ゼンシーア
2025年1月から放送中の『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』（第4期）で、さらなる活躍が期待されるクロム。石神村の「妖術使い」から科学王国の中核メンバーへと成長した彼は、主人公・千空と並ぶ重要キャラクターとして多くのファンに愛されています。
「ヤベー！」が口癖の熱血少年は、科学知識ゼロの状態から独力で17世紀レベルの発明を成し遂げるほどの天才。千空が認める「俺とは違うタイプの天才」として、数々の危機を独創的な発想で乗り越えてきました。
本記事では、そんなクロムの基本プロフィールから天才エピソード、声優情報、ルリとの恋愛、そして気になる死亡説の真相まで徹底解説します。アニメ4期での活躍予想や、千空との熱い絆についても深掘り。最終回でのプロポーズシーンなど、ファン必見の情報が満載です。
『Dr.STONE』をより深く楽しむために、クロムの魅力を余すところなくお伝えします！
クロム（ドクターストーン）とは？
『Dr.STONE』のもう1人の主人公とも呼ばれるクロムは、石神村で生まれ育った天才発明家です。物語開始時から主人公・石神千空と並ぶ重要な役割を担い、科学王国の発展に欠かせない存在となっています。独学で17世紀レベルの発明を成し遂げた彼は、千空との出会いによって更なる才能を開花させていきます。
クロムの基本プロフィール
クロムは石神村の16歳の少年で、誕生日は2月4日、身長170cm、血液型A型という設定です。星座は水瓶座で、口癖は「ヤベー！」という特徴的な言葉。チョロい性格ながら、科学への情熱は人一倍強く、千空も認める天才的な発想力の持ち主です。
当初は「妖術使い」を自称していましたが、実は村の周辺で集めた鉱物や薬草を使って独自に実験や研究を行っていました。家族構成は不明ですが、石神村の中でもやや変わり者として認識されていたようです。しかし、その探究心と発想力こそが、後に科学王国の発展を支える原動力となっていきます。
石神村の妖術使いから科学使いへ
千空と出会う前のクロムは、村で「妖術使い」として知られていました。実際には科学的な現象を独自に発見し、それを妖術として村人たちに披露していたのです。例えば、静電気を「雷の妖術」として見せたり、炎色反応を利用した「虹色の炎」を披露したりしていました。
千空との出会いはクロムにとって運命的なものでした。科学知識を持つ千空に対し、最初は対抗意識を燃やしていたクロムですが、千空が持つ膨大な科学知識と、それを実現する技術力に圧倒されます。そして千空から「科学」という言葉とその概念を教えられ、自分が今まで行ってきたことが全て科学的な現象だったことを知り、感動と興奮を隠せませんでした。
その後、クロムは「妖術使い」から「科学使い」へと肩書きを改め、科学王国民第2号として千空の右腕となります。千空の科学知識とクロムの発想力が組み合わさることで、石神村は急速に発展していくことになるのです。
千空が認める天才的な発想力
クロムの最大の特徴は、その天才的な発想力にあります。科学知識がゼロの状態から、独力で17世紀相当の静電気発生機を発明していたことは、彼の才能を如実に表しています。千空もクロムの発想力を高く評価し、「俺とは違うタイプの天才」と認めています。
特筆すべきは、原始的なストーンワールドにおいて、前提となる知識なしに科学的発想を行い、それを応用していく能力です。千空の理論的な知識に対し、クロムは直感的なひらめきと試行錯誤による発見を得意とします。例えば、水車の発明や金属探知機の開発など、千空のヒントから独自の発想で新たな発明品を生み出すことが多くあります。
また、クロムは危機的状況でこそ真価を発揮します。司帝国での監禁時には、限られた材料から次亜塩素酸ナトリウムを作り出して脱獄に成功したり、石化光線の法則性をいち早く見抜いたりと、ピンチの時ほど冷静な判断力と閃きを見せるのです。このような特性から、クロムは科学王国の「五知将」の一人として、発想力担当の重要なポジションを担っています。
クロムのアニメ4期（2025年）の活躍予想
2025年1月から放送開始された『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』（第4期）では、クロムの活躍がさらに広がっています。原作ファンが期待していた重要シーンが次々とアニメ化され、クロムの天才的な発想力と成長が鮮明に描かれています。
