「サカモトデイズ」ファン待望のアニメ第2クールが2025年7月に放送決定!今回の主役級の敵として登場するのが、謎に包まれた組織「X(スラー)一派」です。
リーダー・有月憬(スラー)を筆頭に、個性豊かで圧倒的な強さを誇るメンバーたちが、主人公・坂本太郎の前に立ちはだかります。彼らはなぜ殺連と敵対しているのか?坂本との因縁の真相は?そして、彼らの最終的な目的とは一体何なのか?
本記事では、原作ファンも初見の方も楽しめるよう、スラー一派の全貌を徹底解説します。各メンバーの能力や特徴、組織の目的、そしてアルカマルという施設に隠された悲劇的な過去まで、余すところなくご紹介。
第2クールの予習として、また原作の復習として、ぜひ本記事でスラー一派の魅力に触れてください。きっと、彼らが単なる悪役ではない、複雑で魅力的な存在であることがわかるはずです。
スラー一派とは?

サカモトデイズの物語に登場する「スラー一派」は、日本殺し屋連盟(殺連)に対抗する強大な敵組織として、大きな注目を集めています。主人公・坂本太郎たちの前に立ちはだかる最大の脅威として、第2クールのメインストーリーを彩る存在となることが期待されています。
スラー一派の基本情報と組織概要
スラー一派は、殺し屋殺しとして恐れられる「X(スラー)」をリーダーとする組織です。彼らの最大の特徴は、殺連に所属するプロの殺し屋を標的として活動している点にあります。
組織のシンボルマークは「×(バツ)」で、スラー自身が犯行現場に残すサインとしても使用されています。メンバーの多くは、殺連直営の児童養護施設「アルカマル」出身者で構成されており、それぞれが殺連に対して深い恨みを抱いているという共通点があります。
組織構成の特徴として以下が挙げられます。
- 高度な戦闘能力を持つ少数精鋭の集団
- 個々のメンバーが特殊な能力や戦闘スタイルを持つ
- 強固な結束力と忠誠心で結ばれている
殺連(日本殺し屋連盟)との対立関係
スラー一派と殺連の対立は、サカモトデイズの物語の核心部分を成しています。殺連は日本の殺し屋業界を統括する巨大組織であり、殺しの仕事を独占的に管理している存在です。
これに対してスラー一派は、殺連による殺しの独占体制に強く反発しており、「世界を自然な形に戻したい」という理念のもと、殺連の解体を目指して活動しています。彼らは殺連所属の殺し屋を次々と襲撃し、組織に対して直接的な攻撃を仕掛けることで、その目的を達成しようとしているのです。
両者の関係性は単純な善悪では語れない複雑さを持っており、それぞれの正義と思想がぶつかり合う構図となっています。
原作での登場シーンと活躍
原作漫画において、スラー一派は作品の中盤から本格的に登場し、物語に大きな転換点をもたらしました。彼らの初登場時から、その圧倒的な強さと組織力が描かれており、読者に強烈なインパクトを与えています。
特に印象的なのは、殺連関東支部襲撃のエピソードです。この襲撃では、約180名の死傷者を出し、建物の40%を損壊させるという凄まじい被害をもたらしました。400名いたプロの殺し屋が4分の1にまで減少し、殺連の利益の8割が失われるという、組織にとって致命的な打撃となっています。
また、原作では各メンバーの過去や動機が徐々に明かされていき、単なる悪役ではない複雑な背景を持つキャラクターたちであることが描かれています。彼らの行動原理や目的が明らかになるにつれ、読者はスラー一派への理解を深めていくことになるのです。
スラー一派の目的

スラー一派が掲げる目的は、表面的には殺連の解体という単純な目標に見えますが、その背後には深い思想と理念が存在しています。彼らの行動原理を理解することで、サカモトデイズの世界観をより深く味わうことができるでしょう。
殺連による殺しの独占への反発
スラー一派の根本的な目的は、殺連が築き上げた「殺しの独占体制」を打破することにあります。現在の殺し屋業界では、殺連が全ての殺しの仕事を管理・統制しており、殺連の許可なく殺し屋として活動することはできない仕組みになっています。
スラーたちはこの体制に対して、以下のような問題意識を持っています。
- 殺しという行為が組織によって管理されることの不自然さ
- 殺連による搾取的な構造への反感
- 個人の自由な活動が制限されることへの抵抗
彼らにとって、殺連の存在は「世界の自然な秩序」を歪めているものであり、その解体こそが正義であると信じているのです。この思想は、特にリーダーである有月憬の言葉「世界を自然な形に戻したい」に端的に表されています。
新たな秩序の構築という野望
スラー一派の目的は、単なる破壊活動にとどまりません。彼らは殺連を倒した後に、新たな秩序を構築することを目指しています。その理想とする世界像は、殺しが組織によって管理されない、より自由で自然な状態です。
彼らが描く新世界のビジョンには、以下のような特徴があります。
- 殺しの仕事が個人の裁量で行える環境
- 強者が弱者を支配しない対等な関係性
- アルカマルのような施設で子供たちが苦しまない社会
ただし、具体的にどのような秩序を構築するのかについては、原作でもまだ完全には明らかになっていません。これは今後の物語の重要な展開ポイントとなることが予想され、アニメ第2クールでも注目すべき要素となるでしょう。
メンバーたちがそれぞれ抱える個人的な復讐心と、組織全体が掲げる理想との間には、時として齟齬が生じることもあります。しかし、殺連への反発という共通の目的が、彼らを一つにまとめているのです。
X(スラー)一派のリーダー・有月憬とは?

