【2025年最新版】チェンソーマン2部がつまらないと言われる6つの理由

社会現象を巻き起こした藤本タツキ先生の「チェンソーマン」。第1部の圧倒的な人気とアニメ化の成功により、多くのファンが第2部に期待を寄せていました。しかし、2022年7月に「少年ジャンプ+」で連載が開始された第2部（学園編）に対し、「つまらない」「第1部と別物」といった批判的な声が相次いでいます。

なぜ多くのファンが第2部に失望しているのでしょうか？デンジのキャラクター変化、新キャラクターの魅力不足、テンポの変化など、具体的な理由を徹底分析します。同時に、第2部を擁護する声や隠れた魅力についても公平に検証。2025年9月公開予定の劇場版「レゼ篇」を控えた今、チェンソーマンの現在地と未来を冷静に見つめ直してみましょう。

チェンソーマン2部がつまらないと言われる6つの理由
チェンソーマン2部がつまらない論争の背景と経緯
チェンソーマン2部を擁護する声と隠れた魅力
チェンソーマン2部に関するよくある質問
チェンソーマン2部がつまらないと言われる6つの理由まとめ

チェンソーマン2部がつまらないと言われる6つの理由

第1部で圧倒的な人気を誇ったチェンソーマンですが、第2部「学園編」が始まってから「つまらない」「面白くない」という批判的な声が多く聞かれるようになりました。SNSやファンコミュニティでは連日のように議論が巻き起こり、かつて毎週トレンド入りしていた作品への熱狂は明らかに冷めてしまった感があります。

第1部の魅力を愛していたファンたちが、なぜ第2部に違和感を覚えるのでしょうか。その背景には、作品の根幹に関わる6つの大きな変化があったのです。ここでは、多くのファンが指摘する第2部への批判ポイントを客観的に分析し、なぜこれらの変化が読者の心を離れさせてしまったのかを深掘りしていきます。

デンジのキャラクター変化への違和感

第2部への最大の批判は、主人公デンジのキャラクター性が激変してしまったことです。第1部では「胸を揉みたい」「美味しいものを食べたい」といった単純で分かりやすい欲望に突き動かされ、その純粋さとバカっぷりが作品に明るさと活気をもたらしていました。おっぱいを揉むために急にやる気を出したり、スケベ心丸出しで態度がコロッと変わったりする姿は、読者に愛される魅力的なキャラクターでした。

しかし第2部のデンジは、まるで別人のように大人しくなってしまいました。常に口が半開きで生気を失った表情を見せ、第1部で見せていた突き抜けた明るさや覇気が感じられません。マキマとの壮絶な戦いを経験し、普通の生活を手に入れたものの、その代償として彼らしい魅力が失われてしまったのです。

ファンの中には「第1部みたいな体験をしたら廃人になるのは当然」と理解を示す声もありますが、多くの読者はデンジの人間的な成長よりも、彼の持つエネルギッシュな魅力を求めていました。この期待と現実のギャップが、第2部への違和感を生む大きな要因となっています。

第1部の人気キャラクター不在の影響

第2部の批判で特に多いのが、第1部で愛されたキャラクターたちがほとんど登場しないことです。パワーとデンジのバカコンビのやり取り、アキの兄貴分としての包容力、姫野の大人の魅力、マキマの底知れない恐ろしさ—これらすべてが第2部では見ることができません。

パワーの「ガハハハハ！」という豪快な笑い声や、デンジとの掛け合いは作品の温度感を決定づける重要な要素でした。しかし彼女の不在により、作品全体のトーンが大きく変わってしまいました。また、生存しているはずの岸辺やコベニといったキャラクターの登場もほとんどなく、第1部キャラが再登場した時だけ一時的に盛り上がるという状況が続いています。

第1部のキャラクターたちは、それぞれが強烈な個性と魅力を持っていました。読者はこれらのキャラクターに感情移入し、彼らの運命を追いかけることで作品世界に没入していたのです。その魅力的なキャストが一新されたことで、多くのファンが作品への愛着を失ってしまったのは当然の結果といえるでしょう。

新キャラクターの魅力不足

第1部のキャラクターが去った穴を埋めるべき新キャラクターたちですが、残念ながら前作ほどのインパクトを与えられていません。新主人公の三鷹アサは陰キャで慎重派の常識人として描かれており、デンジの突き抜けた魅力とは正反対の性格です。行動に移すまでに時間がかかり、心理描写中心の展開が多くなったことで、物語のテンポが大幅に悪化してしまいました。

戦争の悪魔ヨルについても、第1部のキャラクターと比較すると「普通」で「まとも」な印象が強く、読者を驚かせるような突飛な行動や魅力的な狂気が不足しています。チェンソーマン協会のメンバーたちも登場しますが、好感の持てないぶっ飛び具合で、読者が共感したり愛着を持ったりできるキャラクターが極めて少ないのが現状です。

