「夢中さ、きみに」声優一覧!気になるあのキャラは?【2025年夏アニメ】

和山やまが描く繊細な青春物語『夢中さ、きみに。』が、いよいよ2025年7月からアニメとして放送されます。文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、手塚治虫文化賞短編賞など数々の賞を受賞し、累計発行部数50万部を突破した話題作が、豪華声優陣の起用でさらに注目を集めています。独特の空気感が魅力の本作に、林美良役の小野賢章さん、江間譲二役の内山昂輝さん、二階堂明役の岡本信彦さん、目高優一役の小野友樹さんという実力派声優陣がどのような命を吹き込むのか、声優のコメントとともに詳しく紹介します。和山やまワールドがアニメでどう表現されるのか、今から期待が高まる注目作品です。

「夢中さ、きみに」とは?

2025年夏アニメとして7月から放送が開始される『夢中さ、きみに。』は、独特の空気感と繊細な人間描写で多くのファンを魅了してきた和山やまの代表作です。原作漫画は2019年に発売され、その独特の世界観とキャラクター造形で数々の賞を受賞し、今なお多くの読者の心を掴んでいます。アニメ化に先駆けて、まずは原作の魅力に迫ってみましょう。

和山やまが描く独特の青春物語

和山やまは「ふとした出会いから生まれる唯一無二の日常を繊細に紡ぎ出す名手」と称される漫画家です。彼女の作品の特徴は、日常の中に潜む特別な瞬間や、言葉にできない微妙な感情を絶妙な間と空気感で表現する点にあります。

『夢中さ、きみに。』は、当初2019年2月の同人誌即売会「COMITIA127」で頒布された同人誌が、月刊コミックビームの編集者の目に留まり書籍化が決定。同年8月10日にKADOKAWAのビームコミックスから刊行されました。一見シンプルな日常の風景や何気ない会話の中に、思春期特有の繊細な感情の機微が散りばめられており、読者の共感を呼ぶ作品となっています。

青春の一コマを切り取ったような瞬間の積み重ねが、読む人の心に深く響く作品として、現在も多くのファンに愛され続けています。

林美良編と二階堂明編の二つの物語

『夢中さ、きみに。』の大きな特徴は、作品が大きく二つの物語から構成されていることです。全8編の短編からなる本作は、「林美良編」と「二階堂明編」に分けられ、それぞれ4編ずつの物語で構成されています。

林美良編では、中高一貫の男子校・鐘亀高校に通う2年生の林美良を中心とした物語が展開されます。自由な時間がある今しかできない「無駄なこと」や「意味のないこと」を楽しむ林の風変わりな雰囲気が、クラスメートの江間譲二をはじめとする周囲の人々を惹きつけていきます。林の家は中華料理屋という設定も、彼のキャラクターに独特の背景を与えています。

一方、二階堂明編では、共学高校・戸塚高校に通う2年生の二階堂明を中心とした物語が描かれます。中学時代にモテすぎた反動で、高校では平穏な日常を求めて「逆・高校デビュー」を果たした二階堂は、常に不気味なオーラをまとい、校内で「関わると不幸になる」と噂される存在に。そんな彼の後ろの席になってしまった目高優一との関係を軸に物語が進んでいきます。

二つの物語は直接交わることはないものの、同じ作者の筆致で描かれる青春の機微が共鳴し合い、ひとつの世界観を形成しています。

原作の魅力と受賞歴

本作の最大の魅力は、日常の中に潜む「特別」を丁寧に拾い上げる和山やまの繊細な描写力にあります。何気ない会話や視線、仕草の中に込められた想いを読み取る喜びがあり、読み返すたびに新たな発見がある奥深さが特徴です。

この独自の世界観と表現力が高く評価され、本作は第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第24回手塚治虫文化賞短編賞など、多くの権威ある賞を受賞。2024年12月時点では単行本の累計発行部数が50万部を突破するなど、商業的にも成功を収めています。

メディアミックス展開も活発で、2021年1月には大西流星主演でテレビドラマ化、同年3月には梶裕貴と小野賢章による朗読劇化も実現。そして2025年7月からは待望のテレビアニメが放送されることとなり、多くのファンが期待を寄せています。原作の持つ独特の間や空気感、繊細な感情表現がアニメでどのように表現されるのか、今から楽しみでなりません。

