鳴海唯の大学は大阪芸術大学！中退から朝ドラ女優への軌跡

朝ドラ『なつぞら』で一躍注目を集め、『Eye Love You』『どうする家康』など数々の話題作で活躍する鳴海唯さん。彼女が通っていた大学は大阪芸術大学の舞台芸術学科でした。しかし、わずか1年で中退を決断。その背景には、座学中心の授業への葛藤と、映画『ちはやふる -結び-』のエキストラ参加で目の当たりにした同世代俳優たちの圧倒的な演技がありました。「今挑戦しないと一生後悔する」という強い決意のもと、養成所へ進んだ鳴海さん。そして2025年、エキストラ参加から7年を経て、ドラマ『ちはやふる-めぐり-』に女優として出演するという感動的な「めぐり」を実現します。大学中退という大きな決断から朝ドラ女優へと駆け上がった、彼女の勇気ある軌跡をご紹介します。

鳴海唯の大学は大阪芸術大学の舞台芸術学科！

朝ドラ『なつぞら』で鮮烈なデビューを飾り、その後も数々のドラマや映画で活躍を続ける鳴海唯さん。彼女が通っていた大学は、大阪芸術大学の舞台芸術学科であることが複数の証拠から明らかになっています。女優への道を歩み始める前の鳴海さんが、どのような環境で学んでいたのか、その詳細を見ていきましょう。

インタビューで「舞台芸術学科」在籍を明かしていた

鳴海唯さん本人が過去のインタビューで、大学時代に「舞台芸術学科」に在籍していたことを明言しています。彼女は東京の大学を目指していましたが、すべて不合格となり、滑り止めとして受験した関西の大学に進学することになりました。

インタビューでは「演技論など舞台芸術の基礎から学ぶ座学の多い授業にジレンマを感じていた」と当時の心境を語っており、実践的な芝居を早々に学びたかった鳴海さんにとって、理論中心のカリキュラムが想像と異なっていたことが伺えます。芸能界入りのチャンスを求めて東京を目指していた彼女にとって、関西での大学生活は当初の計画とは違う展開だったのです。

大阪芸術大学の舞台芸術学科は、演技演出、ミュージカル、舞踊、ポピュラーダンス、舞台美術、舞台音響効果、舞台照明の7つのコースに分かれており、舞台人を育成する総合的なカリキュラムを提供しています。1年次には舞台芸術概論、演技演出論、舞台芸術史などの基礎理論を学び、その後実践的な公演制作へと進んでいく段階的な学びのスタイルが特徴です。

東京の大学受験に全て不合格で関西の大学へ

鳴海唯さんは高校時代、女優への憧れを抱きながらも、具体的な行動を起こせずにいました。しかし、大学進学を考える時期になり、「芸能界入りのチャンスが多い」という理由から東京の大学への進学を強く希望していました。予備校に通いながら受験勉強に励んでいた鳴海さんでしたが、結果は残酷なもので、東京の大学は全て不合格となってしまいます。

この挫折は、当時の鳴海さんにとって大きな打撃だったことでしょう。夢への第一歩として描いていた「東京での大学生活」というビジョンが崩れ去り、滑り止めとして受験していた関西の大学に進学することになったのです。本人も「滑り止めだった」と率直に語っており、当初は不本意な進学だったことが伺えます。

しかし、この「失敗」こそが、後に鳴海さんの人生を大きく変えるきっかけとなります。もし東京の大学に合格していたら、大阪芸術大学での出会いも、そして運命を変えた「ちはやふる」のエキストラ参加もなかったかもしれません。人生は不思議なもので、一見すると失敗や挫折に見える出来事が、後に大きな転機となることがあるのです。

関西での大学生活を始めた鳴海さんは、舞台芸術の基礎を学びながらも、心の中では「これは自分が学びたいことじゃない」というモヤモヤを抱えていました。この葛藤が、やがて彼女を大きな決断へと導いていくことになります。

鳴海唯が大学を1年で中退した理由と上京への決断

大阪芸術大学に入学してわずか1年で中退を決断した鳴海唯さん。その背景には、単なる気まぐれではなく、自分の夢に対する真摯な向き合い方と、「今やらなければ一生後悔する」という強い決意がありました。多くの大学生が将来に悩む中、彼女はなぜこれほど早く決断できたのでしょうか。

