乃木坂46の元メンバーでありながら、卒業後は女優、イラストレーターとして多彩な活動を展開する伊藤万理華。「乃木坂46のベビーフェイス担当」として親しまれていた彼女ですが、グループ卒業後は繊細な演技力で日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞するなど、演技派女優として確固たる地位を築きつつあります。また芸術家としての一面も持ち、自身の個展「脳内博覧会」が卒業の決断にも影響したほど。なぜ伊藤万理華はこれほど多くのファンに愛され続けるのか?アイドル出身でありながら独自の道を切り拓く彼女の人気の秘密に迫ります。
伊藤万理華のプロフィール

伊藤万理華(いとう まりか)は1996年2月20日生まれの女優、イラストレーターとして活躍する元乃木坂46メンバーです。大阪府で生まれ、神奈川県で育った彼女は、高校1年生の夏に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、アイドルとしてのキャリアをスタート。その後、2017年12月に卒業するまで「乃木坂46のベビーフェイス担当」として多くのファンを魅了しました。卒業後は女優として本格的に活動を開始し、映画やドラマで数々の賞を受賞。同時に、芸術家としての一面も持ち合わせており、イラストレーターとしての才能や独自の美的センスも高く評価されています。
乃木坂46時代の人気と活躍
2011年8月21日、伊藤万理華は乃木坂46の1期生オーディションに合格しました。オーディションではaikoの「カブトムシ」を歌い、審査員の心を掴んだといいます。2012年2月の1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビューを果たした彼女は、2ndシングルのカップリング曲「狼に口笛を」で初めてセンターを務め、その後も「生まれたままで」「ここにいる理由」などの曲でもセンターとして活躍しました。
特に5thシングル「君の名は希望」の特典映像に収録された初ソロ曲「まりっか’17」は大きな反響を呼び、乃木坂46 Official YouTube Channelにおける個人ムービーの再生回数で1位を獲得。ピンク色のヘッドフォンをつけた彼女の姿は多くのファンに愛されました。また、乃木坂46の19thシングル「いつかできるから今日できる」では初めて「福神(選抜の中心メンバー)」に選ばれるなど、グループ内での存在感を高めていきました。
「乃木坂46のベビーフェイス担当」というキャッチフレーズで親しまれた伊藤は、可愛らしさの中にも芯の強さを感じさせる存在として、幅広い世代のファンから支持を集めました。
2017年卒業後の活動と変化
2017年10月2日、伊藤万理華は自身の公式ブログで乃木坂46からの卒業を発表しました。同月から開催された初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」を機に決意したという卒業。12月23日の仙台での個別握手会をもって正式に乃木坂46を卒業し、アイドルから一人の表現者としての道を歩み始めました。
卒業後、2018年2月20日に自身の誕生日に合わせて1st写真集「エトランゼ」を発売。同年12月には乃木坂46合同会社による公式サイトを開設し、女優、イラストレーターとしての活動を本格化させました。
女優としては、2020年に出演した映画『サマーフィルムにのって』が第33回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、この作品で2021年に第13回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、2022年には日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。2021年7月スタートのテレビ東京ドラマ『お耳に合いましたら。』では地上波連続ドラマ初主演を務めるなど、演技力が高く評価される女優へと成長しました。
卒業前の乃木坂46時代は「ベビーフェイス」の可愛らしさが魅力だった伊藤万理華ですが、卒業後は芯のある演技やクリエイティブな表現で、より大人の魅力を放つアーティストへと変化。アイドル出身でありながら、その枠に収まらない独自の表現者として、着実にキャリアを積み重ねています。
芸術家としての一面と才能
伊藤万理華の魅力の一つが、芸術家としての多彩な才能です。両親の影響(父親はグラフィックデザイナー、母親はファッションデザイナー)もあってか、幼い頃から芸術的センスに恵まれていました。子どもの頃は将来の夢に「漫画家」を挙げるなど、絵を描くことが好きだったという彼女。