スラー一派の中心的存在であり、坂本太郎に懸賞金をかけた張本人でもある有月憬(うづきけい)。彼の正体と過去は、サカモトデイズの物語において最大級の謎の一つとなっています。
有月憬のプロフィールと基本情報
有月憬は、10月14日生まれの青年で、白髪のクセ毛と白いセーターにジャケットという清潔感のある外見が特徴的です。その爽やかな容姿は、一瞬笑顔を見せただけで虎丸の推しになってしまうほどのイケメンっぷりを誇ります。
彼の戦闘スタイルは以下の特徴を持ちます。
- 鋼鉄の鞭を主武器として使用
- ナイフなどの隠し武器も併用
- 圧倒的な身体能力と戦闘センス
- 冷静な判断力と戦略的思考
「殺し屋殺し」という異名は、殺害現場に「×(バツ)」の文字を残すことから付けられました。この「×」は「スラー」と読まれ、やがて組織全体の名称にもなっています。
JCC時代の坂本太郎との因縁
有月憬と坂本太郎の関係は、殺し屋養成施設JCC(日本殺し屋養成機関)時代にさかのぼります。有月は14歳という若さでJCCの編入試験に合格し、坂本や南雲、赤尾リオンらと同期生として学んでいました。
- 実は兄・麻樹の命令でスパイとして潜入していた
- 「どんな殺しも悪に決まっている」という思想を持っていた
- 素性がばれた後、坂本に殺されたとされていた
しかし、現在の有月は「尊い正義のためには悪が必要、この世には死んだ方がいい人間もいる」という正反対の思想を持つようになっています。この変化は、彼の内面で何が起きたのかという大きな謎を提示しています。
死んだはずの有月が生きていた謎
原作第52話で明かされた衝撃の事実は、坂本に殺されたはずの有月が生きていたということでした。この謎について、ファンの間では様々な考察が飛び交っています。
- 二重人格説 – 有月の中にもう一人の人格が存在している
- 別人説 – 現在のスラーは有月ではない別の人物
- 復活説 – 何らかの特殊な方法で生き返った
JCC時代と現在では、殺しに対する考え方が180度変わっており、性格も大きく異なっています。かつての有月は正義感に溢れた少年でしたが、現在のスラーは冷酷で計算高い指導者となっています。
この謎は、サカモトデイズの核心に迫る重要な要素であり、アニメ第2クールでどこまで明かされるのか、ファンの期待が高まっています。有月の真の正体と、彼が生き延びた理由が判明した時、物語は大きな転換点を迎えることになるでしょう。
スラー一派メンバー全員を徹底紹介!能力と特徴まとめ
スラー一派は個性豊かな強者たちで構成されており、それぞれが独自の能力と戦闘スタイルを持っています。ここでは、現在判明している全メンバーについて詳しく解説していきます。
有月憬(スラー)

- 鋼鉄の刃が付いた鞭を自在に操る
- 隠しナイフなど複数の武器を使いこなす
- 戦略的思考と高い指導力
- 「殺し屋界最強」とされる篁をも倒す実力
組織のリーダーであり、全メンバーから絶対的な信頼を寄せられている存在です。JCC時代の坂本太郎の同期として、その実力は折り紙付きです。
白髪のクセ毛と爽やかな外見からは想像もつかない冷酷さを持ち、組織の目的達成のためなら手段を選ばない姿勢を見せています。
鹿島

- 全身の70%を武器で改造したサイボーグ
- 体から様々な武器を出して攻撃可能
- 組織の医療班としての役割も担当
- 事務作業全般を請け負う裏方的存在
身長184センチ、体重300キロという巨体を持つサイボーグで、普段はトナカイの被り物をしている特徴的な外見のメンバーです。
17歳の時に有月と出会い、その正義の思想に賛同したことがきっかけでスラー一派に加わりました。有月への忠誠心は特に強く、彼の右腕的存在として活動しています。
楽