原作で描かれたクロムの活躍
アニメ4期では、原作のアメリカ編からロケット開発編にかけてのクロムの重要シーンが描かれています。特に注目すべきは、ゼノとの科学対決におけるクロムの活躍です。敵側の科学者を相手に、持ち前の発想力で対抗する姿は、彼の成長を強く印象付けるものです。
また、スタンリーとの最終決戦では、メデューサタワーを用いた時限式復活液シャワーを発案するなど、重要な戦略的貢献をしています。この発想は、全人類石化という千空の作戦を成功させる鍵となり、クロムが単なる発明家ではなく、戦略家としても成長していることを示しています。
さらに、ロケット開発においては、クロムが一度に複数のロケットを打ち上げて宇宙で合体させる往復ロケットの案を提案します。この大胆な発想は採用され、月への往復を可能にする重要な転換点となりました。
アニメ化が期待される名場面
アニメ4期後半で特に期待されるのは、クロムの最も感動的なシーンの一つである、ルリへのプロポーズシーンです。最終回での大樹と杠の結婚式の場面で、「今のヤベー科学クラフト仕上げたら俺らも結婚しようぜ」というクロムらしいプロポーズは、ファンの間でも話題となった名シーンです。
また、タイムマシン開発への言及も重要な見どころとなるでしょう。クロムが「ヤベー科学クラフト」と称するタイムマシンへの挑戦は、『Dr.STONE』の物語を締めくくる重要な要素となっています。
ロケット打ち上げシーンでのクロムの貢献も、アニメならではの迫力ある演出が期待されます。特に、合体ロケット案を発表するシーンや、実際の打ち上げで成功を収める瞬間は、アニメーションの魅力を最大限に活かした演出になることでしょう。
さらに、千空との科学コンビの集大成とも言える場面が続々と登場する予定です。二人の天才が互いの才能を認め合い、協力して最大の難関に立ち向かう姿は、シリーズのクライマックスにふさわしい感動を呼ぶはずです。
クロムの声優・佐藤元とは？
アニメ『Dr.STONE』でクロムの声を担当する佐藤元（さとうげん）は、若手声優として注目を集める実力派です。クロムの熱血さと科学への情熱を見事に表現し、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
佐藤元のプロフィールと代表作
佐藤元は、高めの声質が特徴的な声優で、近年主演作品を多数射止めている注目株です。初主演となった『弱キャラ友崎くん』の友崎文也役では、ローテンションの演技で新たな一面を見せ、演技の幅の広さを証明しました。
代表作として特に注目すべきは以下の作品です。
- 『弱キャラ友崎くん』友崎文也役 – 初主演作品として大きな話題を呼んだ
- 『よふかしのうた』夜守コウ役 – 繊細な少年の心情を巧みに表現
- 『天国大魔境』マル役 – ミステリアスな世界観の中で主人公を熱演
これらの作品では、クロムとは異なるタイプのキャラクターを演じており、様々な役柄に対応できる演技力の高さを示しています。特に感情表現の幅広さと、キャラクターごとの声の使い分けには定評があります。
佐藤元が演じるクロムの魅力
佐藤元の演技で特に印象的なのは、クロムの「ヤベー！」という口癖を始めとする、熱血的なセリフ回しです。科学への興奮や発見の喜びを全身で表現する様子は、視聴者にもその熱意が伝わってきます。
また、クロムの成長に合わせて演技も変化している点も見逃せません。初期の対抗心むき出しの少年から、千空の相棒として頼もしさを増していく過程を、声の演技で巧みに表現しています。特にシリアスなシーンでの冷静な判断力を示す場面や、ルリへの思いを語る繊細な場面では、佐藤元の演技力が光ります。
危機的状況での「これで友達が死んでもOK！そんなプランに手ェ貸す気はさらさらねえ」といった名セリフも、佐藤元の熱演により強い印象を残しています。仲間思いの熱い心と、科学者としての冷静さを併せ持つクロムの魅力を、声優として見事に表現しているのです。
アニメ4期でも、クロムの更なる成長と活躍を佐藤元がどのように演じ分けていくのか、ファンの期待が高まっています。特に最終回に向けての感動的なシーンでは、彼の演技力が作品の感動を更に高めることでしょう。
クロムの天才エピソード5選！