乃木坂46在籍中の2015年3月には、ファッション誌『CUTiE』で「万理華の脳内」の連載を開始。同年6月にはグラフィックデザイン専門誌『月刊MdN』で「MARIKA MEETS CREATORS」の連載を手がけるなど、アイドル活動と並行して芸術的な表現活動も展開していました。
そして2017年10月から12月にかけて開催された初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」は東京、京都、福岡の3都市を巡回し、彼女の独創的な世界観を多くの人に知らしめる機会となりました。この個展は彼女にとって大きな転機となり、乃木坂46卒業の決断にもつながっています。
彼女の作品には、シュルレアリスムの影響が見られるという指摘もあり、苔や鉱石の観察・収集といった独特な趣味も彼女の芸術的センスに影響を与えています。特に原石のままの鉱石を好み、「鉱石のなかに小宇宙をみている」という感性は、彼女のアート作品にも反映されています。
4歳からバレエを習い、中学校ではバレエに専念していたという経歴も、彼女の身体表現や美的感覚を磨く上で重要な要素となっているでしょう。このように、多方面からの影響を受けながら独自の感性を育んできた伊藤万理華は、アイドル出身タレントの中でも特に芸術性の高い活動で注目を集め続けています。
伊藤万理華の人気の理由7選

伊藤万理華の魅力は単に「元乃木坂46メンバー」という肩書きにとどまりません。アイドルから女優、イラストレーターへと変化しながらも、常に独自の世界観を持ち続ける彼女。なぜこれほど多くのファンを惹きつけ続けるのでしょうか。ここでは、伊藤万理華が愛される7つの理由を、彼女の多彩な才能と個性に焦点を当てて紐解いていきます。これらの要素は彼女のキャリアのあらゆる段階で光を放ち、アイドル出身タレントの中でも特別な存在として彼女を際立たせています。
繊細な演技で魅せる表現力
伊藤万理華の女優としての最大の特徴は、大げさな表現に頼らない繊細な演技力です。2020年に出演した映画『サマーフィルムにのって』では、彼女の静かながらも豊かな感情表現が高く評価され、日本映画批評家大賞新人女優賞とTAMA映画賞最優秀新進女優賞という権威ある賞を受賞しました。
この作品では、感情の機微を表情の微細な変化だけで表現するシーンが印象的で、「アイドル出身」という先入観を覆す演技力を見せつけました。同様に映画『息をするように』でも彼女の演技は高く評価され、TAMA映画賞受賞の要因となりました。
2021年7月からテレビ東京で放送されたドラマ『お耳に合いましたら。』では地上波連続ドラマ初主演を務め、ここでも繊細な表情の変化と内面の機微を表現する演技で視聴者を魅了。特に感情を抑制しつつも、目の動きや表情の僅かな変化で感情を伝える技術は、他のアイドル出身女優と一線を画すものでした。
舞台『墓場、女子高生』においても、生の観客を前にした表現力が高く評価されています。彼女の演技は「華やかさより深さを感じさせる」と評される通り、派手さはなくとも観る者の心に静かに響く表現力こそが、伊藤万理華の女優としての最大の魅力なのです。
バレエ経験が生み出す優雅な所作
伊藤万理華の立ち振る舞いや身体表現の美しさは、幼少期からのバレエ経験に裏打ちされています。4歳でバレエを始めた彼女は、小学2年生まで大阪府で、その後神奈川県に転居してからも熱心にバレエを習い続けました。特に中学時代は部活動をせずバレエに専念するほどの情熱を注いでいたといいます。
この長年のバレエ経験は、彼女の所作の美しさとして結実しています。演技において何気ない動作や立ち姿にすら優雅さが漂うのは、厳しいバレエのトレーニングで培われた身体表現力があればこそ。特に映画『サマーフィルムにのって』では、バレエで鍛えられた体幹の強さと繊細な手先の動きが、彼女の演技に深みを与えていると評されました。
また、クラシックバレエだけでなく、ジャズダンスやヒップホップの経験もあるという彼女は、乃木坂46時代には「バレッタ」の振付が好きだったと語っています。実際、乃木坂46のダンスパフォーマンスにおいても、他のメンバーとは異なる洗練された動きが彼女の特徴でした。
舞台『墓場、女子高生』では、セリフを発していないシーンでさえ、その存在感と身体表現で観客の視線を集めたといいます。このように、幼少期からのバレエ経験が生み出す優雅な所作は、伊藤万理華の演技や表現活動における大きな武器となっているのです。
独自の美的センスとファッション
