを認め、一緒に料理を完成させようと提案したのです。
二人で協力して作り上げた料理は、神楽の心を動かしました。数学的思考で導き出された完璧な旨味のバランスは、食事に興味のなかった神楽をも虜にする美味しさだったのです。岳と孫六の絆が深まり、神楽も岳の新しい道を少しずつ認め始める重要な回となりました。
第4話あらすじ
海は突然、コース料理の担当替えを発表します。影響力のあるレストランレビュアー・綿貫哲平から予約が入ったため、最高の料理で迎えたいというのが理由でした。
海は「コースの世界に引き込む瞬発力」が必要な前菜を岳に任せます。そして、メインの肉料理は蘭菜に指名しました。綿貫の来店はわずか1週間後。戸惑う岳に海は「プロになれ」とだけ告げます。
岳は前菜のアイデアに悩みます。そんな時、同級生の魚見亜由から「プールで泳いでいる時に数学的思考を口に出したら少し泳げた」という話を聞き、ヒントを得ます。岳は孫六と一緒に食材を買いに行き、様々な試作を重ねました。
一方、蘭菜は海から「決定的に欠けているものがある」と言われ、思い悩んでいました。実は蘭菜には、海に対する複雑な感情がありました。3年前、蘭菜の母・桜が経営していた店「オルス」は、海によって買収されていたのです。
桜の店は、理事長・西門の再開発計画に巻き込まれ、西門がグルメ番組で店を批判したことで客足が遠のき、経営難に陥っていました。そこに現れた海が店を買収し、蘭菜をスカウトしたのです。蘭菜は海に店を返してもらうため、料理人として海を超えることを目標にしていました。
綿貫来店当日、岳の前菜は見事に綿貫の心を掴みます。複数の食感と温度を計算し尽くした一皿は、「コースへの期待感を最大限に高める」という目的を完璧に果たしていました。蘭菜の肉料理も高評価を得て、「K」は綿貫から最高評価を獲得します。
この成功により、岳は料理人としてまた一歩成長しました。そして、蘭菜も自分の料理が多くの人に喜ばれることの意味を見出し始めます。しかし、海と蘭菜の間には、まだ解決されていない過去の因縁が残されていました。
第5話あらすじ
蘭菜は、ついに「K」のスタッフたちに海との因縁を打ち明けます。3年前に母の店を奪われ、その原因で母の心と体が壊れてしまったこと。そして、店を取り戻す条件は、料理人として海を超えることだと。
蘭菜の告白を聞いた岳は衝撃を受けます。自分が尊敬する海に、そんな過去があったとは。しかし、海は蘭菜に「お前には決定的に欠けているものがある」と冷たく言い放ち、店から追い出してしまいました。
途方に暮れる蘭菜のもとに、西門理事長が近づきます。西門は蘭菜の母の店を潰した張本人であり、今度は海と「K」を潰そうと画策していました。西門は蘭菜を利用しようと、甘い言葉をささやきます。
一方、岳は海の真意を探ろうとしますが、海は何も語りません。岳は蘭菜を探し出し、一緒に中華料理店で「あんかけ焼きそば」を食べながら話を聞きます。蘭菜は料理人として海に認められたい一心で努力してきたこと、でも海を超えられないことへの焦りを打ち明けました。
岳は蘭菜に、海が求めているものは何かを一緒に考えようと提案します。そして、岳なりの答えを導き出しました。海が蘭菜に求めているのは「時代を変える料理」。ただ美味しいだけではなく、人々の心を動かし、料理界に新しい風を吹き込むような革新的な一皿だと。
岳は蘭菜のために、母・桜の元を訪ねます。桜から当時の真実を聞いた岳は、海の真意を理解しました。海は決して蘭菜の母の店を奪ったわけではなく、蘭菜を一流の料理人に育てるために、あえて憎まれ役を買って出ていたのです。海は桜から「蘭菜が一流の料理人に成長するまで、母親の店を奪った憎まれ役でいさせてほしい」と頼まれていたのでした。
真実を知った蘭菜は、新たな決意を胸に「K」に戻ります。海への感謝と、母への想いを込めた料理を作ることを誓うのでした。この回は、蘭菜の成長と海の優しさが描かれた感動的なエピソードとなりました。
第6話あらすじ