クロムの天才性は作中で何度も証明されていますが、特に印象的な5つのエピソードを紹介します。これらのエピソードは、彼が単なる村の変わり者ではなく、真の天才発明家であることを示しています。
独力で静電気発生機を発明
クロムの天才性を最も象徴するエピソードが、静電気発生機の独自開発です。科学という概念すら知らない原始的な環境で、17世紀レベルの発明を成し遂げていたのです。彼は硫黄の玉と鉄の棒を使い、摩擦によって静電気を発生させる装置を作り上げました。
千空がこの装置を見た時の驚きは相当なものでした。「これはライデン瓶の原理だ」と即座に理解した千空は、クロムが独学でここまでたどり着いたことに感嘆します。現代の知識なしに電気の存在に気づき、それを利用する方法を編み出したクロムの発想力は、まさに天才の証と言えるでしょう。
この発明は後に、携帯電話や発電機の開発へと繋がる重要な第一歩となりました。クロムの「雷の妖術」が、科学王国の電気技術の礎となったのです。
金属探知機の開発
司帝国との戦いに備えて武器が必要となった際、クロムは金属探知機の開発に成功します。千空から電磁誘導の原理を教わったクロムは、その知識を応用して独自の金属探知機を作り上げました。
特筆すべきは、千空が基本原理を説明しただけで、実際の設計と製作はクロムが独力で行った点です。電気の流れと磁場の関係を理解し、それを実用的な装置として完成させる能力は、並外れた発想力と応用力の証明です。
この金属探知機は、地中に埋まった金属の発見に成功し、科学王国の武器製造に大きく貢献しました。理論を実践に移す能力において、クロムの天才性が発揮された好例と言えます。
石化光線の法則を発見
宝島での戦いにおいて、クロムは自身が石化される瞬間でさえも、科学者としての観察眼を失いませんでした。石化光線が放たれた際、その光の広がり方を最後まで観察し、重要な法則性を発見したのです。
クロムは石化光線が一定の速度で広がることに気づき、この情報を千空に伝えます。「光源からの距離に応じて等間隔で並べば、光線の速度が測定できる」という発想は、危機的状況下での冷静な判断力と科学的思考の賜物でした。
この発見により、千空は石化光線の速度を正確に計算することができ、イバラとの最終決戦で勝利する鍵となりました。命の危険が迫る中でも科学的観察を続けるクロムの姿勢は、真の科学者としての資質を示しています。
次亜塩素酸ナトリウムでの脱獄
司帝国に捕らえられた際、クロムは限られた材料から脱獄の方法を編み出します。牢屋にあった貝殻、海水、そして尿という一見無関係な材料から、次亜塩素酸ナトリウムを生成することに成功したのです。
この化学物質の腐食作用を利用して牢の鍵を破壊するという発想は、化学知識と実践的な応用力の見事な融合でした。千空から教わった化学知識を、全く異なる状況で応用する能力は、クロムの天才性を如実に表しています。
さらに印象的なのは、失敗を恐れずに実験を続けた粘り強さです。「科学は失敗の積み重ね」という千空の教えを実践し、限られた時間の中で解決策を見出したクロムの姿は、多くの読者に感動を与えました。
ダイヤ電池とタイムマシン計画
物語の終盤で、クロムはダイヤ電池の開発における重要な貢献をします。石化装置の動力源である小さなダイヤを電池として機能させる方法を模索する中、クロムの発想が突破口となりました。
特に印象的なのは、タイムマシン計画への言及です。最終回でルリにプロポーズする際、「今のヤベー科学クラフト仕上げたら」と語ったその科学クラフトこそ、タイムマシンでした。千空と共に人類最大の夢である時間旅行に挑戦しようという壮大な計画は、クロムの科学者としての成長の集大成と言えるでしょう。
この発想は、単なる空想ではなく、石化現象の解明や応用を通じて得られた知見に基づいています。石化が時間を超越する現象であることを理解し、それを逆用してタイムマシンを作ろうという発想は、クロムならではの天才的な着眼点でした。
クロムとルリの恋愛
クロムとルリの関係は『Dr.STONE』の中でも特に心温まる要素の一つです。幼馴染として育った二人の絆は、物語が進むにつれて確かな愛情へと発展していきます。
幼馴染としての関係性
クロムとルリは石神村で共に育った幼馴染です。クロムは幼い頃からルリに想いを寄せていましたが、本人は自分の気持ちに無自覚でした。周囲からは「ルリのことが好きなんだろ？」と指摘されても、照れながら否定するのが常でした。