座学中心の授業に「これは自分が学びたいことじゃない」とジレンマ

大阪芸術大学の舞台芸術学科では、1年次に演技演出論や舞台芸術史、舞台芸術概論といった理論科目を中心に学ぶカリキュラムが組まれています。これは舞台人としての基礎体力を身につけるための重要なステップなのですが、鳴海唯さんにとっては大きなジレンマとなりました。

インタビューで彼女は「座学が多くて、私が勉強したいお芝居とはちょっと違う科目が多かった」と率直に語っています。演技論や舞台の歴史を学ぶことも大切ですが、鳴海さんが本当に求めていたのは、カメラの前で演技をする実践的なスキルでした。小学生の頃から憧れていた上野樹里さんのようなドラマや映画で活躍する女優になりたいという明確な目標を持っていた彼女にとって、舞台芸術の基礎理論を学ぶ日々は、遠回りに感じられたのかもしれません。

大学の授業では、まず理論を学び、それから徐々に実践に移っていくという段階的なアプローチが取られます。しかし、すでに19歳だった鳴海さんにとって、この「段階的な学び」は時間の浪費に思えたのです。「このモヤモヤは一生続く」と感じた彼女は、このまま大学に通い続けることに疑問を抱き始めました。

実践的な演技を学べる環境を求めていた

鳴海唯さんが大学を中退した最大の理由は、実践的な演技を今すぐ学びたいという強い思いでした。彼女が目指していたのは舞台俳優ではなく、映画やテレビドラマで活躍する映像俳優です。そのためには、カメラワークを意識した演技や、映像特有の表現方法を学ぶ必要がありました。

大学のカリキュラムでは、2年次以降に実践的な舞台制作に取り組み、3年次には学外公演で本格的な舞台づくりを体験するという流れになっています。しかし、鳴海さんが求めていたのは「舞台」ではなく「映像」での演技でした。この違いは大きく、彼女にとって大学で学べる内容と自分の目標との間にズレがあったのです。

また、大学で学ぶ内容が主に舞台演出や舞台美術、舞台音響といった「舞台芸術」全般に関わるものであったことも、映像女優を目指す鳴海さんにとっては方向性の違いを感じさせる要因となりました。彼女は「実践的な芝居を早々に学びたい」と考えており、理論よりも実技、舞台よりも映像という明確な志向性を持っていたのです。

この思いを実現するために、鳴海さんは養成所での学びを選択します。養成所では、より実践的な映像演技のトレーニングを受けることができ、オーディション情報なども得やすい環境がありました。大学を辞めるという大きな決断の背景には、「遠回りしている時間はない」という切実な思いがあったのです。

父親に「受験であれだけお金がかかったのに」と怒られた

鳴海唯さんが大学を中退することを決めた時、家族、特に父親からは強い反対がありました。「受験であれだけお金がかかったのに」という父親の言葉は、親として当然の反応だったでしょう。

予備校に通いながら大学受験に臨み、滑り止めとはいえ私立の芸術系大学に入学するまでには、相当な費用がかかっていたはずです。入学金や授業料、教材費など、大阪芸術大学のような芸術系大学は一般的な大学よりも学費が高額です。そして入学からわずか1年で「辞めたい」と言い出した娘に対し、父親が怒るのは無理もありません。

しかし、鳴海さんにはどうしても譲れない理由がありました。それは、映画『ちはやふる -結び-』のエキストラ参加で目の当たりにした、同世代の俳優たちの圧倒的な演技力と情熱でした。この体験が、彼女の心に火をつけ、「今挑戦しないと一生後悔する」という強い確信を与えたのです。

鳴海さんは、父親を説得するために一つの条件を自分に課しました。それは、「養成所が決まっていないと大学を中退することを許してもらえない」と考え、すぐに養成所のオーディションに応募し、合格を勝ち取ったことです。この行動力と覚悟が、最終的には家族の理解を得ることにつながりました。

親の期待や経済的な負担を考えれば、大学を続けるのが「正しい」選択だったかもしれません。しかし、鳴海さんは自分の人生は自分で決めるという強い意志を持って、困難な道を選びました。この決断の勇気が、今日の彼女の成功につながっているのです。

大学進学前の学歴｜出身高校は兵庫県立鳴尾高校

鳴海唯さんの高校時代は、女優への憧れを抱きながらも、まだ具体的な行動には移せずにいた時期でした。しかし、英語力を磨き、軽音楽部で表現の楽しさを知り、予備校で大学受験に向けて努力するなど、後の女優人生につながる様々な経験を積んでいた時期でもありました。