ある日、「K」に大きな仕事の依頼が舞い込みます。超高級ホテルで開催されるパーティーの料理監修を任されることになったのです。海はこの代表シェフを、自分と布袋を除くコンペで決めると宣言しました。
岳は友人の亜由に、布袋の有能さを語ります。そして、布袋こそが自分が超えるべき存在だと気づきました。しかし、岳は「勝ち負けが好きじゃない」と戸惑いを見せます。競争することに抵抗を感じる純粋な岳の姿が印象的でした。
コンペの準備が進む中、岳は海が家に帰ってこないことに気づきます。心配になった岳はスーパーで偶然海を見かけ、こっそり尾行することに。海が向かった先には、常に上半身裸の謎の人物・淡島優作と、伝説のシェフ・渋谷克洋がいました。3人は密かに会合を重ねているようでした。
コンペ当日、岳は数学の美しい定理「オイラーの等式」から着想を得た料理を提案します。複雑に見えて本質はシンプル、そして美しい。その発想力に海も舌を巻きました。一方、布袋も本気の一皿を披露します。
結果、岳が勝利を収めました。しかし、布袋は結果に納得できず、急遽参戦を表明します。海と料理人全員の前で、布袋は岳に勝負を挑みました。しかし、岳の無邪気なまでの料理への探求心と計算力の前に、布袋は敗北を認めざるを得ませんでした。
岳の料理は、美味しさだけでなく「感動」を計算に入れていたのです。食べた人の心が動く瞬間まで予測し、設計された一皿。その完成度は、ベテランの布袋をも圧倒するものでした。
この回で、岳は「K」の中でも特別な存在として認められるようになります。しかし、その才能の高さが後に岳自身を苦しめることになるとは、この時点では誰も予想していませんでした。
第7話あらすじ
コンペに勝った岳は、超高級ホテルで行われるパーティーのフルコースをまとめる大役を任されます。しかし、このパーティーが数学界で権威ある「楠瀬正美賞」の受賞パーティーだと知り、岳は言葉を失いました。
受賞者は、かつて岳のライバルでトラウマ的存在の広瀬一太郎。18歳にして日本数学界の最高峰の賞を受賞した天才中の天才です。岳は広瀬の名前を聞いただけで、過去の挫折がフラッシュバックし、プレッシャーに押しつぶされそうになります。
パーティーの1週間前、広瀬が突然「K」の厨房に押しかけてきました。岳との再会に喜ぶ広瀬でしたが、その態度は無邪気なまでに失礼でした。広瀬にとって岳は、昔から「自分の助手」という位置づけ。対等なライバルとすら見ていなかったのです。
その日の営業後、海は岳に広瀬との関係や数学者の夢を諦めた理由をみんなに話すよう促しました。岳は初めて、自分の挫折と痛みをスタッフたちに打ち明けます。仲間たちは岳を励まし、パーティーの成功を誓いました。
岳はデザート(デセール)の担当を任されます。しかし、「完璧を超えろ」という海の言葉の意味が分かりません。亜由に相談したり、広瀬の好みを調べたりしますが、答えは見つかりませんでした。
そんな中、海が突然倒れてしまいます。実は海は病を抱えており、体調が悪化していたのです。医師である淡島が駆けつけ、海は一時入院することに。淡島が服を着ているという異常事態に、スタッフたちも驚きを隠せませんでした。
海不在のまま、岳は必死にデザートのアイデアを練り続けます。そして、ついに「完璧を超える」答えを見つけました。それは、広瀬の好みや期待を超えた、岳にしか作れない数学的美しさを持つ一皿でした。
パーティー当日、岳のデザートは広瀬を含む全ての参加者を感動させます。広瀬は岳の料理に心を打たれ、楽しそうに料理を語る岳の姿に喜びと尊敬の念を抱きました。天才が認めた天才。岳は数学以外の道で、ついに広瀬と対等な関係を築くことができたのです。
第8話あらすじ
楠瀬正美賞のパーティーが成功に終わった直後、海は岳に衝撃的な宣言をします。パリでの出店準備を理由に、2週間「K」の料理長を岳に任せるというのです。しかし、海は突然姿を消してしまいました。
海の失踪に動揺する岳。さらに、給仕長の寧々も出勤してこなくなり、蘭菜もしばらく休みたいと申し出ます。残されたスタッフたちは、海の書き置きと総意によって、岳を料理長(シェフ・ド・キュイジーヌ)に選出しました。