伊藤万理華の魅力の一つは、他の芸能人にはない独自の美的センスとファッションセンスです。彼女のセンスは、父親がグラフィックデザイナー、母親がファッションデザイナーという芸術的な環境で育った背景が影響しています。小学生の頃から母のお下がりを着て育ち、中学生の頃には早くもファッション誌『装苑』を愛読していたという彼女は、若くしてファッションへの造詣を深めていったのです。
彼女のファッションスタイルの特徴は、カーキや紫のような渋く、くすんだ色を好む独特の色彩センス。菊池亜希子やデザイナーのeriを参考にしているというファッションコーディネートは、古着屋・雑貨屋めぐりという趣味も影響して、型にはまらない独創的なものになっています。
ファッション誌などでの彼女のスタイリングを見ると、トレンドに流されない確固たる美意識が感じられます。一般的なアイドルやタレントが好む華やかで可愛らしいスタイルとは一線を画し、モード感のあるクールな装いやアーティスティックな着こなしが特徴的です。
このような独自の美的センスは、彼女の作品選びや役作りにも反映されており、女優としての活動においても他者との差別化ポイントとなっています。ファッションはあくまで自己表現の一部分として捉え、流行に左右されない自分なりの美意識を貫く姿勢は、多くのファンに共感を呼んでいるのです。
イラストレーターとしての才能
伊藤万理華は女優として活躍する一方で、イラストレーターとしての才能も高く評価されています。子どもの頃から絵を描くことが好きで、将来の夢は漫画家だったという彼女は、中学生時代には美術の成績が常に5(最高評価)だったほどの画才の持ち主でした。
乃木坂46在籍中の2015年3月には、ファッション誌『CUTiE』で「万理華の脳内」の連載を開始。同年6月にはグラフィックデザイン専門誌『月刊MdN』で「MARIKA MEETS CREATORS」の連載を手がけるなど、アイドル活動と並行してイラストレーターとしての活動も展開していました。
そして彼女の芸術的活動の集大成ともいえるのが、2017年10月から12月にかけて東京・京都・福岡で開催された初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」です。この個展は彼女の独創的な世界観を表現した作品が展示され、乃木坂46のファン以外からも高い評価を得ました。実際、この個展の開催をきっかけに乃木坂46からの卒業を決意したと彼女自身が語っており、イラストレーターとしての道を本格的に歩み始める転機となりました。
彼女のイラストは、シュールでありながらも繊細な線と独特の色彩が特徴。夢と現実が交錯するような不思議な世界観は、彼女の内面を映し出すような深みを持ち、見る者を魅了します。このようなイラストレーターとしての才能も、伊藤万理華の多面的な魅力の一つとして、多くのファンを引きつける理由となっているのです。
多様な音楽・芸術への造詣
伊藤万理華の魅力の一つは、その幅広い芸術的素養にあります。彼女の好む音楽ジャンルはクラシック、ジャズ、ロックと多岐にわたり、よく聴くアーティストも空想委員会、相対性理論、東京事変、APOGEE、ASIAN KUNG-FU GENERATION、Galileo Galileiなど、一般的なアイドルからは想像しにくい個性的な選択が目立ちます。
芸術においてはシュルレアリスムを好むという彼女。現実と非現実が交錯する表現に心惹かれるのは、彼女自身の内面や表現活動とも通じるものがあるのでしょう。また、彼女の趣味である苔や鉱石の観察・収集も注目に値します。特にホソウリゴケやギンゴケといった苔を好み、鉱石は人工的に削られたものではなく原石のままのものを好むという彼女は、「鉱石のなかに小宇宙をみている」と独自の感性を語っています。
さらに、彼女の好きな漫画やアニメも『たいようのいえ』『となりの怪物くん』『アオハライド』『花と落雷』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『坂道のアポロン』など多彩で、繊細な心情描写や芸術性の高い作品に惹かれる傾向があります。
このような多様な音楽や芸術への造詣は、彼女の表現活動の幅を広げ、演技や作品選びにも大きな影響を与えています。単なるエンターテイメントを超えた深い芸術性への理解が、一般的なアイドル出身タレントとは一線を画す存在として、伊藤万理華を特別なものにしているのです。
誠実なファンコミュニケーション
伊藤万理華の人気の秘密の一つに、ファンとの誠実な関係構築があります。乃木坂46時代から丁寧なファンサービスで知られる彼女は、グループ卒業後も一貫してファンを大切にする姿勢を貫いています。