アニメ「夢中さ、きみに」放送情報と制作スタッフ

待望のアニメ化が決定した『夢中さ、きみに。』は、和山やまの独特な世界観をどのように映像化するのか、多くのファンが注目しています。ここでは、現時点で判明している放送情報や制作スタッフについて詳しくご紹介します。同じく和山やま原作の『カラオケ行こ!』と同時アニメ化という贅沢な企画も見逃せないポイントです。

放送時期と放送局

『夢中さ、きみに。』の放送は2025年7月からスタートすることが決定しています。これは2025年夏アニメとして放送される予定で、同時に『カラオケ行こ!』も放送されるという豪華な企画となっています。

放送局や具体的な放送曜日・時間帯については現時点で公式発表はありませんが、『カラオケ行こ!』と『夢中さ、きみに。』は同じ枠で連続して放送される可能性が高いとみられています。和山やま作品のファンにとっては、週に一度の贅沢な時間になるでしょう。

配信情報についてもまだ発表されていませんが、今後のプロモーションイベントやアニメ公式サイト、公式SNSでの情報公開が期待されます。放送開始が近づくにつれ、さらに詳細な情報が出てくるでしょう。

制作スタッフとアニメーション制作会社

『夢中さ、きみに。』のアニメーション制作を手がけるのは動画工房です。同社は『月刊少女野崎くん』『NEW GAME!』『RPG不動産』『【推しの子】』など、キャラクターの心情表現や細やかな日常描写に定評のある作品を多く制作してきた実績があり、和山やま作品の持つ独特の空気感や繊細な感情描写を表現するのに最適な制作会社といえるでしょう。

監督は中谷亜沙美が務め、助監督として塚原佑希子が参加します。シリーズ構成は成田良美、キャラクターデザインは松浦麻衣と谷口淳一郎の2名体制、音楽は伊賀拓郎が担当します。製作は「アニメ『夢中さ、きみに。』製作委員会」が行います。

原作の持つ繊細な表現や独特の間を大切にしながら、アニメーションならではの表現技法で新たな魅力を引き出すことが期待されています。特にキャラクターデザインが2名体制となっていることは、「林美良編」と「二階堂明編」の2つの物語それぞれに最適な表現を追求する姿勢の表れかもしれません。

原作からの変更点と見どころ

岡本信彦(二階堂明役)のコメントによると、アニメ版では原作にはないオリジナルシーンも入るとのことです。原作は全8話の短編集ですが、アニメではこれらをどのように構成し、放送回数にあわせてどう展開していくのか、楽しみなポイントです。

特に原作の大きな特徴である「林美良編」と「二階堂明編」の2つの物語をアニメではどのように描くのかが注目されます。原作では直接交わることのなかった2つの世界ですが、アニメオリジナル要素によって何らかの接点が生まれる可能性もあり、原作ファンにとっても新たな発見があるかもしれません。

また、原作の魅力である「言葉にできない微妙な感情」や「間」の表現がアニメーションでどう表現されるかも見どころです。声優陣の演技や音楽、効果音などによって、原作の持つ空気感が新たな形で表現されることでしょう。さらに、動画工房の得意とするキャラクターの細かな表情変化や仕草の描写によって、原作では描ききれなかった感情の機微が映像化されることも期待できます。

2025年夏の放送開始まで、今後も続々と新情報が解禁されていくことでしょう。PVやビジュアル、さらなるスタッフ情報など、続報が楽しみな作品です。

「夢中さ、きみに」メインキャラの声優一覧!

『夢中さ、きみに。』の魅力を一層引き立てるのが、豪華声優陣の起用です。本作の主要キャラクターたちを演じるのは、いずれも現在の声優界をリードする実力派ばかり。和山やまの描く繊細な人間模様を、どのように声で表現してくれるのか、今から期待が高まります。それぞれのキャラクターと担当声優について、詳しく見ていきましょう。

林美良役:小野賢章

鐘亀高校2年生の林美良を演じるのは小野賢章さんです。林美良は「自由な時間がある今しかできない無駄なことや意味のないことを楽しんでいる」という、一風変わった魅力を持つキャラクター。その風変わりな雰囲気が、なぜか周囲の人々を惹きつけていきます。家は中華料理屋という設定も、彼の個性的な背景を形作っています。