国際文化情報学科で英語が得意だった高校時代

鳴海唯さんが通っていたのは、兵庫県立鳴尾高校の国際文化情報学科（偏差値57）です。この高校は1943年開校の中堅県立高校で、野球部が県内では古豪として知られています。鳴尾高校は普通科（偏差値56）と国際文化情報学科の2つの学科を設置しており、鳴海さんは後者に在籍していました。

中学時代から英語の授業が好きだった鳴海さんは、国際文化情報学科で英語に親しむ環境を選びました。インタビューでは「中学時代は英語の授業が好きで、スピーチや英語を通してお芝居をする時間がすごく好きでした」と語っており、英語という言語を学ぶだけでなく、英語を使って表現することに喜びを感じていたことが伺えます。

高校時代には、中学時代のオーストラリア研修での経験も活かし、英語のコミュニケーション能力を磨いていきました。将来は海外での仕事や英語を使った仕事にも関わりたいという目標を持っており、グローバルな視点での活躍を視野に入れていたようです。この英語力は、女優になった現在も、海外作品への出演や国際的な活動において大きな武器となっているでしょう。

軽音楽部でボーカルを担当し文化祭で歌声を披露

高校時代、鳴海唯さんは軽音楽部に所籍していました。面白いことに、ボーカルを担当することになった理由は「じゃんけんに負けたため」だったそうです。本人も「当時は歌うことは好きでしたが得意ではなかった」と語っており、最初は自信がなかったようです。

それでも、バンド活動を通じて文化祭などで「いきものがかり」や「back number」などの楽曲を歌いました。自身のレベルで人前で歌うのは恥ずかしいと思いながらもステージに立ち続けた経験は、後に女優として人前で表現することへの度胸や、恥ずかしさを乗り越える力につながったのかもしれません。

実は鳴海さんは、小学生の頃から人前に立つことが好きで、学芸会では自分で作詞作曲した曲を披露するような積極的な子どもでした。高校の軽音楽部での活動は、その延長線上にある表現活動の一つだったと言えます。歌うことは得意ではなかったかもしれませんが、「表現すること」自体への情熱は、この頃から一貫していたのです。

予備校に通いながら女優の夢を胸に秘めていた

高校時代の鳴海唯さんは、受験期には予備校に通いながら大学受験に備えていました。彼女が目指していたのは東京の大学。「芸能界入りのチャンスが多い」という理由から、東京での大学生活を強く希望していたのです。

しかし、高校時代の彼女は、女優への憧れを持ちながらも、具体的な行動を起こすことができずにいました。小学生の頃から「女優になりたい」という夢を抱き、中学時代には演劇部を作りたいと先生に相談したほどの情熱を持っていたにもかかわらず、高校時代は漠然とした憧れのままで、芸能界に入るための具体的なステップを踏むことができませんでした。

この「行動できない」自分への焦りや葛藤が、後の大学時代に『ちはやふる』の撮影現場で感じた衝撃をより強烈なものにしたのかもしれません。同じ夢を持ちながら、すでに実現している同世代の俳優たちを目の当たりにした時、「自分は何をしているんだろう」という思いが込み上げたのも、高校時代に行動できなかった自分への後悔があったからこそでしょう。

高校時代には、甲子園球場の近くの大力食堂でアルバイトもしていました。地元・西宮で普通の高校生活を送りながら、心の中では女優という夢を温め続けていた鳴海さん。その夢が現実のものとなるのは、大学に入学してからのことでした。

鳴海唯の出身中学校と小学校時代

鳴海唯さんの女優への憧れは、小学生の頃に芽生えました。上野樹里さん主演の『のだめカンタービレ』を見て衝撃を受け、「役を通じて様々な人間になれるような職業」に就きたいと夢見るようになったのです。中学・小学校時代のエピソードから、彼女の原点を探ってみましょう。

西宮市内の公立中学校でバレーボール部リベロとして活躍

鳴海唯さんは兵庫県西宮市内の公立中学校に通っていましたが、具体的な校名は公表されていません。中学時代はバレーボール部に在籍し、ポジションはリベロを務めていました。