卒業後の2018年3月には「NOGIZAKA46 6th Anniversary 乃木坂46時間TV」に出演し、卒業後初めて元メンバーとの共演を果たしました。これは乃木坂46時代からのファンに向けた彼女なりの感謝の表れといえるでしょう。また、同年12月には乃木坂46合同会社による公式サイトを開設し、ファンとの交流を継続できる場を設けました。
彼女のSNSや公式サイトでの発信は、派手さはないものの誠実さが感じられます。頻繁な更新や露出よりも、一つ一つのコンテンツや作品に真摯に向き合う姿勢が伝わってくるのです。
乃木坂46時代の握手会などでのファン対応も、丁寧で誠実だったと評判でした。特に彼女のファンは「真剣に話を聞いてくれる」「一人一人と向き合ってくれる」と、その対応の質の高さを評価しています。
このような誠実なファンコミュニケーションは、一時的な人気ではなく長期的な信頼関係を構築するもので、乃木坂46卒業後も変わらず多くのファンに支持され続ける大きな理由となっています。派手なパフォーマンスよりも、一つ一つの出会いを大切にする姿勢こそが、伊藤万理華の魅力の一つなのです。
ベビーフェイスと個性的な魅力
伊藤万理華と言えば、「乃木坂46のベビーフェイス担当」という愛称で知られていました。彼女の特徴的な愛らしい外見は、「まりっか」「まりか」「まりちゃ」「ベビたん」といった愛称とともに、多くのファンの心を掴んできました。
しかし彼女の魅力は、単なる可愛らしい見た目だけではありません。その「ベビーフェイス」という外見と、芯の強さや芸術的な感性を持つ内面とのギャップこそが、彼女の最大の魅力と言えるでしょう。実際に彼女の名前「万理華」は、祖父が「万(花満開)、理(賢く)、華(華やかで美しく)」という意味を込めて名付けたものであり、その名の通り多面的な魅力を持つ人物へと成長しました。
特技として「変顔」を挙げるなど、親しみやすさとユーモアのある人柄も彼女の魅力の一つ。可愛い外見だけでなく、時に意外性のある表情や行動で周囲を和ませる彼女の人柄は、アイドル時代から多くのファンに愛されてきました。
乃木坂46卒業後、女優やイラストレーターとして活動の場を広げる中でも、その特徴的な「ベビーフェイス」と個性的な魅力は健在です。特に女優としての活動では、可愛らしい外見と繊細な演技のコントラストが彼女の作品をより魅力的なものにしています。
このように、見た目の可愛らしさと内面の深みという一見相反する特性が調和した「伊藤万理華」というアーティストの存在そのものが、他の追随を許さない個性であり、多くのファンを惹きつけ続ける理由なのです。
伊藤万理華の人気に関するよくある質問

伊藤万理華について、ファンの皆さんからよく寄せられる質問に答えていきます。乃木坂46卒業の理由から最新情報の入手方法まで、彼女に関する気になる情報をQ&A形式でまとめました。
伊藤万理華はなぜ乃木坂46を卒業したのですか?
伊藤万理華は2017年10月2日、自身の公式ブログで年内での乃木坂46からの卒業を発表しました。彼女自身が語っているように、初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」開催を機としての決断でした。この個展は2017年10月5日から東京で始まり、その後京都、福岡と巡回しました。
卒業の理由として、「芸術家としての道を本格的に歩みたい」という思いが大きかったとされています。実際に、彼女は以前から将来の目標として「女優」「ファッション関連の仕事」「個展」を挙げており、より自分自身の表現活動に専念するための決断だったようです。
2017年12月23日、仙台で行われた個別握手会をもって正式に卒業し、その後は女優やイラストレーターとしての活動を中心に新たなキャリアを築いています。
伊藤万理華の写真集「エトランゼ」の魅力は?
2018年2月20日、伊藤万理華は自身の誕生日に1st写真集『エトランゼ』を発売しました。「エトランゼ」とはフランス語で「異邦人」「よそ者」「旅人」を意味し、乃木坂46卒業後の彼女の「新たな旅立ち」を象徴するタイトルです。
撮影地はフランス・パリ。異国の地で撮影された写真は、アイドル時代とは一線を画す彼女の新たな魅力を引き出しています。特筆すべきは、一般的なアイドル写真集とは異なる芸術性の高さ。写真集の中には彼女自身のイラストも収録されており、アイドルの「卒業写真集」という枠を超えた作品になっています。
アートディレクションにもこだわりがあり、表紙や装丁にも彼女の美的センスが反映されています。全体を通して、乃木坂46時代の「ベビーフェイス」の可愛らしさだけでなく、より大人の魅力や芸術家としての個性が表現された一冊となっています。
伊藤万理華のSNSや最新情報はどこで見られる?