しかし、その行動は明らかにルリへの特別な感情を示していました。村の外で珍しい石や植物を見つけると、真っ先にルリに見せに行く姿は、彼女を喜ばせたいという純粋な気持ちの表れでした。年頃になっても二人の関係は進展しませんでしたが、それは互いを大切に思うがゆえの距離感だったのかもしれません。
ルリもまた、クロムの優しさと情熱的な性格を理解し、信頼していました。病弱な自分のために奔走するクロムの姿を見て、彼の想いに気づいていたのでしょう。
ルリの病気を治すための奮闘
ルリが原因不明の病に侵されていることを知ったクロムは、彼女を救うために「妖術使い」となりました。実際には効果のある薬草を探し求めていたのですが、科学知識のないクロムにとって、それは妖術と同じようなものでした。
千空と出会ってからは、サルファ剤の製造に全力で協力します。硫酸採集の危険な任務に自ら志願し、命がけで材料を集めました。硫酸の泉で死にかけた際、クロムが最後に思い浮かべたのは「ルリが治って、幸せに生きること」でした。
御前試合を前にコハクから謝罪された時も、クロムは「科学の万能薬でルリが治って、幸せになってくれりゃ、それ以上の願いはねえよ」と答えています。この言葉には、自分の恋心よりもルリの幸せを優先する、クロムの深い愛情が込められていました。
最終回でプロポーズ
物語の最終回、大樹と杠の結婚式でついにクロムはルリにプロポーズします。「今のヤベー科学クラフト仕上げたら俺らも結婚しようぜ」という、実にクロムらしい言葉でした。
この「ヤベー科学クラフト」とはタイムマシンのことで、千空と共に人類最大の夢に挑戦することを宣言しながらのプロポーズでした。科学者としての夢と、愛する人との未来を同時に語るところが、クロムの真骨頂と言えるでしょう。
ルリは動揺しながらも「はい」と返事をしています。長年の片思いがついに実を結んだ瞬間でした。二人の関係は、幼馴染から恋人へ、そして夫婦へと発展していく約束が交わされたのです。
この結末は、科学の発展と人の幸せが両立することを示す、『Dr.STONE』らしい温かい締めくくりとなりました。
クロム（ドクターストーン）死亡説の真相
『Dr.STONE』の物語の中で、クロムは何度も死の危機に直面しています。これらの場面があまりにも印象的だったため、ファンの間で「死亡説」が流れることもありました。しかし、実際にはクロムは全ての危機を乗り越え、最終回まで生き抜いています。
硫酸の泉での危機
4巻32話で描かれた硫酸採集のエピソードは、クロムが初めて死を身近に感じた瞬間でした。ルリの薬を作るために必要な硫酸を採りに、千空と共に危険な泉へと向かいます。自作のガスマスクを装備していたものの、千空の装備が壊れかけていることを伝えようとして一歩踏み込んだ瞬間、クロムは硫酸湖へと落ちかけます。
「ヤベーこれはマジで」と死を覚悟したクロムでしたが、銀狼が槍を伸ばしてくれたおかげで、間一髪のところで死の湖から生還しました。この時クロムが最後に思い浮かべたのは、ルリが元気になって幸せに生きる姿でした。命の危険に晒されながらも、他者の幸せを願う彼の優しさが表れた場面でした。
滝壺からの落下事件
8巻68話では、司帝国の捕虜となったクロムに更なる試練が襲いかかります。氷月の槍によって滝壺に吊るされ、司から村人の安全を盾に寝返るよう迫られました。しかしクロムは屈することなく、「落とせよさっさと」と腹をくくって答えます。
その言葉を聞いた氷月は本当にクロムを落下させますが、司の合図を受けた右京の弓矢がクロムの袖を射抜き、奇跡的に一命を取り留めました。この場面は、クロムの仲間を思う強い意志と、決して信念を曲げない勇気を象徴するエピソードとなっています。
宝島での石化
15巻133話で、クロムは宝島で石化光線を浴びて石になってしまいます。しかし、これは単なる犠牲ではありませんでした。1度目の石化を経験した際、クロムは石化光線の速度が一定であることを観察していました。
敵の宰相イバラが島全土を石化させようとした時、クロムはこの重要な情報を千空に託し、仲間たちに等間隔で並ぶよう指示します。自らの石化と引き換えに、千空が光線の速度を測定できるようにしたのです。この情報が後の勝利への鍵となり、クロムも無事に石化から復活しました。
スタンリーに撃たれた