本当は小学生時代から続けていた演劇への情熱を持ち続けており、中学でも演劇部に入部したいと考えていました。しかし、通っていた中学校には演劇部がなかったのです。鳴海さんは演劇部を作ってもいいかと先生に相談するほど熱心でしたが、「無理だよ」と言われてしまい、諦めざるを得ませんでした。

この時の経験は、鳴海さんにとって大きな挫折だったかもしれません。演劇への思いを募らせながらも、それを実現する場がない。その代わりに選んだのがバレーボール部でした。リベロというポジションは、チームの守りの要として重要な役割を担います。バレーボール以外でもスポーツ全般が得意だったという鳴海さんは、演劇部がない環境の中でも、部活動を通じて充実した中学生活を送っていました。

小学生で『のだめカンタービレ』を見て上野樹里に憧れる

鳴海唯さんが女優を目指すきっかけとなったのは、小学生の時に見た上野樹里さん主演のドラマ・映画『のだめカンタービレ』でした。当時、鳴海さんは女優という職業をあまり理解しておらず、「のだめが上野さんだと思っていた」そうです。

しかし、別の作品で上野さんが全く違う役を演じているのを見たり、インタビューを受けている姿を目にした時、それが別人だったことに衝撃を受けました。「その衝撃が今でも鮮明にある」と鳴海さんは語っています。役を通じていろいろな人になれる仕事、それが女優という職業なのだと理解した瞬間でした。

この体験から、鳴海さんも「役を通じて様々な人間になれるような職業に就きたい」と思うようになりました。小学生の頃から人前に立つことが好きで、「とりあえず目立ちたい」というタイプだったという鳴海さん。学芸会では自分で作詞作曲した意味のわからない曲を披露したこともあったそうです。この積極性と表現への情熱が、後の女優人生の土台となっていきます。

鳴海唯の大学に関するよくある質問

鳴海唯さんの大学に関して、多くの方が疑問に思っていることをQ&A形式でまとめました。彼女の学歴や決断について、より詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。

鳴海唯の大学はどこですか？

鳴海唯さんが通っていた大学は、大阪芸術大学の舞台芸術学科である可能性が非常に高いです。本人がインタビューで「舞台芸術学科」に在籍していたことを明言しており、出身高校である兵庫県立鳴尾高校の進学実績からも、毎年コンスタントに大阪芸術大学へ進学する生徒がいることが確認されています。

大阪芸術大学の舞台芸術学科は、演技演出、ミュージカル、舞踊、ポピュラーダンス、舞台美術、舞台音響効果、舞台照明の7つのコースを持ち、舞台人を総合的に育成する学科です。鳴海さんは東京の大学を志望していましたが、全て不合格となり、滑り止めとして受験していたこの大学に進学することになりました。

鳴海唯はなぜ大学を中退したのですか？

鳴海唯さんが大学を中退した理由は、主に3つあります。第一に、座学中心のカリキュラムが自分の学びたいことと違っていたこと。演技論や舞台芸術史などの理論を学ぶよりも、実践的な映像演技を今すぐ学びたいという強い思いがありました。

第二に、映画『ちはやふる -結び-』のエキストラ参加で、広瀬すずさんや上白石萌音さんといった同世代の俳優たちの演技を間近で見て、強烈な衝撃を受けたこと。「自分は何をしているんだろう」という焦りと、「今挑戦しないと一生後悔する」という確信が生まれました。

第三に、舞台芸術よりも映像演技を学びたいという明確な目標があったこと。大学のカリキュラムは舞台を中心としたものでしたが、鳴海さんが目指していたのはドラマや映画で活躍する映像俳優でした。この方向性の違いが、中退の決断を後押ししました。

鳴海唯が大学時代に参加したエキストラとは？

鳴海唯さんが大学1年生の2017年に参加したのは、映画『ちはやふる -結び-』（2018年3月公開）のエキストラです。広瀬すずさん主演のこの作品は、競技かるたに情熱を注ぐ高校生たちの青春を描いた人気シリーズの完結編でした。

高校生の頃から広瀬すずさんの大ファンだった鳴海さんにとって、憧れの女優が出演する作品の撮影現場に参加できることは夢のような機会でした。しかし、この経験は単なるファンとしての思い出以上のものとなります。撮影現場で目の当たりにした同世代の俳優たちの圧倒的な演技力と情熱が、彼女の人生を変える決定的な瞬間となったのです。