第1部では脇役に至るまで個性的で魅力的なキャラクターが揃っていました。荒井ヒロカズのような短期間しか登場しないキャラクターですら、読者の記憶に残る存在感を示していました。しかし第2部では「このキャラが好き」と断言できるほど魅力的なキャラクターが少なく、これが作品全体の魅力低下につながっています。

ストーリーテンポの大幅な変化

第2部の大きな問題点として、ストーリーテンポの著しい悪化が挙げられます。第1部では1話で大きく進んでいた物語が、第2部では3〜4話かけて同程度の進展しか見られません。これは主人公がアサに変わったことで、彼女の慎重で内向的な性格が物語の展開速度に直接影響しているためです。

心理描写を丁寧に描くこと自体は悪いことではありませんが、あまりにも時間をかけすぎることで読者の興味を失わせてしまっています。例えば165話でサムソがデンジにソープに行くよう提案する引きを作っておきながら、次回では店が潰れていたというオチで終わる回がありました。このような「本当に描く必要があったのか」と疑問に思われる描写が増加し、ただでさえテンポが悪いと言われている状況に追い討ちをかけています。

また、第2部では物語の軸がブレがちで、ユウコ、吉田、飢餓の悪魔、チェンソーマン協会、公安、ウェポンズなど様々な要素がゴチャゴチャと混ざり合い、読者にとって話の方向性が見えにくくなっています。第1部の「銃の悪魔を倒す」という明確な目標と比較すると、第2部の目的意識の曖昧さは明らかです。

下ネタ描写に対する批判的意見

第2部では下ネタ描写がより直接的で露骨になったとして批判する声も多く聞かれます。確かに第1部でも「胸を揉みたい」というデンジの発言や姫野の積極的なアプローチなど、性的な描写は存在していました。しかし第2部では、これらの描写がギャグとして機能せず、作者の作為的な演出として感じられてしまうケースが増えています。

特に166話でのデンジとサムソの下ネタトークについては「小学生レベル」「面白くない」といった厳しい批判が寄せられました。しかし、この批判には注意が必要です。実際には、つまらないという感情が先にあって、その理由として下ネタを挙げているケースも多いのです。第1部でも同様の描写があったにも関わらず、当時は批判されなかったことを考えると、問題は下ネタそのものではなく、作品全体への評価の変化にあると考えられます。

ただし、下ネタの使い方が第1部と比較して洗練されていない、または物語上の必然性が感じられないという指摘は的確です。読者が作品に没入できていれば許容される表現も、作品への愛着が薄れた状態では違和感として受け取られてしまうのです。

第1部との作画スタイルの違い

第2部の批判で技術的な面として指摘されるのが、作画クオリティの低下です。最も大きな要因とされているのが、ダンダダンの作者として独立した龍幸伸氏が藤本タツキ氏のアシスタントから離れたことです。龍氏は背景の書き込みや構図設計において非常に優秀で、第1部の迫力ある画面構成に大きく貢献していました。

第2部では線が太く単調になり、奥行きのある構図や細かい背景描写が激減しています。戦闘シーンにおいても「何が起きているのか分からない」「スピード感がない」といった批判が多く、第1部で見せていた圧倒的な画面の迫力が失われてしまいました。特にチェンソーマンの変身シーンや戦闘描写は、第1部と比較すると明らかに見劣りがします。

また、キャラクターの作画ミスや描き忘れも増加しており、編集段階でのチェックも十分に機能していない印象を与えています。作画は読者の没入感に直結する重要な要素であり、この部分での品質低下は作品全体の評価に大きな影響を与えているのです。

これらの変化は個別の問題としてだけでなく、相互に影響し合って第2部全体の魅力を削いでいます。第1部で確立された「チェンソーマンらしさ」が失われたことで、多くのファンが作品への熱意を失ってしまったのです。

チェンソーマン2部がつまらない論争の背景と経緯

チェンソーマン第2部に対する批判的な意見は、偶然生まれたものではありません。第1部から第2部への移行において、作品の根本的な構造が大きく変化したことが、この論争の根本的な原因となっています。ここでは、なぜこのような論争が起きているのか、その背景と経緯を詳しく解説していきます。

主人公交代による物語構造の変化

第1部から第2部への最大の変化は、主人公がデンジから三鷹アサへと交代したことです。この変化は単なるキャラクター交代ではなく、物語の根幹に関わる構造的な変革をもたらしました。

第1部のデンジは「チェンソーの悪魔」ポチタと契約した特別な存在で、物語の中心に常に位置していました。彼の「普通の暮らしがしたい」「胸を揉みたい」といった分かりやすい欲望が物語を推進する原動力となり、読者も感情移入しやすい構造になっていました。デンジの行動原理は常に明確で、それが読者にとっての「北極星」のような役割を果たしていたのです。