22巻192話、物語のクライマックスでクロムは最大の危機を迎えます。スタンリー率いるアメリカ組との最終決戦で、千空の地球全土石化作戦を成功させるため、クロムはメデューサタワーを用いた時限式復活液シャワーを発案します。
作戦の鍵となるスイカを守るため、クロムはゲンやカセキと共にスタンリーを抑え込みます。具体的な描写はありませんが、石化後のクロムは下腹部を押さえた状態だったため、銃撃を受けたと推測されます。
しかし、石化には傷を治し、死者すら蘇らせる力があります。クロムも石化からの復活時に完全に回復し、最終回まで元気な姿を見せています。これらの死亡説は全て、クロムの勇気と自己犠牲の精神を示すエピソードであり、彼が最後まで生き抜いたことで、その強さがより際立つ結果となりました。
千空とクロムの関係性
千空とクロムの関係は『Dr.STONE』の核心とも言える要素です。最初は対立から始まった二人の関係が、やがて最高の相棒へと発展していく過程は、物語の大きな魅力の一つとなっています。
ライバルから相棒への変化
千空とクロムの出会いは、決して友好的なものではありませんでした。石神村の「妖術使い」として自信を持っていたクロムは、突如現れた千空に対抗意識を燃やします。千空の圧倒的な科学知識に驚きながらも、最初は負けまいと張り合っていました。
しかし、千空から「科学」という概念を教えられ、自分が今まで行ってきたことが全て科学的現象だったと知ったクロムは、感動と興奮を隠せませんでした。「先輩人類が何百万年もかけてジワジワ作ってきたヤベー科学文明が一瞬でアッサリ全部消されちまったのが悔しくてしょうがねえ」と涙を流すクロムに、千空は科学の火が決して消えることはないと語ります。
この瞬間から、二人の関係は劇的に変化しました。対立から協力へ、そして最高の相棒へと発展していくのです。千空は科学王国民第2号としてクロムを迎え入れ、以降二人は切っても切れない関係となります。
お互いを認め合う天才同士
千空とクロムの関係で特筆すべきは、互いの才能を心から認め合っている点です。千空は「俺とは違うタイプの天才」とクロムを評価し、その発想力と応用力を高く買っています。理論的な知識を持つ千空に対し、直感的なひらめきと実践的な発想を得意とするクロムは、まさに理想的な補完関係にあります。
硫酸採集の際、千空が自分の科学知識をクロムに託そうとした時、クロムは「『これで友達が死んでもOK！』そんなプランに手ェ貸す気はさらさらねえ」と断言しました。そして「1番合理的なのは科学使いが2人でタッグを組むこと」だと指摘します。この言葉に千空も考えを改め、二人で協力する道を選びました。
また、危機的状況でこそ二人の連携は真価を発揮します。宝島での戦いでは、クロムが石化光線の法則を発見し、千空がそれを活用して勝利へと導きました。お互いの長所を理解し、信頼し合える関係こそが、二人の最大の強みなのです。
科学王国の中核コンビ
物語が進むにつれ、千空とクロムは科学王国の中核を担う存在となっていきます。千空が全体的な方向性と理論を示し、クロムが実践的な発想と応用で具現化するという役割分担が自然に確立されました。
科学王国の「五知将」においても、クロムは発想力担当として重要な位置を占めています。携帯電話の開発、金属探知機の製作、ロケットの合体システムなど、数々の重要な発明にクロムの発想が活かされています。
最終的に、二人はタイムマシン開発という人類最大の夢に挑戦することを決意します。これは千空とクロムの関係の集大成であり、二人の天才が力を合わせることで、不可能と思われた夢さえも実現できることを示しています。
千空が理論と知識を、クロムが発想と実践を担当する。この完璧なコンビネーションこそが、科学王国を支える最大の原動力となったのです。二人の関係は、単なる友情を超えた、科学への情熱で結ばれた最高のパートナーシップと言えるでしょう。
クロム（ドクターストーン）に関するよくある質問
『Dr.STONE』のファンから寄せられるクロムに関する質問をまとめました。基本的な情報から物語の核心に関わる内容まで、よくある疑問にお答えします。
クロムの誕生日はいつ？
クロムの誕生日は2月4日です。星座は水瓶座（みずがめ座）となります。この誕生日設定は、クロムの性格や特徴とも関連しているようです。水瓶座は独創性や革新性を象徴する星座とされており、常識にとらわれない発想力を持つクロムのキャラクター性とよく合っています。