伊藤万理華の最新情報は、主に乃木坂46合同会社による公式サイトで発信されています。このサイトは2018年12月23日に開設され、彼女の活動情報やメッセージなどが掲載されています。
乃木坂46時代の公式ブログは2018年1月31日に閉鎖されていますが、それ以降は公式サイトを通じての情報発信が中心となっています。個人の公式SNSアカウントについては、公開情報が限られているため、最新状況は公式サイトで確認するのが確実です。
また、出演する映画やドラマの公式サイトやSNSでも、彼女の情報が発信されることがあります。例えば、2024年5月4日に横浜国際映画祭に出演した際の情報なども、映画祭の公式チャンネルで確認できました。
信頼性の高い情報を得るためには、公式サイトや公式SNS、出演作品の公式発表などを中心にチェックすることをお勧めします。非公式のファンサイトや情報も参考になりますが、公式情報との区別を意識することが大切です。
伊藤万理華の受賞歴や評価について知りたい
伊藤万理華は女優として着実に評価を高めており、いくつかの権威ある賞を受賞しています。代表的なものとして、2022年に映画『サマーフィルムにのって』での演技が評価され、日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。また、『サマーフィルムにのって』と『息をするように』の二作品での演技により、第13回TAMA映画賞最優秀新進女優賞も受賞しています。
映画評論家からは「派手さはないが、静かな中にも確かな存在感がある」「感情の機微を繊細に表現できる数少ない若手女優」と高く評価されています。特に『息をするように』の監督である富永昌敬氏は「伊藤さんの演技は無駄がなく、カメラが回っていなくても常に役の中にいる。その集中力と感情表現の繊細さは、経験豊かな俳優にも引けを取らない」と彼女の演技を絶賛しています。
舞台『墓場、女子高生』での演技も「声の抑揚から身体表現まで、映像作品とはまた違った演技の魅力を感じさせる」と評価され、蒼井優や大竹しのぶといった大物女優との共演でも存在感を示しました。
イラストレーターとしても「独創的な世界観と色彩感覚」「アイドル出身とは思えない芸術性の高さ」と高く評価されており、多方面での才能が認められています。
伊藤万理華のファンクラブや公式サイトはある?
伊藤万理華は乃木坂46合同会社に所属しており、同社により2018年12月23日に公式サイトが開設されています。この公式サイトでは、彼女の最新の活動情報や出演作品、メッセージなどが発信されています。
公式ファンクラブの有無については明確な情報がありませんが、公式サイトを通じて彼女の活動をフォローすることが可能です。また、出演する映画やドラマ、舞台などの公式情報もチェックしておくと良いでしょう。
グッズ販売や公式イベントについても、公式サイトや出演作品の公式アナウンスを通じて情報が発信されることがあります。特に個展「脳内博覧会」のような芸術活動に関する情報も、公式サイトで確認できる可能性が高いです。
伊藤万理華のファンとしては、公式サイトを定期的にチェックし、出演作品の情報にも注目しておくことで、彼女の最新の活動や情報を入手することができます。非公式の情報源も参考にしつつ、公式発表を基準に情報を整理することをお勧めします。
伊藤万理華が人気の理由7選まとめ

伊藤万理華の魅力は単一のものではなく、様々な才能と個性が織りなす複合的なものです。乃木坂46時代から女優、イラストレーターへと活動の場を広げながらも、常に独自の存在感を放ち続ける彼女。ここまで紹介してきた7つの人気の理由を振り返りましょう。
伊藤万理華が多くのファンに愛される理由は、まず第一に大げさな表現に頼らない繊細な演技力。『サマーフィルムにのって』などで複数の賞を受賞した彼女の演技は、静かな中にも芯の強さを感じさせます。次に4歳から続けてきたバレエで培われた優雅な所作。長年のバレエ経験が、彼女の立ち振る舞いや身体表現に美しさをもたらしています。
また、両親の影響もあって育まれた独自の美的センスとファッションセンスは、彼女ならではの個性を形作っています。子どもの頃から絵を描くことを愛していたイラストレーターとしての才能も、「脳内博覧会」個展の成功に見られるように高く評価されています。クラシックからロックまで、シュルレアリスムや苔・鉱石収集まで、多様な音楽・芸術への造詣の深さも彼女の表現活動に深みを与えています。
そして、乃木坂46時代から変わらない誠実なファンコミュニケーションと、「ベビーフェイス」と呼ばれた可愛らしい外見と芯の強い内面とのギャップによる個性的な魅力。これら7つの要素が融合した「伊藤万理華」という唯一無二のアーティストの存在そのものが、多くのファンを惹きつけ続ける理由なのです。
今後も彼女は女優として、イラストレーターとして、さらに多彩な表現者として活躍し続けることでしょう。2024年5月に横浜国際映画祭に出演するなど、最新の活動も継続中です。彼女の演技やアート作品に触れることで、私たちはよりいっそう彼女の魅力を理解することができるでしょう。伊藤万理華という、アイドル出身でありながらその枠に収まらない稀有な才能の持ち主の今後の活躍から、目が離せません。