一方、第2部では三鷹アサが新たな主人公として登場しますが、彼女は「普通の女子高生」という設定で、デンジとは正反対の内向的な性格を持っています。戦争の悪魔ヨルと一心同体になったことで物語に巻き込まれる受動的なキャラクターであり、第1部のような明確な目的意識や行動力に欠けています。この根本的な性格の違いが、物語のテンポや展開に大きな影響を与え、多くの読者に「もどかしさ」を感じさせる要因となっています。

戦闘スタイルとバトルシーンの頻度変化

第1部と第2部では、戦闘シーンの描写スタイルと頻度に顕著な違いがあります。第1部では、デンジがチェンソーマンに変身してからの戦闘シーンが作品の大きな魅力でした。彼の直感的で本能的な戦い方、チェンソーを振り回しながら悪魔を倒していく爽快感、そして圧倒的な見開きページの迫力が読者を興奮させていました。

第1部の戦闘は以下のような特徴がありました。

ダイナミックで派手なアクション描写
チェンソーマンとしての圧倒的な破壊力
緊迫感のある生死をかけた戦い
予測不可能な展開とカタルシス

しかし第2部では、心理描写が重視されるようになり、派手な戦闘シーンの頻度が大幅に減少しています。アサは慎重派で常識人という設定のため、デンジのような無謀で直情的な戦いはせず、むしろ戦いを避けようとする傾向があります。このような変化により、第1部で「チェンソーマンらしさ」を感じていた読者にとって、第2部は物足りなく感じられる構造になってしまいました。

第1部と第2部のテーマ性の違い

両部のテーマ性の違いも、論争の大きな要因の一つです。第1部は「欲望」と「成長」がメインテーマでした。デンジの単純で分かりやすい欲望（胸を揉みたい、普通の暮らしがしたい）が物語を牽引し、それらの欲望を通じて彼が人間として成長していく過程が描かれていました。また、「抱きしめる」というキーワードが象徴するように、孤独な人々が繋がりを求める物語でもありました。

一方、第2部では「アイデンティティ」と「選択」がより重要なテーマとなっています。アサとヨルという二つの人格が一つの体を共有する複雑な状況の中で、自分が何者なのか、どのような選択をするべきなのかという内面的な葛藤が中心となっています。デンジも第1部での経験を踏まえ、「チェンソーマンとして生きるか、普通の人間として生きるか」という根本的な問題に直面しています。

このテーマ性の変化により、第1部の直球で分かりやすいエンターテインメント性を求めていた読者にとって、第2部は「難解」で「つまらない」と感じられるようになりました。また、第1部のような即座のカタルシスが得られにくい構造になったことで、週刊連載での読者満足度が下がってしまったという側面もあります。

さらに、掲載誌が「週刊少年ジャンプ」から「少年ジャンプ+」へ移行したことで、表現の自由度は増したものの、より実験的で挑戦的な内容になったことも、一部の読者には受け入れられにくい要因となっています。

チェンソーマン2部を擁護する声と隠れた魅力

批判的な声が多い第2部ですが、一方で第2部の新たな魅力を認める声や、批判に対して反論する意見も存在します。第2部は確かに第1部とは異なる作品性を持っていますが、それゆえに生まれる独特の魅力や、第1部では描けなかった深いテーマを扱っているという見方もできます。ここでは、第2部を擁護する声と、見落とされがちな隠れた魅力について詳しく解説していきます。

デンジの内面的成長を評価する意見

第2部でのデンジの変化を「覇気がない」「別人になった」と批判する声がある一方で、これを「自然な成長」として評価する意見も存在します。第1部で壮絶な体験をしたデンジが、第2部で見せる内省的な姿勢は、むしろリアリティのある人間描写として捉えることができます。

第1部でデンジは以下のような過酷な体験をしました。

最愛の人物であるマキマを自らの手で殺害する
親友のアキや相棒のパワーを失う
自分の存在意義そのものを根底から覆される

これほどの体験をした人間が、以前と同じように能天気に振る舞うことは現実的ではありません。第2部のデンジは、166話で初めて自分が性欲に振り回されていることを自覚し、「普通の生活がめちゃくちゃになってしまった」と後悔する場面があります。これは公安編を通じて初めて見せる深い自省であり、キャラクターとしての大きな成長を表していると解釈できます。

また、デンジが持つ二つの夢「普通の暮らしをしたい」と「チェンソーマンになって女の子からモテたい」の葛藤は、第1部では十分に描かれていませんでした。第2部ではこの相反する欲望の間で揺れ動くデンジの姿が丁寧に描写されており、より複雑で人間的なキャラクターとして描かれています。