しかし、「K」を守るには様々な困難が待ち受けていました。スポンサーたちが海の不在を理由に資金援助を打ち切ると通告してきたのです。さらに、西門理事長が「K」の経営権を譲渡するよう圧力をかけてきました。
岳は必死に「K」を守ろうとしますが、海の不在は大きな影響を及ぼします。予約のキャンセルが相次ぎ、経営状況は悪化の一途を辿りました。それでも岳は、仲間たちと共に店を守り抜く決意を固めます。
一方、海は師匠である渋谷克洋のもとに身を寄せていました。病の進行により、料理人としての活動が困難になりつつあったのです。渋谷は海に「孤高」の精神を叩き込んだ人物であり、海にとっては父親代わりの存在でした。
海の過去が明らかになります。幼少期、母親がフランスで男を作って海を置き去りにしたという壮絶な経験。その後、渋谷に拾われ、料理と「孤高」の精神を学んだ海は、誰にも頼らず、誰も頼らせないことを信条としてきました。
岳は海を探し出し、「K」に戻ってきてほしいと懇願します。しかし、海は「お前が一人で完璧な料理を作れるようになれ」と突き放しました。岳は海の真意を理解し、覚悟を決めます。海が求める「孤高」の料理人になると。
この決意の瞬間、岳の表情は一変しました。優しくほわほわしていた岳の顔が、氷のように冷たく研ぎ澄まされたものに変わったのです。ブラック岳の誕生でした。岳は一切の妥協を許さない完璧主義者となり、「K」を一人で背負い立つ覚悟を決めたのでした。
第9話あらすじ
海が姿を消してから1年が経過しました。岳は「K」の料理長として店を守り抜き、一切の妥協を許さないシェフへと変貌を遂げていました。その姿勢は完璧主義を通り越し、スタッフたちを心身ともに疲弊させるものになっていました。
ある日、ナッツアレルギーの客が来店します。岳は急遽メイン料理を変更することを決めますが、その判断は常軌を逸していました。アレルギーの客だけでなく、全ての客のメイン料理を変更すると主張したのです。
岳の理由は明確でした。完璧なフルコースを提供するために、前菜からデザートまで全てのバランスを再計算し、料理を1から考え直す必要があるというのです。スタッフたちは岳の決定に困惑し、疲労が限界に達していました。
岳は調理器具や食器に当たり散らし、スタッフを突き飛ばし、挙句の果てには客を長時間待たせるという暴挙に出ます。蘭菜は「もう限界だ」と訴えますが、岳は聞く耳を持ちませんでした。
一方、海は渋谷のもとで静かに過ごしていました。病状は進行していましたが、料理への情熱は失っていません。淡島は海の体調を心配しつつも、海の意思を尊重していました。
岳の暴走を見かねた孫六は、海を連れ戻すことを決意します。孫六、蘭菜、布袋たちは海のもとを訪れ、岳の現状を伝えました。岳が「孤高」を履き違えて暴走していること、仲間を大切にできていないことを。
海は重い腰を上げ、「K」に戻ることを決めます。しかし、渋谷は海の決断に反対しました。「孤高」の精神を捨てるのかと。海は渋谷に「岳には違う道がある」と告げ、「K」へと向かいます。
「K」に現れた海を見て、岳は動揺します。そして、海から厳しい叱責を受けました。「お前は孤高を履き違えている。一人で完璧を目指すことと、仲間を大切にしないことは違う」と。
岳は自分の過ちに気づき、スタッフたちに謝罪します。蘭菜をはじめとする仲間たちは、疲れながらも岳を許し、再び共に働くことを約束しました。岳は本来の優しさを取り戻し、仲間と共に料理を作ることの大切さを再認識するのでした。
この回は、岳の成長における重要な転換点となりました。完璧を目指すあまり大切なものを見失いかけた岳が、仲間の支えによって本来の自分を取り戻す姿は、多くの視聴者の心を打ちました。
第10話あらすじ(最終回)
岳の力を借りて再び料理の世界に戻る決意をした海でしたが、師匠の渋谷はそれを認めませんでした。渋谷は翌日「K」に行き、二人の料理を食べると宣言します。そして、それが「真理の扉を開くもの」でなければ、二度と料理はするなと海に約束させました。