小野賢章さんは「黒子のバスケ」の黒子テツヤ役、「黒執事」のシエル・ファントムハイヴ役、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のジョルノ・ジョバァーナ役など数々の人気作品の主役を演じてきた実力派声優です。存在感は薄いけれど実は重要な役割を持つキャラクターから、強い意志を持ったキャラクターまで、幅広い演技力で知られています。

興味深いことに、小野さんは以前本作の朗読劇で二階堂明役を演じた経験があります。今回はアニメで林美良を演じることになり、「素敵な縁を感じる」とコメント。「和山先生の独特で心地よく、クスッとなれる世界観を大事に、アニメにそして林美良に落とし込んでいけたら」と意気込みを語っています。風変わりでありながら人を惹きつける林美良の魅力を、小野さんがどう表現するのか楽しみです。

江間譲二役:内山昂輝

林美良のクラスメイトである江間譲二役を演じるのは内山昂輝さんです。江間は「林のことは中等部の頃から変な奴だと思っていて、体育祭をきっかけに絡まれ始める」キャラクター。面倒くさいと思いつつも、なぜだか林のことが気になってしまう様子が描かれます。

内山昂輝さんは「ハイキュー!!」の影山飛雄役、「鬼滅の刃」の不死川実弥役、「ちはやふる」の真島太一役など、クールでありながら熱い内面を持つキャラクターを多く演じてきました。冷静な表現の中に感情の機微を滲ませる繊細な演技が持ち味です。

内山さんは本作の収録について「和山やまさんの描かれる独特なキャラクターや会話をどのように表現していくべきか、試行錯誤を重ねていきました」とコメント。「いくつもの言い方が想像できるセリフが多くて、スタジオでいろいろと試していって今回のアニメ化における正解を探していく感じでした」と、原作の持つ独特の空気感を表現することに苦心した様子を語っています。原作ファンも納得する江間譲二像が見られることでしょう。

二階堂明役:岡本信彦

戸塚高校2年生の二階堂明を演じるのは岡本信彦さんです。二階堂は「常に不気味なオーラをまとい、関わると不幸に遭うと噂されるほど校内で気味悪がられている」キャラクター。実はある事情で”逆・高校デビュー”を果たし、現在のスタイルに落ち着いたという複雑な背景を持っています。

岡本信彦さんは「ハイキュー!!」の西谷夕役、「僕のヒーローアカデミア」の爆豪勝己役、「弱虫ペダル」の真波山岳役など、熱血かつ個性的なキャラクターを多く演じてきた声優です。激しい感情表現から繊細な心情描写まで幅広い演技力を持ち、二階堂明の複雑な内面を表現するのにぴったりの人選といえるでしょう。

岡本さんは「二階堂役を演じるにあたり原作を読ませていただきました」とコメントし、「二階堂がなぜ二階堂になったのかという妙や、目高とのやりとりに引き込まれ、奇妙なほど、作品の持つ空気感が好きになりました」と原作の魅力に惹かれた様子を語っています。また、「アニメ版ではオリジナルシーンも入る」とのことで、原作ファンにとっても新たな発見があるかもしれません。

目高優一役:小野友樹

二階堂明のクラスメイトである目高優一を演じるのは小野友樹さんです。目高は「新学期の席替えで後ろの席が二階堂になってしまったことで憂鬱な日々を過ごす」キャラクター。しかし、あるきっかけで二階堂の隠された素顔を知り、彼に興味を抱くようになっていきます。

小野友樹さんは「ハイキュー!!」の日向翔陽役、「鬼滅の刃」の我妻善逸役、「黒子のバスケ」の火神大我役など、元気で明るいキャラクターから繊細な感情表現を持つキャラクターまで幅広く演じてきました。特に感情の起伏を自然に表現する演技に定評があり、二階堂との関係性の変化を通じて成長していく目高優一を魅力的に演じることでしょう。

小野さんは「和山先生の独特な筆致と世界観が、アニメとしてどのような形で表現されるのか、僕自身もとても楽しみです」とコメント。さらに、「気になる二階堂役は岡本信彦くんという事もあり、収録はビシッと、それでいて楽しく、フリートークはゆる~く、お届け致します」と、岡本信彦さんとの息の合った掛け合いを予感させる意気込みを語っています。

この豪華キャスト陣の演技によって、和山やまの描く繊細な青春物語がどのように映像化されるのか、放送が今から待ち遠しい作品です。原作ファンはもちろん、この声優陣に惹かれて初めて作品に触れる方も多いことでしょう。

「夢中さ、きみに」の声優に関するよくある質問

『夢中さ、きみに。』の声優陣について、ファンの間でよく聞かれる質問に答えていきます。アニメ放送前に知っておきたい声優情報や、彼らの過去の共演作品、朗読劇とアニメの違いなど、気になる情報をQ&A形式でお届けします。アニメ放送までの間に、声優陣についての理解を深めていただければ幸いです。

「夢中さ、きみに」の声優陣は以前共演したことがある?