そして2025年8月、鳴海さんはドラマ『ちはやふる-めぐり-』にアドレ女学院競技かるた部顧問役として出演。エキストラ参加から7年後、今度は女優として作品に帰還するという感動的な「めぐり」が実現しました。

鳴海唯は大学中退を後悔していますか？

鳴海唯さんが大学中退を後悔しているという情報はありません。むしろ、その決断が彼女の人生を大きく開いたと言えるでしょう。中退後、養成所で半年間芝居を猛勉強し、2019年には21歳でNHK朝ドラ『なつぞら』に出演。女優デビューを果たしました。

当時、父親からは「受験であれだけお金がかかったのに」と怒られたそうですが、鳴海さんは養成所のオーディションに合格してから中退を決めるなど、しっかりと計画を立てて行動していました。この覚悟と行動力が、今日の成功につながっています。

大学を卒業することが必ずしも正しい選択とは限りません。鳴海さんのように、自分の夢に真摯に向き合い、「今やらなければ」という直感を信じて行動することも、時には必要なのです。彼女の選択は、多くの人に勇気を与える物語となっています。

鳴海唯が受験した東京の大学はどこですか？

鳴海唯さんが受験した東京の大学の具体的な校名は公表されていません。彼女は「芸能界入りのチャンスが多い」という理由で東京の大学を志望していましたが、残念ながら全て不合格となってしまいました。

おそらく、演劇や映像を学べる芸術系の大学や学部を受験していたと推測されます。東京には日本大学芸術学部、玉川大学芸術学部、桜美林大学芸術文化学群など、演劇や映像を学べる大学が複数あります。しかし、どの大学を受験したかは明らかにされていません。

この「失敗」が、結果的には鳴海さんの人生を大きく変えるきっかけとなりました。もし東京の大学に合格していたら、大阪芸術大学への進学もなく、『ちはやふる』のエキストラ参加もなかったかもしれません。人生は不思議なもので、一見すると失敗に見える出来事が、後に大きな転機となることがあるのです。

鳴海唯の大学中退から朝ドラ女優への軌跡まとめ

鳴海唯さんの大学時代の物語は、夢を追いかけることの大切さと、勇気ある決断の力を教えてくれます。大阪芸術大学の舞台芸術学科に進学したものの、座学中心のカリキュラムに「これは自分が学びたいことじゃない」とジレンマを感じていた彼女。そんな中、映画『ちはやふる -結び-』のエキストラに参加したことが、人生の転機となりました。

広瀬すずさんや上白石萌音さんといった同世代のトップ俳優たちの演技を間近で見て、「今挑戦しないと一生後悔する」と強く確信した鳴海さんは、大学1年で中退を決意。父親に怒られながらも、養成所のオーディションに合格してから中退するという計画的な行動を取りました。半年間の猛勉強を経て、2019年には21歳でNHK朝ドラ『なつぞら』に出演し、女優デビューを果たします。

その後も、TBS系『Eye Love You』、NHK大河ドラマ『どうする家康』、映画『熱のあとに』など、数々の話題作に出演。2025年には朝ドラ『あんぱん』に出演し、村上春樹原作のNHKドラマ『地震のあとで』では主演を務めるなど、着実にキャリアを重ねています。

そして何より感動的なのは、エキストラ参加から7年後の2025年、ドラマ『ちはやふる-めぐり-』に女優として出演したことです。人生を変えた作品に、今度はプロの俳優として帰還する。この「めぐり」の物語は、鳴海さんの決断が正しかったことを証明しています。

2025年10月には、岡田将生さん、佐藤浩市さんとの共演による映画『アフター・ザ・クエイク』で主演を務めるなど、今後の活躍がますます期待される鳴海唯さん。大学中退という一見リスクの高い選択をしてでも、自分の夢に向かって突き進んだ彼女の勇気は、多くの人に希望と勇気を与えています。

小学生で『のだめカンタービレ』を見て女優に憧れ、中学で演劇部を作りたいと願い、高校では予備校に通いながら東京の大学を目指し、大学では座学に悩みながらも『ちはやふる』のエキストラで人生を変える決断をした鳴海唯さん。その軌跡は、夢を諦めずに挑戦し続けることの大切さを教えてくれます。

「女優になりたい」から「女優になる」へ。その変化を起こしたのは、自分自身の決断と行動でした。鳴海唯さんの物語は、これからも多くの人に夢への一歩を踏み出す勇気を与え続けるでしょう。