渋谷に挑むための準備を始めようとする岳と海。しかし、そこに現れた蘭菜は「ここで岳に料理はさせない」と言い放ちます。岳が過労で倒れることを心配した蘭菜の優しさでした。さらに、海の体調も悪化し、料理ができる状態ではありませんでした。
それでも海は諦めません。岳に「お前の数学で、俺の体力を補え」と告げます。海の経験と技術、岳の数学的思考を組み合わせれば、限られた体力でも最高の料理が作れるはずだと。
岳は海の動きを計算し、最も効率的な調理手順を組み立てます。無駄な動きを一切排除し、海の体力を最大限に温存しながら料理を完成させる方程式を導き出しました。「K」のスタッフたちも二人を支えることを決め、全員で渋谷を迎える準備を整えます。
翌日、渋谷が「K」にやってきました。緊張が走る中、岳と海が提供した料理は、二人が最初に出会ったときの「ナポリタン」でした。ごくありふれた料理を、究極まで高めた一皿。
渋谷はその料理を食べ、長い沈黙の後、微笑みました。「これが真理の扉を開く料理だ」と。渋谷は海に、自分は海を息子だと思っていること、そして海が料理人を続けることを心から認めていることを伝えます。感動的な師弟の和解の瞬間でした。
渋谷が帰った後、岳と海は二人きりで話します。海は岳に「お前は孤高である必要はない。仲間と共に、お前にしか作れない料理を作り続けろ」と告げました。岳は涙を流しながら、海への感謝を伝えます。
数ヶ月後、「K」は以前にも増して活気に満ちていました。蘭菜がオーナーシェフとなり、岳は料理長として、スタッフ全員で店を支えています。海は病気療養に専念していますが、時折「K」を訪れ、岳たちの料理を味わっていました。
岳は亜由との関係も進展し、プライベートも充実させています。孫六や他のスタッフたちも、それぞれの夢に向かって成長を続けていました。
ラストシーンでは、岳が新しい料理のアイデアを数式で計算している姿が映されます。その表情は穏やかで、かつての純粋な少年の面影を残しながらも、一人前の料理人としての自信に満ちていました。数学と料理、そして仲間との絆。岳はついに、自分だけの「完璧な答え」を見つけたのです。
『フェルマーの料理』は、挫折から立ち上がり、新しい道を見つけた一人の青年の成長物語として、感動的な幕を閉じました。数学的に美しい料理、熱い人間ドラマ、そして仲間との絆。全てが詰まった珠玉の作品として、多くの視聴者の心に残る名作となりました。
フェルマーの料理に関するよくある質問

『フェルマーの料理』は2023年にドラマ化され大きな話題となり、2025年にはアニメ化もされた人気作品です。ドラマを視聴した方や、これから原作漫画を読もうと考えている方から寄せられる、よくある質問にお答えします。原作の連載状況や、ドラマとアニメの違い、今後の展開予想など、気になる情報をまとめました。
原作漫画は完結していますか?連載状況は?
原作漫画『フェルマーの料理』は、2025年11月現在も完結しておらず、連載が続いています。講談社の『月刊少年マガジン』にて2018年10月号から連載がスタートしており、2025年8月に最新第6巻が発売されました。
連載ペースは「不定期連載」となっており、毎月必ず掲載されるわけではありません。作者の小林有吾先生は『アオアシ』という大人気サッカー漫画も連載しており、累計発行部数2,300万部を超える大ヒット作となっています。そのため、『フェルマーの料理』は不定期での掲載となっているようです。
2025年7月時点で『フェルマーの料理』の累計部数は70万部を突破しており、着実にファンを増やしています。ドラマ化とアニメ化の成功により、さらなる注目が集まることが予想され、今後の展開に期待が高まっています。
最新の連載情報は、公式Xアカウント(@fermat_ryori)や月刊少年マガジンの公式サイトで確認できます。新しいエピソードが掲載される際には告知がありますので、ファンの方はチェックしておくことをおすすめします。
ドラマとアニメはどちらから見るのがおすすめ?