- 巨大なミートハンマー(ランチャー付き)を武器として使用
- 圧倒的なバトルセンスと戦闘狂的な一面
- 殺連関東支部襲撃時、2分間で40人を仕留める実力
- 南雲から「今まで戦った中で最も強い」と評価
身長182センチ、体重80キロの銀髪オールバックが特徴的な青年です。普段はだらけた雰囲気でマイペースな性格ですが、戦闘になると別人のような狂気を見せます。
ゲーム好きな一面もあり、戦闘以外では携帯ゲームをしたり昼寝をしたりと、自由気ままな行動が目立ちます。
宇田
- 拳銃の扱いに長けた射撃の名手
- スラーへの絶対的な忠誠心
- 篁との戦闘で追い詰められた際、仲間を逃がすために自爆
- 最期まで組織のために身を捧げた忠実な戦士
顎のホクロが特徴的な男性で、殺連に1年間スパイとして潜入していました。さばさばとした性格で、任務遂行のためなら冷徹な判断も下せる人物です。
キャロライナ・リーパー
- 体内で可燃性ガスを生成可能
- 口から火を噴くことができる
- 高い身体能力でORDERとも互角に戦える
- 最終的には大佛によって粉微塵にされ死亡
目元を隠した短気で暴力的な男性です。クラブ・ジャムの兄であり、弟を拷問することを好む歪んだ性格の持ち主です。
クラブ・ジャム
- 催眠術師として手を叩くだけで相手を洗脳
- 対面だけでなく画面越しでも催眠が可能
- 小さい両刃斧を武器として使用
- JCC潜入時にシン、夏生、周たちに敗北し拘束
額に「Sweet tooth」という刺青があるドレッドヘアの男性です。極度のマゾヒストで、痛みや苦痛を快感として感じる特殊な性質を持っています。
熊埜御

- 電磁石を扱えるグローブを使用
- 周囲の金属を引き寄せて攻撃に利用
- 高い身体能力と柔軟な戦術
- アルカマル出身で組織への強い帰属意識
スラー一派の紅一点で、金髪と三日月の耳飾りが特徴的な女性メンバーです。冷酷な外見とは裏腹に、仲間想いの優しい性格を持っています。
ハルマ
- 砲丸や槍を武器として使用
- スポーツ全般に優れた身体能力
- 「豹に匹敵するフィジカル」を持つ
- 篁によって真っ二つにされ死亡
顔全体に渦巻き模様のペイントを施し、常に目を閉じている人物です。穏やかな言動とは対照的に、殺しに対しては一切の躊躇がありません。
牛頭
アルカマル出身であること以外、詳細な情報はまだ明らかになっていないメンバーです。今後の展開で活躍が期待されています。
天弓
- 感情を持たない完璧な殺し屋
- メカニカルな形状の弓矢を使用
- 人体や鉄甲をも貫通する威力
- 弓の弦で防御や反撃も可能
- 現在は有月と喧嘩中という複雑な関係
9月10日生まれのアルカマル出身者で、有月から「アルカマルの成功例」と称されるほどの実力者です。
スラー一派の原点と復讐の理由

スラー一派のメンバーたちが殺連に対して抱く深い恨みの根源は、彼らの多くが育った「アルカマル」という施設にあります。この施設の真実を知ることで、彼らの行動原理がより明確に理解できるようになります。
殺連直営の児童養護施設「アルカマル」の真実
- ORDERを人工的に生み出すための実験施設
- 子供たちに選択の自由はなく、強制的に殺し屋として育成
- 過酷な訓練と非人道的な扱いが日常的に行われていた
- 「成功例」と「失敗例」という冷酷な評価システム
アルカマルは表向きには児童養護施設として機能していましたが、その実態は殺連が運営する「ORDER製造工場」とも呼べる恐ろしい施設でした。ここでは、身寄りのない子供たちが集められ、徹底的に殺しの技術を叩き込まれていました。
熊埜御の言葉によれば、アルカマルの子供たちは「望んでもいない人生を送らされた」とのこと。この施設での経験が、彼らの殺連への憎悪の根源となっているのです。
現在、アルカマルは何者かによる襲撃を受けて廃校となっていますが、その襲撃者がスラー一派のメンバーだった可能性も示唆されています。彼らにとってアルカマルは、忌まわしい過去の象徴であると同時に、復讐の原点でもあるのです。
施設出身者たちの復讐劇
- 奪われた子供時代への怒り
- 人間として扱われなかった屈辱
- 同じような犠牲者を生み出さないという決意
- 殺連の非人道的なシステムへの反発
スラー一派のメンバーの多くがアルカマル出身者であることが判明しています。具体的には、有月憬、楽、熊埜御、ハルマ、天弓、牛頭などがこの施設で育ちました。
特に印象的なのは、天弓が「アルカマルの成功例」と呼ばれていることです。感情を持たない完璧な殺し屋として育て上げられた彼は、まさに殺連が目指していた理想の産物でした。しかし、その「成功」の裏には、人間性を奪われた悲劇が隠されています。
一方で、有月のように「失敗例」とされながらも、逆にそれが彼の反逆の原動力となったケースもあります。彼らはそれぞれ異なる形でアルカマルでの経験を消化し、殺連への復讐という共通の目的で結ばれているのです。
この復讐劇は、単なる個人的な恨みを超えて、システムそのものへの反逆という側面を持っています。彼らは自分たちと同じような犠牲者が二度と生まれないよう、殺連という巨大な悪の根源を断つことを目指しているのかもしれません。
スラー一派に関するよくある質問