『夢中さ、きみに。』の声優陣は、実はさまざまな作品で既に共演経験があります。特に注目すべきは「黒子のバスケ」と「ハイキュー!!」という二つの人気スポーツアニメでの共演です。

小野賢章さん(林美良役)と内山昂輝さん(江間譲二役)は「黒子のバスケ」で黒子テツヤ役と影山飛雄役として共演。また、小野賢章さんと小野友樹さん(目高優一役)も「黒子のバスケ」で黒子テツヤ役と火神大我役として共演していました。

一方、岡本信彦さん(二階堂明役)と小野友樹さんは「ハイキュー!!」で西谷夕役と日向翔陽役として共演。この二人の息の合った掛け合いは、「ハイキュー!!」ファンの間でも高く評価されていました。

これらの共演経験は、『夢中さ、きみに。』の収録においても大いに活かされていると思われます。小野友樹さんのコメントにあった「収録はビシッと、それでいて楽しく、フリートークはゆる~く」という言葉からも、和気あいあいとした収録現場の雰囲気が伝わってきます。青春作品での共演経験が豊富なメンバーが集まったことで、和山やま作品の持つ独特の青春感がさらに引き立つことでしょう。

朗読劇版との声優キャスティングの違いは?

2021年3月に行われた『夢中さ、きみに。』の朗読劇と、2025年7月から放送されるアニメでは、声優キャスティングに興味深い違いがあります。

朗読劇では、林美良役を梶裕貴さん、二階堂明役を小野賢章さんが演じていました。一方、アニメでは林美良役を小野賢章さん、二階堂明役を岡本信彦さんが演じることになります。つまり、小野賢章さんは朗読劇では二階堂明役だったのが、アニメでは林美良役に変更されたのです。

この変更について公式な説明はありませんが、小野賢章さん自身は「素敵な縁を感じる」とコメントしています。朗読劇とアニメという異なる媒体の特性や、各声優の持ち味を最大限に活かしたキャスティングと考えられます。

朗読劇では声だけの表現でしたが、アニメでは映像と声の融合により、キャラクターたちがより立体的に表現されます。そのために最適な声優を選出し直した結果が、現在の豪華キャストにつながったのでしょう。

朗読劇を視聴済みの方は、同じキャラクターを異なる声優が演じる新鮮さを楽しめますし、初めて作品に触れる方は、アニメならではの表現を存分に堪能できるでしょう。どちらも和山やま作品の魅力を引き出す素晴らしいキャスティングといえます。

「夢中さ、きみに」声優一覧まとめ

2025年夏アニメとして7月から放送される『夢中さ、きみに。』は、和山やまの繊細な青春物語を、豪華声優陣の演技によって新たな形で楽しめる作品となりそうです。林美良役の小野賢章さん、江間譲二役の内山昂輝さん、二階堂明役の岡本信彦さん、目高優一役の小野友樹さんという実力派声優たちが、原作の持つ独特の空気感や「言葉にできない感情」をどのように表現するのか、今から期待が高まります。

特に注目したいのは、彼らの多くが「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」などの青春作品で共演した経験を持っていること。その息の合った掛け合いは、和山やま作品の持つ繊細な人間関係をより立体的に描き出してくれることでしょう。また岡本信彦さんが明かしたように、アニメオリジナルシーンも予定されているとのことで、原作ファンにも新たな発見がありそうです。

放送開始まであと数ヶ月。『夢中さ、きみに。』と同時放送される『カラオケ行こ!』も含め、和山やまワールドがアニメでどのように表現されるのか、公式サイトやSNS(@karaokemuchusa)での続報をお見逃しなく!原作未読の方はこの機会にぜひ原作もチェックしてみてください。”無駄なことや意味のないこと”を楽しむ林美良と、”逆・高校デビュー”を果たした二階堂明の物語が、アニメでどのように息づくのか、2025年夏の放送が今から待ち遠しいですね。

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