ドラマ版とアニメ版、どちらから見るべきか迷っている方も多いでしょう。結論から言えば、どちらから見ても楽しめる作品ですが、それぞれに異なる魅力があります。
ドラマ版(2023年10月~12月、TBS系)は、高橋文哉と志尊淳のW主演という豪華キャストで、全10話で構成されています。原作の大筋に沿いながらも、ドラマオリジナルのキャラクターや展開が追加されており、独自の結末を迎えます。実写ならではのリアルな料理シーンや、俳優陣の熱演が魅力です。特に高橋文哉は実際に調理師免許を持っており、本格的な包丁さばきが見られます。
一方、アニメ版(2025年7月~9月、テレビ朝日系)は全12話で、原作により忠実な内容となっています。数学的思考を視覚的に表現した演出や、料理の美しさを丁寧に描いた作画が見どころです。富田涼介(岳役)、坂泰斗(海役)といった実力派声優陣が、キャラクターの内面を繊細に表現しています。
おすすめの視聴順としては、まず原作漫画を読んでから両方見比べるのが理想的ですが、時間がない方には以下をおすすめします。
- 実写の迫力ある料理シーンを楽しみたい方 → ドラマ版
- 原作の世界観を忠実に味わいたい方 → アニメ版
- 両方見る時間がある方 → ドラマ→アニメの順で視聴すると、違いを楽しめる
どちらも『フェルマーの料理』の魅力を存分に伝える素晴らしい作品ですので、ぜひ両方チェックしてみてください。
打ち切り説は本当ですか?不定期連載の理由
『フェルマーの料理』について、インターネット上で「打ち切り」という噂を目にすることがありますが、これは事実ではありません。打ち切りではなく、「不定期連載」という形態で続いています。
不定期連載となっている主な理由は、作者の小林有吾先生が複数の作品を手がけているためです。小林先生の代表作『アオアシ』は現在も週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の大人気作品で、累計発行部数2,300万部を超えています。『アオアシ』の連載を継続しながら『フェルマーの料理』も描くため、不定期での掲載となっているのです。
実際、『フェルマーの料理』は2023年にドラマ化、2025年にアニメ化と、メディアミックス展開が続いています。打ち切られる作品が立て続けに映像化されることはありませんので、打ち切り説は完全な誤解です。
また、2025年8月に第6巻が発売されるなど、着実に単行本も刊行されています。累計部数も70万部を突破し、ファン層は確実に広がっています。ドラマやアニメで作品を知った新規ファンも増えており、今後さらなる展開が期待できる状況です。
不定期連載は読者にとってもどかしい面もありますが、作者が納得のいく作品を描くための時間が確保されているとも言えます。質の高いエピソードを待つ価値は十分にありますので、気長に続きを楽しみましょう。
続編や映画化の可能性はありますか?
2023年のドラマ版、2025年のアニメ版と、『フェルマーの料理』は順調にメディア展開を広げています。では、続編や映画化の可能性はあるのでしょうか?
ドラマ版については、最終回が独自の結末を迎えたため、直接的な続編は難しいかもしれません。しかし、ドラマの平均視聴率は5.1%と健闘しており、TVerなどの配信サービスでも高い人気を誇っています。スピンオフや特別編という形での復活は十分に考えられます。
アニメ版は2025年9月に全12話が放送終了したばかりです。原作がまだ完結しておらず、ストーリーのストックもある程度あるため、第2期制作の可能性は十分にあります。アニメの評判が良ければ、製作委員会が続編を検討する可能性は高いでしょう。
映画化については、原作のストーリーが一つの区切りを迎えた時点で、劇場版として製作される可能性があります。料理シーンの映像美や、数学と料理が織りなす独特の世界観は、大画面で見る価値のある作品です。『アオアシ』も劇場版が製作されているため、『フェルマーの料理』の映画化も夢ではありません。
また、原作漫画の累計部数が伸びれば伸びるほど、メディア展開の可能性は高まります。ファンとしては、原作を応援し、既存のドラマやアニメを視聴することが、続編や映画化への後押しになるでしょう。
公式からの続報を待ちつつ、引き続き『フェルマーの料理』の展開に注目していきましょう。
前作「てんまんアラカルト」を読むべき?