スラー一派について、ファンの間でよく話題に上る疑問や質問をまとめました。これらの回答を通じて、より深くスラー一派を理解することができるでしょう。
なぜスラーは坂本に懸賞金をかけたのか?
スラーが坂本太郎に1億円という破格の懸賞金をかけた理由には、複数の要因が考えられます。
- JCC時代に坂本に殺されたとされる個人的な恨み
- 坂本が殺連の象徴的存在だったことへの反発
- 最強の殺し屋だった坂本を倒すことで殺連を動揺させる狙い
- 引退した坂本を再び殺し屋の世界に引き戻す意図
原作では明確な理由はまだ完全には明かされていませんが、有月と坂本の過去の因縁が深く関係していることは間違いありません。また、坂本を狙うことで、結果的に殺連との全面対決への道筋をつけるという戦略的な意図もあったと考えられます。
スラー一派のメンバーは最終的にどうなる?
2025年4月時点での原作における各メンバーの状況は以下の通りです。
- 有月憬(スラー):生存、活動継続中
- 鹿島:生存
- 楽:生死不明
- 宇田:死亡(自爆)
- キャロライナ・リーパー:死亡(大佛により)
- クラブ・ジャム:生存(殺連に拘束)
- 熊埜御:生存
- ハルマ:死亡(篁により)
- 牛頭:不明
- 天弓:生存
原作は現在も連載中のため、今後の展開次第でメンバーたちの運命は大きく変わる可能性があります。特に楽の生死や、有月の最終的な目的が達成されるのかどうかは、物語の核心に関わる重要な要素となるでしょう。
アニメ第2クールではどこまで描かれる予定?
第2クールの具体的な内容はまだ公式発表されていませんが、原作の進行ペースから推測すると、以下のエピソードが描かれる可能性が高いです。
- スラー一派の本格登場
- 殺連関東支部襲撃編
- JCC潜入編の序盤〜中盤
- 各メンバーの過去回想シーン
第1クールが原作の初期エピソードを丁寧に描いたことを考えると、第2クールでも同様のペースで進行することが予想されます。スラー一派の魅力を十分に伝えるため、彼らの登場シーンや戦闘シーンに多くの時間が割かれることでしょう。
ただし、アニメオリジナルの演出や追加シーンが加わる可能性もあり、原作ファンにとっても新鮮な驚きがあるかもしれません。制作陣がどのような形でスラー一派を描くのか、放送開始が待ち遠しいところです。
【サカモトデイズ】スラー一派完全ガイドまとめ

スラー一派は、サカモトデイズの物語に深みと複雑さをもたらす重要な敵組織です。殺連という巨大組織に立ち向かう彼らの姿は、単純な悪役とは一線を画す魅力を持っています。
彼らの最大の特徴は、一人一人が強烈な個性と悲劇的な過去を抱えている点にあります。アルカマルという施設で奪われた人間性、殺連への深い恨み、そして新たな世界を築くという理想。これらの要素が複雑に絡み合い、スラー一派という組織を形作っています。
特に注目すべきは、リーダーである有月憬の謎めいた存在です。JCC時代の坂本との因縁、死んだはずなのに生きている謎、そして思想の変化。これらの謎が解明されるとき、物語は大きな転換点を迎えることでしょう。
2025年7月から始まるアニメ第2クールでは、これらの魅力的なキャラクターたちがついに本格的に動き出します。原作ファンはもちろん、アニメから入った視聴者も、スラー一派の活躍に大いに期待できるはずです。
彼らは敵組織でありながら、その行動原理や目的には一定の正当性があり、視聴者に「正義とは何か」という問いを投げかけます。この複雑な構図こそが、サカモトデイズという作品の大きな魅力の一つなのです。