心理描写の深さと複雑さ

第2部最大の特徴は、キャラクターの内面に焦点を当てた心理描写の深さです。第1部が「欲望」をストレートに描いた作品だとすれば、第2部は「アイデンティティ」や「選択」といったより複雑なテーマを扱っています。

三鷹アサと戦争の悪魔ヨルの関係性は、一つの体を共有する二つの人格という設定を通じて、自己同一性の問題を深く掘り下げています。アサは「普通の女子高生」として生きたいと願いながらも、ヨルの存在によってその願いが叶わない状況に置かれています。この設定は現代社会における「本当の自分とは何か」「他者からの期待と自分の願望をどう両立させるか」といった普遍的な問題を象徴的に描いています。

第2部では従来のチェンソーマンには見られなかった、以下のような深い心理描写が見られます。

アサの孤独感と他者との繋がりへの憧憬
ヨルの戦争への恐怖と力への渇望の矛盾
デンジの過去のトラウマとそれを乗り越えようとする意志
各キャラクターが抱える複雑な動機と葛藤

これらの描写は確かに第1部のようなスピード感はありませんが、キャラクターに深みを与え、読者により強い感情移入を促す効果があります。

新たな試みとしてのシュールコメディ要素

第2部でもっとも賛否が分かれるのがシュールコメディ要素ですが、これを藤本タツキ作品の新たな魅力として評価する声もあります。「傑作度でいえば第1部より上」「シュールコメディとして振り切ってる感じ」「藤本タツキ味が濃い」といった意見からは、作者の個性がより濃く現れた作品として第2部を捉える読者の存在が分かります。

第2部のシュールな展開は、現実と非現実の境界を曖昧にし、読者に新たな読書体験を提供しています。例えば、デンジとサムソの下ネタトークは確かに「意味不明」に見えますが、これも現代社会における男性同士のコミュニケーションの歪みや、性的な話題に対する社会の反応を風刺した表現として読むことも可能です。

また、第2部では「どん底にいた子が少しずつ人生の楽しみを知っていくのを微笑ましく見守るような面白さ」があるという指摘もあります。これは第1部の激しいアクションとは正反対の魅力ですが、日常系作品的な癒しを求める読者にとっては新鮮な体験となっています。

さらに、第2部を批判する意見に対しては「第1部をイッキ読みした人の批判」「物語中盤の準備段階を見て判断するのは時期尚早」といった反論もあります。第1部も連載当時は終盤の加速具合が特に評価されたのであり、第2部も完結してから全体を通して評価すべきだという意見は説得力があります。

第2部は確かに第1部とは異なる作品性を持っていますが、それは作品の劣化ではなく進化として捉えることもできます。藤本タツキという作家の新たな挑戦として、長期的な視点で評価していく必要があるでしょう。

チェンソーマン2部に関するよくある質問

チェンソーマン第2部について読者から寄せられる代表的な疑問について、最新の情報をもとにお答えします。これらの情報は2025年7月時点のものですので、今後変更される可能性があることをご了承ください。

第2部はいつまで続く予定ですか？

現在のところ、チェンソーマン第2部の明確な終了時期は発表されていません。藤本タツキ先生や編集部からも具体的な話数や完結予定に関する公式発表はなく、物語がどこまで続くかは不明な状況です。

第2部は2022年7月13日から「少年ジャンプ+」で連載が開始され、現在も継続中です。物語の進行状況を見ると、まだ多くの謎や伏線が残されており、死の悪魔の登場や各キャラクターの因縁など、解決すべき要素が数多く存在しています。第1部が97話で完結したことを考えると、第2部も相当な話数が必要になると予想されます。

また、第2部では新たな世界観や組織（チェンソーマン協会など）が多数登場しており、これらの設定を十分に活用するためにも、ある程度の長期連載が想定されているものと考えられます。読者としては気長に物語の展開を見守る必要がありそうです。

アニメ第2期はいつ放送されますか？

2025年7月現在、アニメ「チェンソーマン」第2期の制作発表はまだ行われていません。制作会社のMAPPAからも公式な発表はなく、放送時期については不明な状況が続いています。

ただし、劇場版「チェンソーマンレゼ篇」の制作が決定しており、2025年9月19日（金）からの全国公開が予定されています。この劇場版は第1部の続編にあたる内容で、コミックス5巻から登場する人気キャラクター・レゼのエピソードが描かれます。制作はテレビアニメ版と同じMAPPAが担当しますが、監督は中山竜氏から𠮷原達矢氏に交代となっています。

アニメ業界では劇場版公開後にテレビシリーズの続編が制作されるケースが多いため、第2期の可能性については劇場版の興行成績や反響次第という面があります。MAPPAの過去の作品を見ると、「ゾンビランドサガ」では1期終了から2期開始まで約2年3ヶ月、「呪術廻戦」では約2年7ヶ月の間隔があったため、仮に制作が決定しても放送まではかなりの時間を要する可能性があります。