物語中でクロムの誕生日が祝われるシーンはありませんが、ゲンの発案で千空にサプライズで天文台をプレゼントするエピソードがあります。これは千空の誕生日（1月4日）のためのものでしたが、仲間を大切にする石神村の人々なら、クロムの誕生日も同様に祝っているはずです。
年齢については、初登場時は16歳という設定でした。物語が進むにつれて時間も経過しているため、最終回時点では18歳以上になっていると考えられます。
クロムの能力は何？
クロムの最大の能力は「発想力」です。科学王国の「五知将」の一人として、発想力担当の重要なポジションを担っています。具体的な能力としては以下のようなものが挙げられます。
- 天才的な発想力 – 既存の概念にとらわれない独創的なアイデアを生み出す
- 応用力 – 限られた知識や材料から新しいものを作り出す能力
- 観察眼 – 石化光線の法則など、重要な現象を見逃さない鋭い観察力
- 実践的な知恵 – 理論を現実の道具や装置として具現化する技術
特筆すべきは、科学知識ゼロの状態から独力で17世紀レベルの発明（静電気発生機）を成し遂げていた点です。千空が「俺とは違うタイプの天才」と評価するように、理論的な知識よりも直感的なひらめきと試行錯誤による発見を得意とします。
また、危機的状況でこそ真価を発揮する性質があり、司帝国での監禁時には次亜塩素酸ナトリウムを作って脱獄したり、石化の瞬間にも科学的観察を続けたりと、ピンチをチャンスに変える能力も持っています。
クロムは最終的にどうなる？
クロムは物語の最終回まで生き抜き、幸せな結末を迎えます。最も重要な出来事は、長年想いを寄せていたルリへのプロポーズです。大樹と杠の結婚式の場で、「今のヤベー科学クラフト仕上げたら俺らも結婚しようぜ」という実にクロムらしい言葉でプロポーズし、ルリから「はい」という返事をもらっています。
この「ヤベー科学クラフト」とはタイムマシンのことで、千空と共に人類最大の夢に挑戦することが示唆されています。科学者としても、一人の男性としても、クロムは大きな成長を遂げて物語を終えます。
職業的には、科学王国の中核メンバーとして、千空と並ぶ重要な科学者の地位を確立しています。石神村の「妖術使い」から始まり、最終的には人類の未来を切り開く科学者へと成長したクロムの姿は、『Dr.STONE』が描く「科学の力で世界を変える」というテーマを体現しています。
最終回では、ルリとの結婚を約束し、千空と共にタイムマシン開発という壮大な夢に向かって歩み始める姿が描かれています。これは科学への情熱と愛する人との幸せを両立させる、理想的な結末と言えるでしょう。
Dr.STONEクロムの全てまとめ
『Dr.STONE』のクロムは、石神村の「妖術使い」から科学王国の中核メンバーへと成長した、もう一人の主人公とも呼べる存在です。千空とは異なるタイプの天才として、独創的な発想力と実践的な応用力で物語を大きく動かしてきました。
科学知識ゼロの状態から独力で17世紀レベルの発明を成し遂げていたクロムは、千空との出会いによって真の科学者へと覚醒します。「ヤベー！」が口癖の熱血漢でありながら、危機的状況でこそ冷静な判断力を発揮する彼の成長は、多くのファンの心を掴みました。
アニメ4期『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』では、クロムの更なる活躍が描かれています。ロケット開発での重要な貢献や、タイムマシン計画への挑戦など、科学者として最高峰に達した姿が見られます。声優・佐藤元の熱演により、クロムの魅力はアニメでも余すところなく表現されています。
そして何より印象的なのは、ルリとの恋の成就です。幼馴染として始まった関係が、最終的にプロポーズを経て結婚の約束へと発展する様子は、科学の発展と人の幸せが両立することを示す、『Dr.STONE』らしい温かい結末となりました。
石神千空の相棒として、科学王国の発展に欠かせない存在となったクロム。彼の天才的な発想力と、仲間を思いやる優しい心は、作品全体を通じて輝き続けています。2025年の今、アニメ最終シーズンを迎える中で、クロムの魅力を改めて振り返ることで、『Dr.STONE』の世界をより深く楽しむことができるでしょう。