『フェルマーの料理』を楽しむ上で、前作『てんまんアラカルト』を読む必要があるのか、気になる方も多いでしょう。結論から言えば、必須ではありませんが、読むとより深く楽しめます。
『てんまんアラカルト』は、小林有吾先生が『フェルマーの料理』の前に描いた料理漫画です。そして重要なのは、『フェルマーの料理』の主要キャラクターである朝倉海が、実は『てんまんアラカルト』にも登場していたということです。
『てんまんアラカルト』では、海はまだ若い料理人として登場し、主人公の七瀬蒼司とライバル関係にありました。そして『フェルマーの料理』は、その海が成長した後の物語として描かれています。つまり、両作品は同じ世界観を共有しているのです。
『フェルマーの料理』の原作漫画やアニメでは、七瀬蒼司も登場します。蒼司と海の過去の因縁が『フェルマーの料理』のストーリーにも影響を与えているため、『てんまんアラカルト』を読んでおくと、海というキャラクターの深みがより理解できるでしょう。
ただし、『フェルマーの料理』は単独で十分に楽しめる作品です。ドラマ版では蒼司は登場せず、海の過去は別の形で描かれていますので、『てんまんアラカルト』を読んでいなくても問題ありません。
もし『フェルマーの料理』を読んで海というキャラクターにより深く興味を持ったなら、ぜひ『てんまんアラカルト』も手に取ってみてください。海の料理人としてのルーツや、彼がなぜ「孤高」を貫くのか、その答えが見つかるはずです。小林先生の描く料理漫画の世界をより広く楽しむことができるでしょう。
フェルマーの料理のあらすじドラマ版まとめ

TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された『フェルマーの料理』は、数学と料理という異色の組み合わせで多くの視聴者を魅了した傑作ドラマです。数学オリンピックで挫折した天才少年・北田岳が、若き天才シェフ・朝倉海と出会い、料理人として成長していく姿を描いた感動のヒューマンドラマでした。
全10話を通して描かれたのは、単なる成長物語だけではありません。完璧を追求するあまり孤独を選ぼうとする岳、仲間との絆の大切さ、そして料理を通じて人の心を動かすことの意味。数学的思考で導き出される美しい料理の数々は、視覚的にも味覚的にも視聴者を虜にしました。
高橋文哉と志尊淳のW主演という豪華キャスティングも大きな魅力でした。実際に調理師免許を持つ高橋の本格的な包丁さばき、志尊の演じる海の複雑な内面と料理への狂気じみた情熱。二人の演技が、原作の世界観を見事に実写化しています。
小芝風花、板垣李光人、細田善彦、宮澤エマといった実力派俳優陣が演じるレストラン「K」のスタッフたち、及川光博の憎たらしいほど完璧な悪役・西門理事長、仲村トオルの演じる伝説のシェフ・渋谷克洋。全てのキャラクターが物語を彩り、ドラマに深みを与えました。
ドラマ版は原作のストーリーを基にしながらも、オリジナルの展開や結末を用意することで、原作ファンにも新鮮な驚きを提供しました。特に最終回で岳と海が辿り着いた答え、「完璧」の真の意味は、多くの視聴者の心に響くメッセージとなったはずです。
2025年7月から9月にはアニメ版も放送され、『フェルマーの料理』の人気はさらに高まっています。ドラマ版とアニメ版、それぞれ異なる魅力がありますので、ぜひ見比べてみてください。そして、原作漫画もまだ連載中ですので、続きが気になる方はぜひコミックスも手に取ってみてください。
数学×料理という前代未聞の組み合わせが生み出した感動のドラマ『フェルマーの料理』。まだ視聴していない方は、U-NEXTやTVerなどの配信サービスで全話視聴可能ですので、ぜひチェックしてみてください。料理の美しさ、人間ドラマの深さ、そして数学的思考の面白さ、全てが詰まった珠玉の作品があなたを待っています。
岳が数式で導き出す「美味しさの方程式」は、きっとあなたの心にも響くはずです。挫折から立ち上がり、新しい道を見つけた一人の青年の物語を、ぜひ体験してください。
ゼンシーア
